我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2009年1月

2009年1月12日 (月)

成人の日

1989_eos1

本日は成人の日。私には遥か20年ほど前の話になります。

ふと、今年20歳になるカメラは何なんだろう?と思って調べてみると、有名どころでは「キヤノンEOS-1」でした。1989年9月の発売ですから、キヤノンAF一眼レフの初代フラッグシップ機として登場してから今年で20年が経つわけです。

AF一眼レフというと、1985年にミノルタがα7000を発売して、マニアや他メーカーに衝撃を与えました。俗に「αショック」と言うらしい。それを受けて、キヤノンは1987年にAF専用設計のEOSシリーズを発売(EOS650)し、その2年後に満を持して、フラッグシップEOS-1を発売したのです。

キヤノンはAF化に際し、MF時代の自社遺産をすべて捨てるかのうように、レンズマウントから変更したのは有名なこと。結果として、EOS-1は動体撮影能力を飛躍的に高め、搭載された動体予測機能や、パワーブースターを併用することで、レーシングカーのF-1も追える!高性能を発揮。また、防塵・防滴にも優れ、モータースポーツ系のカメラマンをはじめ、スポーツカメラマンを中心にプロユースが拡大していきました。

EOS-1という名称は、20年過ぎた今、デジタルの時代になってもキヤノン・フラッグシップ機の名称として、めんめんと続いています。現行品はEOS-1D(S) MarkⅢ。

参考までに・・・それに対して、ニコンは1986年に初のAF専用設計のF-501を発売、その2年後1988年12月にフラッグシップ機F4を発売します。ニコンは伝統のFマウントを変更することなくAF化に対応、既存のMFレンズも使えるように配慮して、キヤノンとのメーカーカラーの違いを明らかにしました。

ここまで書いて気付きました。。。人間の場合、早生まれの人以外は、20歳の誕生日を過ぎてから成人式を迎えます。だから、キヤノンEOS-1は来年の1月に成人式を迎える立場であり、ニコンF4が今日成人式を迎える立場であるともいえますね(笑)。

2009年1月11日 (日)

アクセサリーシュー

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カメラに外付けファインダーや小型ストロボなどを取り付けるための座金のことを「アクセサリーシュー」といいます。左右にレールがあり、スプリングが付いているため(画像のペトリハーフには付いてなかった・・・)、差し込むとシッカリと固定されるようになっています。

最近のカメラ(実に漠然とした表現ですが・・・)は、ストロボを内蔵しているものが多く、ファインダーの性能も良いので、あえて、アクセサリーシューに何かを付ける必要があまりない~というのが現実ではありますが。。。

だからこそ、逆に何かを付けてやろう!という遊び心も起きてきたりします。

コンパクトデジカメに外付けファインダーを付けてみたり~という行為がその一つ。液晶画面が大きくなり、視認性も向上しているものの、「液晶を見ながらシャッターを押す」ことに抵抗を感じている人も多いようです。何故なら、写真を撮った気がしないとか。

それに、外付けファインダーを付けたコンパクトデジカメの見た目が、妙に格好良かったり・カメラらしく見えたりするんですね これが!

「オールドレンズパラダイス」の著者、澤村徹さんのブログにも、ライカD-Lux4にファインダーやフードを付けたカスタマイズが紹介されています。→http://metalmickey.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/leica-d-lux4-ac.html

また、古いカメラを使って楽しんでいる人たちには、アクセサリーシューに小型露出計を付けることで、実用性を向上させることも出来ます。一番手頃なのが、現行品のコシナフォクトレンダーVCメーター(下の画像・手前左)。また、とても可愛いデザインのKODALUX(下の画像・手前右)なんてのもあります(探すのは大変かもしれませんが)もいいですね。

下の画像・奥のフォクトレンダーVITO Bには、お遊び感覚でロシア製のユニバーサルファインダーを載せてみました。

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2009年1月10日 (土)

カメラ・写真本

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今まで、カメラや写真に関する本はたくさん出版されてきたと思いますが、私の中学時代の同級生が「家からこんな本が出てきたよ!」と言って持って来てくれました。

  • 「きみは名カメラマン」小学館入門百科シリーズ 斉藤政秋/著
  • 「カメラ教室~名カメラマンになるひけつ」ナガオカ入門シリーズ 上野千鶴子/著

どちらも、その友人が小学生の頃に読んだものだそうです。カメラの仕組みから、フィルムの種類、撮影の心得・技術、現像方法、写真整理の仕方、写真屋さんの利用法など、ありとあらゆる内容が書かれています。

各項目、とても簡潔ではあるものの手取り足取りという感じに丁寧に説明され、子供向けだから、当然分かりやすく書かれています。大人が読んでも、基本に立ち返れるようで面白いかもしれません。

昨日、話題にしたフィルムの有効期限のことも書かれていました。また、アルバム作成のページなどは、以前から私が危惧している写真を残す文化を考えるうえでの基本部分といえます。

しかし、30年程前の本だから、当然デジタル関連の内容は一切ありません。今の子供たちには異次元の話ばかりかもしれませんね。2冊とも、その友人から借りていますので、しばらくは1階我楽多屋でお見せ出来ます、興味のある方は声を掛けてください。

2009年1月 9日 (金)

有効期限

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フィルムに有効期限があることはご存知ですよね?飲食物に賞味期限などが表示されているように、フィルムのパッケージにも有効期限が表示されています。

フィルムは化学品であり、時間の経過とともに自然変化してしまうためです。なので、適切な条件で保管した時に本来の性能を保てる期限を表示しているのです。

じゃあ、有効期限が過ぎていたり、適切な条件で保管されなかった時に、どのような影響があるのかというと、色調に濁りが出たり、部分的に赤味が出たり不安定になる他、粒子がザラつくようになってしまうようです。

次に、適切な条件での保管とは・・・簡単に言えば、高温多湿を避けること。直射日光の当たらない、風通しの良い所に置いておけば良いようです。温度的にはおよそ20℃以下が良いみたいです。

ただ、フィルムのタイプによって変化の度合いに差はあるようで、ポジフィルムよりはネガフィルム、カラーフィルムよりは白黒フィルムの方が、変化が少ない(変化が気にならない・・・という表現の方が正しいかも)ようです。

それから、フィルムの変化は未撮影と撮影後で比べると、撮影後の方が明らかに激しいようなので、撮影後は速やかに現像出しすることをお薦めします。

前置きが長くなりましたが!

何で今更、有効期限かって?上の画像を見てください。漢数字で表示された有効期限が、なんだか不思議というか、不自然というか。

普通は「2009.10」とか表示されて、西暦2009年10月までを意味するのだけど、「62/五月」と表示されています。昭和62年5月を意味しているのだと思います。

もう期限が切れて約20年が経過しています。カメラの買取り時に一緒に引き取ったこんな古いフィルムも、我楽多屋で格安な値付けをしていると、あっという間に売れてしまいます。さて、どんな写りをするんでしょうか!?

2009年1月 8日 (木)

ストラップ式!?一脚

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以前話題にした「チェーン式一脚」、その後オリジナル品まで作成してみましたが、これと全く同類のものを発見!

しかし、こちらは「チェーン」ではなくて「ストラップ」。ストラップの端(黒い部分)が輪のようになっていて、そこに足を入れて踏みつけて固定するようです。

「チェーン」の場合は、踏みつける位置でチェーンの長さ(=カメラの高さ)を決めるのだけど、この「ストラップ」の場合は、長さ調整のクリップ状のものが付いていて、そこで長さ(高さ)を調整できるようになっています。

そして、今回入荷したのは、写真家竹内敏信先生のネーム&サイン入りの特製品のようです。

さて、我楽多屋オリジナルのチェーン式一脚。最初に作成したのは、チェーンを収納する部分が可愛いポーチ状のモノでした。さらに、ここでは公開していませんでしたが、第2弾(収納部分がプラケース状のモノ)も作成していました。みなさんは、どちらがお好みですか?

少しまとまった数のポーチが用意できたので、希望があれば作成します。もちろん、プラケース状のモノも作成できます。興味がある方、メールか電話でお問合せください。これに関しては通販も相談にのります!

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2009年1月 7日 (水)

ちんちろりん

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只今、我楽多屋では3,000円以上お買い上げの方を対象に「ちんちろりんキャッシュバック」を行なっています。もう今年で4~5年目になるので、正月恒例行事になり始めている感じ。

ルールは簡単!サイコロを3個、どんぶりの中に同時に投げていただき(その時に「チンチロリン!」といい音がします)、ぞろ目が出るとお買上げ金額の10%か20%をキャッシュバックしてしまおう!というサービスです。ぞろ目が出なくても、残念賞として次回以降に使えるサービス券差し上げています。

どうぞ、新年の運試しにご来店ください。「ちんちろりんキャッシュバック」は、1月12日まで行なう予定です。

マグネシウム発光器

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これを見て、それとすぐ分かる人は年配の方か撮影に詳しい方か...。どちらにしてもかなり限られた人になるでしょう、多分。

この道具の平面部分にマグネシウムと酸化剤を混合した粉(マグネシウムパウダーとか閃光粉とか呼ぶらしい)を乗せ、ライターの如く、石で火花を散らして着火させるのです。

本当に分からない人からは「で、どうするの?」と、そこまで質問されるかもしれませんね。この道具は撮影時のフラッシュ、ストロボ代わりです。というか、当時(50年くらい前まで)はこの方法しか無かったわけです。

実は何年か前に店の前で恐る恐る発光テストをしてみましたが、発光に続いて白煙もともない、通行人に何事か?とジロリと見られた経験があります。

1~2ヶ月前でしょうか。我楽多屋に並んだ発光器を買い物に来られた田中長徳先生が見つけ「これは!」と喜んで買って行かれました。あとから、先にブログネタにしておけば良かった...なんて後悔していたところ、後日、長徳先生からいただいたメールに「この数年来の我楽多屋さんの白眉です」なんてコメントがあって、ますます悔しい思い…。

ところが、その直後に再び発光器が入荷。う~ん、長徳先生より先に発光器ネタを使ってしまってはイケナイな。なんて遠慮していましたが、昨日更新の「我楽多屋で買ったモノ・マガジン第111回」で長徳先生がその時の発光器を話題に取り上げられたので、いよいよ私も連動するようにブログネタにしてみました。

探してみたら、社団法人日本写真文化協会(実はうちの店からとっても近い所にある)のウェブに発光器(閃光器とも呼ぶらしい)のことが書かれていました。参考になります。→http://www.sha-bunkyo.or.jp/topics/siryoshitsu/senkouki.html

 

2009年1月 6日 (火)

名誉の負傷

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年末年始ご来店いただいたお客さんの中にはビックリされた方もいらっしゃるかもしれません。買取名人が顔に包帯を巻いていたり、大きな絆創膏を貼っていたりと。

年の瀬も押し詰まったある晩のこと、出張買取りの出先で、荷物をクルマに積み込もうと運搬中、両手で荷物を抱えたまま転倒、顔面から地面に着地して、左目の周辺をかなり裂傷してしまったのです。聞いてビックリ!自分で救急車を呼んで、病院での手当ては十数針も縫うことに。

ケガのことだけでは、哀れんで~みたいになってしまうので、ネタにはしないのですが・・・。年が明けてから、年末に積みきれなかった品物を引き取りに、今度は私も名人と一緒に出張した時のこと。

クルマに荷物を積み込んでいると、地面の端のほうに、青い袋とメガネのレンズが重ねて置かれているのに気付きました。どうやら、転倒したときに割れたと思っていた名人のメガネのレンズは、ショックで外れただけだったのです。

で、落ちているのに気付いた通行人か誰かが、拾って端に避けて置いてくれたのでしょう。一緒にあった青い袋は、荷物から飛び出したハッセルのキーホルダーとその袋でした。5日も経過していたのに無事に残っていたことがとても嬉しく、大事に持ち帰って来ました。

画像右手は、事故当日に名人が自分で持ち帰って来ていたメガネのフレーム。こちらはショックでかなり歪んでいます。

年末年始の出来事ですから、「酔って転んだの?」と聞かれることが多いようですが、名人は「名誉の負傷」などと言っております。ご心配なく。

我楽多屋で買ったモノ・マガジン更新

田中長徳先生の「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。今月のタイトルは「過去の思い出へのチケット代 マグネシウム発光器が2000円」。それでは、こちらよりお楽しみください。

2009年1月 5日 (月)

スリック三脚の「R」

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いやいや本当に不思議な現象は今年も続きます~。昨年末に話題にしたスリック三脚のエレベータークランク部分の刻印。これが、またネタを呼んだようです。

今日、整理していたがらくたの中にあったスリック三脚の同じ部分を見てみると「R」の刻印が・・・。前回のは「→」「4」「6」「M」の順でした。今回のは「→」「6」「R」「M」の順です。

さて、「R」とは何ぞや???思い当たるモノ(〇ーライ)はあるのですが、本当にそうかどうか・・・もう自信がないので伏せ字で失礼します。あれ!?「ロ」と「〇」の違いでほとんど伏せ字になってない(笑)。

しかし、スリックさんは日本で最高の三脚メーカーであるだけに、実に芸が細かい。「R」の真相はまだ不明ですが、きっと使い手のかゆい所に手が届くような気配りによる仕様なんだと思います。素晴らしい。

さらに、もう一つ呼んでしまったモノがあります。マミヤの「パラメンダー」という器具。マミヤの6×6二眼レフCシリーズ専用のパララックス補正器具です。これを三脚とボディーの間に挟んで、カシャッカシャッと上下させることで、補正しようといういうのです。これがまた、とても立派な造りでして、見ているだけ、触っているだけでも満足できるレベル。

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