我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2024年3月

2024年3月11日 (月)

独特なプロポーション

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たまに出て来ると、ほぼいつも「デカっ!」と思ってしまう、ミノルタα9xi。

背は高く感じないけど、横幅がある感じなんですよね。

でも、現物を見たことない人や見たことあっても手元にない人に対して、「感じ」でお伝えするのは曖昧なので実際に比べてみました。

数値上、こうなります。

  幅 ㎜ 高さ ㎜ 奥行き ㎜ 重さ g
ニコンF4 168.5 117.5 76.5 1090
キヤノンEOS-1 161 107 72 890
ペンタックスZ-1 152 95.5 74 650
ミノルタα9xi 163 98.5 64 755

低く、幅広く、そして薄いことが判明しました。

「デカい!」というより、「長い!」が正しいのかもしれませんね。

数値で比較した同時期・他メーカーのフラッグシップ機の実機が我楽多屋に無いので並べてみることは出来ませんでしたが、キヤノンEOS630を比較するとこんな。

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前に話題にした時にも触れましたが、このカメラにはギネス級の性能があります。シャッタースピードの最高速が1/12000秒で、これは後継機のα-9とともに、フィルムカメラのシャッタースピードでは世界最速を誇っています。

 

 

2024年3月10日 (日)

サラリーマンでも一品から

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みんな大好きヨドバシカメラさんの古い雑誌広告を発見しました。アサヒカメラの1970年12月に掲載されていた1/2ページ広告。

若い人はご存知ないかもしれませんが、ヨドバシさんはもともと問屋でした。問屋とは「生産者から商品を買い入れて小売商におろす業。卸売業」のこと。

この広告の少し前あたりから小売りにも力を入れ始められたようで、それが分かるちょっと印象的なフレーズが広告内にあります。「プロからアマチュア、サラリーマンでも一品から気軽に買うことが
出来る話題の現金問屋です」と。

この頃の店舗は、細い道に面したカウンターだけのような店舗で、カウンターの後方や2階に品物が保管されていて、カウンターで注文すると品物が出て来る~という形態だったそうです。

「現金特価相場表有り」と書かれていますよね、これは以前話題にしたことのあるこれのことです→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2012/03/yodobashi.html

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最後に一つだけちょっと疑問が...。株式会社ヨドバシカメラと広告に書かれていますが、ヨドバシさんの歴史を確認すると~株式会社ヨドバシカメラに商号変更されたのは1974年9月となっているのです。でも、この広告は前述のとおり1970年月号のアサヒカメラに掲載されたものなんですよね。

 

 

 

我楽多屋で買ったモノマガジン更新

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田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。

第293回目のテーマは「期限切れのフィルムを自慢する新しいゲーム」です。

こちらより、お楽しみください→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/monomagazine2.html

 

*閲覧は2024年6月初旬まで

 

 

2024年3月 9日 (土)

劣化モルトプレーン

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劣化したモルトプレーンについては何度か話題にしているのですが、今回は拭い落とした分の画像付きで…。

フィルム室に使われているモルトプレーンが劣化して、ベトベトになったりボソボソになっているカメラがあるのはご存知と思います。

我楽多屋は現状売りをするのが基本ですが、店に並べるにあたってこの劣化したモルトプレーンを放っておくのは避けています。

だからと言って、モルトプレーンを新しく貼り替えることはまずしていません。簡単に落ちてしまう劣化したモルトプレーンなら、積極的に拭い落としてしまっています。上の画像がその結果、こんなに大量に落下します。

それは、以下の理由で掃除の手間が増えるから~という訳ではありませんよ。そのカメラに関心を持ったお客さんが背蓋の開閉をするたびに、ベトベトだったりボソボソだったりの劣化したモルトプレーンがカメから落下したりします。棚や床に落ちるならまだいいのですが、他のカメラやレンズなど品物の上に落下することも考えられますからね。

そして、これも以前に書いていますが~拭い落とすのはザックリにしています。何故なら、どこにモルトプレーンが貼られていたのか?跡が残っているくらいの方が、自分で補修しようという人の目安になるのではないかと考えるからです。

今回のカメラはコニカC35なんですが、このカメラの他にリコーオートハーフやキヤノンデミあたりが劣化したモルトプレーンに手こずることが多い機種のような気がします。どれもとても売れたカメラなので残存数も多いために、そういう印象があるのかもしれませんが…。

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2024年3月 8日 (金)

聞き分け🔊

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オリンパスOM10の動作確認をしている時のこと。バッテリーチェックの電子音が鳴ったと同時に、店内に居合わせたお客さんが「その音はオリンパスですよね!」と仰られたので、思わず「凄っ!」と言ってしまいました。

そのお客さんと事前に何か話をしていたわけではないので、突然聞こえた「ピー」というだけの電子音を聞き分けた!ってことです。


YouTube: オリンパス OM10のバッテリーチェック時の電子音

私は今まで、カメラの電子音については特別に意識をしたことが無かったので、これを書いている今でさえ、どのカメラがこんな音だったなぁ~と思い浮かぶのはひとつもありません。

このお客さんはもしかしたら?過去にオリンパスなり、まさにこのOM10を使われていた経験があるのかもしれませんが、そうだとしても突然にチラッと聞こえただけなのにピン!と反応されたのは凄いな~と思います。

 

2024年3月 7日 (木)

神棚と化してる!?

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ペンタックス67用のカメラバッグです。半年ほど前に話題にしています。

バッグ内にボディと同じマウント金具が2個付いているので、外したレンズを2本までそこに留めて収納することが可能。

そのバッグがそれから我楽多屋に居座ております。棚の上に置いているその様が「神棚みたい」とあるお客さんが言われました。ん?お客さんって、もともとこのバッグを持ち込まれた方なんですけどね。

本来、このバッグは「PENTAX」のロゴプレートが貼られているのですが、それが剥がれ落ちて無いために前の持ち主さんが「PENTAX」のロゴシールを貼られているのです。それと一緒にお遊びでコンパクトカメラ3種がプリントされたシールも貼られています。

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何にも貼られていないより、この方がPENTAXが祀られた神棚感を演出しているような気もします。バッグを置いている高さもまさに神棚的な高さだし。

改めて言っておきますが、これ神棚じゃなくて売り物のバッグですから。

 

 

2024年3月 6日 (水)

TYO

本日水曜日は、我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、TYO(東京)を走る鉄道の車内。

行ったことないですけど、NYC(ニューヨーク)のメトロの車内みたいじゃないですか!?

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2024年3月 5日 (火)

イコンタの最終形

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ツァイスイコンのスプリングカメラ「イコンタ」の中で、特に連動距離計付きの6×4.5判のスーパーセミイコンタ(画像内上)や、6×6判のスーパーシックス(画像内下)、6×9判のスーパーイコンタは見ために大きな特徴があります。

ドレーカイル式距離計を採用していることで、撮影レンズの前玉の横に小さなレンズが飛び出ているようなデザインになるのです。

しかし、このスーパーイコンタシックスⅣ(下の画像)では距離計がドレーカイル式をやめてハーフミラー式になったために、見た目がわりと普通になってしまいました。

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イコンタシリーズの中で最終形となった、スーパーイコンタシックスⅣは1956年発売で連動露出計も内蔵しています。便利にはなったんでしょうが、デザインがつまらなくなってしまった…とも言えますね。

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2024年3月 4日 (月)

サクラカラーSR

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サクラカラーの販促品だかノベルティでしょう。仲間の業者からお土産でもらいました。

最初見た時にトランプかな?と思ったのですが、サイズが少し小さいような気もしました…。

さて、「サクラカラー」を知っている人も減って来ているのではないでしょうか!?小西六写真工業時代、カラーフィルムに付けられたブランドネームが「サクラカラー」です。1987年に社名とともにフィルムのブランド名が「コニカ」に変更されるまで使われていました。

なかでも、箱の側面に記されている「サクラカラーSR」は、1983~1986年くらいに使われていたタイプです。

さて、箱の別の側面に「TRUMP」と記してありました。やはりちょっとサイズが小さいのでシャッフルしたりするのがしずらい感じ…。

あと、店のバックヤードにサクラカラーSR時代のパトローネもありました!!

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2024年3月 3日 (日)

グリップ良き

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黎明期のデジタルカメラには、凝ったデザインの特徴的なカメラが案外とあったりします。

その中で当時はそれなりの市民権を得ていた感じもあった「スイバル式」と呼ばれるデザイン。カメラの本体部とレンズ部が回転することで自由なアングルでの撮影を可能にしたものでした。

このカメラもその一種だと思います。2001年発売のSONY「サイバーショット DSC-F707」。

私が今回このカメラを手に取ってみた感じたのは、ホールド感がとても良いこと。左手で円柱形のレンズ部分をガッチリと握ることでの安心感が抜群。もちろん右手でのグリップは普通のカメラと同様なので両手で構える感を強く意識出来るのです。

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そんなの知ってるわ~という人が多いでしょうけど、実際に構えてみるとその安心感により納得されることでしょう。

このスイバル機構。もちろん360度クルクル回転するわけではなくて、可動範囲は下の画像の間だけですが、特にローアングルで撮りたい時にウエストレベルで構えるのは実に良きです。ハイアングルも可能。

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デジタルカメラの進化の流れは液晶画面だけが動くバリアングル式やチルト式になってしまい、スイバル式は全滅?してしまったのが残念です。