田中長徳「アンソロジー写真集」出版プロジェクト
https://motion-gallery.net/projects/CHOTOKU
田中長徳先生の新しい写真集作成のクラウドファンディングが先週土曜日(4/26)にスタートしています!詳細は上記リンク先にてご確認ください(終了は6/13)。
クラウドファンディング立ち上げにあたっての長徳先生のメッセージを以下抜粋させていただきます。
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写真集は月面写真世界に向かうロケットのようなものです。皆さんの打ち上げサポートのパワーが必要です。
「写真時代」という雑誌で、ニューヨークから1984年に帰国した時に受けたインタビューでは、私はモノグラフ、つまり自分の写真集は一生の間に一冊できれば良いと言いました。私は今まで135冊ほどの出版物を出しましたが、その中で写真集は35冊です。これは日本国内で出した数ですから、ヨーロッパで出版した物を加えるともう少し多くなります。
40年前にニューヨーク近代美術館で写真を研究していた時に、私の主な研究項目はアメリカの著名な写真家ウォーカー・エバンスでした。エバンスはストレート・フォトグラフィーの視神経を一生貫いた偉大な写真家です。彼は70歳をちょっと過ぎたところで昇天してしまい、最後の写真集は亡くなってから2年後に発行されました。そのタイトルは「ファースト&ラスト」。私が1番敬い愛する写真集です。
私がこれまでに出した出版物はすべて出版社の企画によるものですが、今回は私の視神経をサポートしてくださる皆さんのパワーをいただいて、初めてクラウドファンディングで写真集を出すことにしました。
私と出版社と企画チームだけではなく、皆さんからロケット燃料をいただいて、皆で一緒に宇宙軌道を目指す写真集というロケットの打ち上げをします。写真家1人だけでは写真は宇宙空間には届きません。皆さんのサポートをお願いします。1960年代から近年までの私の仕事を振り返る、長徳版の「ファースト&ラスト」。打ち上げカウントダウンのスタートです!
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うちの店はもう30年くらい、田中長徳先生にはず~っとお世話になっています。
そして、この写真集についてもちょっと思い入れがあるのです。実はこの写真集作成については、長徳ボス古希のパーティー以来、私と我楽多屋のお客さん·写真家さんで活動していたCT70プロジェクトに打診いただいたものでした。しかしながら、長徳ボスの集大成的な写真集作成は私には荷が重すぎて断腸の思いでお断りしたのです。
それから数年ずっと気になっていたところ、縁あってお話した出版社(東京キララ社)の社長さんが作成に関心を持ってくださり、橋渡しをすることが出来たのです。
クラウドファンディングへのご協力、よろしくお願い申し上げます。
★ゴールデンウィーク期間中、我楽多屋は4月29日(火)・5月6日(火)の2日間を臨時休業させていただきます。定休日の水曜日と合わせて、火曜水曜と連休します。よろしくお願い申し上げます。
★ゴールデンウィーク期間中、我楽多屋は4月29日(火)・5月6日(火)の2日間を臨時休業させていただきます。定休日の水曜日と合わせて、火曜水曜と連休します。よろしくお願い申し上げます。
日本製コピーライカの雄と言っていい「ニッカ」は、戦後発売(1948年)のニッカ(Original)の時からセットレンズに日本光学のニッコールが付いていました。
このⅢL型(1958年発売)を最後にニッコールレンズとのセット売りが終わりになるのは、その後ほどなくヤシカに買収されることになるから。
今ここにあるⅢLにはH·Cニッコール5cm/f2が付いているので、まず確実にオリジナルの組み合わせと思われます。
前カバーがちょっと特殊な格好をしている革ケースも付いています。
で、当時の広告をみるとニッコール付きであることが大きく記されていて、それがウリであることが分かります。
さて、ニッカカメラの前身は「ニッポンカメラ」、ニッコールは「日本光学」製のレンズ、ニッカの販売をしていたのは「ひのまるや」。この🇯🇵繋がりに深い意味はあるのでしょうか?
★ゴールデンウィーク期間中、我楽多屋は4月29日(火)・5月6日(火)の2日間を臨時休業させていただきます。定休日の水曜日と合わせて、火曜水曜と連休します。よろしくお願い申し上げます。
「チノンM-1」ってカメラを知っていますか?
オリンパスM-1なら知っている人も多いでしょう。「M-1」の名で販売を開始したものの、ライツ社からケチがついて、「OM-1」に名称変更をすることになったカメラです。何故って、ライツ社にはライカM1というカメラが既にあったからです。
そのオリンパスの「M-1」が発売されたのが1972年なんですが、同じ年にこのチノンの「M-1」も発売されているのです。
こちらにはライツ社からケチが付いた…という話は聞いたことがありません。というか、このカメラ自体を滅多に見ることがありません。
ただ、チノンも2年後に発売されたカメラは「CM」という名称になり、その後も「CX」や「CS」などと「C」で始まる名称に変わっています。チノンの方は自主規制したんでしょうか⁈
★ゴールデンウィーク期間中、我楽多屋は4月29日(火)・5月6日(火)の2日間を臨時休業させていただきます。定休日の水曜日と合わせて、火曜水曜と連休します。よろしくお願い申し上げます。
昨日のお客さんカメラ
この「マミヤ35」を見るのは、私は今回が初めてだと思います。
見た目がマミヤ6に似ているだけではなくて、バックフォーカシング機構であることも一緒なので、ビックリしました。
過去にこのブログで紹介しましたが、マミヤ6以外のバックフォーカシング機構のカメラって、コンタックスAXくらいしかパッと思い付きません。
そして、このカメラのレンズは小西六のヘキサーが付いているんです!
普段、私が古いカメラのことを調べる時に資料として使う本が2冊あります。
まず最初に見るのが、朝日新聞社発行の「昭和10~40年 広告にみる国産カメラの歴史」。この本にこのマミヤ35は出ていませんでした。
次に見るのが、朝日ソノラマ発売の「国産カメラ図鑑」。このマミヤ35、こちらには出ていて「Mamiya 35(Original)」として載っていました。コメントには「バックフォーカシング。占領軍のPXで売られた」と。そういう売り方だったので、「広告にみる~」の方には載っていないのかもしれませんね。*PXについての関連ブログ記事:https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2018/02/ep-bc20.html
★ゴールデンウィーク期間中、我楽多屋は4月29日(火)・5月6日(火)の2日間を臨時休業させていただきます。定休日の水曜日と合わせて、火曜水曜と連休します。よろしくお願い申し上げます。
少し前にプレート状のこんなものが出ました。「ZENZA BRONICA」とは記されているけど、それ以上の品名や型番などなく…。とりあえずは、それ以上のことを調べることなく店に並べました。
すると、わりと早々に「これは何だろう?」と言いながら買って行こうとされるお客さんに対して、私も「何なんでしょうね?」と。ボディと何かをセットするブラケットではあるんだろうけど…。
そして、お持ち帰られる前にこうして画像に残しました。
過去の資料などから探すのも面倒なので、上の画像でGoogle画像検索をしてみたら、分かりました。
これメッツのストロボを使う際にセットするブラケットでした。
何で?メッツ専用?と思う人も多いでしょうが、かつてブロニカはドイツ製メッツのストロボを販売していたのです。ブロニカのETRSiやSQAiに、メッツのSCA300システムを使用するブラケットらしいです。
画像のミノルタ「HI-MATIC AF-D」の動作チェック。単三電池を2本入れたら~シャッターが切れて、露出計の受光部に当たる光の加減を変えるとシャッター速度や絞りが変化しているので、大丈夫そう。
が、フラッシュをオンしたら微かにチャージしているような音が聞こえているのに、いつまで経っても⚡️ランプは点かず、発光もせず。一度オフにしたりしながら、トータルで1時間くらいは様子を見てもダメなので諦め…。
その後、結果的に臨時休業をいただいた丸2日間はフラッシュオフながらも電池は入れ放しで放置。
3日目に何気にフラッシュオンにしたら、程なく⚡️ランプが点灯したのでシャッター切ったら発光しました👌このように電池使うカメラって、余計にリハビリが必要な時があるもんです。
ちなみに、このカメラの機種名にある「D」はデート機能のこと。しかしながら初期タイプのデート機能なのでダイアルを回して日付を自分で選択するタイプ。
「年」の桁はどうなっているかな?と思って確認したら、「81」から「91」までしかないので、いま使おうとすると画像のように年の桁は「 」(空き)に設定するしかないですね。
昨日のお客さんカメラ、「コンタックスRTS」。ご覧のようにかなり使い込まれた感が満載です。
若いお客さんだったので、入手された時から貫禄だったんだろうなと思いながら「凄い貫禄ですねぇ~」とお声掛けをしたところ。
「使い方がちょっと荒いので…」との返事。
えっ!?この若い御仁がこの状態にしたの??と思って、お話しを伺うと~。
未使用品のような状態で入手されてから2年。野宿などされる時には寝袋の中なんかでもガシガシ扱っちゃうし~とのこと。ストラップアイレットなんか、片側は無くなっているし、もう片方も欠けてます。
我楽多屋へはレンズフィルターとフードを探しに来られたのですが、レンズのフィルターネジ込み部も少し歪んでいたりして、キチッとネジ込めない感も…。
これは恐れ入りました!カメラを日々道具として使ってる証拠。それはそれでカメラも幸せかもしれませんよね。
昨日のお客さんカメラ。
所々に我楽多屋の黄色い値札が付いています。これらはそれぞれ別の時、それもそれなりの期間をおいてお買上げいただいたものなのです。
私の中では、お買上げいただいた順番についての記憶はありませんので、順不同⁈で。
以前に田中長徳先生が我楽多屋の楽しみ方として、自分でいろいろ考えながら組み合わせて買っていくような楽しみがある〜とおっしゃられていたことがありました。今回の常連さんのこのセットはまさにその遊び方ですね(^^)
最後に気付きました。2年半前にこのセットがここへ至る前の状態を「我楽多屋のスローな楽しみ方」で話題にさせていただいてました。その記事を合わせ読むと、3年から3年半かけてスローな組み合わせの楽しみをされていらっしゃるのが分かります。