我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2010年10月

2010年10月12日 (火)

ミランダFvの

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戦後、日本には相当数のカメラメーカーが存在し、中には「四畳半メーカー」と呼ばれる小さなメーカーもありました。ただ、一眼レフのシェアが増えて来る1960年あたりには、その数が減少してきます。

それでも、ミランダやトプコン、ペトリは一眼レフに力を入れていましたが、長くは続かず息が途絶えてしまいます。それから30~40年が過ぎた今、それらのメーカーのカメラを見掛ける機会が減って来ていて、特にこの2~3年はその傾向が強いような気がします。なのに、先週と今週と続けて、ミランダFvの買取り依頼がありました。

ミランダといえば、多くの機種でシャッターボタンがボディ前面にあることが特徴です。「この位置の方が使い勝手良い!」と言う人もいらっしゃいますが、世の中には、ボディ上面にある機種が大多数であるのも事実。

さて、この機種は巻上げレバーの位置、分かりやすく言うと、巻上げレバーの軸の位置が少々変。ずいぶんと隅っこに位置しています。

裏ぶたを開ければ一目瞭然ですが、フィルムの巻上げ軸とは、明らかに位置がズレているので、わざわざギアを介しているのです。これは、操作性を重視した結果なのか、それとも、構造上の問題なのか、不思議なところです。

ちなみに、ニコンF3、キヤノンEF、ミノルタSR系など、ボディ中心よりに軸をズラしている機種は案外ありますが。

実際、巻上げ操作を数回してみたところ、隅っこにあることによる違和感は特にありません。でも、シャッターボタンが前面にあるから~という前提で意識的に巻き上げてみると、、、もしかしたら、隅っこにある優位性があるのかな~・・・的なくらいでした。。。

2010年10月11日 (月)

ビックリ箱

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今、我楽多屋にジャンクのレチナⅠaがあります。

それを見て「えっ!安いね。」と言ったお客さんが、カメラを手に取って「なんか、カタカタ言ってる・・・」と。

私が「それ、完全なジャンクです。開けるとビックリしますよ。レンズが無いから~」と言うと、そのお客さん、レンズカバーを開けてみて、「あっ、ホントだ、ビックリ箱みたい」と苦笑い。

たしかに!ふつう、ジャンクのカメラと言えば、外観からして明らかに傷んでいたり、そうでなければ、シャッターを切ろうにも切れないとか、または、電子系不良の場合は外からはどこが悪いのか見えもしないもの。

しかし、このレチナは、レンズカバーを開けた途端に、「ごめんなさい、ジャンクで~す!」とカメラ自身に言い放たれたような感じなんです。

 

第41回 得?or 特?

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今回の得?or 特?企画は「ケンコーのテレプラス」。なんだ、つまらない・・・と言われてしまうかもしれませんが、「ペトリ」用の3倍!という、なかなか見掛けないマウント。ペトリ用はたまにあっても2倍どまり。しかも、ちゃんとキャップも前後付いてます。

ペトリの一眼レフを使っているという方(少数派でしょうが…)は、念のために?持っていても良いのではないでしょうか?当たり前ですが、300ミリのレンズが900ミリになる「怪物」です。

では、改めて「ケンコーテレブラスペトリ用3倍」を2,000円!!我楽多屋ご来店早い者勝ちです。

と、こんなブログを書いていたら、ペトリ用2倍、トプコンR用2倍なんていうレアモノも続いて入ってきました。

2010年10月10日 (日)

Leica嬢のキエフ

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以前、我楽多屋でアルバイトしてくれていた「Leica(ライカ)嬢」からメールが届きました。キエフをもらったそうで、その喜びを伝えてきてくれたのです。

 

「お元気ですか?常連さん達もおかわりないですか?

今日、キエフを頂いたんです。キエフでレンジファインダーデビューをするとは思っても無かったのです。が。ホンマにカメラ好きにしか触れないカメラですね。使い難さにびっくりしました!でもソ連の雑な仕事に愛着が湧いてきました。

写真日和の日にはキエフと一緒に散歩に出かけようと思っています。」

 

そういえば、彼女は学生時代にロシア語の勉強もしていたはずだよな~、なんて話も思い出してしまいました。もともと写真好きで、カメラはかなりのアナログ派。デジタルは今年になって初めてGRデジタルを入手したばかり。

そんな彼女が、遠く和歌山の地で四谷系銀塩組の精神を意識してくれていることに嬉しく、また、負けているわけもいかず、私はこんなペトリカラー35を持ち歩け用にしようかと思っています。

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このペトリはカスタマイズ用に、ボディに白いカッティングシートを貼ってみたり、貼り革を白いものに替えてみたりして、どんなものか?試してみたのですが、、、どちらもイマイチ。で、最後には、再び貼り革を剥がして、ヤケクソ気味に磨いて、先日のきったねーバルナックみたいなクールな感じにしてみたら案外いい。しかし、裸にするとボディの隙間が見えるので使うにはかわいそう。で、こんな感じになりました。

学生さんの写真展

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うちの店のお客さん(大学1年生)が、二つの写真展に出展します。

一つは、すでに開催中で、会期が明日11日まで。「学生合同写真展’10」という写真展で、東京近辺の大学29校で合同で開いています。

  • 学生合同写真展’10
  • 2010年10月8日(金)~11日(祝)
  • 東京学芸大学 第一むさしのホール(小金井市貫井北町4-1-1)
  • 11:00~20:00(最終日は17:00まで) 入場無料
  • www.godophoto.net

 

もう一つは、夏前にも案内した千葉工業大学の文化会写真部の学内展。こちらは、まだ1ヶ月ほど先です。

  • 千葉工業大学文化会写真部 学祭写真展「人のいる時間」
  • 2010年11月20日(土)~22日(月)
  • 10:00~16:00
  • 千葉工業大学 津田沼キャンパス6号館2階623教室
  • 習志野市津田沼2-17-1

 

大学生がどんな写真を撮っているのか、興味のある方、是非とも足を運んでみてください。

2010年10月 9日 (土)

黒FTAの

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画像のカメラは、コニカFTA。1968年登場した、日本初TTL露出計によるシャッタースピード優先AEカメラです。ブラックボディは翌年1969年の発売。

そして、私はまたまたどうでもいいような、細かいところに気付いてしましました!そのブラックボディの「ストラップ吊り金具」と「吊り環」が、黒いのです。

世界広しブラックボディのカメラが多数あるとはいえ、この部分まで黒いのは、かなり珍しいのではないかと思います。特に、吊り環まで黒い!ってのは。ただし、M型ライカには吊り金具が黒いのは多めです。

ストラップ付けて、提げて持ち歩けば、ドンドン摩耗して地金が出てきてしまうのに、、、そこまで黒くするんだぁ!?

始めから黒いのか、それとも、後から黒く塗ったのか、微妙だったので、コニカFTAで画像検索してみたところ、黒いものと、銀のものと、両方の画像がありました。ということは、うちの店にあるものだけ、たまたま後から塗ったということでも無さそう。

さらに、それらの画像を良く見ると、ブラックボディで吊り金具が銀色なのは、1970年登場のNewFTAブラックのみのよう。なので、前期型のブラックのみ真っ黒け仕様なのかもしれません。

すると、それはそれで、コニカさんのそこまで黒くしよう!という意気込みというか気合いにビックリしてしまうわけです。

2010年10月 8日 (金)

パワースポット四谷三丁目

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先日、「カメラ四谷快談」にふれてみて・・・改めて思い、話題にしてみようと思うことがあります。「四谷三丁目」という場所は不思議な力を持つ場所なのかもしれない~と。

もともと、アローカメラが四谷三丁目に創業した理由は、東京(山手線)のほぼ中心部で、どこへ行くにも便利だから~と現買取名人が考えたからだそう。特に、当時はDPE及びカメラ等の外商も見込めたから、自らの動きやすさも重要視したわけです。

そして、話は私自身のことになりますが、私がアローカメラに入ってから、以前の職場の人と、なんと8人も!四谷三丁目付近で偶然に遭遇しているのです。そのうち、2人は近所に転居してきていたので、遭遇するチャンスも高かったわけですが。

元の職場は銀座でしたから、極近というわけでもないし、転居してきた人を除く6人は、その時には皆、違う仕事をはじめていた人たちですから、接点になるものは何にも無いわけです。なのに、偶然に!

また、昨年末にうちの店の程近くで友人が飲み屋を始めたところ、高校卒業以来20年以上、会うことも連絡を取ることもなかった同級生が、その店のお客さんとして偶然にやって来た~なんていうこともありました。

四谷三丁目という場所は、何か不思議な力が作用して、人と人を引き寄せる場所のような気がしてならないのです。

うちの店もそういう町に存在する以上、素敵なお客さんが集まり、そして、輪が広がるような店でありたいと思うのです。

 

我楽多屋で買ったモノマガジン更新

本日、田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。第132回目になる今回のテーマは「いぶし銀ライカと早田ライカのご縁」です。こちらより、お楽しみください。

また、参考記事は以下です。

2010年10月 7日 (木)

101(トイ)カメラ

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いや、うっかりしていました。。。先週金曜日10月1日は、「トイ(101)カメラ」の日だったんだぁ~!と。

いや実際には、そんな日は存在していません(していないはずです)が、語呂的には、見事に「トイ」(101)ですよね(笑)。

おもちゃ屋さんが、トイの日とかやってるのか?と思って調べてみたけど、特にないみたい。5月5日がおもちゃの日ではあるらしいです。

そうそう、なんでトイカメラねたかといえば、我楽多屋にホルガ系のカメラが数点、しばらく居座っているのだけど。。。これらほとんど未使用品で元箱まで付いて、新品の半値くらいなのに、普段、我楽多屋にご来店いただいているようなディープなお客さんには、見向きもされない感じ。

もし、ホルガ欲しい!とか、使ってみたい!という人がいらっしゃれば、今がチャンスです。

それと、最近知ったのですが、ホルガのミニチュアがあるのです。え?もともとおもちゃ(のような)カメラのミニチュア?と不思議に思うかもしれませんが、あるのです。大きさは本物の1/2、重さは1/10。8色セットで5千円ちょっとするそうです。→http://item.rakuten.co.jp/inaphot/ty_holga-collection/

第40回 得?or 特?

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暑さがおさまり、涼しさ通り越して、朝晩は寒かったりしますが、爽やかな秋に向けて、入門用カメラの得?or 特?企画第一弾。

「キヤノンAE-1 FD50mm/F1.4SSC付き、いちおう完動品」です。ファインダーとレンズに小さなカビはありますが、
撮影には全く影響ないと言っていいでしょう。お決まりのシャッター鳴きは現状皆無に近いです。

使用する電池は4LR44で、市場では700円くらいしていますが、今回はサービスで新品を付けちゃいます。おまけに、ストラップとフィルムも1本もずつサービス!

ちなみに、レンズの「SSC」は、キヤノン独自のコーティングで、カラーバランスの統一を行なう技術らしいです。スーパー・スペクトラ・コーティングの略。

一点限りですし、我楽多屋ご来店早い者勝ち。価格は3,000円なり。

初心者には、カメラの使い方の説明も簡単ではありますが付けちゃいます。