昨日紹介したブラックのレンジファインダー・キヤノン。機種を特定するのに、私なりにサイトや文献をチェックして、あの時点では、「L1」と判断しました。
その決め手は、とある書籍に載っていた製造番号のデータでした。手元にあった個体の製造番号「551763」は、その書籍に書かれていた「ⅤL」は「557666~」という表記にあてはまらなかったのです。そして、その書籍データ上は「L1」にあてはまっていたのです。
ちなみに、キヤノンの場合、ライカと違って、すべてのカメラが通し番号になっているわけではありません。
私、20年以上前に友人から、ふざけてなのか本気なのか・・・「野田がいちばんしつけ~!(しつこい)」と言われたことがあります。きっと、そうなんでしょう。。。改めて、その文献を見ていたら、「ⅤL」のところに載っているカメラの画像、製造番号が「55174×」であることに気付きました。矛盾してるじゃん!!!!
すると、この個体は「ⅤL」なのかもしれません。
さらに、しつこさ本領発揮で追加しておくと、この個体のシャッター幕は金属製です。もともと「L1」は布幕、「ⅤL」は金属幕。ただ、「L1」については、キヤノンが金属幕への交換を応需した経緯がありますので、シャッター幕だけでの判断は危険。
また、ブラックがオリジナルなのか後塗りなのかを判断する材料として、ストラップの吊り環がブラックであるのに気付きました。過去のいくつかの画像を見ると、オリジナルのブラックボディには、黒塗りの吊り環が付いています。「そこまで、後塗りした~」と言われればそれまでですが、この事実はオリジナルである可能性を高めていると思いませんか?
と、ここまで書いて、書き込みを終えようとしていたら、長徳先生がご来店。翌日出発のプラハに持っていくニッコール用のフィルターを探しに来た~という目的は建前!?で、どうやら、ブログ記事のブラック・キヤノンを気に掛けていらっしゃったよう。
ご自身が所有のⅥTのオリジナルブラックと酷似していることなどから、VLのオリジナルブラックでしょうというご判断。それなら相当珍しい!と、並べたばかりのキヤノン三択を3点セットでお買い上げいただきました。
かなりご満足いただけたようで、足取りも軽く帰って行かれました。ここまで、あ~でもない、こ~でもないしましたが、締めが良い結果で私も何よりです。
今日はブログ用画像をちゃんと撮影していなかったので、とあるレンズの試しに撮影した画像が上のです。長徳先生に買って行かれる小一時間ほど前。背を向けて、旅立ちを予感させていたのかもしれません。。。