我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2016年5月

2016年5月22日 (日)

ペトリ呼び

昨日のブログで、オリンパスペンとペトリハーフを話題にしました。ついでに、初めてじゃありませんが、私のペトリ好きも...。

で、昨日の午前中にご来店された「ペトリEBN」を肩から下げたお客さん。静かに品探しをされていらっしゃったのですが、つい「ペトリですよね?」とお声掛けをしてしまいました。

最初、ペトリをきっかけに声を掛けられることなんて滅多にないから~と、警戒!?いや、ビックリされていらっしゃたくらいなので、うちのブログをご覧いただいていたわけではなくて、偶然にいらっしゃったってことです。

これ、すんごい「呼び」ですね(笑)。

でも、ペトリつながりの輪!ってことで、ちょうどご持参だったペトリの珍品系をみせてくださいました。

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ペトリカラー35ブラック、それ用のフード、ペトリのフィルムマガジン。あと、ノベルティ系の小物は私も初めて見ました。

ネクタイピンやメジャーなどの中でも、鍵の形をしたネクタイピン兼キーホルダーは、ペトリペンタが登場した時のものだそうで、「何で鍵の形なのか?」というと、当時、宣伝広告で「鍵をペトリが持っている!!」というキャッチコピーが使われていたからだとか~。

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とのことなので、「広告にみる国産カメラの歴史」(朝日新聞社刊)を確認したら、ありましたよ!広告内のペトリペンタの三角リングにこの小物が付けられてます。

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2016年5月21日 (土)

22.5ミリ径

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私 二代目はペトリのカメラが好きです。一眼レフは持ってませんが、コンパクト系は案外といろいろと隠し持っています。

田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」の今月号は、200回記念号という事で、二代目が我楽多屋で買ったカメラ~という切り口の特別号ですが、そこには、ペトリのカメラは出て来ません。

何故って、ペトリのカメラの場合は、私のカメラ屋としての信条的には反するんですが、うちの店に迷い込んでくるのを待っている感があるんです。

でも、今回長徳先生に取り上げてもらった3台は、それこそ、我楽多屋での買い物の楽しみにある、思いもよらぬモノに惹かれて買ってしまった~的な感じのカメラなのです。

前置き長くなりましたが、今日はオリンパスペンとペトリハーフのフィルター径が同じだったことについて。

かたやオリンパス、いや、日本を代表するハーフサイズカメラの「ペン」。かたやカメラ製造の歴史は古いものの、B級メーカー!?のペトリに2~3種だけあったハーフサイズカメラの「ペトリハーフ」。この2台のレンズフィルターのサイズが、ともに22.5ミリで一緒なのです。ほかのカメラを見渡してみても、かなり珍しいフィルターサイズなんですけどね。

オリンパスペンの登場は1959年10月(下の画像は翌年発売のペンS)で、ペトリハーフは1960年3月。わずか5ヶ月ほどの差なので、フィルターサイズが偶然に一致した~と捉えるのが適当だと思うのですが、どうなんでしょうね。それとも登場順通り、いや、メーカー規模的に見ても、ペトリが真似(追従)したんですかね。

下の画像では、純正フィルターを入れ違えに付けてみましたよ!

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2016年5月20日 (金)

Daido

かの有名な写真家と同じ名前が付いてるカメラです。

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軍艦部に「Daido」と誇らしげに刻印されていると思っていたら、

レンズ名も「DAIDO」!!

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レンズ部分を収納したら、そのレンズカバー部にも「Daido」。恐れ入りました_(._.)_

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いやいや、これは現代、見る側が勝手にそう見てしまっているだけで、このカメラの登場は1953年なので、森山大道先生がまだ10代半ばの頃ですから、写真家として世に出る前のこと。

ちなみに、Daidoは大同で、大同精光。このモデルは、「Daido 6 Model-1」のようです。

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2016年5月19日 (木)

奥様がピタリ賞!?

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先週、新潟から宅配便利用でアローカメラの買取りをご利用いただいたお客さん。買取り査定後、メールにて確定金額をお知らせした後に、買取名人が電話をした時のことです。

「お知らせした〇万円。いかがですか?思いと比べて?」と聞くと、お電話の向こうでご主人がおっしゃることには、奥様はちょうど同じ金額を予想されていらしゃったそうです。ちなみに、ご主人は、その金額は無理だろうと予想されていたとか...。

奥様お見事に「ピタリ賞!」(笑)。残念ながら、この場合に金一封はありませんが、、、

今までたくさんの買取りをさせていただきましたが、いろんなご家庭パターンがありました。

奥様には一切秘密系のご主人もいらっしゃいますから、奥様が留守の時に出張買取りを依頼されたりしたこともあります。

また、売ったお金で奥様に何かプレゼントするとか、食事をしよう~系のご主人もいらしゃいます。ただ、出張買取りで査定額を提示するときに奥様もご同席されていて、「え~、お父さん、そんなにカメラ買ってたの!売り値がこれってことは、今までいくら使ったのよ!」的なこともあったような。

☆注意☆上の画像、電卓に置かれた金額と後ろに並んでいるカメラとは無関係です。

 

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2016年5月18日 (水)

ニュー大崎店舗街

本日水曜日は、アローカメラ&我楽多屋とも定休日となっておりますので、よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、埼京線。

定休日に四谷方面に用事があって出て来る時、通勤時と同じ方法や経路は極力避けたいと考えています。何故って、気分的な問題です。

なので、基本自転車出勤の私ですから、定休日に自転車で店に来たことはありません。バスや電車などの公共交通機関も、雨などで自転車出勤しない時に使うルートは滅多に使いません。

で、先週は埼京線利用。

大崎駅で停車した時に目の前に見えたビルに、「ニュー大崎店舗街」の文字。とても昭和チックな響きに1枚。幸い車内空いていたし、目の前の人はスマホ中、顔も影になって問題無し。

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2016年5月17日 (火)

一概には言えませんけどね

「こっちだけ欲しいんだけど安くならない?」 & 「私には必要ないので置いて行っていいですか?」

時々お店であることです。

例えば、ボディとレンズのセットものをお買上げのお客さんに、「レンズだけ欲しいので安くしてくれない?」と言われることが...。大体そういうパターンって、値段のほとんどはレンズで、ボディがオマケ的みたいな時だったりします。

また、純正キャップ付きのレンズで、「キャップだけ欲しいので安く譲ってくれない?」と言われることも。このパターンは、希少なレンズに純正キャップが付いているような時に多く、キャップも希少なのは分かるんだけど、、、出来れば、レンズを買ってくれる人にキャップも付いた状態でお売りしたい。

このどっちのパターンも、どちらかというと自分中心的な発想でモノを言われていて、結局値切っていらっしゃる。

これに対して、古い元箱やケース付のカメラをお買上げのお客さんが、「私は箱は捨てちゃうので置いて行っていいですか?」とか、「ケースは持っているので他の人に回していただけませんか?」というパターン。

こういう人って、まず値切っていない。値札のままの金額で買って行こうとされている。この場合、ある意味でモノを客観的に見ているというか、モノに対する愛も感じるんです。

あえて、どちらが良い悪いは言いませんが、ここまでの文調からお察しの方もいらっしゃると思います(>_<)。

前者の場合は上から目線や言葉使いのことが多くて、後者の場合は下手とは言いませんが(全くその必要はありませんから)、対等な立場からお願いをされているのです。

人っていろいろで面白いなぁ~と思います。

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さて、先日Facebookページにはアップしたのですが、こんな化粧カバーとケースの付いたミノックス35ELがありました(ボディ自体はシャッターが壊れています)。これを買って行かれた方は、「レンズに関心があるので、これは置いて行っていいですか?もしかして欲しい方もいらっしゃるかと」的にお声掛けくださいました。他にも、お買上げいただいたものもあったので、合計で少し勉強させていただきました。

大手量販店じゃないし、うちの店ってそんな感じです(笑)。

 

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2016年5月16日 (月)

縦ズレ

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カメラに内蔵されていようが、単独距離計であろうが、距離計のズレについて縦ズレは起きやすいとか、少々の縦ズレは気にしないとか、いいますよね。

で、実際のところ少々ズレていても、縦に長いものを対象にすれば二重像も合わせやすいし、そうでなくてもなんとか誤魔化せるものです。

ただ、横ズレの方は、それが起きてしまうと、二重像で合わせたはずなのにピントが合っていない~ということが起こってしまうわけで、かなり困りもの。

で、今日ここにある、ライツの単独距離計「FONOR」。見た目いい感じに味が出ています。ただ、覗いてみたら、縦ズレを起こしているのですが、そのズレが半端ない。前述の少々の縦ズレは気にしない~とは言っていられないズレよう。

あまりにもなんで、iPhoneのレンズを当てて撮ってみましたよ。我楽多屋の「屋」の字が、完全に上下にズレて重なってさえいません...。

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でも、これはこれで非常に面白いというか、価値あるレベルということで話題にしてみました。

 

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2016年5月15日 (日)

二階建て

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ワインダーやモータードライブが付いた状態のカメラを「二階建て」と呼ぶ、カメラマニアが一部にいらっしゃいます。

今から40年くらい前に、カメラ少年だった層に多いようです。当時、お小遣いやアルバイト代を貯めて買った一眼レフ。しかし、ワインダーやモータードライブまでは手が届かない。。。ということで、ちょっと憧れ的な意味合いもあるんだと思います。建て増しをしたような二階建てに。

さて、今日の二階建て(上の画像内左側)は、前述の世代の憧れ対象よりちょっとだけ昔になるかもしれませんが、ペンタックスSPとそのモータードライブです。

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今回気付いたのは、この二階建て。後ろから見た方が絵になるんです。前面は全く無表情なんですけど、後ろには、ちょっと大きな目なAOCOマークと、PENTAXのブランド名が記されているからでしょう。

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そして、おまけにもう一台の二階建て(一番上の画像内右側)。これは珍しい建築パターンで、レンジファインダー内蔵の軍艦部の上に、露出計と交換レンズ用のビューファインダーを建て増ししちゃった系の「ロードマット」です。

 

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2016年5月14日 (土)

昭和の歌とカメラ

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昨日から始まった階上の改装工事の影響で、ドンドン・バタバタと音や振動があるので、我楽多屋のBGMのボリュームを数段階上げました。

ただ、階上からの音や振動も絶え間なく発生しているわけではないので、時には今まで以上にBGMの音が気になることもあるのですね。お客さんから、BGMについて話し掛けらました。

基本は以前にも話題にしたことがあるように、BGMとしている「ゆうせん」から流れる曲が心地よい~ということでした。

もう半年以上、基本固定しているゆうせんのチャンネルは、「歌謡☆ヒットパレード」というチャンネルで、その案内には~「名曲はいつまでも輝いています。そして誰からも愛されます。このチャンネルでは昭和と平成のヒットチャートを賑わせた歌謡曲をノンストップで放送中。昭和ブームやカヴァー曲ブームの今、当時を知らない若い世代が聴いても絶対に楽しめるチャンネルです。歴代の音楽賞の受賞曲や、記録的メガヒット曲、結婚式での定番曲など、時代を越えて愛され続ける名曲の数々をお楽しみください。みんなで歌えば盛り上がること間違いなし。」とのこと。

昭和・平成となっていますが、圧倒的に昭和が多い気がします。それも1960~1980年代くらい。

前回も書きましたが、昭和の流行歌って、演歌もニューミュージックもロックもみんなが聞いて知っているんですよね。それに対して、最近の曲は世代ごとに聞いている曲が全然違う気がします。

その差は何なんだろう?と思いました。

今はネットで好きな曲だけダウンロードしたりして聞く人が多いわけで、テレビで歌番組とか少ないからってのが一因なのかなぁ~と思います。

逆を言えば、かつてはテレビやラジオで流れるから、広い世代いろんな人に聞いてもらえるような曲作りをしていたのではないか?と。そうだとすると、カメラなんかも含めた工業製品の変遷と一緒で、昔の方が、歌もカメラもじっくりと作り込んでいたのだろうな。というところに行きつきました。

今のカメラや歌が駄作とは言いませんが、50年前のフィルムカメラで遊んで満足感が得られるのは、その質感や操作感に味や深みがあるから。50年前の歌も、今の曲より味や深みがあるのでしょう。

そんな風に思うのは自分が歳をとったからでしょうか...。舟唄を聴きながら、カメラをいじりながら、しみじみ飲めば~。

 

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2016年5月13日 (金)

エルモフレックス

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「エルモ」というと、8ミリカメラの印象が強いのですが、スチルカメラも何故か二眼レフに限って、さすが四畳半メーカーとは違うレベルのいいモデルを製造していました。それも、戦前から製造していたというから、ちょっと驚きです。

このモデルは戦後1950年前後だと思うのですが、ちょっと機種を特定できませんでした。

今回話題にしたいのは、そのピントフード。

二眼レフのピントフードには、メーカーや機種ごとに独特なアイデアを取り入れたものがありますよね。

一番よくあるというか、ほとんどの機種にあるのが、ウエストレベルで使用時にキッチリとピント合わせをする目的でルーペが出てくる機能。でも、機種によって、ルーペの構造や出し方が違って、戸惑うことも...。

それ以外にも、ピントフードの前側中央部をパタンと倒して、アイレベルで見られようにするスポーツファインダー的な機能。これには、こんな機能を付加したモデルもあります→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2012/04/hitomi.html

または、これは私がカメラ系で一番苦手系の...ピントフード前側にフレーム状の切り込みが入っていて、コンツールファインダーになる機能、などなど。

そして、このエルモフレックスにあるのが、アイレベルでスクリーンを見られるようにする機能。なので、ピントも合せられます。

同じ機能はローライフレックスなんかにもありますが、前述のスポーツファインダーの時と同じように、ピントフードの前側中央部だけを途中まで倒して~というスタイル。それに対して、このエルモフレックスは、ピントフード前側全体を約45°傾斜させるので、こんな見た目になります。

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で、種明かしと言うほどのものじゃありませんが、ピントフードの前側の裏にこのようにしてミラーが備わっているからです。

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