我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2009年5月12日 (火)

M-1

2009512

「M-1」と言っても、漫才の選手権大会ではなく、カメラの話。

オリンパスマニアはもちろん、ちょっとカメラに詳しい人ならご存知でしょうが、かつて、「M-1」というカメラの名前をめぐって、ちょっとした問題が生じたことがありました。

先日、買取り依頼の品物の中に、問題の「M-1」と、それに続き型番のような「M2」、そして、改名後の「OM-1」が揃い踏みしたので、ちょっと触れておこうと思います。

1972年7月、オリンパスから世界最小・最軽量の35mm一眼レフカメラとして「M-1」が発売。ボディーの大きさ・重さとともに、シャッターの音の大きさや振動にもこだわった造りで、ユーザーはもちろん、他メーカーにも注目されるようになります。

ところが、発売の数ヵ月後にドイツで行なわれたフォトキナで、ライカ社からクレームが付くのです。何故なら、ライカには既に、「M1」(1959年)というカメラが存在していたから。登録商標上、法的な問題はなかったようですが、オリンパスは製品名を「OM-1」に改めて、翌年からOMシステムとして発売。

そのOMシステムは「宇宙からバクテリアまで」というテーマのもとに、膨大なレンズ、アクセサリー類が登場していくことになり、壮大なOMシリーズを形成していきます。

「M-1」(=OM-1)が他メーカーに与えた影響としてもう1点興味深いことがありました。発売当時世界最小をうたったことに対して、ペンタックスは幅・高さ・奥行ともに、「M-1」より5ミリずつ小さい「MX」というモデルを1976年に登場させていることです。