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ツァイス・イコンのコンテッサ、日本では「貴婦人」などと呼ばれていますが、もともと「コンテッサ」という言葉がイタリア語で「伯爵夫人」という意味なんだそうです。
さて、珍しく我楽多屋にコンテッサが2台揃ってしまいました。
2台とも露出計が不動ですが、他はまずまずな状態。テッサ―レンズやボディのシリアルナンバーなどを見ていたら、フィルム感度の表示がそれぞれ違うことに気付きました。片方は「ASA」で片方は「DIN」。
現在はフィルム感度の表記方法は「ISO」で統一されていますが、かつてはアメリカ系の「ASA」と、ドイツ系の「DIN」で分かれていました。
それならば?と思って、レンズの距離表示を見たら、「ASA」の個体は「ft(フィート)」表示で、「DIN」の個体は「m(メートル)」表示でしたよ。
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デジタルカメラの多くはアローカメラで買取っても、ほぼほぼ仲間の業者へ流通させてしまいます。
しかしながら、デジタルカメラの歴史も一般庶民が使うようになってから20年近く経ち、そろそろガラクタに属するデジタルカメラもチラホラ出て来るようにはなっています。
それに伴って、我楽多屋にもデジタルカメラが並ぶ機会が僅かではありますが、少しずつ増えて来ています。
今回の「GR DIGITAL Ⅱ」は元箱も付いて動作もきちんとしているので、ガラクタというにはまだまだ失礼な部類でした。
ゆえに、興味を持つお客さんも多かったのですが、かれこれ1ヶ月近くウインドウに居座っていました。決して高い値付けをしたつもりもないのだけど、まさか我楽多屋でGRデジタルに惹かれる心づもりでご来店される方などなく...そこらへんが少々長居をした原因のような気もします。
昨日の午前中のことでした。「前の日にお店でGRデジタルを見たのだけど、やはり買いたいので~」とお電話をいただきました。
すでに現物をご覧になっているわけですし、すぐに来られるというので、お声も聴いたことあるし、これは例外で取り置きをしました。(我楽多屋では原則は取り置きをしていません)
お客さんをお待ちしている間に、カメラ本体のメモリーに画像が記録されていることに気付きました。検品して並べる前に私が2枚ほど店の中を撮ったデータはあえて残していましたが、それ以外にも店内を写した画像が残っていました。
データを見たら、ウインドウに並べた日の後の日付で、日を追って画像7~8枚が残っていまいた。
その中には他のお客さんが写っている画像や、撮ったご自身の靴の先が写っているのがあったりして、なかなか新鮮なものでした。
念のため書き加えておきますが、勝手に撮っていたことを問題視しているわけではありませんので、くれぐれもその点ご理解ください。フィルムカメラの場合だって、商品のシャッターを切ることを無条件に遠慮してください!ってわけではありませんから。
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CROMOFILTER(クロモフィルター)はフランス製のレンズフィルターです。
デジタルカメラの時代になって、レンズフィルターは保護用フィルターかPLフィルター・NDフィルターくらいしか見たことないって世代もいるかもしれませんね。
フィルム時代は色味を調整するフィルターや描写をソフトにするフィルター、光源に線状効果を出すフィルターなどなど、いろいろな特殊効果を生むフィルターがありました。
その中のひとつに今日の画像のようなものもありました。
ガラス面自体は、ほぼ半分に色が付いているハーフ系のフィルターです。そして、このフィルターの特徴はガラス面の端っこに小さなツマミ状の棒があって、ここを持ってガラス面を回転させることが出来るようになっていること。
レンズに付けた状態で半分の色付き部分を回転させられるので、構図に合わせて位置決めを出来る便利品というわけです。いや、構図に合わせてってのもアリでしょうが、フィルターを最後までネジ込んで止まる位置ってのはレンズによって違うので、レンズによって半分の色付き部分を調整出来るってことの方がメインでしょう。
また、初めて見る人はガラス面にこんなツマミがあって写り込まないのか!?ってことが心配でしょうね。でも、レンズの前側直近って案外と大丈夫。ちょっとゴミが付いていたって問題ありませんので。
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ニコンのステッカーが2種類、少しまとまった数で入手出来ました!
これは特別にサービス用に使うことにしました。
我楽多屋で何かお買上げいただいた方の中から希望者に差し上げます。お会計時にお声掛けくださいませ。多くの方に差し上げたいので、お一人様につき、お好きな方のタイプのステッカーを1枚とさせてください。
少しまとまった数とはいえ数には限りがありますので、その点はご了承ください。
大きさは、一緒に置いたニコンFから推測してください。
当て紙などはございませんので、大切にしたい方や折れ曲がったりするのを避けたい方は、各自で何かご用意くださいませ。
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カメラの歴史を遡るうえで、ドイツ系のメーカーの変遷について複雑で分かりにくい部分があったりします。
大戦後に東西分割されたメーカーがあれば、その後に競争力を失って吸収合併されたメーカーもあり、結局は商標権をまた別のメーカーが引き継いだり...と。
私 二代目もこの業界に入って、こういう過去のことを理解して覚えることに時間が掛かりました。同じ時代に居てその経緯を見ていれば、かなりラクな話なんでしょうけども。
それでいうと、この20年くらいの間に日本のメーカーでも複雑な変遷がありました。
戦前からあったコニカ(旧小西六写真工業)とミノルタ(千代田光学精工)は、2003年に統合されてからもコニカミノルタとしてカメラ・写真事業を継続するものの、僅か3年ほどでカメラ・写真事業から撤退してしまいました。で、その技術はソニーへ譲渡されています。
で、画像のミノルタCLE。ミノルタがライカと共同開発したCL(1973年)の後継機として、独自開発したモデルです(1981年)。
そのうち、「ミノルタってカメラを作ってたんですか?」なんて言う世代も出てくるのでしょうね??
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本日9月6日(木)、我楽多屋は二代目が写真商業組合セミナー参加のため臨時休業させていただきます。よろしくお願い申し上げます。なお、アローカメラの買取り業務は通常通り営業いたします。
某常連さんから、「アローカメラで検索したら何番目かの候補に『ジャンクカメラ等を販売するマニア向けの我楽多屋…』と書かれていたのだけど、マニア向けって言い回しがどうも…」という異議申し立て(笑)がありました。
どれどれ?と確認してみると、地元の商店会のサイトにある加盟店案内が検索に引っ掛かってきているのでした。
ということは、知らない個人のサイトに勝手に書かれたものではなくて、事前にうちの店でも原稿チェックしている商店会のサイトです。いや、元の原稿はうちから出したものです。
正直なところ、私自身は「マニア向け~」という記述にそんな違和感が無いんですけども...。
常連さん曰く「私もマニアになるのか…」ということで、気になるようでした。
その常連さん、本ブログ用のネタをちょいちょいご提供くださる方なので、かなりのマニア~じゃなくて、深いというか濃い方なんですけどね(^-^)
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本日水曜日は、アローカメラ&我楽多屋ともに定休日となっておりますので、よろしくお願い申し上げます。
また、明日9月6日(木)は、私 二代目が写真商業組合のセミナー参加のため我楽多屋のみ臨時休業させていただきます。なお、アローカメラの買取り業務は営業します。
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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、ヴィーナスフォートです。
台場のヴィーナスフォート至近の遊歩道で見つけた不思議なオブジェ。工事現場などで見かける黄色と黒のロープで作られたと思われる動物のような形をしたオブジェなんですが、多分、虎でしょうか…。
くたばりかけたような体勢などから漂う異様な雰囲気が気になってしまいました。
この二つのフロントキャップを見て、同じフィルター径用と思えますか?大差ないとは言え、確実に違う大きさに見えますよね?
でも、どちらもフィルター径46ミリ用なんです。
左の小さい方は「ZENITAR」と記されていますので、ロシア製レンズのキャップです。右の大きい方は「Leica」と記されているので、言うまでもなくドイツのライカレンズ用。
ロシアが謙虚でドイツが威勢を張ってる~なんて緩い見方じゃなくて、実際はこれを付けるレンズの鏡胴のデザインに起因するものと思います。
どちらもこれを付けるべきレンズは手元に無いのですが、「ZENITAR」の方は鏡胴が先細りでフィルター径いっぱいいっぱいのレンズなんでしょう。で、ライカの方はフィルター径よりも確実に一回りくらい大きな鏡胴デザインなんだと思います。
念のため、裏側と二枚を重ねてみた画像も載せておきます。
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一昨日、我楽多屋でこんなことがありました。
「mamiya/sekor auto XTL」というかなりレアな一眼レフをご持参されたお客さんのお仲間が、「このキャップ、それ用じゃないの?」と、「Mamiya」とだけ記されたリアキャップを店の品物の中から発掘されました。
すかさず現物合わせをされて、バッチリなことを確認。
どうやら、うちの店に来られる前に「これのキャップを見つけるのは至難の業だろう…」と話をされていたようです。
これがどんだけ稀な出来事なのかを知っていただくためにお話をしますと~。
まず、この「auto XTL」というカメラを見るのが、私 二代目は初めてのような気がします。
そして、マミヤは1961年発売のプリズマットNPから、1980年発売のZEシリーズまでの間にレンズマウントを6回も変更しています。auto XTLのレンズマウントはその間にこの機種だけに採用された専用マウントなのです。
上記の事実からして、今回の巡り合わせが相当に稀な出来事であることが想像できるかと思います。
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