カメラが思い出を・・・
以下は、亡くなられたお父様の遺品についてメールでご相談をいただいた方と、数回やり取りさせていただいた中の一部分です。
お客さんの幼い頃からのカメラに対する気持ちがよく分かる、何か心温まる気持ちになったので、了承を得て紹介させていただくことにしました。
アローカメラ御中
こんばんは、○○□□です。お忙しいところお返事を頂きましてありがとうございました。
それでは遠慮無くアローカメラ様のご厚意に甘えさせていただき、カメラを持参し店舗へお伺いさせていただきます。ただ実家には、先日持ち帰れなかったカメラがまだあるのと、四十九日法要が来月の初めに控えているので2月の中旬以降という予定にさせていただきたく思いますので予定が決まり次第連絡をさしあげます。
カメラには人それぞれの思いがありますよね。私自身は小学生の頃にオヤジからリコーオートハーフを初めて渡され、それからコニカC35。確かTVで井上順が「ジャ~ニ~^^」って宣伝していたことを覚えています(笑)。中学になりペンタックスSPをたまに借りることができたけど、絶対に貸してもらえなかったニコンF2。大学生になって初めて使わせてもらえたニコンFM。これは結婚を機に譲り受け今も持っています。
しかし悲しいことに最近ではデジカメの便利さに負けオリンパスE-420とパンケーキレンズでもっぱら愛用していますが。いえいえコンパクトなFinePixF200のほうが手軽なので使用頻度は高いです(自爆)。
オヤジは退職金でライカやソビエト製のカメラなどをいろいろと購入したみたいです。お袋がときどきぼやいているので^^;ただオヤジが使っていたカメラの数々を眼にすると幼い頃の思い出などが蘇ってきます。
ネットでカメラ修理をいろいろと探しているうちにアローカメラ様のサイトを偶然発見し楽しいブログを読んでいるうちにオヤジの遺品の買い取りをこのお店に!と決めた次第です。私には使い方が解らないカメラがほとんどなのでカメラたちに新しい人生を?歩ませてもらいたく思います。
あ、そのときに僕自身憧れのカメラ。オリンパスOM-1の完動品があれば購入したく思います。もちろん即戦力として使える品を希望します。できればズイコーの50mmが付いていれば言うことありません。
それでは来月御社におじゃまさせていただく日を楽しみにしています。
上の画像は、1970年版カメラ総合カタログのコニカC35とリコーオートハーフのページを開いたところです。特にこの頃はまだ、カメラが高級品だった時代でしょうから、コンパクトカメラにだって、それぞれにいろいろな思い入れや思い出が存在したのです。
そして今、いくら、デジタルカメラが使い捨てのような感覚で買い替えされ、中古のフィルムカメラが手頃に買えるようになったとはいえ、カメラに対する思い入れや思い出が軽薄なものになってしまうのは寂しいものです。そうならないように、趣味としてのカメラ・写真の付加価値を高めていけるように努めていきたいと心引き締まる思いも、今回いただいたメールで強く感じました。