我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2012年2月

2012年2月13日 (月)

腐ったニコン・・・

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「腐っても鯛」に当てはめて、カメラの世界では「腐ってもライカ」とか、国産では「腐ってもニコン」みたいなことを言いますが、これはさすがに、、、「腐ったニコン」でしかないような。。。

顔馴染みさんに、「自分で捨てられないから~」といただいてしまったものを、こんな呼ばわり方をしては失礼なのですが、、、その状態と言ったら、見事なくらいの汚れや錆。シャッター幕もヒビ割れてしまってます。

どういった経緯で出土されてきたのか詳細は伺いませんでしたが、これは記念レベルかと。。。

たとえば、廉価版カメラなどの場合は、もともとぞんざいに扱われがちだし、長いこと放置されやすかったりするので、こういった程度のものを見掛けないこともないのですけど。

ニコンFで、これは貴重かも。

さて、このニコンF。いただいたものと公けにしてしまった以上、値を付けて売るのも気が引けるので、我楽多屋にて何かを2,000円以上お買上げいただいた方で「あのニコンFが必要~!」とお声掛けいただいた方、先着1名様に差し上げます。部品取りでも、研究用でも有効に使っていただける方限定です。

最近、ニコンのプロ向け機の新型が出ているので、プロの方が下取り用に!という理由ではご遠慮ください。

2012年2月12日 (日)

ペトリ自慢2

F330
先日に続いて、もういっちょペトリ自慢をさせていただきます。

ペトリカラー35が好きなことから、ペトリの他の機種にも関心が波及し、ハーフ判のモデルも揃ってしまいました。

中央が1960年3月に登場したオリジナルのペトリハーフ。グリーンのファインダーや、オリジナリティ溢れる外観が特徴的。

右がペトリコンパクトEといって、1960年12月に登場したペトリハーフに非連動式のセレン露出計を内蔵したモデル。デザイン的にはちょっと落ちてしまった感じ。ただ、このコンパクトEは、私が唯一ネットオークションで購入したカメラです。

左がプログラムAE機のペトリハーフ7。1962年に登場。ブルーのファインダーや、渦巻き状にデザインされたセレン受光部が特徴的で、これはこれでシンプルでいいデザインかと。

これらペトリのハーフ機3種は、どれもフィルム巻き上げをボディ底面のトリガーで行なうのが特徴です。

もともと、1959年に登場したオリンパスペン(ハーフ判カメラ)に対抗するべく製造されたそうですが、爆発的に売れたペンには敵わなかったようで、出回った数も少なかったと思われます。

でも、デザイン的にはカチッと固いイメージのペトリカラー35に比べて、オリジナルのペトリハーフは曲線も交えた洒落たデザインでセンスがいい感じがしませんか?

2012年2月11日 (土)

ADJUSTABLEなフード

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とてもマニアックな感のあるアクセサリーですが、とてもシンプルな一品です。

その名を「KODAK ADJUSTABLE LENS HOOD」。見た目はご覧の通り。

アジャスタブルという名称からして、調整できるフードということなんだけど、「何が?」ですよね。

取付け部の口径を調節できるのです。おおよそ、27mmから40mmくらいまでに対応しそう。

構造的には、短冊状に切った薄い金属板を丸めて、その丸め方加減で口径を調整する感じ。例えれば、ポスターを丸める時に、きつく丸めたり、ゆるく丸めたりするので、直径が違ってくるのと同じ感じですな…。

当然、短冊状に開いてしまうと使いづらいので、輪っかになるように端を止めてますけどね。

ちなみに、どこまでアジャスタブルなのか試そうと、かなり広げてみたら50mmくらいまで開くには開きましたが、少々いびつな形になったうえ、元に戻らなくなりそうなので、慌てて閉じました。。。ムリは禁物のようで。

本日は祝日につき

本日2月11日土曜は祝日(建国記念の日)につき、アローカメラ・我楽多屋とも午後5時閉店です。

明日も日曜でお休みだから~と、夕方ゆっくりと足を運ばれると、「はい、閉店です!」なんてことになりかねないのでご注意ください(笑)。

そのかわり!?本日の朝は9時半頃には開店していると思います。

ちなみに、普段の土曜日は平日扱いなので、午前10時開店・午後7時閉店です。

以上、よろしくお願い申し上げます。

2012年2月10日 (金)

トカゲ ライカ

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ライカに限らず、カメラの貼り革を変えてカスタマイズする楽しみは必ずしも新しいことではないのですが、こうやって目の当たりにすると興味深いものですね。

これは常連FさんのライカM3。中古で購入されたときに、すでにオリジナル風のグッタペルカに貼り換えられていたそうですが、数年後にそのグッタペルカが反って剥がれてきてしまったとのこと。

補修か貼り換えをしようと相談に行った関東カメラサービスさんで、「こんなのもありますよ!」と案内されたのがトカゲ革。ウェブでも一部確認できますが、カエル・ワニ・ヘビなども用意されてるそうです。

サンプルとして見せてもらったのは、首・足・尾の形まで分かる状態で開かれたトカゲ革、というよりトカゲさん。色も赤・黄・緑などかなりたくさんのバリエーションがあったそうで、Fさんはその中から少し大きめのトカゲさんのこの色を選んだわけです。で、出来上がったのが、上の画像。

よーく見ると、人工物ではない微妙な不規則さや、凹凸の質感もナマナマしくて、ほほほぉ~という感想でした。その質感が分かるようにちょっと寄って撮ってみました。

我楽多屋で買ったモノマガジン更新

田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。

今回で第148回目です。

テーマは「室内照明としてのLPLハロゲンランプ」です。

こちらより、お楽しみください

2012年2月 9日 (木)

ペトリ自慢

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私 二代目のペトリ自慢をさせていただこうかと思います。

ペトリカラー35というカメラが好きなもので、何故か手元に自然と少しずつ増えてきてしまっています。小さなボディにカチッと機能を収めこんでいるその存在感に何か惹かれるのですね。

そのペトリカラー35にもいくつかのバリエーションがありまして~。

画像手前右が、オリジナルバージョン(1968年7月登場)。で、手前左がそのブラックペイント版。ここまではご存知の人も多いでしょう。

画像奥左は、ペトリカラー35カスタムといって見た目を少し変えたモデル。軍幹部が光沢仕上げでストライプが入っていたり、シャッタースピードや絞り、ピントダイアルがシルバー仕上げになってます。ファインダーの横に「Custom」の文字入り。中身はオリジナルバージョンと同様。

画像奥右は、ペトリカラー35デラックスといって、1969年6月に登場。シャッタースピードの最高速が1/250秒から1/300秒に引き上げられています。見た目はファインダー窓周辺がプラスチック製の黒い化粧板で囲われていて、「D」の文字入り。

ペトリカラー35は、銘機ローライ35(1967年)に対抗して造られたと言われていて、負けず劣らずその完成度はなかなかのもの。

右手だけ、なお且つ指の移動を極力抑えて操作出来るように配置された、シャッタースピード、絞り、ピントダイアルなど、オリジナリティが高い点も魅力です。

ペトリカラー35シリーズとしてはこれら以外に、この後に出てくる35Eというモデル(プログラムAE機)もあるのだけど、私が見るに、明らかにここからコストダウンを図ったことが感じられて淋しい限り。偉そうなこと言わせてもらうと、私は35Eは認めたくないのです。。。

ペトリカラー35の登場と自分の生まれ年が1年差と微妙なところがなんか悔しいのですが、1968年7月発売で1969年5月生まれということは、10ヶ月の差。ちょうど私の種が付いた頃と思えば、親近感も湧いてきました(笑)。

ラビッドスバルRS-3

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カメラネタではありませんが~~、以前にも紹介しています「ラビットスバルRS-3」という幻の三輪車。

古くからのうちの店のお客さんの秘蔵品でして、詳細はこちらをご覧ください。→http://arrow-camera.weblogs.jp/blog/2011/02/rabbitsubaru.html

その実車が今、とある場所に公開展示されているらしいので、お知らせします。群馬県太田市にある自動車工場だそうです。

お近くの方、興味のある方、足を運んでみてはいかがでしょう?

  • (有)富士協栄(富士重工業指定民間車検場)
  • 群馬県太田市高林寿町1808-24
  • TEL/FAX0276-38-1199

2012年2月 8日 (水)

アベノンの日の丸

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マイクロフォーサーズでレンズ遊びしている人々にとって、「マウントアダプター」は当然の存在のようになっていると思いますが、もともとマウントアダプターによるレンズ遊びというか、異マウントの脱着という行為はかなり制限されたものでした。

でも、あるメーカーが既存マウントを変更する際には、既存レンズを新マウントにも対応させるためのマウントアダプターをメーカー自ら作ることがありました。

その代表的なのが、ライカのLマウントからMマウントに変更する「バヨネットリング」や、ペンタックスのM42マウントからPKマウントに変更する「マウントアダプターK」。

ライカのバヨネットリングに関しては、Lマウントレンズを製造するメーカーもラインナップすることが多くて、画像にあるアベノンやフォクトレンダー(コシナ)もそれです。

今回、気になったのが、右のアベノンのリング。マウント指標の赤印を、白い四角でかたどっていて、まるで「日の丸」。

ま、前置きが長かったですが、用件はそれだけなんです、実は。。。

たしかに、アベノンは純国産ですから、日の丸であって全然違和感ナシなんですけど。実際のところ、どういう理由でこんな風に仕上げているのでしょうか!?

2012年2月 7日 (火)

カメラ女子のFM10

Fm10
荒木町にある「私の隠れ家」という喫茶店で開催されている、「写真荒木町十景」というタイトルの喫茶展覧会を先日お知らせしましたが、そのお店で見つけた、「おぉ!」という銀塩派さん情報です。

上の画像を見ていただければ分かるのですが、「すげぇ~ネンキの入った」ニコンFM10なのです。

これ、カウンターに座っていたカメラ女子の所有カメラでして、何気に置かれていたので、「おぉ!」と思ってお声掛けしたところ、いつもいつも持ち歩いているそうで、新品で買ってご自身でここまで使い込んだらしいです。

FM10というカメラは、プラスティックボディーにチタン色っぽい塗装をしているのが本来の姿。でも、塗装が剥げると、プラボディに地塗りしている金ピカ塗装が出てくるんです。少し前に、故意的に塗装を剥して全体ピカピカにしたFM10を見ていたので、余計にその凄さを実感できたのです。

組み合わされていたレンズは、50mmF1.4と王道。

他に持っているレンズを伺ったら、購入時にセットで付いていた35-70mm標準ズームだけで、今はこの50mm一本で撮影しているらしい。 

カメラ女子というよりは、写真を本気で撮っている写真女子さんと呼んだ方が正しいのかもしれませんね。

うちの店の前をよく通っているそうなんですが、「まだ入ったことない…」とのこと。写真女子には、カメラに寄り過ぎてる雰囲気が漂っていて敷居が高く見えてしまうのかもしれませんが、、、そんなことないので大丈夫です。我楽多屋には、お遊び感覚で買える交換レンズやアクセサリーもありますので!