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★本日第3火曜日、明日水曜日は我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。
ご来店のHさんが肩から提げているカメラを見て「オッ!」と思ったので、お声掛けして見せてもらいました。レンズ一体型の重量級ボディで独特なスタイルに惹かれたのは、2005年発売の「SONY サイバーショットDSC-R1」。
ちょうどその時検品していた、ほぼ同時期発売(2004年)のニコンD70と並べて撮りました。
まだまだデジタルカメラ黎明期でしたから、レンズと本体部の塊りとグリップ部を分けたような割り切ったデザインに未来感を漂わせた~風な狙いだったのでしょうか。
いや、私は今でもこういうデザインってありだと思います。デジタルカメラって、ホントにフィルムカメラのデザイン的な影響を受け過ぎていると思うので…(そうしないと売れないのかもしれませんが~)。
そして、今回一番「オッ!」と思ったのが液晶モニター。実は最初にボディ背面を見た時に一瞬「液晶ない時代!?」と思ってしまいましたが、頭でっかちに見える部分に内蔵ストロボだけでなくて、液晶モニターも収納されているのでした。そこを開いて立てると、液晶モニターがこんな感じになるのです。
さらに!液晶画面を表にして収納すると、まるでウエストレベルファインダーのように見ることも可能なのです。
昨日のブログねた、キヤノンのケースにコニカがピタリと入っていたことで思い出したですが、買取職人(買取プロや買取名人を名乗っていた頃の話)が以前ときどき言っていた「カメラを売りに来た人のカメラが匂いで分かる~」という件。
その件について、15年前にブログ記事にしています(→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2008/08/post-9b0e.html)。
でも、本当のところは匂いじゃないんですよね。お客さんの見た目や人となりから判断していたり、品物を入れたカバンや袋からチラッと見えた元箱から判断したり~ってのが現実的なところでしょう。
カメラ屋歴が70年近くなった今も、さすがに匂いでカメラを当てることは出来ないと思います…。逆に鼻の嗅覚は衰えてきているかもしれませんね、老いで(>_<)
私もそろそろ30年になりますが、匂いは無理ですよ。でも、カバンや袋からチラッと見えたケースで予想が出来ることはありますね。これは流石に30年の蓄積。一部のカメラなら、ケースの形状や質感などでメーカーや機種が特定出来る場合があるくらいの能力は付きました。
話を最初に戻しますが、キヤノンのケースにコニカが入っていたら、それは無理(>_<)
「CANON QL」のバッジが付いている革ケース。
中に入っているのは「コニカ auto S1.6」でした。
たまたま偶然に入ったのでしょうが、ネジ穴の位置やフロントのレンズサイドの切れ込みの幅、横から背面にかけてのケースの高さなどなど、あつらえたようにピッタリなんです。ビックリするレベル。
万が一、コニカ auto S1.6のケースが無くて探している方がいらしたら、何かの参考になるかと思って話題にしてみました...。
でもこのケース、キヤノネットといっても巻上げレバーが底にあるたっくさん売れたタイプではないし、QLといってもQL17なんかよりは一回り大きいボディのだし、これ自体がそうそう見かけるものでもありませんが…ね。
ペンタックス6×7のレンズフロントキャップです。
ボディと同じような貼り革がされているうえに、文字がいっぱい記されていて、そんじょそこらのフロントキャップとは違う雰囲気です。
取り付けは二つのツメを咬ませるバヨネット式で、他のレンズでは使用が不可能な汎用性がないタイプ。
値を付けた後に並べようとしたら、数ヶ月前に仲間から預かって並べている同じキャップが残っていました。
値段を比べるとちょっと差があり過ぎ…。預かった時に仕切り価格が少し高いなぁ…と思ったものの、同じキャップの在庫が無かったこともあり、そのままの値付けで並べました。でも、1個も売れずに残っているってことは…。
結局、私が付けた我楽多屋価格で統一しました。
数日前にFacebookページにコメントくださったHさんが「地元のカメラ屋さんのジャンク市で転売ヤーが高く売れたあるモノについて自慢話をしていたけど、仲間内で吊り上がっちゃったんだろうな~」的な話題を提供してくれました。
売る立ち場としては「そりゃ~高く売れるに越したことない」し、中古品というのは需要があるからって作れるわけではないので、需要によって値が移ろうものであるのも事実。でもね…。
だからと言って、「我楽多屋価格」ってのも何か絶対的な根拠があるわけでもありません。今回の件は我楽多屋価格の方が安いって話ですが、場合によっては我楽多屋価格の方が高いこともあるんです。だって、動作確認せずに機種だけで判断してジャンク箱に放り込んでしまう売り方をするところもあるわけですから。
それでも、長年続く「我楽多屋価格」は大切にしていきたいと思っています。
常連Yさんから、中国製「SEAGULL」ブランドの元箱付きアングルファインダーを見せてもらいました。そもそも私はSEAGULLのアングルファインダーが存在することも知りませんでした。
各メーカーのいろいろなカメラに対応すべく、アタッチメントが 個付属されています。
それを見て、かつてKenkoが似たようなのを出していたなぁ~と思い出して検索したら、Kenkoのサイトに旧製品としてまだ載っていました。
さて、話題にする理由は何か?というと、各種アタッチメントが小袋に分けて入れられていて、そこに入っている紙にキヤノンやニコンは細かく対応機種名が記されているのに、LeicaとPentaxについては、やたら大きくブランド名が記されているだけ…。その差が妙に不自然!?と思いませんか?
ちなみに、同封されている説明書(と言っても1枚の紙きれですが)の対応表を見ると、LeicaとPentaxの対応機種が多すぎて、小分けにした袋に入れる紙には書ききれないから、省いて大きくブランド名だけを記している訳じゃないんですよ。
まぁ...中国製品に対して統一性に欠ける~とか、そこら辺を真面目に考えちゃいけないんでしょうね、多分。
豪州からの仕入れ?
仕入れというのは大袈裟ですが、1ケ月くらい前のこと豪州に居る兄からの連絡で「ニコンのスピードライトSB-400のジャンク品(発光しない)は要るか?」と聞かれました。
「要らないのなら引き取るが、来日時にわざわざ荷物に加える手間やそのスペースを考えたら勿体ない…」と思うと返事をしました。
すると、「愛着を持って使っていたものを簡単に捨てることが出来ないので、もしどこかで誰かの役に立つのであればそうして欲しい。自分も部品取り用のモノが欲しい時があるので」とのこと。
で、数日前に現物を受け取りました。
兄から最初に問合せを受けたのと同じ頃、ときどき物々交換で品物を持って来てくださる方がカメラを数点持って来られました。
簡単に検品をしていたら、私が2回目のシャッターを切った瞬間に不動となってしまったカメラがありました。私が申し訳ない気持ちと、タイミングの悪さ(機械というものは壊れる直前までは動いている)の現実をご理解いただきたい旨を話していると、お客さんが「どうしましょう、持ち帰りましょうか?」と言われました。引き取れないという意味ではなくて、結局はジャンク品扱いになってしまうことをご理解いただきたかった旨を改めて伝えると、お客さんが「いつもジャンク品ばかりで申し訳ないです。助かってるんです」と言われたので、安心しました。
また、その少し前にはカメラ・写真関係の本をご遠方から送ってくださった方がいらして、「お金は要らないです。もし我楽多屋さんで売れるのであれば、その分は販売手数料としてお納めください」とまで言ってくださいました。この件は一度話題にしていますよね。
その後、普段より安めな設定にして販売することでほぼ売り切ることが出来たので、送っていただいた時の送料分くらいはお支払いすることが出来ました。
もうひとつ、先週は「写真機材を整理していますが、フィルターやフード等を引き取ってくれる所がありません。価値のないものばかりかもしれませんので、買取っていただかく必要はないのですが、このままゴミとして出してしまうのも勿体ないきがしましたので、ご迷惑とは思いましたが送付いたしました。不要だと思われましたら、ご面倒をお掛け致しますが廃棄していただけないでしょうか。無理を言いますが、よろしくお願い致します」と、カメラ関係のアクセサリーを送ってくださった方がいらっしゃいました。
確かに中には、我楽多屋でもいつまでも残ってしまいそうなものなどもありましたが、少しお時間をいただいて整理をした結果、僅かばかりですが値を付けさせていただきました。
こんな風に我楽多屋には、ジャンク品で遊ぶことや品物を皆で回すこと~そういう感覚をお持ちの方が確実にいらっしゃって嬉しい限りです。その中で橋渡しをするのが、うちの店の務めなんだろうな~と思っております。
★本日第2火曜日、明日水曜日は我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。
ニコンFマウントのボディキャップとレンズリアキャップがカチッと噛み合わない不思議な!?現象について、ずいぶんと前に話題にしました(→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2012/08/nikoncap.html)。
あれから11年。それはそれで何で?という事実が発覚しました。
ニコンFマウント用のキャップとしては最初期と思われる、いわゆる富士山マーク入りのボディキャップと同じく富士山マーク入りのレンズリアキャップはカチッと噛み合うことに気付いてしまったのです。
富士山マークのレンズリアキャップはボチボチ出て来ますが、富士山マークのボディキャップは案外と少なめです。なので、こうやって合わす機会が無かったのか?気付きませんでした。
今回、富士山マーク同士の組み合わせで5セットありますが、どれもカチッと噛み合うので個体差とかではないと思います。
前回気付くのに18年かかって、今回11年かかったので、29年かかって分かった事実です(^^;)
ここで「チャンチャン!」と話を終えられると思ったんですが、「念のため~」と現行品のニコンFマウント用ボディキャップとレンズリアキャップも試してみようと思い立ちました。そしたら~なんと!現行品同士はカチッと噛み合うんですね(@_@)
そして、現行品のレンズリアキャップは前の世代のボディキャップや富士山マークのボディキャップともカチッと噛み合いました。ただ、現行品のボディキャップは前の世代のレンズリアキャップとはカチッと噛み合うものの、富士山マークのレンズリアキャップとは何とも不思議な噛み合い方をします。
で、結局は何ともややこしい結論になってしまいました。ただ、キャップ同士の問題であって、カメラやレンズの機能がどうのこうのって話ではなくて、かなりどうでもいい話なのに長文にお付き合いくださりありがとうございました…。
今から20年程前にデジタルカメラが一般人にも一気に普及をし始めました。
私の場合、最初のデジタルカメラがフジフイルムのだったので、メモリーカードはスマートメディアでした。次がニコンだったので、CFカードでした。同じ頃、ソニーはメモリースティックでした。
少しして、SDカードが出て来て、xDピクチャーカードとか、メモリースティックもサイズダウンしたメモリースティックDuoとか…。カメラメーカーによって採用するカードが違ったり、淘汰されて消えていくカードもあって、いろいろと面倒くさいことになってた時期がありました。
そして、基本線SDカードで落ち着いたのはいつ頃でしょうかね…。
この経緯は多くの人がご存知でしょうから、今日の本題は消えて行ったりしたカードの需要についてです。
最新型のデジタルカメラを扱っているマニアには無関係でしょうが、古いデジタルカメラを使って楽しんでいるマニアもいらっしゃるわけで、そういう人たちからすればスマートメディアやxDピクチャーカードなどが今となっては貴重品となります、新品で手に入らないのですから。
また、SDカードやCFカードなんかでも容量の小さいものが必要とされたりします。何故って、容量の大きい8GB以上とか(カメラによってはもっと少ない容量でも)だと、古いデジタルカメラの場合受け付けてくれないことが多々あるのです。
画像のは古メモリーカードは、知人に頼まれて店のバックヤードから探し出てたカードたちです。