有効期限
フィルムに有効期限があることはご存知ですよね?飲食物に賞味期限などが表示されているように、フィルムのパッケージにも有効期限が表示されています。
フィルムは化学品であり、時間の経過とともに自然変化してしまうためです。なので、適切な条件で保管した時に本来の性能を保てる期限を表示しているのです。
じゃあ、有効期限が過ぎていたり、適切な条件で保管されなかった時に、どのような影響があるのかというと、色調に濁りが出たり、部分的に赤味が出たり不安定になる他、粒子がザラつくようになってしまうようです。
次に、適切な条件での保管とは・・・簡単に言えば、高温多湿を避けること。直射日光の当たらない、風通しの良い所に置いておけば良いようです。温度的にはおよそ20℃以下が良いみたいです。
ただ、フィルムのタイプによって変化の度合いに差はあるようで、ポジフィルムよりはネガフィルム、カラーフィルムよりは白黒フィルムの方が、変化が少ない(変化が気にならない・・・という表現の方が正しいかも)ようです。
それから、フィルムの変化は未撮影と撮影後で比べると、撮影後の方が明らかに激しいようなので、撮影後は速やかに現像出しすることをお薦めします。
前置きが長くなりましたが!
何で今更、有効期限かって?上の画像を見てください。漢数字で表示された有効期限が、なんだか不思議というか、不自然というか。
普通は「2009.10」とか表示されて、西暦2009年10月までを意味するのだけど、「62/五月」と表示されています。昭和62年5月を意味しているのだと思います。
もう期限が切れて約20年が経過しています。カメラの買取り時に一緒に引き取ったこんな古いフィルムも、我楽多屋で格安な値付けをしていると、あっという間に売れてしまいます。さて、どんな写りをするんでしょうか!?