我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2019年7月 2日 (火)

自虐的カメラ

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トイカメラといえば「ホルガ」と呼んでもいいくらいな存在のカメラだと思います。

その取扱説明書が「攻略ガイド」となっていたので、興味を持ちました。

「この攻略ガイドには通常のカメラの説明書では記載されないような注意事項が多々あります」と書かれていて、ますます興味を持ちました。

で、早速開いて見ると、操作の説明や手順に特に変わったことないよなぁ~と思いましたが、「重要なこと」というタイトルで「光線漏れについて」「裏蓋について」「ネックストラップについて」の3項目が記されていて、注意事項とはこれだなぁ~と気付きました。

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光線漏れが多々あるので、気になるならフィルムカウンターの窓や本体と裏蓋の隙間に黒テープを貼りましょう~と。

裏蓋は簡単な作りの留め金で押さえられているだけなので、撮影中や持ち運びの際に外れることがあるから、なるべくテープなどで留めましょう~と。

ネックストラップを使うと、カメラの重みでストラップが留め金ごと抜けてカメラを落下させる可能性があるので、ネックストラップの使用はおすすめできません~と。

でも、この注意事項3点。既に聞いたこともあったし、攻略というほどじゃないよな~と思いました。

が!最後の最後にありましたよ!『もっとHOLGAを楽しむために』という項目が。

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多重露光を勧めるのは、まぁアリでしょう。

次に、強引に35㎜フィルムを入れて撮影することや、レンズを紙ヤスリで削ってわざと写りを悪くすることが書かれていました。

これは随分と自虐的な行為を勧めているなぁ…と思いました(◎_◎;)

 

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2019年7月 1日 (月)

偽装フィルム

少し前に、コダックのレンズ付きフィルム(使い捨てカメラ)を偽装した非正規品が出回っている~というニュースがありました。

 ➡https://www.kodakalaris.co.jp/about/press_release/pressrelease_20190327-1/

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そして、つい最近、フジフイルムのロゴを不正利用したフィルムが出回っているというニュースも流れて来ました。

 ➡https://fujifilm.jp/important/article_20190624_01.html?fbclid=IwAR1TiKazo0HEyFhVhsGoj2HS05HULIaa82WIn2lb1KWiYSh4MqGlydLvGzo

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どちらも、通常の写真用カラーネガフィルムの現像プロセスでは現像が出来ないもののうえ、誤って現像してしまった場合には現像液や現像機に悪影響を与える可能もあるとのことです。ということは、現像所や同じ現像所で現像処理した他の人のフィルムにまでトラブルが及んでしまいます。

誰が何のためにこんなことをするのか腹立たしい限りです。

本当にお気を付けください。

 

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2019年6月30日 (日)

ゾルキーとゾルキーのダブルネーム(笑)

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昨秋、「フェドとフェドのダブルネーム」は紹介しました。

キリル文字とラテン文字で並列に「フェド」と記された、あのフェドはかなり珍しいものでした。

今回は同じロシアカメラで見つけた、ダブルネームのゾルキーです。

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フェドの時と同じように、キリル文字の「Зоркий」と、ラテン文字の「Zorki」で、「ゾルキー」と記されています。

これは昨秋のフェド程は珍しくないようですが、ロシアカメラ好きな人の間では「ダブルネーム」と呼ばれているそうです。

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2019年6月29日 (土)

撮影1本目で不動に!?

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今月始めに「初心者にニコマート」で話題にさせていただいたお客さんの後日談です。

そのお客さんが昨日、「最初のフィルムを撮り終わって巻き戻そうとしたら、巻戻しのボタン(ボディ底面にある解除ボタン)が押せなかったんです」と、そのままカメラをご持参されました。

「買った時に操作方法を教えてもらった時はちゃんと押せてたのに...」と気を遣っていただいてること、下手にいじらずにそのまま持って来ていただけたことに、とても冷静な判断をされていらっしゃると感心しました。

何かがちょっと引っ掛かってるだけかも!?と思って、巻き上げレバーやシャッターボタンを動かそうと試みましたが、既にフィルムを完全に巻き切ってしまているのか~まったく動きません。

とりあえず、フィルムを光線カブリさせずに取り出すために1日お預かりすることにしました。

閉店後、店のバックヤードを暗室状態にして背蓋を開けてみたところ。完全にフィルムを巻き切ってガチガチというか、少し無理をしたのかパーフォレーションが欠けてしまっている感触が指先に。まずはフィルムをパトローネに戻しました。

で、改めて操作してみると特に問題もなく、テストフィルムを装填して動作確認をしても問題なし。フィルムの最後で少し無理をして巻き上げたことで、運悪くスプロケットがちょうど噛んでしまったのかもしれません。なので、このままご返却する予定です。

このお客さん、京都へ旅行に行かれた初日にこの状態になってしまったのだそうです。「じゃあ、フィルム交換してまだ撮影する予定だったんですね?」と聞くと、そのつもりだったようです。

あぁ~その残念さが私の身にも沁みました…。折角の機会だったのにホントに残念。次は装填したフィルムの枚数で撮影を止めることをアドバイスして、カメラをご返却することにします。

 

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2019年6月28日 (金)

魅惑の動き

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我楽多屋という店の性格上、また、このブログを見ていただいていても、電気的なものより機械的なものがメインで、その操作感がどうのこうのや、その存在感がどうのこうのという方向に傾向しているのはご承知のことと思います。

でも、電気的なものでも、不思議な動きをするものには反応してしまうことがあります。

今回はニコンのフィルムコンパクトカメラ「Nuvis S」。それもフィルムにAPSを使う、今となっては立場的にかなり厳しいカメラです。

電源を入れた後、ズームアップしていく時のレンズ鏡胴の動きが魅力的!?です。

ウィ~ンってレンズが前方に伸びていくのではなくて、ウィウィと躊躇するような感じで微妙に前後しながら伸びていくのです。

これは動画でないと伝わらないと思うので添付しておきます。


YouTube: Nikon Nuvis S

 

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2019年6月27日 (木)

素敵レンズケース

雑品の整理中に出て来た、巾着型レンズケース2種。

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一つはPENTAX純正の本革(たぶん)仕様。

上部と下部は表革でその間は裏革で仕上げられていて、ずいぶんと高級感ありますよね。あんまり見た記憶がありません。

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もう一つは初めて見ました!自作品でしょうか?もともとレンズケースなんでしょうか?

これをレンズケースとして使うとは洒落てます。素敵ですね。革がちょっと硬めではありますが、通気性は良さそうですよ。

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2019年6月26日 (水)

シークエンスしてみました

本日水曜日は、アローカメラ&我楽多屋ともに定休日となっておりますので、よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、去年9月に撮った写真と同じ場所で同じベンチに同じ人が居たので撮った写真です。

その人、去年は新聞を読んでいたのですが、今回は新聞を敷いて寝ていました。

今回の写真をSNSにアップしたら、長徳先生に「これ面白い。2つ並べてシークエンスにするとよろしいです」とコメントをいただいたので、実行しました。

さらに「この写真の良さというのは、いわゆる定点観測写真とはその対極にあるということだ。定点写真は写真を撮影する人間が安心してしまってそこでアウトになってしまう」のだそうです。ありがとうございます(^-^)

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2019年6月25日 (火)

アクロバチック

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最近、中古カメラ屋さんで売れないカメラアクセサリーの一つに「ストロボ」が挙げられると思います。

デジタルカメラはストロボを使わなくともかなりな撮影が可能です。

なので、あえてフィルムカメラで遊んでいる人達も、ストロボが必要になるような撮影ではデジタルカメラを使う人が多いようです。難しい撮影になるほど、結果がすぐ分かるデジタルの方が楽ですからねぇ。

さて、今回出て来たストロボは「サンパック Auto zoom 3000」というモデル。

発光部を左右に少し振れるタイプや、ストロボ本体ごと90°回転させて発光部を真横に向けられるタイプのストロボはちょいちょいありますが、これはそのどちらの操作もが盛大に出来ます。

かなりアクロバチックな向きで発光させられますよ!という~実際の撮影条件などは無視した...おふざけネタでした。

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2019年6月24日 (月)

サードパーティー製フード萌え

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レンズフードにまつわるフード病については何度か話題にしていると思いますが、その多くの場合は純正フードが主人公です。

でも、今回の主人公は現在もいろいろなカメラアクセサリーなどを製造販売しているケンコー製。

時代を感じる元箱には「For Contax」と記されています。サイズは「42㎜」のカブセ式フードです。

推測するに、レンジファインダー機の旧コンタックス用ゾナー50㎜/F1.5やF2用なんじゃないかと。ちょっと深いような気もするけど...。

黒塗りのフード本体で、先端部がちょっとマスク状に型取られたりしている姿に「萌え」てしまいます。

あと、山のような形をしたマーク。今まで気にしたことなかったんですが、昔のケンコーさんのマークでしょうか?

フード病患者さんの中にはレンズを持っていないのに、まずこのフードを入手してからコンタックスを探し出すような方もいらっしゃいそうです。

ちなみに下の画像、私もコンタックス持っていないし我楽多屋の在庫にも無いので、ロシアライカのジュピターレンズに付けていますことお許しください。

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2019年6月23日 (日)

マウントアダプターいろいろ

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レンズ遊びにはいろいろとあるものです。中でもオールドレンズ系は我々中古カメラ屋にとっては、フィルムカメラからデジタルカメラへの時代の流れの中で、一種の救いの神のようなものでした。

そこにはマウントアダプターが必須になります。

ところで、マウントアダプターにレンズが入っているものはフィルム時代からありました。プラクチカマウントレンズをニコンFマウントボディに付ける時のように、フランジバックの関係で近接しかピンが来なくなってしまうような組合せの時に使う、レンズ入りのアダプターです。

その頃から、「レンズを1枚挟んでしまうことはどうなの?」という考えはありました。

ミラーレスデジタルの時代になって懐が深くなったことによって、前述のような問題はほぼ解消されたのかと思っていたら、今でもレンズが入ったマウントアダプターがあることを今更になって知ってしまいました。

そのアダプターには焦点距離が0.7倍になるようなレンズが入っていて、フルサイズのレンズをAPS-Cサイズセンサーのカメラに装着すると、装着するレンズは本来の画角「フルサイズ」で撮影出来るというのです。

ところで、今回の現物。下の画像のようにレンズに色が付いた円状の縞々が見えます。お持ち込みになった方が「始めからこうなってた」とのこと。撮影上はほとんど影響無いと思われるのでいいんでしょうけども、突き詰めて考えると、1枚レンズが入っちゃう上にそのレンズにバルみたいなのがあるってどうなの?とも思ってしまいます。

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