我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2019年10月

2019年10月12日 (土)

DITTO99

★本日10月12日(土)は、台風19号接近に関する諸般の事情を考慮して、アローカメラ&我楽多屋ともに臨時休業させていただきます。よろしくお願い申し上げます。

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フィルム巻上げをゼンマイ式機構で行なうカメラって、案外と存在していました。

国産ではリコーオートハーフやキヤノンダイアル、フジカドライブなど。海外ではドイツのロボットやバルナックライカに装着するライカモーターもゼンマイ機構でした。あと、旧ソ連のレニングラードなんかも。

そのレニングラードの巻き上げ機構の元になっていると言われているカメラが、ドイツのFinetta(フィネッタ)99というカメラであることを恥ずかしながら私、今まで知りませんでした。

上の画像のDITTO99は、そのFinettaとはネーム違いの米国向けモデルだそうです。

ごっついボディのレニングラード(下の画像内左側)と違って、グレーの貼り革や繊細なデザインの美しいカメラですよね。レンズ交換も可能です。

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2019年10月11日 (金)

買取職人vs二代目

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もう10日ほど前のこと、ニコンのボディ2台とレンズ4本他を売りに来られたお客さんがいらっしゃいました。

買取職人が留守中だったので、私 二代目が応対させていただきました。

お客さんの希望額はかなり高かったのですが(中古屋で同じものを買い揃えられるくらいの金額)、私が電卓に置いていた金額にご納得いただけて買取り成立となりました。

買取職人が帰店後「買取価格は〇〇くらいか?」と言うので、私は「えっ!」と思うくらいの差があるので少々高く買ってしまったか!?と焦りました…。

それぞれの単価が決して高くないので、程度の判断や相場感によって合計額に差が出てしまうこともあり得ます。実際、どれも程度の良いものでしたし、買取職人は個々の程度は見ずに言った金額でした。

結果、これらの品物は仲間の業者へは流さず、すべて我楽多屋に置くことにしました。

10日ほど過ぎて、ちょうど半分の品物が我楽多屋から次の人のもとへ買われて行ってます。もし高く買ってしまったのだとしても、手放したお客さんに悪いことではないのでヨシとします。

 

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2019年10月10日 (木)

Try-Xフィルム効果など

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もう8年くらい前に発売されたコンパクトデジタルカメラです。

有効画素数は1400万画素のコダック「easyshare M532」という機種です。

昨日の定休日に持ち出したことをSNSにアップしたら、ご常連のお客さんお二人から「欲しかったやつだ!」とコメントいただきました。

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この機種一番の惹きは、コダックフィルムお馴染みの「コダカラー」「コダクローム」「エクタクローム」や、モノクロの「T-MAX」「TRI-X」効果が得られるモードがあるところなのかな?マニア的に。

こういうコンパクトデジタルカメラとしては珍しく、一部ではまだそこそこの相場を保っているとか!?その欲しいご常連さんに買っていただこうかな(笑)

 

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2019年10月 9日 (水)

秋の日は釣瓶落とし

本日水曜日は、アローカメラ&我楽多屋ともに定休日です。よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、湾岸夜景です。

散髪が終わって、まだ陽があるうちに出たのに自転車でフラフラと6~7kmの道のりを帰るうちに、どんどん日が暮れて家へ着く前には、夜景が撮れる時間になってしまいました。

秋の日は釣瓶落としですね。

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我楽多屋で買ったモノマガジン更新

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田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。

第240回目のテーマは「1976年9月期限のコダックのベリクローム50を16本買いました」です。

こちらよりお楽しみください→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/monomagazine3.html

 

*閲覧は2020年1月初旬までです。

2019年10月 8日 (火)

ナルシス

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こういう言い方は失礼でKGBに狙われてしまうかもしれませんが、ロシア(旧ソ連)カメラのわりに良く出来たカメラだと思います。

16ミリフィルムを使うコンパクトなカメラながら、レンズ交換式・フォーカルプレーンシャッター・交換式ファインダーとちゃんとした一眼レフカメラです。

その名を「ナルシス」と言う、1960年代前半頃のカメラです。

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サイズ比較のために並べて置いたニコンFとほぼ同じような機能です。そうそう、底蓋もニコンFと同じように背面ごとガバッと外すタイプです。

ただひとつ、ミラーがクイックリターン式では無いんですけど、それを補うくらい小さいわりにシッカリとした作りです。

110フィルムを使う同様にコンパクトな一眼レフペンタックス・オート110よりも、モノとして満足感の強い感じがします。   

 

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2019年10月 7日 (月)

MEIKAIFLEX

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戦後、ボルタ判フィルムを使うカメラが流行った頃がありました。

と言っても、おもちゃカメラに毛が生えた程度の微妙な質のカメラが多かったのも事実です。

その中でも2眼タイプは珍しい存在と思います。この「MEIKAIFLEX」もローライなどの二眼レフを意識したようなデザインをしていて、トイ感が否めません。

何故かと言うと、フロントの化粧板のテイクレンズ両サイドにノブみたいなのがあって、共に弧を描いた黒い線上にあるので、ノブを動かしてシャッタースピードと絞りを調整出来るのかと思いきや、どちらもダミー。ノブらしきものはもしかしたら、留め金かもしれず貼り付いてます。

まぁ、よく見れば~シャッタースピードはビューレンズの斜め上に3段階切り替えでレバーがあるし、絞りはビューレンズの真下に同じく3段階調整できるようにレバーがありますからね。

そんな具合なのに「COMPLETE」なんて表記していて、何が完全なのか?ってツッコミを入れたくなります。

この「COMPLETE」もコンパ―シャッターの「COMPUR」をモジったものでしょう。

そして、最後に某資料を見てビックリ!このカメラは木製ボディだと書かれていました。ちょっと見ただけでは、背蓋を開けたりしても分かりませんでした。

1948年に東郷堂から出たカメラです。

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2019年10月 6日 (日)

ブラックペイントのM4

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昨日のお客さんカメラ、「ライカM4」です。

ご来店中に肩から提げられていた、ちょっと年季の入ったブラック塗装がイイ感じなので「ちょっとイイですか?」と見せてもらいながら、「ん?もしや?」と思って製造番号を確認すると、私の生まれ年ライカでした(゚д゚)!

普段から、買取りでM4が入って来ると製造番号を気にしています。何故なら生まれ年ライカの可能性があるからです。

買取名人改め買取職人が買ってすぐに業者へ流すことが多々なので、全部のM4をチェック出来ているわけではありません。でも、それが幸いなのです。

運悪く!?買取ったカメラの中に生まれ年ライカがあったら、手元に置いておきたくなるじゃないですか...。それは困るのです。そんな小遣いもないし、カメラ屋はカメラを溜め込んじゃいけません。売って世の中に出さないと。

ご自分のカメラが私の生まれ年ライカと知ったそのお客さんは、「じゃあ、私が死んだときには野田さんのところへ」と笑いながらお帰りになられました。

 

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2019年10月 5日 (土)

どっちがホンモノか?

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ここ数日、ニセモノ系の話題がチラホラ出ちゃってますが、今日もニセモノ系です。

画像内2台のカメラ、どちらも軍艦部に「Leica」と刻印がありますが、片方はニセモノです。

ご存知の方も多いでしょうが、左側はロシア(旧ソ連)製のフェドというカメラです。ライカⅡ型を模したフェドⅠと呼ばれているモデルに、形や機能だけなくて刻印まで模しちゃってるのが、この個体です。レンズにもLeitz Elmarって刻印しちゃっています。

一緒に写っているホンモノのライカは、フェドⅠのベースになったⅡ型ではなくてⅢc。付いてるレンズはズマロン35/3.5です。

昨日この2台がたまたまうちの店に居合わせたので並べてみたのですが、今回のニセモノ、今まで見てきたニセモノより軍艦部の質感や刻印の具合がかなりイイ感じに仕上げられた個体で、どっちがホンモノ!?と見間違うくらいです。下の画像では上のカメラがニセモノです。

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2019年10月 4日 (金)

非純正ヤシカ・ストラップ!?

YASHICA(ヤシカ)ネーム入りのストラップって、あまり見掛けません。

時々お客さんに聞かれますが、すぐにイメージ出来るのはヤシカエレクトロ35の頃に付属品で付いていたであろう、黒い細めの樹脂製(革ではなくて)のストラップで、端の方に小さく「YASHICA」の型押しがされているタイプくらいです。

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ニコンやキヤノンにある、大きくブランド名が入った布製ストラップのヤシカ版みたいなのって存在していたのでしょうか?ちょっと詳細は分かりません。

もともと布製の太めのストラップを使うような、重量がある一眼レフがラインナップに少ないこともあるのでしょうね。

でも、先日こんなストラップが入って来て「珍しいな~」と思っていたら、「これ、10年か15年くらい前に中国か韓国から買って来たのと同じだから、まず間違えなくパチモンだよ」って教えてくれた人がいました。

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そ、そういうことなんですね(゚д゚)!

 

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