我楽多屋で買ったモノマガジン更新
田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。
第306回目のテーマは「レンズキャップに興味を示した事は無いけど、二代目さんの研究は人間国宝クラスです」です。
こちらよりお楽しみください→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/monomagazine3.html
*閲覧は2025年7月初旬まで。
田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。
第306回目のテーマは「レンズキャップに興味を示した事は無いけど、二代目さんの研究は人間国宝クラスです」です。
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*閲覧は2025年7月初旬まで。
1953年の発売とされている、岡谷光学機械製の「ロードⅠ」です。
ロードの多くの機種に装備されているフィルムカッターは、この初号機から採用されています。
フィルムカッターについては過去にも話題にしていて、フィルムが貴重な時代にフィルムを無駄にしないために必要分だけフィルムを切って先に現像する~などの使われ方をしたのだろう的な書き方をしました。
しかし、最近聞いた噂によると、この初号機Ⅰ型は400台ほどしか製造されていなくて、そのほとんどが新聞社向けに販売されたものだというのです。
何故に新聞社なのか??当時はまだ取材など撮影後のフィルムを迅速に本社などへ届ける手段として伝書鳩が使用されていて、鳩が運べるフィルムの重量には限度があるため、フィルムを切って鳩にくくりつけて運ばせていたのだそう。
そもそもが新聞社などからの要請でフィルムカッターを付けたカメラを作ったというのです。
★本日第2火曜日、明日水曜日は我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。
これ何か分かりますか?こうやって並べてあれば、だいたいの人が想像つくんじゃないでしょうか。
ちなみに、我楽多屋にこれが入って来るのは初めてだと思います。
大きな望遠レンズ用のカバーなんです。防水効果があるらしいですが、レンズの形状に合わせてこれだけ分割式の装着だと、隙間から水が入ってしまいそうな気もしますけど…。
持って来た仲間の業者によれば「欠品なく全部揃っている~」とのことですが、何のレンズ用かは不明のまま。
調べようににも、一番前玉側に付ける部位に「Chasing Birds 追鳥」と記されているタグが付いてるだけで、品番も何用かも記されていません。
穴の位置や数から何のレンズ用か?調べれば見当が付くのかもしれませんが、断定出来るところまでは至らなそうなので、その手間は省きます。その代わり、新品で買えば1万円ちょっとするみたいですが、1/10くらいの値付けで出します。
★本日4月7日(月)、 都合により開店時間を大幅に繰り下げ「午後3時過ぎ」を予定しております。よろしくお願い申し上げます。
割とどうでもいいレベルのことなんですが、知識?として聞いてください。
皆さんがカメラを使う上でほとんどの人がお世話になっているネックストラップ。
そのストラップに付いている部品?の名称について、今までに何度か話題にしたことがあります。「コキ」とか「サルカン」とか「テープアジャスター」と説明しました。どれもあまり聞き慣れない言葉ですよね。
昨日、たまたま開いたペンタックスprogramAの取扱説明書にそれらの名称が日本語で記されていました。
「ベルト通し」と「留め具」ですって!確かにそうだろうなぁ。うん、これならスンナリと覚えられそう(^^)
時々ご来店くださる紳士、一昨日はお買上げいただいた後に「いつも楽しく買い物をさせていただいているお礼と言っちゃなんですが、ブログのネタにでもなれば~」と言って見せてくださったのが、このバッグ。
この10年くらいは見る機会が極端に減ってしまった気がする、オリンパスペンFシリーズ用のコンパクトなガジェットバッグです。20年くらい前は我楽多屋でも売り物としてちょいちょい出ていました。
中に入っていたのは「ペンF」じゃなくて「コンタックスG1」でした。90ミリ付きのG1ボディと標準レンズがキチッと収納されている様は、本来のペンFを収納する時と同じスタイルなのです。
どちらのカメラも知っている人にすれば、G1の方が大きいだろうにキッチリ収まっていることに意外な感じがするでしょう。コンパクトなガジェットバッグですからね。
ボディ寸法を調べてみました。ペンFが「W127mm,H69.5mm,D32mm」なのに対し、G1は「W133mm,H77mm,D42mm」と、やはりG1の方が確実に大きい。
ま、G1だと本当にキッチリで、ペンFだと余裕のある丁度なんでしょう。
ちなみに、このお客さんはペンFとG1をともに常用されているそうで、一昨日は桜を撮るのにG1の方を持ち出されたそうです。
壊れていたり不人気で廃棄されてしまいそうなカメラを救出して、ご自身なりに手を加えて楽しんでいるお客さんがいらっしゃいます。
今まで見せてもらったものには、魔改造的!?カメラや時計化してしまったものなどがありました。
今回は「リコーXR7なんだけど、ちょっと高級そうでしょ!?」と言いながら見せてくださいました。
リコーXR7というカメラは黒いプラスティックボディでその軽量さや全般的な質感から、決して高そうなカメラには見えないんです、残念ながら。
そのツルツルテカテカした外装を結晶塗装して、こんな感じにしてしまったのだそうです。
ボディがプラスティックのために熱処理を長い時間出来ないので結晶塗装は不完全なんですが、それでも、ボディ表面の安っぽく見える要素の光沢が無くなり、少しザラついた感じになっています。
それが、少し高級そうに見える効果になっているんだと思います。
キヤノンEOS650と標準ズームのEF35-70/3.5-4.5ともに、「JCII PASSED」の金色シールが貼られています(上の画像、赤い矢印の先)。
当時、カメラを輸出するためには厳しい動作や品質のチェックが行われていて、それをクリアした証しがこのシールだったのです。
私はさらにレンズフィルターにも目が行き、「HOYA」ブランドのフィルターが付いていることに気付きました。
日本国内では「Kenko」ブランドで有名ですが、輸出用は「HOYA」ブランドなのです。実はKenkoとHOYAの創業者が血縁関係にあったりするんです。
推測ですが、ボディ・レンズ・フィルターともこの状態で揃って日本へ里帰りして来たセットなんでしょうね。
そういえば以前、同じようにJCIIの金色シールが貼られたNikkormat(日本名:Nikomat)に、あえてコシナの輸出版Vivitar Series1のレンズを付けて、持ち歩いているお客さんがいらっしゃいました→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2016/10/nikkormat.html
長年に渡ってカメラ屋をやってますし流通数も多いレンズなので、その姿(おおよその全体像)を見ただけで、「あのレンズだな」と分かるレンズです。
カメラ屋でなくてもカメラ好きな人なら同じように思う人が多いであろうレンズ、アサヒペンタックスのM42マウントレンズ「Super-Takumar 50mm/f1.4」です。画像だけでサイズ感が掴めないと、55mm/f1.8に見えるかもしれませんが。
そうは言っても、商品として扱う以上は名板を見て確認します。すると、名板には「Carl Zeiss Jena Pancolar 2/50」と刻印されていました!
もしや、下にアサヒペンタックスの本物の名板が隠れているんじゃ?と思って、ゴムを使って名板をクルクル回して外してみましたが、ありませんでした…。
でも、これはどう見てもアサヒペンタックス。鏡胴の絞り指標の開放値は「1.4」ですし。
どういう理由か知りませんが、どこかで誰かが名板を入れ替えたんでしょうね。とはいえ、サイズがピッタリというのは驚き。
タクマーとパンカラーのレンズの違い(描写や好み)がどうのこうの~言う以前に、この個体が損?をしているのは、実際の開放値は「1.4」なのに、名板表記が「2」になってしまっている点!?