我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2010年12月

2010年12月14日 (火)

今月のがらくた市

今月のがらくた市は12月25日土曜日。なんと!クリスマスとバッティングしてしまいました。

早めにアナウンスしたのは、今回は今年最後のがらくた市なので盛大に出来れば~!と思ったからなのですが、品揃えについては、我々も直前になってみないと分からないのです~。

これから、日々入荷するものをがらくた市用にため置くことは、今週来週ご来店される方に申し訳ないので、あんまりしたくないのです。がらくた市には、その直前にいかに魅力的なモノが入荷するか、出たとこ勝負なのです。。。

今、申し上げられる確実な情報は先週プラハに旅立たれた長徳先生が、がらくた市前に帰国されるので、トークショーを行なうこと。さらに!長徳先生を囲んでの忘年会も行ないますから、皆さんスケジュールの調整をよろしくお願いします。

いつものように、午後2時半ごろから我楽多屋にてライブトークをはじめます。1時間から1時間半ほど、先生のトークを楽しんだ後、場所を移して(我楽多屋から数分の場所)、午後4時から6時くらいまで忘年会を行ないます。参加費3,000円で、飲み放題おつまみ付きの予定です。

2010年12月13日 (月)

オリンパス Wセット

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こういう組み合わせで街中をブラブラしていても、普通の人には、古いカメラを2台も提げている~くらいにしか思われないのでしょうが、ちょっと知っている人が見れば、「おぉ~!」と思われることでしょう。

だからといって、高価なライカを数台提げて歩いているような嫌味!?に取られることはないでしょう。

この2台はうちの店の常連さんの持ちモノです。ペンWは他店で入手されたものですが、オリンパスワイドS(スーパー)はうちの店で買っていただきました!

どちらのカメラも、現在では宝物クラスと言えるほどのモノ。

オリンパスペンWは、黒塗りのみで販売されたものの、当時は人気薄だっため、もともと台数が出ていないのです。後年、大物写真家が愛用していた~という事実もあり、今となっては非常に稀少な機種とされています。

オリンパスワイドSのブラックは、正規ルートで販売されたのモノなのかどうか、その存在自体が不確定な部分があります。新聞社向けに少数出たものではないか~!?などという噂もあるほど。カメラ屋さんでも見たことがない…という人も多いハズです。後塗りされた個体も存在しますが、これはホンモノっぽいです。

この常連さんは無類のカメラ好きと言える若者ですが、実際にちゃんと写真も撮っています。こんな珍しい2台を惜し気もなく使って、ガツガツ撮影しているのです。カッコいいですね!

それにしても、この2台のツーショット。そうとう貴重な画像と思います。

第48回 得?or 特?

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今回はフィルムカメラ時代のAFレンズ各種 限定10本800円均一!です。

キヤノン用ペンタックス用ミノルタ用各種あります。いちおう動作OKのモノをみつくろってます。

口の悪い人の中には「前世紀の遺物・・・」などという人もいる、フィルムカメラ時代の普及クラスAFレンズ。そうは言っても、基本は今のデジイチでも十分使えます。ただ、中には多少操作に制限があるものもあるようですが。。。

この手のレンズを、雨天用として割り切って使う人もいらっしゃいます。

いつものように我楽多屋ご来店早い者勝ちです。

2010年12月12日 (日)

XR28

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少し前に紹介したXRリケノン45mmF2.8。その薄さ、軽さにインパクトがあるので話題にしました。

今度は、その兄弟レンズとも言えるXRリケノン28mmF3.5が入ってきました。どちらも、そんなにたくさん市場に出回っていませんから、こんな短いインターバルでうちにやって来るのは、あえて伏字にしますが「〇んだ」としか思えません(笑)。

厳密に比較すると、薄さ・軽さ自慢だけでは、今回の28mmは前回の45mmに敵わないのです。薄さで1ミリ、重さで5グラムだけだけど。。。

ただ、独特な色をしているので取り上げました。この色は、同時期に売られていたリコーのボディ、XR-8Superと同色にしたものです。聞くところによると、この色、ペンタックスLXチタンに合うらしいです。

ホワイトボディに合わせると、上のような感じでした。「ちょっと変かな?」とも思いましたが、ボディと貼り革とレンズで100種以上の組み合わせが可能なペンタックスのデジイチの中には、もっと奇抜な組み合わせも存在しますから、この程度は驚く組み合わせではないのかも…。

2010年12月11日 (土)

今年の漢字

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毎年、京都清水寺で発表される「今年の漢字」が昨日12月10日決定して、今年は「暑」だそうです。

「え?」と一瞬思ってしまいましたが、今年の夏は暑かったんですよね。もう忘れかけていました。。。ちなみに、この今年の漢字は「日本漢字能力検定協会」が主催しているそうです。

で、真似事ながら、アローカメラ&我楽多屋でも、第1回目の(2回目以降があるのかどうか不明~)今年の漢字を突然発表したいと思います。

2010年は「呼」です。

やっぱりな~とか、しつこいな~とか思った方も多いことでしょう。でも、実際にブログネタでそういうことが多かったんですから、仕方ない(笑)。

ブログを始めたのは一昨年で、その頃からの現象なので今年に限ったことではないのですが、まずは、今年が第1回目なので「呼」に決定しました。

「呼」を選んだ理由は、ネタがネタを呼んだ~的な要素がメインではありますが、ブログがきっかけで、うちの店に足を運んでいただけるようになったお客さんがいらっしゃることや、ご来店いただいたお客さんからブログ絡みの話で声を掛けていただけたことも多々あり、これらにも、「呼」の要素があったと判断しています。

で、そんな日に、こんな「呼びも~!?」という出来事がありました。夏頃にビールのオマケに付いていたという「オリンパス ペンD」のフィギュアを昨日のお昼頃、お客さんにいただきました。その時点では「ペンD」どころか「ペン」さえ店には無かったのですが、夕方あった買取依頼の品物の中に「ペンD」があったのです。

決して珍しい機種ではないとはいえ、今日の今日、フィギュアが現物を!という「呼び」にビックリしたのでございます。

2010年12月10日 (金)

四谷系?紅葉

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ここ数年間、神宮絵画館前のイチョウ並木の紅葉を毎年チェックしていましたが、今年は通勤ルートを変更したため、その機会を逃してしまいました。

昨日、店の中から通りの反対側を見ていて、不思議なモノに気付きました。

絵画館前のイチョウ観賞を逃した私の淋しい心を哀れに慰めているようなイチョウです。

木というよりは苗でしょうか!?葉の数は僅かですが、それでも、立派に紅葉していました。

赤い郵便ポストとの対象も印象的で、イチョウの葉をデザインしたガードレールに負けじ~と頑張っているイチョウでした。

2010年12月 9日 (木)

で、ブラックキヤノンは~

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昨日紹介したブラックのレンジファインダー・キヤノン。機種を特定するのに、私なりにサイトや文献をチェックして、あの時点では、「L1」と判断しました。

その決め手は、とある書籍に載っていた製造番号のデータでした。手元にあった個体の製造番号「551763」は、その書籍に書かれていた「ⅤL」は「557666~」という表記にあてはまらなかったのです。そして、その書籍データ上は「L1」にあてはまっていたのです。

ちなみに、キヤノンの場合、ライカと違って、すべてのカメラが通し番号になっているわけではありません。

私、20年以上前に友人から、ふざけてなのか本気なのか・・・「野田がいちばんしつけ~!(しつこい)」と言われたことがあります。きっと、そうなんでしょう。。。改めて、その文献を見ていたら、「ⅤL」のところに載っているカメラの画像、製造番号が「55174×」であることに気付きました。矛盾してるじゃん!!!!

すると、この個体は「ⅤL」なのかもしれません。

さらに、しつこさ本領発揮で追加しておくと、この個体のシャッター幕は金属製です。もともと「L1」は布幕、「ⅤL」は金属幕。ただ、「L1」については、キヤノンが金属幕への交換を応需した経緯がありますので、シャッター幕だけでの判断は危険。

また、ブラックがオリジナルなのか後塗りなのかを判断する材料として、ストラップの吊り環がブラックであるのに気付きました。過去のいくつかの画像を見ると、オリジナルのブラックボディには、黒塗りの吊り環が付いています。「そこまで、後塗りした~」と言われればそれまでですが、この事実はオリジナルである可能性を高めていると思いませんか?

と、ここまで書いて、書き込みを終えようとしていたら、長徳先生がご来店。翌日出発のプラハに持っていくニッコール用のフィルターを探しに来た~という目的は建前!?で、どうやら、ブログ記事のブラック・キヤノンを気に掛けていらっしゃったよう。

ご自身が所有のⅥTのオリジナルブラックと酷似していることなどから、VLのオリジナルブラックでしょうというご判断。それなら相当珍しい!と、並べたばかりのキヤノン三択を3点セットでお買い上げいただきました。

かなりご満足いただけたようで、足取りも軽く帰って行かれました。ここまで、あ~でもない、こ~でもないしましたが、締めが良い結果で私も何よりです。

今日はブログ用画像をちゃんと撮影していなかったので、とあるレンズの試しに撮影した画像が上のです。長徳先生に買って行かれる小一時間ほど前。背を向けて、旅立ちを予感させていたのかもしれません。。。

2010年12月 8日 (水)

キヤノン三択

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さて、画像にあるボディとレンズとフード、どれが一番高い値付けで売られるでしょう?

ボディは、キヤノンL1。正直なところ、ブラック塗装が稀少なホンモノか後塗りか判断が難しいところ。でも、見た目的には十分ホンモノっぽい。しかし、ファインダーにヒビがあったり、シャッターも不安定で、状態的には厳しい個体。。。よって、たとえホンモノでも値付けは安めになってしまいます。

レンズは、50ミリF1.2。大口径ゆえのボケに期待したいところですが、このレンズの致命傷ともいえるクモリが出てしまっていて、その症状もかなり重症。かなりなボケボケが予想されます(涙)。よって、値付けはやはり安めになってしまいます。

フードは、その50ミリF1.2の専用フード。金属製で立派な造りで、ファインダーケラレしないよう穴が開いたタイプ。レンズがあってもフードがない…というパターンも多く、稀少性が高いです。多少やつれた感はあるものの、変形などはない状態。

よって、フードに一番高い値付けが出来そうな感じです。

面白いですよね、それがなくても写真が撮れるフードに一番高い値が付くなんて。今回の比較では、カメラ・レンズの程度が良くない。。。という条件のためではありますが。

上記の3点をセットした状態、カッコいいですね!しかし、撮影にはそうとう難あり~です。

Q0215 

カメラ関係のモノを全般的にコレクションしている人が言ってました「フードやキャップのコレクションが一番安心出来る。まともな状態のモノを買っても置いている間に、カメラは壊れるし、レンズはカビが生えるし、露出計は狂う・・・。その点、フードやキャップは壊れようがない」と。

 

*画像のカメラをキヤノンL1としていますが、セルフタイマーがあること、シャッターの最高速が1/1000であること、巻き戻しクランクなどから、最初はⅤLと判断しました。しかし、ⅤLのブラックが存在するのかどうか不明な点、ある書籍にあった製造番号データから、この個体は、L1にセルフタイマー追加の改造をしたモノであると判断を改めました。キヤノンのレンジファインダー機って、型番の刻印が無い機種が多いので面倒です。。。また、オリジナルのブラックかどうか!?について、セット売りされた50ミリF1.2は、絞りリング部もブラックである~らしいので、真意の程はまだ謎です。

 

我楽多屋で買ったモノマガジン更新

田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。

今回で第134回目です。テーマは「マイクロニッコールで写真表現に目覚めた」です。

こちらより、お楽しみください。

2010年12月 7日 (火)

続:ビックリ箱

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クラシックカメラ系マニアであれば、認知度の高いキヤノンの「ビックリ箱」と呼ばれるファインダー。

キヤノンごく初期のレンジファインダーボディに装着されていたことなど、過去にこのブログでも話題にしたことがあります。非常に稀少性の高いカメラでもあります。

ここにあるのは、同じく非常に稀少性は高くても、きっと認知度は低いであろうコシナ製の「ビックリ箱」。

「E-AF2」というコンパクトカメラに搭載されているファインダーが、キヤノンのビックリ箱に良く似ているのです。スイッチを押すとポンとファインダーが軍幹部に飛び出て来ます。

上記の型番で検索しても、詳細は分かりませんでした。輸出モデルと思われます。飛び出すファインダーの横にある、緑色のボタンに「SUCHER」と書かれているので、その意味を調べたところ、ドイツ語で「ファインダー」のことでした。

このコシナ、実はコシナ研究会S会長が最近オークションで見つけたモノだそう。さすが、会長!これで、4台目だそうです。