我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2016年5月

2016年5月12日 (木)

猫の目

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なんかのCマウントレンズ。その絞りを動かしてみたら、絞り羽根の形状が特徴的でした。

開放に近い状態ではほぼ円形なのですが、絞ってくると羽根の形状が見えてギザギザして来ます。

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さらに絞って最小絞り付近になると縦長になって、まるで猫の目みたいになります。

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それから、何なんだろう?このレンズ?と思って、記された文字を見たら、「FUJIAN CHINA」ってありました。「FUJINON(フジノン)」じゃなくて、「FUJIAN」。

詳細は「TV LENS GDS-35 f=35mm 1:1.7」とのこと。マウントアダプター介してミラーレスで遊ぶ人とか居るんだろうな。

 

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2016年5月11日 (水)

美城・青空・白雲

本日水曜日は、アローカメラ&我楽多屋ともに定休日となっておりますので、よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、国宝 松本城です。

日本のお城で当時の天守閣が現存しているのは、たったの12城。その中で国宝に指定されているのは4城。その4つの中の一つが「松本城」です。

画像の通りの美しい天守閣とお濠。そして、当日は空にも恵まれました。

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2016年5月10日 (火)

中古買いと大安・仏滅

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一昨日の日曜日のこと。常連Yさんが、「昨日見たあのレンズまだあるかな~?」と2日続けてご来店されました。

そのレンズとは、コムラーのマウント交換式レンズで、キヤノン用マウントが付いていました。Yさんは「ボディ持って来たので、合わせてみていいですか?」と。

すると、ちょっと渋い...。レンズ側のマウント自体が歪んでいたりする可能性もあるので無理はしないで、店にあった同時期の他のキヤノンボディで試してみたら、やはり渋いけども装着出来ました。で、再びYさんご持参のボディに試してみたら、より渋いけども装着出来ました。

ここら辺でYさんが、「昨日は仏滅だったから買わなかったけども、今日は大安だし、実際付いたのだから大丈夫でしょう」的なことを言われました。今まで店をやっていて、大安や仏滅など六曜を特に気にしたことありませんでしたが、Yさんはモノを買う時には案外と六曜を気にされている~というので、ビックリ。

その数時間後に、Yさんとも顔見知りのMさんがご来店。全然違う話の中でMさんが、「実は昨日某所でこれ(ライカピストル)を買ったんですが、付けようと目論んでいたこのボディに付けて持ち出したら、シャッター切れなくなるんですよ...。まぁ、ほかにもバルナックボディあるからそっちで使えればまぁ~いいんですけど」と、カメラを見せてくださいました。

そこで、これを言っちゃ~余計かな…と思いつつも、「さっきご来店されたYさんが、モノを買う時に仏滅とか大安を気にするって話をしてましたよ。それでいうと昨日は『仏滅』だったんですが...」と言っちゃいました。

そしたら、Mさんも「それはビックリ、私も気にしたことなかったなぁ~」と。

そこから、話が大きく広がっちゃいました(笑)。中古買いというのは、一種の賭けみたいなところもあるから、宝くじ売り場で「本日大安!」と言って販促していること考えたら、同じような解釈で「アリ」な話ですね!とか。じゃあ、大安の日は値段を1割増しとかしてもいいですかね!とか。

そしてそして、今週の金曜日は、、、13日の金曜日で仏滅です(゚д゚)!

 

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2016年5月 9日 (月)

ルビテル166U

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トイカメラに毛が生えた程度~という表現はカメラに失礼かもしれませんが、ボディの質感などから想像する以上に、味のある描写をするロシア製の二眼レフ「LUBITEL(ルビテル)」です。

1940年代後半に製造が始まって、1990年代まで型を変えながら造られていました。そして、今から10年弱前にはリバイバル製造がされたくらいです。

でも、今回はそのカメラ本体ではなくて、キャップとケースです。

私の記憶の中では初めてなんですがネット検索してみたら、チラホラとこのキャップの画像がありました。

多くの2眼レフのキャップと同じように、ビューレンズとテイクレンズを一緒に覆うタイプなんですが、その形状が独特です。

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テイクレンズ側に一般的なスナップオン式キャップのような仕組みで固定するのだけど、そのキャップがビューレンズ側まで伸びていて、結果一緒に覆ってしまう~という形状なんです。実際の着脱感は、ほかの二眼レフのキャップより確実な気がします。

そして、ケース。こちらはちょっとネット検索したところは見つからなかったので正規品ではなくて、前オーナーなどの手製かもしれません...。が、カメラケースの常識とは離れたところにある生地で、案外イイ感じなのです。

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ただ、ファスナーは「YKK」製ではなく、いや、それ故に正規品の可能性は高いのかもしれません。カメラ自体がロシア製ですから。

 

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2016年5月 8日 (日)

一台は里帰りだった

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「そこのさわやか信金で見て、古いカメラを持って来たのだけど、こちらで良いの?」と、自分の母親くらいの年齢の女性が我楽多屋に入って来られました。

「あぁ、さわやか信金さんじゃなくて、郵便局じゃないですか?」と答えつつ考えていたのは、郵便局にポスター貼ってもらってるけど、信金にはお願いしていないからなぁ~と。でも、それはどうでも良くて、眠らせているカメラを持って相談に来てくださったのですから。

で、その女性、「お兄さんの方かしら?それとも陽介君?」と。

なんと、幼稚園と中学の同級生のお母様だったのです。私、二代目は幼稚園と中学時代は四谷が地元でしたので。

ずいぶんと長い間、使わずにご自宅に置きっぱなしだったとのこと。でも、そのまま捨てるのも、、、と思っていたところに、うちの店の宣伝ポスターをご覧いただいて、カメラをご持参くださったのです。

ともにケースは劣化が激しくて画像は載せられないほど、シャッター粘りやレンズにゴミやカビも少々ありましたが、何とか使える状態。ジャンク品査定になりましたが、「そんなにいただけるの!」と喜んでくださいました。

聞くと、どちらかのカメラは、もともとうちの店で新品で買っていただいたものらしいです。そう、アローカメラもオープン当初は、街のカメラ屋さん写真屋さんスタイルの店でしたから。で、開店が1965年ですから、時代的にみてOM-2nの方が里帰りカメラかと思われます。

地元とはいえ、こういう縁でカメラが発掘されるって、大切なこと嬉しいこと。

あと~オリンパス35-Sの方、背蓋にある露出換算表に「降参する日本兵」が描かれてるやつでした(笑)。ホントは運動会のイメージイラストで、万国旗のもとでゴールする走者ですけどね。

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2016年5月 7日 (土)

我楽多屋で買ったモノマガジン200号

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「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」は、アローカメラ&我楽多屋のウェブサイト内で連載している、田中長徳先生執筆のコラムです。そのタイトル通り、長徳先生が我楽多屋で買ったモノを紹介する内容です。

月に一度の更新で、1999年から続いています。そしてなんと!今回、記念すべき200回目を迎えたのです。

記念すべき200回目は、長徳先生の発案で特別に、私 二代目が我楽多屋で買ったモノ~になりました。先日、長徳先生が取材に来られて、恥ずかしながら私の間抜け顔と一緒に3台のカメラを紹介してくださっています。その第200回は、こちらよりお楽しみください

それと、以前少し案内しましたが、今までのコラム200回分をひとまとめにした記念本を企画しております。記念本と言いましても、我楽多屋チックな手作り本です...。当初は、今回の更新に合わせて販売案内出来れば~なんて考えておりましたが、少し遅れております。只今、今月末に案内開始を目指して頑張っておりますので、お待ちください。

その作業中に過去のコラムを見ていて、プラナー(ツアイスレンズ)の本国ドイツ製と日本製との描写の差についてどうのこうの語る人に向けて、案外と厳しい表現をされている長徳先生がいらっしゃったり、つくづくがらくたばかり売る店なのだなぁ~などと改めて、このコラムの面白味を感じております。

 

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2016年5月 6日 (金)

MAMIYAFLEX JUNIOR

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「マミヤ」と言えば、「二眼レフ」という印象のマニアも多いのではないでしょうか。

実際、国産メーカーで一番最後まで二眼レフを造っていたのはマミヤですし、数々の名機を世に送り出しています。

そのマミヤ二眼レフの中で最初に発売されたのが、この「マミヤフレックス・ジュニア」で1948年発売。

開発自体は先行していた「オートマットA(1949年発売)」の製造に手間取ったので、同じダイカストボディを流用した簡素モデルの「ジュニア」が先に世に出た~という経緯があるそうです。

そういう背景だけでもネタとして十分なのに、搭載れているレンズが「セコール」でも、マミヤの初期にみられる「ズイコー」でもなくて、「TOWA KOKI」の「Neocon」だったりする点も、興味深いです。この「東和光機」とは、1946年にオリンパス出身者10名で発足したマミヤ世田谷工場の前身である「東和光機製作所」のことだそうです。

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また、シャッターは「STAMINA」という名称のマミヤ自社製で、シャッタースピードの並びがB(バルブ)を中心に、「1/200」「1/300」と「1」~「1/100」で左右に振り分けられているのも特徴的。

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2016年5月 5日 (木)

とっちゃ郎

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個人的にはその命名からして、あまり好みではない、、、レンズ付フィルム用アクセサリー「とっちゃ郎」。

フジやコニカが出していたわけではなくて、汎用品として、どこかの用品メーカーが作っていたものです。

「とっちゃ郎」というネーミングの由来にもなっているのでしょう、セルフタイマー機能が付いているのがウリ。また、汎用品ですから可動式の押さえ部分があって、大きさの違うレンズ付フィルムに対応出来るようになっています。ゼンマイ式のセルフタイマーと直結したシャッターボタンを押す部分は回転させることで、やはり数サイズのレンズ付フィルムのシャッターボタンの位置に合わせられるようにもなっています。底面には三脚ネジ穴もあって、便利。

ただ、その作動音はかなり大きくて、トイちっく。さすがに、この音でお酒を飲む~という趣きはありません。

そして、この「とっちゃ郎」の色。偶然でしょうが、ニコンの青系プロスト(デジタル時代もの)の色とカブるのもイマイチ…。

★本日5月5日、アローカメラ&我楽多屋とも臨時休業させていただきますので、よろしくお願い申し上げます。6日(金)以降は通常営業いたします。

 

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2016年5月 4日 (水)

ジョンとション

本日水曜日は、アローカメラ&我楽多屋とも定休日です。明日5日木曜日は臨時休業させていただきますので、あせてよろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、ハチワレのクロネコ2匹。

自宅付近に居る地域猫です。もう7~8年前から見かけるので、こういった猫としては長生きかと...。最初見かけた頃、エサをあげているおばさんが「ジョン」と呼んでいたので、私もそう認識しました。

が、、、程なく、似た柄の猫が3匹居ることに気付きました。勝手に2匹目は「ション」、3匹目は「ヒョン」と名付けました。が、「ヒョン」は間もなく見かけなくなり、、、と言っても、3匹一緒に居るのは見たことないので、3匹目は幻だったかもしれず...。

「ジョン」と「ション」も2匹一緒に居るところを見かけるのは珍しいのだけど、この2匹には鼻の横のホクロの有無に差があるので、幻ではない。

幸い先週は同じ日に10メートルほど離れたところで別々に発見したので、スナップ撮らせてもらいました。

右がジョンで、左がション。

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2016年5月 3日 (火)

約3.2フィート付近

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ライカ(などライカ型カメラ)に内蔵されている距離計って、1mだか、0.7mまでだかが近接側の測距限界です。

負け惜しみではなくて、カメラ屋として何度かは意識したことある事実ですが、一眼レフと違って近接撮影が得意なカメラではないし、その程度にくらいしか意識したことありませんでした。

この前、アローカメラの買取りで入って来た、ライカマウントの二ッコール5cmF2を手に取って見ていて、ヘリコイドが途中で引っ掛かるので、「こりゃ、調子悪いな~」と一瞬判断してしまった自分に反省。

このレンズ、距離表示がフィートなのでピンと来ませんが、目盛が無限大から「1.5」まで記されています。で、無限大から「3.5」までは目盛が黒文字で記されていますが、「3」から最短の「1.5」までは、目盛が赤文字で記されています。

で、ヘリコイドが引っ掛かる地点は、その黒文字と赤文字の間で、目分量で3.2のあたり。

この二ッコールの素性を知らない人でも勘が良ければ、ここら辺でピンっ!と来る人も多いはずです。

ヘリコイドの具合が悪くって引っ掛かってるんじゃなくて、あえて、ここにクリックを設けているんです。その地点、3.2フィート付近、メートル換算で0.97356。

そう、ライカの距離計で測距出来る限界点なのです。ここからは、二重像動きませんよ、測距出来ませんよ、というのを知らせてくれているわけです。

ちなみに、ボディから外してヘリコイドを最短撮影の位置にして、マウント部のリング(本来ボディ側のコロと接してボディに距離情報を伝達する部分)を見ると、遥か奥の方に沈み込んでおりました(下の画像右側)。参考までに左側のレンズは最短が1メートル弱で、リングはマウントとツライチになってます。

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★本日5月3日より3日間、連休させていただきます。よろしくお願い申し上げます。

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