我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2009年1月

2009年1月22日 (木)

SENOGUID その2

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幻の露出計!?露出換算式の「セノガイド(SENOGUIDE)」。その存在自体が珍しく入手困難なことから、プリントアウトして自作してしまえるようなサイトまであるようです。

先月、たまたま入荷したセノガイドを取り上げたところ、いくつかの問合せをいただきました。中には「見るだけでいいのですが・・・!」とご来店された方もいらっしゃいました。

そのセノガイドの取扱説明書・元箱付が今ここにあります。←と平静を装って書いてみましたが、ちょっとスゴイことだと思いませんか!!!!

その取扱説明書。86ミリ×127ミリほどの小さな版形ですが、ページ数は28にも及びます。ちょっと読んだくらいでは理解が難しそう・・・個人差があると思いますが(笑)。どうですか?この取扱説明書欲しい方いらっしゃいますでしょうか?コピーとっておきましょうか?

取扱説明書のサイズを測って、何か覚えのあるサイズ・・・と思ったら、プリントのLサイズと同サイズ(短辺が3ミリ短いだけ)でした。まぁ、ただの偶然でしょうが。。。

さらに、元箱の中には「セノガイドをアクセサリーシューに取り付けたい方へ」と専用クリップが入っていました。

2009年1月21日 (水)

マミヤの「M」

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三脚のパララックス補正についてブログネタにしたマミヤの「M」ですが、今日はもっとゆるい「M」ネタです。

マミヤのカメラ、二眼レフのCシリーズや、マミヤプレス、マミヤ16あたりのボディーに貼られている貼り皮って、よ~く見ると、小さな「M」の文字がデザインされて整然と並んでいるのをご存知ですか?

それだけの話なのですが、知らなかった人には「えっ!」と思えるレベルの話題かと思いまして、今日のネタにしてみました!

2009年1月20日 (火)

カメラ雑誌発売日!

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恒例というか、すっかり義務?になってしまった感のある、カメラ雑誌各誌チェック。誰に頼まれたわけでもなく、勝手に自分でやっているのですが。。。本日20日が2月号の発売日です。

まずはアサヒカメラ。写真より、モノ好きな人が喜びそうな特集が多かったです。「魅惑の50ミリ標準レンズ」や「MFニッコール50ミリレンズの描写力」、「キヤノンF-1×EOS-1DsMarkⅢ」は作例をまじえながら、比較したり論じたりしています。

でも、今回私が気になったのは「徹底研究写真のタテとヨコ」でした。たまたま、昨年末にある人との話の中で、いいタテ写真を撮れる人は腕がある・・・みたいな話を聞いたばかりだったのでタイムリーだったこともあります。特集では思想や表現力にまで話が及ぶので難しくなってしまい、私がここで論じるレベルではなくなってしまうのですが、文中で「最近は、タテ写真を撮る人がめっきり少なくなってしまった。特に若者の写真がそうだ」とも書かれているように、改めてタテ・ヨコを考えるいいキッカケになるかもしれませんよ。

次に日本カメラ。「おこづかいカメラ大捜索!!」が約30ページの大ボリュームで特集されてます。こういう企画にデジカメの中古も取り上げられるようになり、そういう時代なのだなぁ・・・と思いましたが、デジイチ向けのオールドレンズや、中古の王道!?フィルムカメラの方のボリュームの方が大きく一安心。

特集の最後には「中古専門店はカメラという工業文化遺産を次世代に引き渡す大切な役目を担っている」「カメラ店から文化遺産を引き継ぐことも我々カメラファンが果たすべき姿勢」と語られ、「カメラをドンドン買うべし」と結ばれています。まさに、その通りです・・・。

月刊カメラマン。寒さ厳しき折、「プロ仕様で完全防寒 冬の撮影スタイルコレクション’09」は6人のプロカメラマンの防寒グッズが紹介されていて参考になりそうです。しかし、完全防備(防寒)すると、見た目は意外とスゴイ感じです。。。

それと、「おおっ!」と思ったのが124ページ。札幌の大倉山ジャンプ競技場からの札幌市街の夜景。特集自体は「ジャンル別フォト講座のスポーツを撮ろう!」なんですが、いやいや、ジャンプ選手からこんな夜景が見えているんだぁ!とビックリしますよ、きっと。

最後に今月一番の目玉は、各誌ともその裏表紙(業界では「表4」というんですね)。「フィルムだから。」というキャッチコピーの広告が出ています。フジの「GF670プロフェッショナル」がいよいよ動き出しました。まだ「近日発売」と書かれただけですが。

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2009年1月19日 (月)

ライカ時計

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ライカと名が付けば、こんな腕時計も俄然と魅力が増してきてしまう・・・。カメラ好きでなければ、そういう感覚は沸いてこないのかもしれませんが・・・。

ちょっと調べたところでは詳細不明だったのですが、このネタを数日間放置しているうちに、少~し分かってきました。裏面の刻印に「028×/2000」というナンバーリングがあったことから推測していた通り、2000個限定の製造品らしいです。10年くらい前に行なわれたライカフェアで販売されたものとのこと。

その刻印や表記は見当たりませんが、Swatchっぽい~というか、Swatchで間違い無さそうです。どうやら、デザイン違いのものがもう一種類あったようです。

まぁ、見ての通り、そのデザインだけでも十分に楽しませてくれる時計です。文字盤がシャッターダイアルを模していて、本来であれば、1~12までの数字が書かれている所に、Bや1000、500などシャッタースピードが書かれています。それゆえ、時間の読み取りには向いてないかもしれません(笑)。バンドには、フィルムカウンターや巻上げレバーと思われるものまで書かれています。

2009年1月18日 (日)

距離計

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先日話題にしたアクセサリーシューに載せる魅力的な小道具がまだありました!「距離計」です。

ピント合わせを目測でしなければならないカメラに必要になる道具なわけで、そもそも・・・そういうカメラ自体が、今となっては少ないのでありますが。いや、それを言うなら、距離計自体がもともとそんなに豊富にあった道具でもないかもしれません。

ライカには立派な距離計が存在していますが、国産品の距離計というと、あまり思いつきません。。。ニコンやキヤノンでは造ってないはず・・・(そりゃそうでしょう、カメラにレンジファインダーが付いているわけだから)。がらくた系のアクセサリーを整理していると、時々、ワルツ製の距離計を見かけるくらいでしょうか。

画像の距離計、オリンパスペンに載っかっている距離計はかなり珍品と思われます。「PEN- SCALE」とあるのでペン用として造られたものだと思うのですが、「オリンパス」の刻印などが見られないので、どうやら純正品ではないようです。オリンパスの販社が独自に造ったものではないか?という話もあります。

ご覧の通り、実にかわいい~そんな佇まいを見せる距離計だと思いませんか?お断りしておきますが、画像のペンは「EE-3」であり、ピント合わせ不要のパンフォーカス機なので、実際は距離計を必要としません。オリジナルのペンやペンDなどが無かったので、イメージ画像と考えてください。

もう一つ手前に写っている距離計はロモ(ロシア)製。今でも比較的手に入れやすい距離計です。

2009年1月17日 (土)

たかがフード、されどフード

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ある写真用語事典によれば、フードとは「レンズに入射する光線のうち、画角外からの光は内面反射やフレアの原因となる。また雨天などでレンズ面に雨滴が付着しても結像を妨げるので、これらの有害な光線やゴミ、ほこり、雨滴などを除くためレンズの前に付けるシェードである」とのこと。

しかし、中古カメラ市場においては、それ以上の存在感を発揮するフードが多々存在します。

例えば、ニコン一眼レフ用の金属フードは「F」(ニコンFの意)の刻印が有るモノと無いモノで、販売価格が全然違ってきます。キヤノンLマウントレンズの50mm/F0.95用のフードなどは、万単位の値段が付きます。

マニアの中には、本体のレンズは持っていないのに、コレクションとしてフードだけ持っているという人も多いはず。

今回、入荷したのはオリンパスペン用のフード。大きさは直径20ミリ前後のとても小さなモノですが、欲しい人にはたまらないフードのひとつです。特にプラスチックの専用ケース付きとなれば尚更のこと。

画像では2個並んでいますが、違いは分かりますか?

右側はオリジナルのペン用で、こちらは「え~っ!」と声をあげる程ではなくて、時々出回ります。ところが、左側はペンW(ワイド)用!!!こちらは、「え~っ!」とか「おぉ!」と声を発してしまっても良いレベルかと思います。カメラ本体自体がかなり貴重なペンWですからね!

ともに、現在の中古市場ではウン千円の値付けが可能なフードですが、新品当時の値段は驚くなかれ!たったの160円でした!

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2009年1月16日 (金)

10年という歳月

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私 二代目がこの店に入って14年。最初の頃はプリントショップに従事していました。10年ちょっと前(上の画像はその頃の店)から我楽多屋をメインに中古カメラに触れるようになったのです。

その頃からずっと顔馴染みのお客さんも多数いらっしゃって、感謝感謝です。いや、それ以前から通っていただいている方もいらっしゃいます。

先日、その10年くらい前には中学生だったお客さんと初めてゆっくりお話をさせていただく機会がありました。聞けば、今は23歳とのこと。その間、ほぼ継続してカメラを趣味として、うちの店にも通い続けてくれています。

中学一年生の時に、特別何かに触発されたわけでもなく、自然と古いカメラで写真を撮ってみたい!と思い立ち、誕生日のプレゼントに親御さんから「キヤノンFT QL 50mm/F1.8付(下の画像は同型のもの)」を買ってもらったそうです。その時、初めて中古カメラ店に足を踏み入れ、緊張で足が震えたのを記憶していると言います。しかし残念ながら、秋葉原にあったそのお店は今は閉店してしまったそう、やはり、時は流れています。。。

その直後に、うちの店にも来ていただくようになり、ある時、店内で一緒になった同年代の人(夏休みで三重から遊びに来ていたらしい)と意気投合し、今でも連絡を取り合う良い友人が出来たとも言います。

そういうキッカケ作りになったお店であり、その後、数々の魅力的なカメラを手に入れられたことなど、とても印象深いお店であると言ってくれました。今、手元には80台程のカメラがあるそう。

とても嬉しそうに話をされる姿に、私としても、いや、店として嬉しい限り。皆様のカメラ・写真ライフのお手伝いを長い間に渡って、お手伝い出来ている満足感でいっぱいでした。

10年ひと昔と言いますが、23歳の彼にとっては、人生の約半分の歳月です。

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2009年1月15日 (木)

アルパの三脚

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先日、とあるお客さんが持ち込まれた三脚と雲台です。

雲台はARCA SWISS製の大型自由雲台。昨年、我楽多屋にも1~2度同種のモノを並べたことがありますが、一般的には珍しいもの。

それよりなにより、三脚が珍しい!同じくスイスのアルパ製。アルパといえば、こだわりの強いカメラを製造するメーカー。詳細はwikipedhiaあたりを参考にしてください。

このアルパの三脚、異色なデザイン・機構に魅力があります。すらりとした黒い脚と、まるでワイヤーのような銀の細めのステーが繊細な佇まいを見せています。雲台を載せる台座の下の部分を回すと、三本の脚が同時にスルスルと伸びてくるあたりは、三脚を設置する際に、一本ずつ脚を伸ばさなくて済むので、とても機能的。脚の付け根の赤いレバーで一本ずつの伸縮・微調整ももちろん可能。

画像でARCA SWISS製の雲台と組み合わせているのは、少々頭でっかちな感はあるのだけど、三脚側の台座と雲台の底面が見事に同サイズだったため。で、アンバランスついでにヤシカのコンパクトカメラを載せてみました。でも、カメラの丸めなデザインが何故だか、マッチしていませんか!?

珍しい三脚だけれども、必ずしも市場性が高いものでもないので・・・などと持ち込まれたお客さんといろいろとお話をさせていただくうちに、お客さんが「三脚はアルパに詳しい長徳先生に差し上げていただくわけには・・・」と言われました。それは良い考えだと思い、お預かりすることにしました。

で、うっかり失念していて後から発覚したのですが、「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」(東京キララ社発行)にこの三脚が取り上げられていました!ということは、さすが、長徳先生!すでに所有されているということ。

念のため、書籍版「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」には、我楽多屋(うちの店)でお買い上げいただいた品物以外にも、長徳先生所蔵のがらくた系アクセサリーが紹介されています。アルパの三脚は多分、そちらに属するかと。

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2009年1月14日 (水)

秋月 T012

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本日は非常に珍しいカメラを目にすることが出来ました。

あの安原製作所が製造した幻の「秋月 T012」(画像左側)です。世の中に100台ほどしか出回っていない・・・という噂もあります。わずか数年でカメラの製造をやめた安原製作所が、このカメラを造りはじめた直後にやめてしまったので、幻・・・といわれているのです。

ただ、このカメラを製造した工場は中国のPhenixというところで、同型のカメラが引き続き製造されてはいたらしいですが。。。

このカメラの詳細は復活した安原製作所の現在のウェブでも確認することは出来ず、wikipedhiaによれば、「2003年に発売。フラッシュ内蔵のAE機でありながら、レンジファインダーによるマニュアルフォーカスのコンパクトカメラ。巻き上げ・巻き戻しも手動。30mm/f2.8レンズ付」とあります。

金属製で凝縮感が感じられるコンパクトカメラ好き(画像右側のペトリカラー35など)の私には、当時から少々気になる存在ではありましたが、その価格が高めに感じた~ために、自ら手に入れることは無かったカメラです。確か6万円くらいしたはず。

この秋月、今まで、うちの店でも2回ほど出入りがありました。残念ながら、どちらも壊れていたので、操作感などを味わうことは出来ませんでした。ちなみに、本日、このカメラを見せていただいたキッカケは、こちらの方のおかげ→http://shocame.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-b239.html。これから試写とのことでしたが、一言だけインプレッションが書かれています。

2009年1月13日 (火)

銀塩親子の新年

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先日、昨年何度か話題にさせていただいた銀塩親子さんがご来店されました。

いつものように息子さんの肩には、ペンタックスESⅡ。お父さんの肩には今日はコンタックスSTが提げられていました。親子でアクセサリーを物色されている間、お父さんの方のコンタックスに付いてるレンズが気になったので、「それは?」と声を掛けたら、「実は・・・」と切り出されました。

なんと、親子で同じレンズを装着していたのです。コシナ製フォクトレンダーウルトロン40ミリF2。

マウントアダプターを介してコンタックスに装着されている方は、もともとお父さんが所有されていたそうです。同じレンズで撮り比べが出来たらなぁ~なんて思惑を持っていたところ、年末に某カメラ店で同じレンズを格安で発見!思わず買ってしまったとのこと。息子さんにはいいお年玉になりましたね!

ウルトロン40ミリはともに前期型であることもポイント。フードの装着がバヨネットタイプで、そのバヨネット部分と、ピントリングがシルバー仕上げになっているんですね。その方が見た目が格好よい!ちなみに、後期型はフードがねじ込み式で、色も黒一色に変更されています。

ただ、前期型はフィルターを装着しながらフードを付けた場合、フィルター枠が厚めだとフードと緩衝してしまうそうで、息子さんは薄めのフィルターを難ありフィルター(撮影上には影響ないレベルの難)の中からGETしてご満悦。

他に今回うちの店で購入いただいた品物の中にフィルムケースが数個あり、「さすが、銀塩親子さんですね!フィルムカメラを持ち出しても、撮影はカメラに装填した分だけ・・・という人にはあまり必要ないものだから」なんて話しかけたら、「正月に出かけたときも、私も家内もデジタルカメラを持ち出したのに、コイツだけESⅡを持って出かけるんですよ!」とお父さんは嬉しいような、困ったような(フィルム代・現像代を気にして!?)表情でした。

そういえば、お父さんは歳と同じ焦点距離を使いたくなる・・・とかいう話で、ノクトン40ミリもお持ちだったはず。