我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2010年11月

2010年11月15日 (月)

ネオブラック

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無知とは恐ろしくも恥ずかしいものである。。。

この2~3日、非常に気になっているカメラがあります。それはミノルタハイマチックFのブラック、非常に程度が良く、気になって仕方ないのです。

大量にあった買取り依頼の中の一台で、一緒にあった高級機など中古市場で一般的に市場性のあるものは、業者へ転売したのですが、我楽多屋用に残ったこのカメラが気になって仕方ない~というのは、手放したくない感情なのです。

一番の理由は、そのブラック塗装。少し青みがかったような色合いで、軽いマットな仕上げ。パッと見た目、まるでライカCLかミノルタCLEみたいな雰囲気さえ漂っている。

さらに、ファインダーの状態も良く、同じく少し青みがかった感じでとてもクリア。写真を撮ってみよう!というその気にさせてくれるような感じ。

そんな感情をお伝えしたくてブログネタにしたのですが、ちょいとネットで検索してみたら「ネオブラック」という言葉が引っ掛かってきました。

ライカとミノルタが共同開発をしていた頃、双方のメーカーのブラックボディに施された塗装らしい。ライカの技術の影響で~という見解もあるようだけど、ミノルタ側が開発した~というのが正しいみたい。

その特徴はゆっくり擦れていき、汚いハゲ具合にならないという。まぁ、ハゲたブラック塗装から見える真鍮地がいい~という逆意見が多いのも事実ではありますが…。

で、ライカR4やCL・ミノルタXDやCLEのブラックが、そのネオブラック塗装。

ただ、このハイマチックだけがずいぶんと廉価版にもかかわらずなネオブラックなわけで、それがまた異様な魅力を発しているのかもしれません。

というわけで、無知ゆえに騒ぎだしたことだったのですが、こんな裏付けがあったのでした。

 

2010年11月14日 (日)

ソーラーカメラ

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変わりモノのカメラとして案外と有名ですが、見かける機会はあまりない、リコーのソーラー電源採用一眼レフ「XR SOLAR」。

暗いところでは使えないのか?という不安を持つかもしれませんが、ソーラー電源に頼るのは露出計のみであるうえに、バックアップ用の電池を内蔵しているので基本は問題なし。さらに、シャッター自体は機械式なので、最悪の場合も撮影は可能なのです。

ここに取り上げたのは、この機種のウンチクを語る目的よりは、「ソーラー」というからには太陽光に当ててあげたくなって~、その記念のワンカットを公開したかっただけかも!?(笑)

ピカ~ンと光を反射しているあたり、ペンタ部分の両側面と上面の3面にソーラーパネルが貼られています。

ついでに言っておくと、変わりモノの「XR SOLAR」ですが、本体はコシナのOEMのようでして、見慣れた・触り慣れた雰囲気なのが、また不思議な感じです。

また、ソーラー絡みでは以前にこんなカメラを紹介したこともありました→http://arrow-camera.weblogs.jp/blog/2009/10/se-817f.html

2010年11月13日 (土)

1,000,000アクセス

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昨日(平成22年11月12日)、アローカメラのHPのアクセス数が「1,000,000」を突破しました!!

この大台達成は皆様のご協力があったからこそ、ホントに本当にありがとうございます。

恩返しに!明日11月14日(日)、がらくた市でもないのに我楽多屋は1割引きサービスをしてしまおうかと思います。

そして、もう一つ、これは来週の週末、20日(土)、21日(日)にご来店いただいた方のご持参ご自慢カメラをちょこっと撮影させていただいて、「四谷系カメラ」として、ブログにアップしちゃおうかなんて思ってます。ご協力を願えればと思います。

今後ともアローカメラのHP、二代目ブログをよろしくお願い申し上げます。

2010年11月12日 (金)

使用前使用後

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あんまりこういうことを言うと、注文の多い店!と言われてしまいそうなので避けてはいるのですが、今回のは、さすがに度が過ぎている~というか、やはり言いたくなってしまいました。

上の画像は、我楽多屋の前に出しているテーブルに置かれたふたつのコンテナです。そのそれぞれに同じようにカメラケースを10個前後並べていました。

向かって右側は、私どもの方で整頓した状態のまま、左側は、どなたかお客さんが見た後の状態。

決して合成していたり、やらせではありません。フッと気付いたら、コンテナの中がこんな状態だったのです。これだけ差があるということは、右側に入っている、ニコンやキヤノンのケースには関心が無かったのでしょう。

ただ、探し物があった左側のコンテナの中は、ケースがあっち向くは、こっち向くは、裏返しになるは、上カバーが外れかかってるは~で大変な有り様。

それを直すのが店の仕事でしょ?と言われれば、その通りですが、この悲惨な有り様は、他の人が見ても気持ちのいいものではありませんよね。

私どもも、なるべく早急に気付いて整理するように心がけてはいますが、すぐ後に見る他のお客さんの見やすさのことも考えていただけたら幸いです。

我楽多屋で買ったモノマガジン更新

田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。

今回で133回目、テーマは「アリフレックスでスチル写真用のフィルムを使う」です。

本編は、こちらよりお楽しみください。

文中で出てくるパトローネは、これのことです→http://arrow-camera.weblogs.jp/blog/2010/09/tokutoku39.html

 

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そして、長徳先生の新刊「ライカワークショップ」は本日12日が発売日。前日から販売した書店もあったり、すでに売り切れた書店もあるようですが、うちの店には明日13日(何時頃かは不明…)に届く予定です。

2010年11月11日 (木)

ベークライト製カメラ

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数日前から、1階我楽多屋に入って右手のウインドウ上段に3台ほど、ベークライト製カメラを展示しています。

さて、ベークライトってなんでしょう?プラスチックみたいなもの・・・くらいな認識しか持ってない人が多いのではないでしょうか。。。

確かに、合成樹脂ですからプラスティックなのですが、フェノール(石炭酸)とホルムアルデヒドを原料にしたベークライトの歴史は古く~というか、人類が初めて植物以外の原料から作った合成樹脂らしいです。

その発見と製品化は1900年代初頭のこと。性質は、軽く、固く、熱に強く、電気絶縁性に優れていることらしいです。

では、画像の左側から案内します。

【コニレット】 1953、年小西六(後のコニカ)から発売。フィルムは35ミリ幅、パーフォレーション無し、裏紙付きの特殊な規格。初心者向けの安価な割には性能が良く、評判になりました。画像は1959年発売、露出計内蔵のⅡM型。

【ミノルタ・シックス】 1935年、モルタ合資会社(後のミノルタ)から発売された。ボディ本体だけでなくて、蛇腹部分もベークライト製で3段スライド式、剛体蛇腹って言うらしい。120ロールフィルム使用の6×6判。

【フォクトレンダー・ブリラント】1937年発売。同フォクトレンダー製のスパーブが独創性がある上級型の二眼レフであるのに対して、こちらは初級者向けの二眼レフ。1933年登場時は金属製だったブリラント、この型でベークライト製になる。そして、翌38年からは、ビューレンズが固定式でなくなり、ファインダーでピント合わせが可能になる。

これら、ベークライト製のカメラは金属製とは違う趣があるような気がします。重量感や風格には欠けるかもしれませんが、柔和な感じの親しみやすさがあり、金属製とは別の愛着が湧いてきそう。

しばらくは展示していますので、興味のある方はご覧ください。ただし、お客さんのご厚意で貸していただいての展示なので、販売は出来ません。ご了承ください。

2010年11月10日 (水)

ライカMPレプリカ

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田中長徳先生の新刊「ライカワークショップ」(エイ出版から11月12日)の発売に合わせるかのように、かつて、「田中長徳秘蔵品」で販売した「ライカMPレプリカ」が戻ってまいりました。

田中長徳秘蔵品とは、以前、我楽多屋で行なっていた特別販売企画で、長徳先生が実際に所有し使用していたカメラを、長徳先生のサイン入り証明書とともに販売したものです。合計100点近くの品物が、マニアのもとへ嫁いで行きました。

前所有者は、このライカMPレプリカを証明書とともに大事に保管・使用されていたようで、当時(2004年)とほぼ同じ状態を保っています。ファインダーを覗いたところ、いい感じにキレイです。

そして、前々所有者は田中長徳先生です。当時、雑誌などにも多数登場していたカメラです。

これを、我楽多屋にて期間限定で特別販売します。11月12日(金)まで。

当然ながら1台限りです、売り切れの際はご容赦ください。また、現物確認をしていただきたいので、必ずご来店ください。

価格は180,000円!!

【追記】10日15時35分、早速売り切れてしまいました!!

注)上の画像内のプライスカード(295,000円)は、前回(2004年)の時のものです。

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かなり、急ではありますが、今日から明後日までの3日間限定です。

新刊と一緒にいかがでしょう?長徳先生ご自身のブログで紹介されていますが、新刊のまえがきらしきところに「あなたのライカをこの本の上に置いてみて欲しい~」と書かれていますよ。

ちなみに、新刊「ライカワークショップ」は我楽多屋でも販売予定です。

2010年11月 9日 (火)

Lord MARTIAN

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Lord(ロード)がロードを呼びました!!!

先日、話題にしたロードが、まだ我楽多屋に並んでいる時のこと。田中長徳先生が来店されて、かつて、ロードを使われていたことや、マーシャンという変わったデザインの機種があったことを聞かせていただいたのですが、そのまさにマーシャン(MARTIAN)が5日と経たないうちに入って来ました。私は現物を見るのは今回が初めてと思います。

確かにちょっと不思議なデザインをしています。前から見た時、ファインダーまわりが横一線に黒仕上げになっているあたり、ちょっとカッコいいです。ただ、ちょっとアンバランスな感じもあり。。。

そして、キャップもカッコいい。「Lord」の文字がセンターより、少し右下にズレているだけなんだけど。

で、当時の広告には「宇宙時代の頭脳」と書かれています。露出計まわりの機能について言われているのでしょうが、今となっては特に宇宙時代と思われることではなく、それより私が気になったのは、フィルム室の中。

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フィルム巻き戻し軸が特殊な形状をしています。巻上げる時は、スプールを外側から挟み込んで回す~という大胆な方式。空回りして巻上げ出来ないんじゃないか?と不安がよぎったので、試してみたところ、確かに最初の数回転、巻き戻しはされませんが、以後はスプールを挟み込んで回転させて、フィルムを巻き戻していきました。

Lord MARTIAN :1960年発売 小さめなボディに連動距離計、連動露出計、パララックス自動補正ファインダーを組み込んでいる。117㎜×80㎜×73mm 当時定価20,000円

2010年11月 8日 (月)

インダスターは

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先日、ベッサL がライカマウントレンズのリアキャップ…というネタふり!?をしたところ、某所で「インダスターは撮影出来るボディキャップ」という、つぶやきがありました。

なので、反応して画像をアップしておきます(笑)。

出来れば、ベッサL に付けて撮りたかったのですが、既に売れてしまいました。。。ので、たまたま買取り依頼のあったM2-RにMリングを介して、ボディキャップにしてはちょっと大きめだけど、撮影出来るボディキャップを付けてみた状態です。

ちなみに、これを撮影していたら、「ブログか何かで使うんですか?」とお客さんに質問されたので、前述の経緯を話すと、「ベッサL はいいですよ!露出計代わりに持ち歩いてもいい」とおっしゃられてました。

やはり、ベッサL はすごい!撮影出来るリアキャップでありながら、撮影出来る露出計でもある!?

*インダスター:ロシア製レンズで、ジュピターとともに、手頃なライカマウントレンズとしてマニアに知られている。個体によるアタリ・ハズレがあるものの、描写も決してあなどれないという評判。

*ライカM2-R:ライカM2にM4以降と同様のラピッドローディングシステムを組み込んだ型。

 

第44回 得?or 特?

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今回は親愛なるニコンF4ファンに贈ります。マルチコントロールバックMF-23を大特価3,800円にて、限定2個。

このMF-23、新品定価は60,000円でした。数年前までは、中古でも10,000円代の半ばくらいしていましたが、今じゃ、下手すればF4ボディが買えてしまいます・・・。

ただでさえ重い、文鎮にするにも大き過ぎる…F4本体を、さらに重くするためだけ(?)の代物。それでも、新品当時はちょっと手が出なかったことを考えれば、今やオモチャ感覚で楽しめるレベルなので、いかがでしょう?

で、これで何が出来るのかといえば、普通に日付を写し込む以外にも、フィルムカウント数やシャッタースピード・絞り値なども写し込み可能で、写し込む位置も画面右下とコマ間とで選べたりします。さらには、オートブラケット機能や、インターバルタイマー機能など、かなりな機能が装備されています。

ちょうど今、MF-22も在庫にありますが、どうせ重くなるなら、中途半端はやめて、これくらい思い切っていきましょう。

で、どちらも美品です。いつものように、我楽多屋ご来店早い者勝ちです。