我楽多屋で買った    モノ・マガジン

Powered by Six Apart

2023年7月24日 (月)

ビックリ!代用キャップ

362610536_9624120504296865_66960619

パッと見た目の「直線的デザインではなくて曲線的でデザインであるから~」などの感覚で、これがニコンFではなくてニコンF2のアイレベルファインダーと判別出来る人も多いと思います。

そして次に「でも『名板』が無いね…(代わりにシールが貼られている)」などと言われることでしょう。

しかし、今日の話題はそこじゃないんです。よ~く見るとファインダーの底側のキャップがオリジナルではなくて、半透明のものであることが分かるでしょうか?

半透明の樹脂製のこんな形状をしているんです。

360112166_9624120534296862_75530663

何これ???これが何か分かる人はまず居ないと思います。

このアイレベルファインダーを持ち込まれた人に聞いたところ、「荻野屋の釜めしに付いてくる漬物が入ってた容器」だというのです。ビックリ!!

形状的に少し余計に膨らんだりしている部分もあるにはあるんですが、合せてみるとちゃんとハマって、こうやって持ち上げても落ちたりしないんです。

この発見、ノーベル賞レベルですな(^_^)

360123612_9624120657630183_19757729

 

 

2023年7月23日 (日)

急造品であろうか?とか

本日7月23日(日)は都合により閉店時間を大幅に繰り上げて、午後2時に閉店させていただきます。よろしくお願い申し上げます。

 

362640519_9623400691035513_60826405

スーパーヤシノンR 13.5cm/F3.5、レンズマウントはM42です。

そのマウント部分が「取って付けたようなデザインをしているなぁ〜」思ったら、ヤシカ一眼レフの最初期シリーズ・ペンタマチック(3機種限り1年程で消滅した専用バヨネットのレンズマウントを持つカメラ)に同デザインのレンズがあって、マウント部を変えて製品化したものらしいです。

いや…そもそも自動絞りになっていないし、鏡胴自体が細い筒状であることからも、このレンズはもともと一眼レフ用に作られたものではなくて、どうやら~レンジファインダー用のL39マウントの同スペックレンズからの急造品っぽい…と見られているようです。販売期間も短かったようなので。

 

同じ人が持ち込まれた同じくM42マウントの標準レンズ「ヤシノン 5cm/F2.8」。こちらのマウント部は取って付けた感はないものの、自動絞りになっていないので、前述の13.5cmと同じような背景があるのかもしれません。

360126826_9623400644368851_35892456

今時はこんな風にして遊ぶ人が多いんだろうなぁと思ったら、ペンタックスのデジイチに付けてみたくなって、この一枚。

 

 


 

2023年7月22日 (土)

タムロンのロゴ文字

★本日7月22日は第4土曜日なので、午後2時から恒例の全品1割引きサービスを行ないます

★また、明日23日(日)は閉店時間を大幅に繰り上げて、午後2時とさせていただきます。

 

362216393_9618683318173917_35429103

「なんか…このタムロン違うな…」と思いました。

最新レンズの情報バリバリの人には今ごろ何を言ってるの?笑われそうですが、「TAMRON」のロゴ文字、もう6年前にこれに変わってたんですね(^^;)

実際、私だってこもロゴ文字を見たのは初めてではないのですが、我楽多屋に並べる商品としてこのロゴ文字のフロントキャップが出て来たのは初めてのような気がします。

ちなみに、旧ロゴは下の画像内の左上ので1978年から39年間に渡って使用されていたらしいです。

さらにその前のロゴは下の画像内の右上だと思うのですが、ちょっと見ずらいですかね。でも、このキャップのロゴ文字の入れ方が凝っているんです。地が斜めになっているので字面が同じ高さになるように、後半の文字へ行くほど浮き上がるように処理されているのです。

362286920_9618683524840563_58548384

 

 

2023年7月21日 (金)

やはり凹んでるのが多いEL

ペンタカバー部分が凹んでいるニコマートELの個体数が多いことは、何度か話題にしていると思います。

何故に他のカメラより凹んでいる確率が高いのか?正確なところは分かりませんが、話題にするたびにお客さんからもご意見をいただくことがあり、おおよそ正しそうな理由を見つけました。

そもそもペンタカバー部分が構造的に弱いのでしょう…(>_<)

それとホットシューにストロボを付けた状態で何かにぶつけたり、地面や床に落としたり…なんてことも原因の一つではないかと。ニコマートとはいえニコン、他メーカーの同クラスのカメラよりも気合いを入れて撮る人が多かったであろうことも推測出来ます。それゆえ、ストロボ撮影された機会も多かったでしょうし、雑~というわけではなくて、カメラの扱いよりも撮影が優先~的な環境も多く、ぶつけたり落としたりなんてキッカケも少なくなかったのかもしれません。

さて、2年前にかなり凹みの酷い個体の画像をアップしました。それがこれ。

206857120_5665024416873180_47683058

今回さらにそれの上を行きそうな個体が出て来ました。

ちょっと不思議なのはペンタカバー前面は赤い矢印の方向に力が加わった凹み方で、ペンタカバー背面は黄色い矢印の方向に力が加わった凹み方。えらい複雑な落下をしたのか?二度以上落下したのか…。

362217041_9612503075458608_31320071

 

 

2023年7月20日 (木)

この騙し騙しはきつい

359765212_9594028520639397_46678290

我楽多屋は中古カメラ屋の中でもかなりマニアック系の店のようです。それでも、フィルムカメラに触ったことさえないという超ビギナーの方が来店されることもあるのです。

そういう場合、フィルムカメラに関する事前知識が全く無いような人の場合は「自分なりにこんなカメラが欲しいとか使いたいとか、こんな写真を撮ってみたいとか~もう少し勉強されてからご利用いただいた方がいいと思いますよ~」なんて、厳しい言い方をしてしまうこともしばしば。

また、店内の品物ほぼ全部が現状売りであることや、多少のトラブルがあってもそれを理解した上で騙し騙し使えるような人向けであることを伝えるようにしています。

ビギナーさんでも、それらを理解してくださって話を進められる時は私なりのアドバイスなどをさせていただいています。

で、このカメラ。巻上げレバーを回して放した途端にシャッターが切れてしまいます。それでスローシャッターが粘っていたり、まともにシャッターが動作していなければ、まともに使えない~という判断で話は終わりなんですが…。いちおうシャッターはそれなりに切れるのです。

ということは、巻上げレバーを回した状態で保持して、今だ!シャッターチャンス!という時に指を放せば使えないことない…わけです。

361398756_9594028577306058_91934069

でも、これは前述の「騙し騙し使う」のレベルの域を超えているので、不動品と同レベルの値付けをしています。

 

 

2023年7月19日 (水)

西新橋1丁目

本日水曜日は、我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

**************************

二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、表通りにあるビルとビルの間の空き地から見えた一本裏通りにあるお店。

358541777_9564387630270153_64072999

 

2023年7月18日 (火)

そこは擦れるぜ…

本日第3火曜日、明日水曜日は我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

 

359732413_9593696410672608_37486354

「Made in Occupied Japan」については、何度か話題にしたことがあります。戦後のアメリカ占領下時代に、輸出するカメラには「Made in Occupied Japan」の刻印をすることが求められていました。→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2017/08/made-in-occupied-japan.html

一番最初に話題にした時に書いていますが、「部品交換してしまえば済むような底蓋に刻印していたり、表裏するレバーの側面に刻印して裏返してしまえば見えなくなってしまったり、最たるものはキャップにだけ刻印されていたり~と、目立たないような工夫がされていた節が感じられなくありません」。

今回の品物はお客さん所有のニコン製ユニバーサルファインダー」。こんな所に刻印されている~ということで見せてくださいました。

ユニバーサルファインダーのボディへの取り付け部にとても小さく「Made in Occupied Japan」と刻印されているのです。

ここ、何度も繰り返し取り外していると擦れてしまう部分です。実際、この個体もほんの少しすり減っている感があります。

そんな部分に刻印されているのです。やはり何か目立たせたくない思惑みたいなのが感じられちゃいます。

361292485_9593696384005944_39400010

 

 

2023年7月17日 (月)

良い顔してる

359432905_9588460361196213_62990898

もう、その見た目だけでネタにします。

ZEISS IKONのBOX-TENGOL。これは「56/2」とかいうタイプのようで1948~1956年頃製造された、BOX-TENGOLの最終型。

これより古い型では、黒い箱にレンズが付いてるだけのような見た目のもの、これと同じように絞りやフォーカスのレバーが有っても黒一色の仕上げのものなどが多いですから、この型の前面はかなり凝ったデザインがされています。

レンズの上側は3段階のゾーンフォーカスレバー、下側は3段階の絞りレバー。上方の両角にある丸い窓は左上が横位置用・右上が縦位置用のファインダー窓です。

真正面から見るとこんな感じ。

361557244_9588460567862859_330037_2

 

 

2023年7月16日 (日)

派手めでいい感じ

361285682_9584031371639112_73733184

派手めだけど「まぁ~まぁ~」良いかな…なんて思ったネックストラップ。

わりと古くからある派手めなチロリアン系ストラップ(下の画像)よりも「最近っぽい!?」感じの派手さが、そう思わせたのでしょう。

327935_381509258587946_338174371_o

ところで、このストラップはどこぞのだろう?と思って検索したところ、中国のカメラアクセサリーを専門に商いしている「PULUZ」というブランドで、「レトロエスニック」なんて名称で売られていました。

「レトロ」ですって...私の感覚が既にズレていることが判明しました(>_<)

このブログで画像を使うためにレジカウンターに置いていたところ、常連Hさんがご来店されたので一旦このストラップを横へ避けました。

しばらくして、Hさんがラバーフード2個のお会計をする際に「さっきの明るい感じのストラップは~?」と言われたので、「売り物ですよ。でも、その前に撮影だけさせてください」と言ってから少しお待ちいただいて後にお買上げしてもらいました。

359368907_9584031284972454_88378191

 

 

2023年7月15日 (土)

ワンオーナーのブラックF2

359478014_9576983939010522_89495742

おかげ様で我楽多屋には日々いろいろなお客さんがいらっしゃいます。

月曜日かなりお久しぶり(数年ぶり)にご来店されて、長話して帰って行かれたお客さんがいらっしゃいました。

今週は第2週ですから、我楽多屋は火曜水曜と連休なので翌営業日の木曜日に再びご来店。月曜日の話の中で出て来た、購入から44年ずっと使われているニコンF2を見せに来てくださったのです。

当時は高校生だったお客さんがアルバイトして貯めたお金を握りしめて、ヨドバシカメラ東口店へ買いに行かれたそうです。

8万なにがしかのお金を持って、店員さんに「ニコンF2を買います」言うと、「そのお金だと露出計が入ってないのしか買えないよ」言われたそうです。お客さんはその(アイレベルファインダー付き)つもりだったのに、若い子がF2を買いに来るのもビックリでしょうが、ビギナーだろうから露出計があるフォトミックファインダー付きを買いに来ている~と店員さんは思ったのでしょうね。
 
既に思い出話を聞かせれいただいていたF2ですが、現物を見て思ったより綺麗なのでビックリしました。

お客さん曰く「ほとんどケースに入れて使っていたし、沢山使ったけどそりゃ大切にしましたもん」と。

一緒に当時現像プリントした写真も少し見せてくださいました。大晦日の晩の鎌倉駅だそうですよ。