露出計のロールスロイス
先日、話題にしたミノルタのスポットメーター。
もう既に嫁ぎ先が決まったのですが、それまでの1週間程、私は関心を持たれた方にはファインダーを覗くことを勧めていました。見た目のインパクト以上に、アナロギーな指針指標の動きに味があったからです。
ほとんどの人に「おぉーっ!」と共感してもらいましたが、「使うことないもんな…」「写真撮れないし…」と、なかなかお買上げには至りませんでした。でも、それは決して残念なことではなく、体感してもらえただけでも満足!でした。お値段もさすがにジャンクカメラを買う値段では無かったので…。
また、面白い提案をする人もいらっしゃって、「カメラを持ったうえにこの大きなメーターを持参するのは大変だから、仲間うちでの撮影行に自分はこのスポットメーターだけを持って行って、覗いてるだけってのも楽しそう。時々露出の指示をしながらね~」とか。
確かに、狙った先にピントを合わせて測光ボタンを押し「ジ、ジーッ」と作動すると、いい写真が撮れたような錯覚になります(笑)。
その間、飯田鉄先生もこれをご覧になっていて、「おっ!露出計のロールスロイス!!露出計フェチには堪らない品ですね!これは貴重だから、写真を撮っておいた方がいいですよ!」と、不思議なアドバイスまでもらいました。
当時のことを知らない私には、「露出計のロールスロイス」というのは、飯田先生の主観かと思っていましたが、あとで当時の用品カタログを確認したら、上の画像のように載っていました!当時にそう呼ばれていたんですね。
価格はなんと!69,000円。
ミノルタSR-1sの55/1.7付きが37,000円の時代の話です。ボディ・レンズセットの倍近い値段!そりゃ高級品です。ロールスロイスの例えに恥じない高性能・高品質だったのでしょう。
ちなみに、ペンタックスのスポットメーター(こちらは、今でも案外と見掛ける)が当時25,500円ですから、その差は歴然!!