スイバルって何?
gもう10年以上前のことになりますが、田中長徳先生がニコンの「クールピクス950」をがらくた市に持参されて、レンズ部分をクルクルと回しながら小気味よく撮影されていたのを記憶しています。
それを見て自分も欲しくなって、量販店の様子を見に行ったら、軒並み品切れだったことがありました。
ここにあるのは、「クールピクス990」(2000年)で、前述の950の翌年に発売されたモデルですが、形状はほとんど同じ。
このように、レンズ部分と液晶画面・操作部分が分離していて、クルクル回るスタイルを「スイバル機構」というらしいです。今回、初めてその呼び名を知りました。。。
ニコンがまだ一眼レフを出す前の頃、ハイエンドモデルのデジタルカメラの多くがこのスイバル機構を採用していました。
ローアングル、ハイアングル、自分撮り・・・様々な撮影シーンに便利~というのがウリでした。
実際、自分のお腹や机の上などにボディをあててブレを防ぐような場合にも、レンズの向きと液晶画面を適当な位置に決められるので便利でした。
また、どこかで、、、左利きの人にも使い良い~と聞いたこともありますが、自分が左利きになったつもりで左で構えてみたけど、それ程、フィット感は無かったです。
スイバル機構の他のメリットは、レンズ部分を大きく利用できること。逆にデメリットとしては、カメラ自体が大きくなってしまうこと、可動部分の耐久性の問題などが挙げられます。
2002年発売の「クールピクス4500」まで継続的に製造されていた「スイバル機構」のデジカメ。一度は姿を消して、2005~2006年に復活しましたが、再びお蔵入りしてしまいました。
今、改めてこのカメラを構えてみて、確かに使い心地良いです。右手で液晶側・左手でレンズ側をそれぞれ握った状態で、手首のひねりで「スイバル機構」を操れるので、最近のデジイチに多いバリアングル機構より、操作性は上のような気がします。
あと、10年前のモノという感じがあまりせず、「さすがニコン!」って感じの質の良さですね。