我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2023年9月

2023年9月30日 (土)

美一眼

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好みは人それぞれなので、わたし二代目が個人的に美しいと思う一眼レフの一台が「ミノルタNewSR-1」です。

美しさのポイントはシンプルさですね。それ以上は言葉で表現するのが少し難しいのですが、やはり一眼レフである以上はペンタカバー部の造形がシンプルで美しい!ってのが一番でしょう。

この前、お客さんとそんな話をしていたら、その方もNewSR-1推しの方で「レンジファインダーカメラはライカM3、一眼レフカメラはミノルタNewSR-1。この組み合わせで2台持ちをしても、十分にM型ライカに対抗出来る見栄えの良さがある」と評価されていました。

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もう一台、「フジカST701も美しいなぁ~」と思う一眼レフです。理由は同じくシンプル美。

どちらもペンタカバー部が微妙に柔らかな印象です。なので、後付けタイプのアクセサリーシューを付けると、その美しさが隠れてしまって残念な感じになります。

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2023年9月29日 (金)

毎日フィルムカメラ

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昨日のお客さんカメラです。

フィルムカメラでモノクロ写真を撮ることを20年以上続けられているお客さん。キッカケは新聞で知った写真講座とのこと。その講座の講師である写真家先生や仲間の影響もあって、カメラにも撮影にも両方に深くハマっちゃった感じです。

長年、日々カメラを持ち歩くことを心掛けて日常の1シーンを撮っているそうです。仕事にお忙しい今も、通勤鞄の中には必ずモノクロフィルムを装填したカメラを入れて持ち歩いているのだそう。

会社帰りに寄ってくださった昨日のご来店時には、ライカⅢFにヘクトール28mm/F6.3を付けてお持ちでした。

モノクロフィルムを詰めたクラシックカメラを必ず毎日持ってるそうですよ、凄い!

装填したフィルムが撮り終わると、「じゃあ次はどのカメラを持ち出そうか?」と悩むのも楽しいとのこと。

私より少し先輩ですが年齢も近くて音楽の趣味も近いので、いつもついつい長話をしてしまうのですが、昨日はわりと真面目にカメラや写真の話をしました(^^)

 

 

2023年9月28日 (木)

銀じゃなくて白く見える!?

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ジャンクカメラを直して使えるようにして、フィルムを通してちゃんと撮影もして~というお客さん。そういうカメラがドンドン増えちゃっているみたいです。

そんな中から、過去に3度ほど我楽多屋出身のカメラを見せてくださいました。

そのたびに思うのが~機械部分を直すだけじゃなくて、外装や部品などをとても綺麗に仕上げられている点。そして、銀色のボディが綺麗になり過ぎて、私には白っぽく見えてしまうのです。

数日前にミノルタUniomatを見せてもらった時に、「いつも白いなぁ~と思うんですよ」と言うと、お客さんが「磨き過ぎですかね!?」と言われました。

いやいや、そもそもが50年以上前に製造されたカメラばかり。私がこの業界に入って見て来た個体は製造から既に30年くらい経過しているものばかりなので、もう本来の銀じゃなくて汚れや油などいろいろなものが微妙に蓄積されちゃって、本来の銀色じゃなくなってしまってるんです。

それが、本来の銀色になったので、私には白っぽく見えてしまうんだと思います。

このお客さん、こんな「カメラ愛の深さがある~」ということで以前に話題にさせていただいた方です→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2022/03/hi-matic-197b.html

 

 

2023年9月27日 (水)

看板犬🐶

本日水曜日は、我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、神田です。

先週は一週間を通して外でほとんどシャッターを押さなかったみたいです…。

神田で開催されていた喜多研一さんの写真展を見に行った時、文房具屋さんに居た看板犬(多分)です。

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2023年9月26日 (火)

記されてて良かった

バルナックライカのボディ上面には、「Leica」とブランド名は刻印されていますがカメラの型を特定する名称は記されていません。

何故か、コピーライカと呼なれるカメラの多くでも同様なパターンが案外と多いのです。例えば、キヤノンの場合も4Sbまで全く同様です。

型名が記されていないボディを見て、何型かを判別する作業って...カメラ屋として知識や経験を問われているようで嫌なんですよね…(・_・;)

なので、少し前にFacebookページにアップしたニッカ3-Fや、

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今日のヤシカYEも型名を記してくれているので、ホッとします。

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ちなみに、ニッカは後にヤシカの子会社化されるので、ヤシカのコピーライカはニッカとほぼ同じと考えても間違いありません。

 

さらに今回、「コピーライカ」の定義というか~どの範疇までコピーとするのか!?みたいなことがちょっと気になったので調べていたら、日本カメラ博物館発行の「世界のライカ型カメラー小型精密カメラの進化と発展-」という本に以下のような記述がありました。

1.細部にいたるまで「ライカ」に準じて製造され、ライカと刻印が異なるだけといえるもの。

例:フェド、ゾルキー、ニッカの初期など

2.「脱ライカ」を目指したもの。

a.外観はたいへんよく似ているが、使い勝手を改良したもの。

例:ニッカ3-F レバー巻上型など

b.ライカと共通のマウントを持つが、外観等が異なるもの。

例:キヤノンの一部(VTなど)のレンズ交換式距離計連動カメラ 

c.基本構造は異なるが、外観がライカを意識して製造されたもの。

例:アイレスⅢC、パックス、ルックなど 

d.機構部分は似ているが、外観・レンズマウントが異なるもの。

例:オペマ、ニコンなど 

e.機構やレンズマウント等は異なるが、同じ分類に属するもの。

例:コンタックスなど

 

 

2023年9月25日 (月)

こうやって撮るやつ

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半月くらい前だったか…70歳前後くらいの男性がご来店されて、「こうやって撮るやつある?」と言って、上の画像のようなジェスチャーをしました。

そういえば、何年か前にも「これある?」って、別のゼスチャーでモノを聞かれたこともありました。あの時は「ケーブルレリーズ」だった。

「はぁ?」と思ったので、「どういうのですか?」と聞くと、次にされたジェスチャーから、L字状で地面と平行の辺にカメラを付けて、垂直の辺がグリップ状になっているモノのことを欲されていることが分かりました。

一般的な呼び名が不明なんですが、グリップ式のブラケットのことです。これです ↓ 。

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手だか腕だかの不具合が原因で、カメラを保持するのに無理があって使っていたグリップ式が壊れてしまったんだそうです。

ところで、このアクセサリー。昔はずいぶんと売れたんですかね。買取りをしていると、50年くらい前の品物と一緒に持ち込まれることが多いです。

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昔の用品カタログを見るとこのアクセサリーの本来のウリは、アクセサリーシューの無いカメラでのストロボ撮影やアクセサリーシューの保護、ライティング位置の変更が可能~ってあたりを謳っています。

 

 

2023年9月24日 (日)

警察出身

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一昨日のFacebookページにアップした、お客さんカメラで登場したニコンFが入っていたカメラケースと、もう一つよく似た作りのケースです。

まず、ニコンFの方。上カバーの形状がよく見るタイプと違って少し大きいのは、アクションファインダーを付けた状態で収められるタイプだからです。案外とレアなケースです。

Yさんは、コシナフォクトレンダーの超広角レンズと専用ファインダーを付けた状態で収めていました。

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そして、もう一方のケースは何ぞや?

私は双眼鏡のケースだろうと推測しましたが、ほぼ間違いないようです。というのも、Yさんも中身のない状態で入手されたそうなので…。

で、このケースの蓋を開けると内張りに「保安警ら部外勤課」とマジックで記されています。

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ニコンFのケースと同体裁のケースなのでそこそこ昔のものと思われ~、調べてみました。

警察の過去の組織について検索するとほぼ情報ないのですが、昭和54年に千葉県警に保安警ら部外勤課が存在していたことが判明しました。ちなみに、同時期の警視庁には同名の部署はありませんでした。推測するに、今ある「生活安全部○○課」あたりかと思います。

 

 

2023年9月23日 (土)

微妙に円から角へ

★本日23日は第4土曜日なので、午後1時より恒例の全品1割引きサービスを行ないます。

★なお、秋分の日ですので閉店時間は日祝定時の午後5時です。

 

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昨日同様に昭和30年代くらいの製品と思われる~用品メーカー製のレンズフードの話です。

「CROWN」というブランドはあまり見掛けませんが、これが初見のブランドではありません。

このフード、なかなか魅力的な形状をしています。レンズへの取り付け部は27.5mm径のカブセ式(ネジを締めて固定するタイプ)。その取り付け部から、円形を維持して逆テーパー状に少し広がるのですが、ある部分から先は円形から角型に姿を変えるのです。その変化の仕方がなんとも微妙。

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なので、正面から見たフード形状は角型フード。かなり角丸ではありますが正方形なので、やはり6×6フォーマットの二眼レフやスプリングカメラ向けと考えていいのでしょう。

過去に話題にした、カロワイド用の楕円形フードフォクトレンダーの艶っぽいフードに魅力を感じたように、久々にフォルムに惹かれたレンズフードです。

 

 

2023年9月22日 (金)

その数字、信じちゃダメです

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昭和20~30年代にたくさん売れたタイプのフードだと思います。二眼レフやスプリングカメラ用に「ACE」や「MINORI」「WALZ」「Daiwa」「Kenko」など、幾つかのメーカーが製造販売していた模様。

レンズへの取り付けはカブセ式のものがほとんど。サイズは32ミリ・34ミリ・36ミリ・42ミリあたりをよく見かけます。

フードに数字が記されているので、取り付けサイズと思うのが普通なんですが…。気を付けないといけないのは、上の画像のようにフードサイズは全く同じなのに記された数字は「36」と「32」。

これ何でか?というと、下の画像のようにガラスだけのフィルターを落とし込めるようになっているアタッチメントとセットで使うことを前提としていて、そのアタッチメントのレンズ取り付け側のサイズを記してあるんです。

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だから、このアタッチメントが外れて無くなっちゃっていると、意味不明な感じになってしまうのです。

メーカーによってはアタッチメント側の取り付けサイズじゃなくて、フード自体のサイズを記しているものもあるので厄介なのです。

我楽多屋に限らず中古カメラ店でこの手のフードを探す際は、フードに記されたサイズを過信しないように実寸で確認されることをお勧めします。

 

 

2023年9月21日 (木)

レンズ型の時計なんですが~

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キヤノンFDレンズ型のライター&ルーペと、キヤノンEFレンズ型の置時計です。どちらも、パチモンではなくてキヤノンオリジナル品。

ライター&ルーペの方は今、我楽多屋で売っている品物ですが現状では発火しません。ガスの補充なのでしていないので…もしかしら点くのかもしれません。

置時計の方はお客さんが「むむむ?」な状態だというので、見せてくれました。ただ、その状態の写真を撮るのを忘れてしまいました(・_・;)

上の画像では、専用の台(といっても細い鉄の棒を曲げただけの形状)に置いているだけなので問題ないのですが、このEFレンズ型の置時計は文字盤とは反対面にちゃんとマウントがあるのでボディに付けられます。ただ、この個体だけの不具合なのか、12時の「12」が真上に来なくて少し傾いた状態でロックされてしまうのです。

なので、カッコ良くEOSボディに付けて置こうとすると、文字盤が少し傾いてしまい「何だかな…」な状態になってしまうのです。