我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2010年1月

2010年1月31日 (日)

撮影マナー 三脚編

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今月はじめごろ「運転マナー」について取り上げましたが、いよいよ「撮影マナー」です。これは鉄道写真を撮られている人からうかがった話です。

鉄道写真に限ったことではありませんが、絶好の撮影スポットというのがあります。そして、その絶好のスポットの中でも、より良い位置取りが必要になったりするものです。このような場所取りの第一条件は「早い者勝ち」。これは撮影に限ったことでなく「お決まり」とも言えます。

撮影の場合、場所取りの方法としては三脚を立てておくというのが、カメラマン同士の暗黙の了解ごと。人気スポットでは、出遅れてしまうと三脚の列が二列になることも多々あるそうです。

そして、鉄道の場合であれば、お目当ての列車がやってくるのに合わせて、撮影に備えることになるのですが、早々に場所取りをしてその場を離れていたカメラマンの中には、その陣地に戻ってくるなり、場所取りしていた三脚とは違う大型の三脚を立てたりする人もいるとか。。。その人曰く、これはルール違反だよ~と。

人気の撮影スポットでは、混み合うことを前提に周りのことも考えてもらわないと。後ろの列の人は、前に立てられた三脚を考慮して場所取りしてるんだし・・・とのこと。

撮影マナーとして、ジャンル共通のマナーもあれば、撮影分野独自のマナーもあるかもしれません。ただ、どんな場合でも、周りのことを考えていれば多くは防げるような気もします。

上の画像は、今回お話を聞かせていただいた人とは別の人からいただいた年賀状ですので、あくまでイメージ画像ですが~。きっと、この撮影場所でもそういう駆け引きがあったりしたのでしょうか・・・。

2010年1月30日 (土)

特許出願中

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今まで意識していなかったので気付かなかっただけかもしれませんが、、、記憶にある中では、初めて見ました。「PAT. PENDING」という刻印を。

先日のこと、買取依頼の品物の中に「ペトリMF-10」がありました。このカメラはペトリが倒産後、労働組合が運営を続けていた時に生産されたカメラで、もともと作られていたMF-1のマイナーチェンジ版なのです。マイナーチェンジといっても、ホントにマイナー程度で貼り革のデザインを変えたくらいです。

高級品、人気品ではありませんが、現存する数は少数でしょうし、ペトリということもあり、何かネタがないか…とチェックしていました。すると、セットになっていたレンズ、38-70ミリズームと80-205ミリズームの2本ともに、「PAT. PENDING」と鏡胴に刻印されているのを発見!

「PAT.」とはパテント(特許)のことで、特許権を出願して認定されると発行される特許番号をカタログに印刷されたり、品物に刻印されているのはご存知かと思います。「PAT. No.333884709」みたいに。

また、「特許出願中」という日本語は案外聞き慣れているのではないでしょうか。カタログや宣伝コピーなどで、目や耳にしているはずです。「PAT. PENDING」は、「特許出願中」を英語で刻印しているということですね。

で、話は戻りますが、私の記憶の限りでは、カメラやレンズにこれが刻印されているのは初めてかと・・・。

通常、特許権は出願してから、実際に特許権として認定されるまでに2年くらいはかかってしまうそうです。そのために、特許出願中という言葉が出回ってる?わけですね。

さて、斜めな見方をしてしまうと、、、これらのペトリレンズが、どの時点で製造され特許出願したのか不明ですが、出願したものの認定された時には…。そんな悲しいことは確認したくもありませんが~。

ついでに、ペトリ観察の結果をもう数点。マイナーチェンジで変更されたという、ボディの貼り革。微妙な波線模様が入った不思議な感じのものです。それと、これまた珍しいペトリブランドのストロボ。賢いことに、バウンズしようとヘッドの角度を変えると、合わせて遮光板が出てくる仕掛けになっています。


【追記】ブログ読者からメールいただきました。ニコンFマウントの初期にも「PAT. PENDING(刻印はPAT. PEND)」がよくあるそうです。例えば「Nikkor-S Auto 5cm/F2」などに。そして、なんと、その方、我楽多屋でそのレンズをお買い上げいただいているとか・・・。

2010年1月29日 (金)

カメラ四谷快談

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数年前から買取名人が考えていた企画に興味を示していただいた物好きな!?出版社さんと作家さんのお陰で、いよいよ実現することになりました。買取名人のすべてが盛り込まれている本が、来月半ばに発行されます。

  • 「野田康司のカメラ四谷快談」
  • 著:吉岡達也
  • 発行:東京キララ社
  • 発売:K&Bパブリッシャーズ
  • 予価:1,300円
  • 四谷の中古カメラ店、アローカメラ店主野田康司のカメラ道&哲学、写真家田中長徳氏とのロング対談も収録、貴重なカメラやアクセサリー、果てはノスタルジックな広告など図版も満載です

 
つきましては、出版記念パーティーを下記の日程で計画しております。発起人田中長徳先生のミニトークショーも行なう予定です。このブログでも若干名参加者の募集をしたいと思いますので、ご興味のある方は、ご参加の申し込みをメールにてお願いします。

 

  • 日時:平成22年2月10日(水)午後7時~午後9時
  • 場所:鮨處八千代 総本店 新宿区荒木町1-1 03-3357-1561
  • 会費:5,000円(書籍代含む)
  • 申込は、arrow.noda@nifty.com宛てにお願いします。締切は平成22年2月2日。申込多数の場合は先着順になりますのでご了承ください。 *申込メールを受付後、こちらより受付完了の通知と、会費振込等の案内メールを送信しますのでご確認ください。

締切日前日の夕方になっての今更の追記ですが、このパーティーのイメージをお固く感じていらっしゃる方がいたので、、、当店のご常連さんや、先日のがらくた市にいらした方にも案内差し上げて、ご参加申込みもいただいているので、気軽にご参加いただけるパーティーですよ!

2010年1月28日 (木)

「110」ならぬ「I-10」

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出ました!ペンタックスから、こんなデジカメが!その名は「ペンタックス Optio I-10」。私の第一印象は「いいじゃん!」です。

まず、このカメラを見て「ピン!」と来る人と、来ない人がいると思います。「ピン!」と来る人は、ペンタックスのオート110を知っている人でしょう。そう、1979年に発売された「ペンタックスオート110」にデザインが似ているのです。

オート110は、当時新システムとして注目された110フィルムを使うカメラで、他メーカーにはないレンズ交換が可能な一眼レフシステムとして人気がありました。昨年秋にフジフィルムが110フィルムの販売をやめてしまったことが悔やまれますが、まだ、トイカメラ系のお店でフィルムが入手出来ることもあって、若い世代を中心に注目度は維持してます。

そんなオート110の人気にあやかろう…ということかどうか、ペンデジの成功にあやかろう…ということかどうか、分かりませんが。突如、こんなカメラが出てきてビックリしました。

ペンタックスのサイトには、「ちょっとレトロで、一眼ライクなデザイン」と謳われていますが、私が見た限りペンタックスからのコメントの中に「オート110」の文字は出て来ません。しかし、外寸を比較すると、オート110が99×56×45ミリに対して、I-10は100.5×65×28ミリとほとんど同じ。

で、製品名だって「1」が「I」になってるけど、パッと見た目は「110」みたいです。どう考えても意識してないこと無いと思うのだけど。。。

必ずしも、懐古主義がいいというわけではありませんが、こんな風にいろいろなタイプの新製品が出てくることは喜ばしいことです。

ちょっと前に、オート110のジャンク品を買われた方が、このボディにデジカメを入れられないかな?とか、白く塗ってしまおうかな?などと言われていたのですが、先に全部やられちゃった~という感じです。

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2010年1月27日 (水)

カメラが思い出を・・・

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以下は、亡くなられたお父様の遺品についてメールでご相談をいただいた方と、数回やり取りさせていただいた中の一部分です。

お客さんの幼い頃からのカメラに対する気持ちがよく分かる、何か心温まる気持ちになったので、了承を得て紹介させていただくことにしました。

 

アローカメラ御中

こんばんは、○○□□です。お忙しいところお返事を頂きましてありがとうございました。

それでは遠慮無くアローカメラ様のご厚意に甘えさせていただき、カメラを持参し店舗へお伺いさせていただきます。ただ実家には、先日持ち帰れなかったカメラがまだあるのと、四十九日法要が来月の初めに控えているので2月の中旬以降という予定にさせていただきたく思いますので予定が決まり次第連絡をさしあげます。

カメラには人それぞれの思いがありますよね。私自身は小学生の頃にオヤジからリコーオートハーフを初めて渡され、それからコニカC35。確かTVで井上順が「ジャ~ニ~^^」って宣伝していたことを覚えています(笑)。中学になりペンタックスSPをたまに借りることができたけど、絶対に貸してもらえなかったニコンF2。大学生になって初めて使わせてもらえたニコンFM。これは結婚を機に譲り受け今も持っています。

しかし悲しいことに最近ではデジカメの便利さに負けオリンパスE-420とパンケーキレンズでもっぱら愛用していますが。いえいえコンパクトなFinePixF200のほうが手軽なので使用頻度は高いです(自爆)。

オヤジは退職金でライカやソビエト製のカメラなどをいろいろと購入したみたいです。お袋がときどきぼやいているので^^;ただオヤジが使っていたカメラの数々を眼にすると幼い頃の思い出などが蘇ってきます。

ネットでカメラ修理をいろいろと探しているうちにアローカメラ様のサイトを偶然発見し楽しいブログを読んでいるうちにオヤジの遺品の買い取りをこのお店に!と決めた次第です。私には使い方が解らないカメラがほとんどなのでカメラたちに新しい人生を?歩ませてもらいたく思います。

あ、そのときに僕自身憧れのカメラ。オリンパスOM-1の完動品があれば購入したく思います。もちろん即戦力として使える品を希望します。できればズイコーの50mmが付いていれば言うことありません。

それでは来月御社におじゃまさせていただく日を楽しみにしています。

 
上の画像は、1970年版カメラ総合カタログのコニカC35とリコーオートハーフのページを開いたところです。特にこの頃はまだ、カメラが高級品だった時代でしょうから、コンパクトカメラにだって、それぞれにいろいろな思い入れや思い出が存在したのです。

そして今、いくら、デジタルカメラが使い捨てのような感覚で買い替えされ、中古のフィルムカメラが手頃に買えるようになったとはいえ、カメラに対する思い入れや思い出が軽薄なものになってしまうのは寂しいものです。そうならないように、趣味としてのカメラ・写真の付加価値を高めていけるように努めていきたいと心引き締まる思いも、今回いただいたメールで強く感じました。

2010年1月26日 (火)

露出計は3つないと

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先日、2階へアローカメラの買取りに来られたお客さんが商談終了後に、1階我楽多屋に降りて来られました。少々ご年配の写真仲間お2人という雰囲気で、店内をご覧になりながら「これはすごい品揃えだな~」とか「見ていると楽しいね」などと良いご評価をしていただき、「新品で買うと高いフィルターがこの値段なら、買っておこう」とお買上げまでしてくださいました。

そして、そのお2人の会話の中でとても印象的だったのが「露出計は3つ持っていないと、どれが正確なのか判断できない」と。

おーっ!中古露出計使いの極意!よく分かっていらっしゃる!!

何だかんだ言っても、露出計を露出を計る道具と考えた場合は、正確に動いていないと意味がないもの。また、そこそこ動いていても、変なクセがある露出計も存在したりします。

なので、2台の露出計で計ってみたところで2つが違う数値を示したりしたら、どっちが正しいのか判断できないもの。なら、3台で計ってみれば、どれが正しいのか判断しやすい・・・というわけ。まぁ、3台がそれぞれ全然違う数値を示したら困ったものですが、、、そこは確立の問題で3台あれば大丈夫~ということでしょう。

最近は単体露出計を使う人も減ってきているようです。一番の原因はカメラがオート化していることだと思いますが、中には、クラシック系機械式カメラの撮影にデジカメを同行させて、デジカメが表示する露出を頼りに~なんて人も多いようです。

 

2010年1月25日 (月)

新書体!?の製造番号

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おぉ・・・!これも「呼び」なのでしょうか。一昨日、語呂合わせで製造番号のことを持ち出したからなのか、ちょっとトンデモナイ製造番号のレンズが入ってきました!!レンズ自体は、相当数流通しているC社製で、28~135ミリで手ブレしない機構が付いてるレンズです。

何が凄い!って、口では説明できない凄さ。あえて、説明するならば「数字が滅茶苦茶」という表現でしょうか。滅茶苦茶と言っても、語呂や組合せが滅茶苦茶なわけではなくて、形や?位置が?滅茶苦茶。ん?ん?やはり、見ていただくのが一番。それが上の画像。よ~く見てください。

まず、数字の形(書体とでもいいましょうか)が崩れています。で、数字の向きや位置も、不揃いですよね。

「え~」って感じですよね?こんなのあり?です。カメラ屋に15年いますが、初めて見ました。まるで、ネットの画像認証で読解させられる歪んだり傾いたりした文字みたいです(下の画像参照)。で、このレンズの製造番号は「2802907E」だと思うのですが、、、ちゃんと認証してもらえるでしょうか!?

Ninsyou

2010年1月24日 (日)

役に立たないもの!?

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昨日のがらくた市もたくさんの方にご来店いただきました。誠にありがとうございます。

トークショーその1、「OLYMPUS PEN E-P2/E-P1 カスタムブック」出版記念トークショーは、澤村さんからの出版背景裏話からはじまり、本でもブログでも露出していない、最新カスタム例などをご紹介いただきました。澤村流カスタマイズ最前線がプンプンと匂っていました。

和田さんは、ご持参されたホルガとダイアナを見本に、トイカメをちゃんと撮れるカメラに仕立てるカスタマイズをご紹介いただきました。遮光と内面反射、絞りを工夫することでかなり改善されるそうです。

トークショーその2、「田中長徳先生のトークショー」は、モスクワ発の飛行機遅延で先生の帰国が遅れ、開始時間を1時間少々延期。それでも、楽しいお土産話がたくさんで、いつもどおり賑やかな中で行なわれました。

さすがの長徳先生も時差ボケが多少あったのか「話にまとまりがつかず・・・」と締めくくられていましたが、SIHH(スイスの時計ショーで通称ジュネーブサロン)をご覧になってきた先生は、がらくたカメラ遊びと高級時計を結びつけ、役に立たないものに価値を見い出す楽しさをうったえられていました。

「役に立たないもの?」と思う人もいるかもしれませんが、時計は何もバカ高い高級時計でなくても時を刻むわけで、カメラだって、ライカじゃなくてがらくたでも写真は撮れるわけだし、古いカメラより新しいものの方が簡単にキレイに撮れるわけで、、、そんな意味合いでですね。

2010年1月23日 (土)

語呂合わせ

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上の画像、信号待ち中に気付いて、慌てて撮った画像(携帯電話のカメラですが)なんですが、前に停車中の車はタクシーです。そのナンバーをよく見てください!こんなタクシーには乗りたくありませんね、、、ナンバープレートが「4219」。「死に行く」です。そんな語呂合わせを気にしなければ、何でも無い普通のタクシーだと思うのですが。。。

カメラ好きのコレクションも、製造番号でカメラを探す・買うようになったら、最終到達地点と言っても過言ではないでしょう。製造番号など気にせずに、気になったカメラ・気に入ったカメラを購入するのが普通です。しかし、そんなカメラを一通り集めてしまうと、中には、製造番号にこだわってカメラを探す人も出てきます。または、カメラ屋さんでたまたま手にしたカメラの製造番号が自分の誕生日と同じだったとか、キリ番だったとか。

アローカメラでも2月10日まで、「2010年新年!買う買う!買取りキャンペーン!!」をやっています。これも今年の西暦が2010年なのと、買取名人の誕生日が2月10日なのとで、どちらも「0」と「1」と「2」の数字ばかりだから思いついた企画でして、買わせていただいたカメラ・レンズの製造番号に「0」と「1」と「2」の数字全部が入っていたら、1000円プレゼントしてしまいましょう!と。ホントにそれだけで考えたキャンペーンだったりします。

本日のトークショーについて

本日のがらくた市で予定しております「田中長徳先生のトークショー」、以下のようなメールが先生より届きましたので、トークショーの開始時間を午後2時半から、1時間遅らせて、午後3時半開始といたします。よろしくお願い申し上げます。

 

二代目さま

本日のシドニーですが、モスクワからの飛行機遅れにつき、1時間ほど遅らせて3時半とさせてください。生のみやげ話しを満載で参ります。よろしくお願いします。

田中