我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2018年11月

2018年11月30日 (金)

横芝の無三四堂さん

中古カメラには、そのボディに記された過去の名残りに思いを馳せる~なんて楽しみ方もあります。

フィルム室に貼られた、新品を購入した時のお店であろう店名シールは比較的よく見られるパターンです。

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今回見つけたのは、「横芝無三四堂」というお店。

うちの店の近く四谷三丁目交差点の角には、うちの店より古くから「四谷無三四堂」という写真屋さんがあります。そこと関係があるのか?横芝というのは千葉にある横芝なのか?などと想像してみたり、今もまだあるお店なのかネットで検索してみたり…などなど。

 

また、以前の持ち主が貼ったであろうダイモテープもよく見るパターンです。

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今回見つけたのは、「4-10-8 オオワダ」打刻されたダイモテープ。

どの町の4-10-8に住んでいた大和田さんだろう?

 

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2018年11月29日 (木)

オールドレンズ遊び

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私、二代目のオールドレンズ遊びは、買取りで入って来たオールドレンズをフィルムボディに付けて遊ぶ程度です。

これ、ボディがミラーレス・デジタルなんかだったら、オールドレンズの描写がどうなの?とそのたびに写真を撮ってみたくなるし、それで気に入ったら売らずに手元に貯め置いちゃったりしたくなるじゃないですか。

なので、その様子をこんな感じで写真に撮ったら、すぐに業者へ流通させたり、我楽多屋で売るために値付けをします。カメラ屋がカメラやレンズを売らなかったら、マニアに対しての背任行為みたいなもんですからね。

そこらへんは徹底しています。メモ代わりに使っているコンパクトデジカメの次に使用頻度の多いデジタルカメラは「フジのX10」。これを買う時も、レンズ交換が出来ないから選んだくらいですから。

上の画像は、トプコン13.5cm/F3.5と専用ファインダー。下の画像は、ヘキサノン50mm/F1.9。

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2018年11月28日 (水)

Lord

本日水曜日は、アローカメラ&我楽多屋ともに定休日となっておりますので、よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、岡谷です。

先週の月曜日にアローカメラの買取りで、カメラやレンズをまとめて手放された方がいらっしゃいました。その中にあった「Lord Ⅳb」他、一部のカメラは我楽多屋にやってきました。

「Lord(ロード)」というカメラは、長野県岡谷市にあった岡谷光学機械という会社が1953~1960年頃に製造していたカメラです。その間に全8機種、どれもなかなか良い品質のカメラでした。

長徳先生をはじめ我楽多屋常連さんにもロードファンが多く、私もこの2~3年、手元に1台欲しいなぁ~と思っていたのでした。

今回のⅣbは非常に程度も良く、しばらく手元に置いておきたい!と思いました。

そして、ちょうど岡谷へ行く用事があったので、里帰りの意味を込めて早速持ち出したのでした。

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2018年11月27日 (火)

ニコマート凄い

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先日、写真家の飯田鉄先生がご来店された時に「ニコマートは凄いよね、見直さないといけないねぇ」と、ボソリと言われました。

そして、ニコマートの丈夫さをニコンFと比較して補足してくださいました。

我楽多屋の在庫にニコマートが沢山あったことを気遣って言ってくださった~というのもあるのだと思います。

そして、「私もまったく同感なんです!」と言いながら思い出したのが、もう6年半も前のブログ記事。

以下、再度掲載させていただきます。

 

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ニコンFといえば、日本国内だけでなく世界的に認められた一眼レフと言っても過言ではないでしょう。

それに対して、ニコマート(ここではFTN)は、同じニコンが造った一般向けモデル。

1972年7月時点(既に発売から5~10年くらい経過した時点ですが)での定価は、ニコンF:48,500円に対して、ニコマートFTN:32,000円でした。そして、その価格差以上に、ユーザー側にはプロ向けの上級機ニコンFと、一般向けの普及版ニコマートというイメージが根付いていたと思います。

ただ、それから、40年が過ぎた今、市場に出回っているそれぞれの個体を見ると、普及版ニコマートの堅牢さを実感せざるにはいられません。フィルムを巻上げたり、シャッターを切ったりする時に、その感触や信頼性に「いや~ニコマート立派だよな~」と感じることが多いのです。

他メーカーが劣るというわけじゃありませんが、同時期の他メーカーの普及版である、キヤノンFT系や、ミノルタSR系、ペンタックスSP系よりも一段上の信頼性があるような気がします。それは、上級機ニコンFにも匹敵するような印象。

また、こんな印象が私にはあります。今から10~15年前のニコンFとニコマートの間には、その操作感や印象に、やはり、Fの優位さみたいなのを感じた気がします。

ところが、ここ2~3年のニコンFとニコマートには、それほど差を感じない気がするのです。これは、いくつかの実機に触れて感じた、あくまでも私の主観ですけどね。

10~15年前は、まだフィルムが全盛の時代。ニコンFの場合はまだ現役の個体も多かったでしょうし、そうでなくても、まだ大事にされていた個体がほとんどだったはず。

一方、普及版ニコマートの場合は既に現役を引退して、タンスや押し入れで放置されていた個体が多かったものと思います。

じゃあこの10年で何が変わったのか?現在では、上級機ニコンFでも、現役を引退し放置されている個体が増加したのでしょう。もちろん、ニコマートに至っては、さらに放置された期間がのびているのも確かでしょうけど。

これには、ニコンというメーカーの偉大さを感じます。きっと、普及版ニコマートの製造においても、手抜き(こんな簡単な言葉は適当ではないかも…)をしていなかったんでしょうね。それが、長い年月を経ても、現在のニコマートに表れているんでしょう。

*いちおうニコンFのフォローをしておくと、最近では、酷使された挙句に長年放置された個体が多く、そういう状態でニコマートと比較されているパターンが多いのかもしれない点。

****(以上、6年半前のブログ記事より抜粋)****

 

上の記事から、6年半。今も同じ思いです。

 

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2018年11月26日 (月)

ニコン N4004

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物々交換で持ち込まれたニコンF-401の輸出版「N4004」。

「普通に撮れてフィルムも送られていくんだけど、最後にフィルムの巻戻しが出来ないから...ダークボックスを持っている人に...」と、コメントを添えてくださいました。

その症状は簡易的な動作チェックでは気付けない項目なので、有難い補足コメントでした。

輸出版カメラの場合には機能を省略したり簡素化したりすることが案外とありますけど、まさか、オートワインディング機能を省いたわけではないでしょう。もし、巻戻しクランクが付いているなら考えられないこともないですけどね。

まぁ、、、国内版のF-401にしたって、動いても動かなくても悲しいかな…ほとんど値付けは難しいのですが(涙)。

また、口の悪い業者さんが「フロントキャップが付いているけど、キャップもボディも価値に差が無いね...」と言っていました。

我楽多屋にはもともとジャンク箱がありませんけど、こういう状態のモノでも箱に投げ込んでグチャグチャにしたりはしません。だって、写真撮れる状態なんだし。

 

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2018年11月25日 (日)

ニエプス 歳の市

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昨日はカレンダー上は普通の土曜日なので午後7時閉店が定時なのですが、3連休の中日ということで、閉店時間を繰り上げさせていただこうかと2~3日悩んでいました。

その理由は、うちの店から歩いて10分足らずのギャラリー・ニエプスさんで「ニエプス 歳の市(11/23~25の3日間)」が開催されているからでした。ニエプスは写真家の中藤毅彦さんが運営されているギャラリーです。

木曜日に我楽多屋へ来店された写真家の飯田鉄さんも歳の市に出品されるとのことで、「ちょっと遊びに来たら~?」なんてお誘いを受けていました。

で、昨日は我楽多屋のがらくた市でもありました。恒例の「田中長徳先生トークショー」も行ないました。

そのトークショー終了後の午後4時過ぎ、長徳先生およびトークショー参加者の皆さんと「一緒にニエプスさんへ行きましょうよ」という流れに(◎_◎;) カメラ関係の掘出しものを売っているということは商売敵!?査察を兼ねて~と誘われたのでした(笑)。

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そして急遽、店の閉店時間を繰り上げさせていただくことにしました。もしご来店くださった方がいらっしゃいましたら、誠に申し訳ごたざいませんでした。

一番上の画像はニエプスさんの「歳の市」会場のものです。長徳先生をはじめ、我楽多屋から一緒に行ったお客さんも何らかの掘出しモノを見つけていらっしゃいました。それはそれで非常に喜ばしいことで(^-^)

私もここで何か掘出しモノを見つけて、我楽多屋用に仕入れちゃおうかな~なんて思いましたが、、、それはそれでプロとしてどうなの?ってことにもなるので(笑)、9月に行なわれた中藤さんの写真展会場で買いそびれてしまった写真集「White Noise」を入手してきました。

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「ニエプス 歳の市」は本日25日まで開催だそうです。

 

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2018年11月24日 (土)

炭酸ガスボンベを装填して

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米国グラフレックス社のカメラ「グラフィック35JET」。

4年ほど前にブログネタにしていますが、「JET」の名前の由来である~炭酸ガスボンベを装填して、その圧縮ガスを利用してフィルム巻上げを行なうことは単なる話としてしか扱えませんでした。

ところが今回、カメラ修理をされているKさんから「JET」機能を復活(復元?)させたものを見せていただく機会を得ました。

最近では家庭でも炭酸水を作れる炭酸水メーカーが普及し始めていますが、それ用のカートリッジを流用されているそうです。

キュッと小気味良い音をさせてフィルム巻上げがされるのですが、昔からフィルム巻上げの手間を省こうということに固執していたであろうことが、見て取れるようで興味深いです。

また、1950~60年頃にこういうカメラを作っていたことにも感心します。ちなみに、このカメラの製造は日本のコーワなんですね。

 

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2018年11月23日 (金)

サクラカラーフィルム

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コニカFT-1の電池室によく貼られているシール。

コニカには小西六のフィルム「サクラカラー」を使って下さいな~というアピールなんでしょう。

フジフイルムでも同じようなことはありますし、他の電気製品などでも、電池は自社製のものを使いましょう~みたいなシールが貼られていることがありますよね。

でも、よく考えてみたら、コニカFT-のここは電池室。

ここじゃなくて、フィルム交換の際に開閉する背蓋の裏やフィルム室に貼られている方が普通だし、ストレートですよね。

と、こんな所に貼ってもイマイチ成果が望めないんじゃないの!?という揚げ足取りのような今日の話題でした。

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明日はがらくた市

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明日24日(土)は、第4土曜日なので我楽多屋の「がらくた市」です。

多くの人が三連休の中日なんでしょうが、いつも通りに田中長徳先生トークショーを行なう通常バージョンのがらくた市になります。

タイムスケジュールを以下に記しますので、ご確認ください。

  • 午前10時  : 開店
  • 午後2時    : 全品1割引サービス開始
  • 午後2時半~: 田中長徳先生トークショー開始(終了予定は午後4時)
  • 午後7時    : 閉店

★トークショーは我楽多屋店内で開催します、その間は店内でのお買い物は出来なくなります、ご了承ください。また、開催中は座り聞きOKですので、各自、敷物や座布団などお持込いただいて結構です。

2018年11月22日 (木)

PHOTAX

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面白い形をしたカメラです。

フランス製の「FHOTAX V」型と言います。1956年頃のカメラですが、ほとんど資料が無いので詳細は分かりません。

後ろ姿はこんな感じ。

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見て分かる範囲で説明をしますと、フィルムは620を使用。フィルム室に入れるマスクを利用して、6×6と6×9のフォーマットに対応しているようです。シャッター速度(Bは別として)も絞りも調整は2段階のみ。レンズ部をクルクルと1回転させて、出し入れする沈胴式です。

そして、何より一番のポイントはそのデザイン。

ほぼ角が無いような丸っこいボディに、構えた際に両指の先が当たって滑り止めの役目を果たすと思われる段々のライン。レンズからファインダー窓に向かって流れるような曲線のラインなどなど。かなり独創的です。

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