我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2008年9月

2008年9月21日 (日)

カメラ雑誌10月号発売

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昨日20日はカメラ雑誌各誌の発売日でした。毎月恒例、二代目の身勝手な講評です。

まず、アサヒカメラ。238・239ページの新製品レビューで赤城耕一先生が国内未発売のフジフィルムのプロネガをレポートしています。これは、先日、赤城先生からいただいてブログでも紹介したフィルム。まったく未知のフィルムを使うのも勇気がいるもの、このレポートを見てからなら安心して使えますね。ただ、レポートの半分くらいが国内のフィルム市場に対する赤城先生の気持ちや訴えのようで、草の根運動の一環であると感じられ「〇(まる)」な印象を受けました。

それから、「風景写真の研究」という特集の中で「デジタルVSフィルム対決」という記事がありました。最近ではフィルムとデジタルは別物という考えのもと、あまり比較記事は見かけなくなってきていますが、、、現状の確認という意味でシッカリとチェックすべき内容かと思いました。

次に、日本カメラ。「銀塩再生計画」という新シリーズが立ち上がったようで、今回は「私がいま、銀塩を選ぶ理由」という大特集があります。フィルムフォーマットの話からはじまり、名機名玉、トイカメラ、現像、中古カメラ店・・・と幅広く話題にしています。面白かったのは、中村文夫さんの「セルフメンテナンス術」。ジャンク品の再生や買い方について書かれていて、見方によっては「我楽多屋利用の手引き」みたいな感じです。

でも、個人的により興味があったのは、10ページの「使いきりデジカメ」。ちょっと前に知って、気になってはいたのですが・・・。スペックは300万画素、撮影枚数50枚、フラッシュ内蔵、2.4インチ液晶モニタ付。価格は1,980円。「パレットプラザ」「55ステーション」のプラザクリエイトの商品です。撮影後10秒以内なら撮り直しも可能ってあたりが面白く、撮影後は本体ごとお店に出せば、画像がCDになって戻ってくる。さらには、プリントやフォトブックにも出来ますよ・・・というあんばい。リサイクルという観点から「エコ」を謳った商品だけど、本当は写真屋さんの顧客確保・販促が先にありき・・・の商品だろうな~と勘繰ってしまいます、プラザクリエイトさん、すみません。しかし、この商品がどう受け入れられるか!?対象は特にカメラに興味の無い人たちだと思うので、興味深いところです。

最後に、月刊カメラマン。「クロス・ジャンルバトル 鉄道写真家VS飛行機写真家」という特集が見始めたら面白かったです。プロカメラマンに専門分野以外の写真を撮ってもらって比較してしまおう!という企画。実は、編集後記の担当者コメント「プロは何を撮っても上手いんだよね」を先に見てから気になってしまい、特集をチェックした私です。

それから、前にもコメントした連載「女の子的写真の楽しみ方」。数日前に、担当カメラマンの池本さんと担当編集の水咲さんが、我楽多屋に買い物に来てくれたこともあり、じっくりと見てしまいました。二眼レフ使いの女性が彼氏を被写体にしている・・・という内容。池本さんと水咲さんとは、今、我楽多屋で企んでいるフィルム初心者誘い込み!?企画の話題で盛り上がり、もしかしたら・・・共同企画になるかも?しれません、楽しみです。

2008年9月20日 (土)

来週のがらくた市

台風13号、東京では夜が明ける前に通り抜けてくれたようで、朝から日が差したりしています。

ちょっとだけ、事前連絡です。

来週の土曜日は第4土曜日なので、我楽多屋では「がらくた市」を行ないます。で、恒例の田中長徳先生のトークショーについて、先生のブログを見ていると、今、ロシアに行かれているので、今月は無いんじゃないか?と思われている方もいるようですが、今月もやります。

先日、以下のようなメールが先生から届いておりますので!

「帰国は27日の土曜の朝10時に成田着なので、その足でお伺いします。まるで、どっかの首相なみですね、、、(笑)」

また、帰国当日でお疲れかもしれないので、先月先々月と行なったトークショー後の懇親会は中止が良いかと尋ねたら、

「いぇ、かえって酒飲み会があった方がよろしいかと、、、たなか」

とのことですので、今月もやります。

ゲリラ ペン

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今年の夏は驚異的な集中豪雨が急に起きたりして、「ゲリラ豪雨」なんて言葉も聞き慣れてしまいました。また、只今、東に進んでいる台風13号の情報を聞いていると「猛烈な雨が・・・」という表現でニュースされています。東京にも間もなく近づいてきそうです。

今、我楽多屋は猛烈な数のオリンパスペンに占拠されています。なかなか、これだけの数の同じカメラを密集した状態で見られるのも珍しいかと思います。よ~く見ていると、ちょっと気持ち悪くなるくらいの連続模様って感じ。

とあるルートから入荷したものなのですが、実は全部ジャンク品。状態はシャッターは切れていても、オートが利かなかったり、レンズにカビがあったり、汚かったり・・・それぞれ。500円~1,500円の間の値段で我楽多屋に出しております。

2008年9月19日 (金)

モノを落としたら・・・

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中古カメラ店でのマナーというタイトルにしようと思いましたが、それ以前のような気がしたので・・・。

我楽多屋で店番をしていると時々見かける光景です。レンズを見ていて、そのフードやキャップを落としてしまう人、棚にある商品を取ろうとして、その脇にあったものを引っ掛けて落としてしまう人など。当然、故意にやったのではないに決まっていますが、その後、まったく平静を装える人がいるのです。私には不思議でなりません。私が思うに普通なら一言「すみません」と言って、落とした物を気遣うとか、声を出さないまでも「あっ、まずい」という素振りがあって良さそうなものなのですが・・・。

かつて、こんなこともありました。我楽多屋店内中央のテーブルに並べて立てていたレンズにお客さんの肩から提げたカバンが当たって、レンズが床に落ちたのです。大きな音がして、レンズは転がり、キャップは外れて飛びました。そのお客さんは黙って拾って、品物を気遣う風もなくテーブルに戻しました。さすがに「?」と思って、「お客さん、ちょっとすみません」と声を掛けると「はぁ?」という感じで返事なし。「品物が落ちたんですよね?」と言うと、「こんな所に置いているのがいけないんだ!」と逆ギレ!!

デパートや量販店みたいに広い店内で、店員が気付いていない状況ならまだしも、うちみたいな狭い店内で素知らぬフリはあまりにも・・・じゃないですか?失礼な言い方かもしれませんが、弁償してくれ!とか言われるのを恐れて、われ知らぬ~なんでしょうか!?

故意にやったのでなければ、頭から弁償して欲しい!なんて言いませんし、そんな気もありません。逆に素知らぬフリをされたら、それこそ要注意人物扱いをしたくなってしまいます。これは人情というもの、他のお店だって同じでしょう。

また、うちの店の場合は予防策として、品物を不用意にいじりまわす人や、雑に扱う人には、落とす前に一言、注意させていただくことはあると思いますが。。。

2008年9月18日 (木)

カスタマイズ ホルガ

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前回の続編です。同じ常連さんのカスタマイズ例です。これを肩から提げて歩いていたら目立つでしょうね!今回のベースは35mm判のホルガです。

まず、ケース。茶色のケースがレトロな雰囲気(若い人はレトロ・・・という見方ではないかも)です。これは、我楽多屋で売っていたヤシカ?用のケースを加工したものらしいです。加工と言っても、横幅を少しつめただけ。元のケース自体の値段は、確か1000円かそれ以下だったはず。

次に、レンズ。ワイドコンバージョンレンズを付けて、焦点距離を35mm相当にワイド化!そもそもホルガのレンズにはフィルターを付けられるようにネジを切っていないのですが、46ミリ径のフィルターを少し強引にねじ込んでいるらしいです。そして、その前に0.7倍のワイドコンバージョンレンズを装着。このコンバージョンレンズも我楽多屋で500円で売っていたもの(←あるコンパクトカメラ専用というパッケージ品だったので、かなり特価で出していました)。

で、ファインダーはライカ製のビドムファインダーがおごられていて、見た目の一番のポイントになっています。これも、何年か前に我楽多屋で買ったいただいたものらしいです。多分、当時10,000円くらいだったかと・・・(カメラの値段の倍じゃん!)。

ファインダーはワイドコンバージョンレンズにセットで付いていた専用アダプターをホルガのファインダーにセットしても、ちゃんと視野を得られたそうですが、見た目であえてライカ製を選択したそう。

最後に画像では分かりませんが、絞りも変えてしまっています。ノーマル状態で撮影したら、意外に普通に写って退屈だったとのことで、絞りを少し大きいものに変えてしまっているそうです。ちなみに、ノーマルではF8の固定。

2008年9月17日 (水)

コニカ カンパイ!

Kanpai

このカメラ、日本カメラ史上に残る変なカメラの一つに挙げられると思います!

その名も「コニカ KANPAI(カンパイ)」。人の声や音に反応して自動的にシャッターを切ってくれるのです(ボイスレリーズモード)。例えば、パーティーなどでテーブルの上にこのカメラを置いたり、三脚に立てておくと、「カンパーイ!」とかの掛け声に反応してシャッターを切ってくれ、さらに専用三脚に取り付けた場合は、シャッターを切るたびにカメラの向きを微妙に勝手に動かして(撮影画角は全体で約100度)、フレーミングまで変えてしまうという、よく出来た!?お節介な!?なカメラなのです。

試しに店のカウンターに立てて、一人で声を出すのも恥ずかしいので、大きな拍手をしてみたりしてみましたが。なんか・・・思うようなタイミングでシャッターを切ってくれていないようで、なんか心配。。。

専用三脚には遊び心満点の靴型のカバーまであります。

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不思議な形をした当時のパンフレット(上の画像)からこのカメラのセールスポイントを抜粋してみました。

―以下抜粋― より一層パーティーをエンジョイするために欠かせないアイテムがコニカKANPAI。もう「誰が写すの?」「セルフタイマーじゃ緊張しちゃって」なんてことはない。これからはカメラがカメラマン。レベルインジケータが音量に反応して上下し、盛り上がったら撮る。撮ったら次の被写体を求めてカメラが首を振るからオドロキ。勿論、普通の撮影も可能で・・・―抜粋ここまで―

2008年9月16日 (火)

呼んだネタ リコー編

Gr10gr1v

本当にしつこいようですが、事実に基づくネタなもので。。。

先週のニコン続きに対して、今週はキヤノン続き!と思っていたら、今度はリコーです。先日の「GRどら焼き」に呼ばれたかのように、昨日の朝、一番でカメラを売りに来られた方の品物の中に「GR10」。

そして、その方の他の品物を整理している最中に届いた宅配便の中から出てきたのが「GR1V」。だから何?って言われても、深い意味は無いのですが、続くとか・・・呼ぶとか・・・本当に起こるんですよ。実に面白い!

2008年9月15日 (月)

今度はキヤノン

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先週、ニコンネタが連発しましたが、今度はキヤノン。昨日のオロナインが火付けになったようで、キヤノンのカメラ・レンズの買取り依頼が集中しました。

画像は2人のお客さんからの品物を合わせたものなのですが、お2人とも見事にキヤノンばっかり!でした。これら中古市場で市場性のある品物は、1階我楽多屋ではなく、引き合いのある業者へ流れて行くことになります。

こういうキヤノン・デーには、さらに拍車がかかります。夕方、我楽多屋に来店された常連さんが「これもう使わないから、差し上げますよ」といって、差し出されたのが「キヤノデートE」。

数日前に、そのお客さんと話をしていたのです。「今、中古市場では悲しいかな全然と言っていいくらい人気がないけど、キヤノデートEやA35デラックスあたり、実は良く写るんですよね」と。私の記憶の中にも、何かのカメラ誌で著名なカメラマンさんが愛用していた~というのがありました。このブログを書きながら、そのカメラ誌を探してみたら・・・ありました!「季刊クラシックカメラ No.6 キヤノン特集」の中に立木義浩さんが発売直後のキヤノデートEをポケットに忍ばせてヨーロッパ旅行に行ったという記事が。また、他のページでは飯田鉄さんが「シャープなレンズ」と評していました。

いただいたキヤノデートE、よく見ると、外装がキレイなだけでなく、ファインダーやレンズは抜群にクリア、フィルム室のモルトまで貼り直されていました。これだけ状態良いものをカメラ屋として、そのままいただいて良かったのか?と疑問に思っていると、傍らに居たアルバイトが言うには「いや、社長(二代目)個人にくれたんだと思いますけど・・・」と。

とにかく、これは一度フィルムを入れてみないといけないですね。常連のTさん、ありがとうございます。

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2008年9月14日 (日)

オロナインはカメラも治す

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キヤノンAE-1やA-1などAシリーズの欠点といえば、シャッター鳴きです。買取りをしていると、10台中、8~9台は鳴いている!と言っても過言でないくらいの確率。

ご存知で無い方のために・・・、前述のカメラの多くが、シャッターを切ると「クチュン!」とか「キュン!キュン!」とか音を立てるのです。どうやら、カメラ内部シャッター絡みの歯車の油切れが原因らしいです。ちょっと腕に覚えのある人なら、簡単に直せるともいいますが・・・。私は自身では分解修理とかを基本的にしないようにしているので、実体験談ではありません。

ここからも、あるお客さんの話。「レンズマウントの向かって左側のちょっと奥あたりにある歯車に油を注せば直るんだよ。油はグリスとか、ミシン油。もし、無ければ薬のオロナインでも大丈夫みたいよ!オロナインは液ダレしないから良いらしい。。。」

う~ん、お客さんには申し訳ないけど、オロナインの話は話半分以下に聞いておかないと、マズイでしょ。。。これを読んで試して不具合が出ても一切責任は負いませんので悪しからず!

2008年9月13日 (土)

GR どら焼き

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先日、リコーの方からお土産にいただいた「どら焼き」に「GR DIGITAL」の焼印がされていました。本当はGR DIGITALと並べて撮りたかったのですが、無いのでGR1の取説と並べてみました・・・。

銀座歌舞伎町の裏手にある和菓子屋「木挽町よしや」さんでは、オリジナルの焼印を作ってくれるそうです。リコーさんといえば本社が銀座ですから、GR焼印を発注されたんでしょうね。「木挽町よしや」さんは、一度作成した焼印はお店で預ってくれるそうなので、一度だけでなく何度もオリジナルどら焼きを作れるみたいです。お味は程よい甘さで美味でした。

追記:仲間の業者さんのブログにもGRどら焼きが紹介されていました→こちらからどうぞ。

そういえば、うちの店ではもう10年くらい前でしょうか、オリジナルリンゴを作ったことがありました。その時の貴重?なプリントが残っていました~!

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