我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2023年9月10日 (日)

110スケルトン

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110フィルム用カメラを真面目に作ったペンタックスを凄いなぁ~と思うことがあります。

まさか、将来的に110フィルムが35mmフィルムに取って代わるとまでは思っていなかったでしょうけど…。オート110というカメラのシステムラインナップを見ると、それくらいの意気込みを感じなくもないです。

ボディカラーは基本ブラックのみでしたが、限定でマロンなんてのもありました。

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さて、今日の画像はスケルトンモデル。先日お客さんが「長年欲しかったものをやっと手に入れました!」と言って見せてくださいました。

スケルトンモデルは販売されたものではなくて、展示会や店頭などで使用されたDEMO品と思われます。セットで付いてるレンズに「DUMMY」って記されています(ボディに付けた時に下側に来る部分に)。

でも、レンズを外してチョロッと見る限り、通常品と同じように見えますし、ボディも普通に動いているようなんですけど…どうなんでしょう。

幾つかの情報をみると、使用目的に作られたものではないという書き込みや、フィルムが感光してしまう~などと記述されていました。

ただ、110フィルムってカートリッジに入ってるわけで、トイカメラの中にはカートリッジにレンズや巻上げの可動部分だけを取り付けただけのようなカメラがあるくらいだから、スケルトンでも大丈夫そうな気もしますが…どうなんでしょうか。

お客さんも入手されたばかりで、まだテストはされていないそうでした。

 

 

2023年9月 9日 (土)

プロフェッショナルなトランクケース

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ペンタックス6×7用に作られた、「トランクケース”プロフェッショナル”」。

キャッチコピーに「6×7ボディー2台と交換レンズ3~4お持ちの方に・・・」とあります。やはりそういうシステムをケースに詰めて持ち出すのって、プロですよね。アマチュア的にはそれだけ入れたら重たくて持ち歩けない~って感じになりますからね。

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6×7専用でプロフェッショナルを名乗るだけあって、トランクケースの中はおあつらえの仕切りがされています。

  • グリップを付けたままの標準レンズ付きボディが収められるスペース。
  • 反対側にはボディもう1台か300mmレンズが収められるスペース。
  • で、その中間にはレンズを2本立てられるスペースがあって、その底面には固定出来るようにバヨネットが2個あるのです。
  • 上蓋の内側には小さめに仕切られた蓋つきのスペースがあって、フィルターやフードなどのアクセサリーが収納出来るようになっています。

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★今日に限ったことではないのですが、本ブログの画像、本文中の画像をピンチアウトして拡大すると像が粗くて見ずらいことがあると思います。その際は画像を一度クリックしていただくと拡大画像が開けるようになっています。

 

「これ欲しい!」と思って、我楽多屋へ走って来るような人のために一点。本来、ケースの外装に貼られている「ASAHI PENTAX」のプレートは剥がれて無くなっています、あしからず。

 

 

 

我楽多屋で買ったモノマガジン更新

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田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。

第287回目のテーマは「白いニコンJ1を使わなくなった理由」です。

こちらより、お楽しみください→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/monomagazine2.html

 

*閲覧は2023年12月初旬まで。

 

2023年9月 8日 (金)

ペットサイズ

*今日に限ったことではないのですが、本ブログの画像、本文中の画像をピンチアウトして拡大すると像が粗くて見ずらいことがあると思います。その際は画像を一度クリックしていただくと拡大画像が開けるようになっています。

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ずいぶんと古そうな「フジカラープリント注文書」が出て来ました。

この注文書は店頭依頼ではなくて、現像所にネガと一緒に郵送することが前提で作られているので、プリント代以外に書留や速達などでの返送を希望する場合はその差額を計算して同封するような指示がされています。普通郵便料までは株式会社フジカラーサービスが負担してくれるそうです。

カラープリントが出始めた頃は対応現像所が限られていたりしたので郵送というスタイルだったのでしょうが、デジタルの時代になって受付窓口が減少したり・料金高騰の結果、再びまた郵送で現像やプリントを依頼する時代になりつつあるのは、なんだかなぁ…という気もします。

もう一つ、この注文書で気になったのがプリントサイズに「ペットサイズ」というのがあって、F・A・B・Dの4サイズあるのです。

1969年生まれの私、生まれた時は既に父がカメラ写真業を営み、幼少期に店でウロウロしていたこともあるのですが、「ペットプリント」の記憶がありません。

調べたら(まぁ調べなくても記されたプリントサイズから推測も出来ますが)、サービスサイズの別称でした。

今の時代、「サービスサイズ」でも通じない人もいらっしゃるかもしれませんね。以下簡単に説明します。

35ミリフィルムが普及する前の中判以上のフィルムでは、原版の等倍でプリントするコンタクトプリント(密着焼きプリント)が、引伸ばしをする前に撮像をチェックするだけでなくて、そのまま鑑賞にも使えるサイズだったと言えるのですが、35ミリフィルムのコンタクトプリントでは鑑賞するには小さくてちょっと難があります。

そこで、現像と同時に1枚ずつ適当な大きさのサイズにプリントをする同時プリントのサービスを提供し始めたわけです。その鑑賞にも使える適当なサイズをサービスサイズとかペットサイズと呼ぶようになって、フィルムのサイズやフォーマットに合わせて何種類かのサービスサイズが用意されていたのです。

 

 

2023年9月 7日 (木)

大和光学製

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う~ん…見た記憶が有るような無いような…変な?カメラ2台。一瞬は雰囲気違って見えますが、ちょっと見れば同じ造りをしているのに気付きます。

片方は「PALMAT Automatic」と記されて、ボディ前面中央に「y」を象った赤丸マークがあります。

これでピンッ!と来る人もいらっしゃるのではないでしょうか。バルナックライカを二回りくらい小さくしたような「Pax」を造っていた大和光機。Paxには無いんですけど、ほぼ同型で別ネームで販売された「Pal」には、この「y」マークが付いていました。

もう一台は「Mansfield skylark」。半年ほど前に同じ「skylark」を名乗るカメラが我楽多屋にありました。あれはローヤルカメラが製造して、アメリカのMansfieldブランドで販売した「skylark V」でした。

2台の微妙な見た目の違いですが、skylarkの方はファインダー窓と露出計受光部を囲むような黒い枠があります。また、PALMATの方はレンズ前面の製造番号などが記された名板のまわりに受光部のような飾りがされています。

これくらいの違いで、背面・底面は同一。カメラの幅や奥行きなどPaxと同サイズなので、カメラの下半部はかなり共用しているんじゃないかと思われます。

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カメラ機能としては、シャッタースピードはB以外に2~6までの数字で記された5段階が用意されていて、シャッタースピード優先のオートで撮る仕組みのようなんですが、2台ともシャッタースピードが変わってる気配無いし、大きな受光部のある露出計も働いていないようなので絞りが変わりません…。

 

 

2023年9月 6日 (水)

しののめ

本日水曜日は、我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、江東区東雲(しののめ)です。

高層住宅の中の緑。

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2023年9月 5日 (火)

勝手にワクワク通信

先日、常連Yさんからドンケのショルダーストラップを預かった話をしました(https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2023/08/post-4eba.html)。

中古のショルダーストラップなんですが、超貫禄ドンケ使いの常連Bさんに提供してもらってもよいです…という話でした。

それを九州の常連Bさんへ勝手に送り付けようとしていたところ、ブログを見たBさんから「もしいただけるなら交換してみたい」とのメッセージをいただいたので、早速に発送。

そして昨日、ショルダーストラップ交換完了のご連絡をいただきました。

Bさんと言えば、かつて「ワクワク通信」を何度か提供くださっていた方なので、今回いただいたご連絡内容をそのまま「勝手にワクワク通信」として以下に紹介したいと思います。

 

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こんにちは😃無事に頂いたドンケのショルダーベルトの交換が完了しましたよ。ありがとうございます。

思えば2002年に購入して21年。いつも週末には肩に提げて、バッグの中には6×6ブロニカ3台やペンタックス6×7とスピグラとNikonFを入れて、東京中を散策していたのも懐かしいです。

最近ではせいぜい35mmを1台程度の軽装備で福岡市内を散策しています。

ベルト交換でこれから10年以上はもちそうですよ。本当にありがとうございます。Yさんにもよろしくお伝えください。

 

追加で伺った話では、交換前のストラップは端が盛大にほつれていて、本当なのか!?それが時に滑り止めの役割をしていたというのです。でも、交換して判明したのは、ほつれる前と比較してストラップの幅が2/3くらいになっちゃってた…と。ビックリ(@_@)

 

 

2023年9月 4日 (月)

すごいぞ ヨドバシカメラ

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ここ数日は朝晩だけはいくらか過ごしやすいかなぁ~という日がありましたが、まだまだまだまだ残暑が厳しいです。

他店さんのちょっと年代ものの団扇を2つ、お客さんが見せてくださいました。

右のヨドバシカメラさんの団扇はさいたま新都心駅前店がオープンした頃のものなので、2016年7月頃のものと思われます。ヨドバシカメラでお馴染みの「♪おたまじゃくしは~カエルの子~」の替え歌、「♪ま~るい緑の山手線~」のさいたま新都心駅前バージョンの歌詞が書かれています。

作詞の藤沢昭和氏は当時の社長(創業者)で現会長さんです。

一番最後に「すごいそ ヨドバシカメラ」とご自身で唄われていますが、やはり正直言ってヨドバシさんは凄いです。

左のさくらやさんの団扇はもっと古いでしょう。いつ頃のでしょうか?だって、さくらやさんは2010年2月に全店閉店していますからね。

捜索のポイントになりそうな「キャッシュバックカード」を調べたら、1990年代のものであろうことが分かりました。1990年代末にはポイントカードとキャッシュバックカードの兼用からポイントカードに切り替わった~という記述をみつけましたので。

ところで、ヨドバシカメラの池袋店の歌詞もそろそろ準備がされているかもしれませんね。

 

 

2023年9月 3日 (日)

逆に入っている!?

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継続的に物々交換をご利用いただいている常連さんが持ち込まれたAi-sニッコールED300mm/F4.5です。

「どこかのレンズが逆に入っていると思われるので、周辺がフワッとソフトレンズみたいな写りになってしまいます」と、一言を添えてくださいました。

さらに聞くと、過去にも同じような描写をするレンズ2本に遭遇したことがあるというのです。

1本目の時に描写が変なので、買ったお店に持ち込んだら検品の結果「レンズが1枚逆に入っていたのが原因で直しました」と。また別のレンズを買った時にも同じような描写のことがあったので「逆に入っているレンズがあるのでは?」と言って検品してもらったら、同様な結果だった、とのこと。

で、この3本目はその状態のまま、我楽多屋に物々交換で持ち込まれました。

外観も普通に綺麗だしレンズ自体にも特にカビやクモリなどがあるわけではないので、仲間の業者へ回そうかなぁ~と思いましたが、まともな状態のこのレンズの市場価格から判断して、業者間でも修理前提だと好まれそうにないので、そのまま我楽多屋で売ることにしました。

実は、もともとお客さんからも「そういうレンズとして買ってもらえる人が見つかるといいのでは?」とご提案いただいていました。

いちおう、D200に付けて試し撮りをしてみました。手ブレを堪えるのに精いっぱいでお見せできるような画像はないのですが、常連さんが言われた感じの描写はしています。

私も今まで何度かレンズが逆に入っていた〜という話を耳にしたことはあります。おおかたはどこかの段階で修理のプロ以外の人の手が加えられた品物なんだと思います。そういう場合、店の側でも現状売りが前提の場合はテスト撮影などしない限りは気付けないことの方が多くなってしまいます。

ところで、何故にその常連さんは同じようなパターンのレンズに3度も遭遇しているのでしょうか?何か強い引きを持っていらっしゃるんでしょうね…。

 

 

2023年9月 2日 (土)

ワゴーフレックスの標語

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他のカメラの調べ事をしている時に気付いたことなんですが~。

ワルツ商会から「ワゴーフレックス」が発売された当初の広告がこちらで、「標語懸賞募集」と書かれて「ワゴーフレックスの発売を記念し、その優れた性能をうたい込み百万カメラマンに深く印象付ける簡潔にして強い語調の宣伝用標語を懸賞募集いたします」とあります。

で、募集の結果どんな標語が選ばれたのか?興味が湧きますよね。

と言っても、この資料にすべての広告が載っている訳ではないので…結果が分かる広告が載っているといいなぁ~と思って探しましたが、明らかに「募集の結果」として分かる内容の広告はありませんした。

ただ、1~2年後のワルツ商会の広告にワゴーフレックスが載っていて、そこには「ローライコード型高級二眼レフ」と書かれています。まさか、これが募集の結果ではないと思いますが、無理矢理にそう思うとある意味的確で簡潔な標語だなぁ~と納得してしまうので可笑しくなってしまいました。

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*今回資料としたのは「昭和10~40年広告にみる国産カメラの歴史」(朝日新聞社)です。