ミノルタSRT101あたりに使うディオプターレンズ。
これに記されている数字が他メーカーなどで通常記されている、+か-と数字で表される視度じゃないんですよ…。
この時代のミノルタは、何故だか独自?に遠視用として1~5・近視用として6~9までの数字をふって、9段階のディオプターレンズを販売していました。
なので、ディオプターレンズ単体で出て来ると、視度が分からないんです…。
でも、このディオプターレンズ自体が出て来る頻度も少ないし、探しに来る人も少ないし、たまに案内書(下の画像)と一緒に出て来ればこれ幸い~くらいな気持ちでディオプターレンズとセットにして売っていたので、案内書が手元に残らない…。
★今日に限ったことではないのですが、本ブログの画像、本文中の画像をピンチアウトして拡大すると像が粗くて見ずらいことがあると思います。その際は画像を一度クリックしていただくと拡大画像が開けるようになっています。
今回はこの画像をここにアップすることで、皆さんとも共有出来るので話題にしました。今後こういう紙の案内書などは劣化や処分で減っていく一方でしょうからね。
それと、案内書に記されている「選び方」なんですが、文字だけ読んでいるとややこしいことを言ってて理解が難しい…。
4年前に一度、我楽多屋店内で発見された「for Manchoukuo」モノ。
あの時のカメラは「セミイコンタ」でした。記された場所は背蓋を開けた時に見える隙間みたいな部分。店の商品として並べていたセミイコンタにその刻印があることに、お客さんが気付いて教えてくださいました。
その時のブログ記事はこちら、是非ご覧ください→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2020/02/http.html
この刻印は、ドイツのツアイスイコンが満州国向けに出荷したモノの証しと言えます。
今回は、物々交換で数点持ち込まれた中にあった不動品の「コンタックスⅡ」。背蓋にあるフィルム圧板の下の方に「for Manchoukuo」と記されています。
気付きにくい場所ですが、お持ち込みくださったお客さんが直々に教えて下さいました。
このコンタックスⅡ、外観かなり貫禄ある状態です。ボディ本体と背蓋のナンバーが揃っているので、出荷された1930年代後半からそのままの入れ違ったりしていないもの。現状全く動かないのが残念です…。
昨日、物々交換で持ち込まれた品物の中にあった「ニッコールQC 13.5cm/F3.5(Lマウント)」。
このレンズを手に取ると「えっ!?」と思うくらいの重量感。初めて持つわけじゃないのに、その度に驚いている気がします。
今回は記念に~と重さを計っておきました。653gでした。
その少し後にお隣りアローカメラの買取りコーナーへ顔を出すと、買取り依頼で送られて来た「ライカM3」がありました。
そのM3を手に取った時に「むむ?」と思ったので、こちらも計ってみました。596g。
なんと~!M3ボディよりも体積では半分くらい?と思われるニッコール13.5cmの方が重かった!!
一昨年の12月に、ニコンのガジェットバッグを先着2名様に差し上げたことがあって、早々に引き取り手が見つかりました。
その時のガジェットバッグが1個(上の画像で右側の方)、約1年ぶりに昨日戻って来ました。
「いただいたものなんですけど、私にはなかなか使い切れなかったのでお返ししようと思います。使う人のところへ行った方が良いと思うので~」と。
もともとタダで差し上げたものなので、物々交換などではなくてそのまま引き取りました。そして、使う人のところへ~と積極的な理由で戻してくださったお気持ちにお答えするべく、「またタダで欲しい人を探しますね」と約束。
その後まもなく、ジャンクのデジイチとそれ用のレンズ・小さなバッグをお買上げいただいたお客さんがいらっしゃったので、「もし良ければ~これタダで差し上げますけど」とお声掛けしました。過去に何度もバッグやリュックなどをお買い上げくださったことのあるお客さんだったからです。
すると、「ぜひ!」とのお返事。
お買上げいただいたボディとレンズを収納したバッグをそのまま、このガジェットバッグに収めてお持ち帰りいただきました。あまりのスピードにビックリしました!
売り買いだけが店じゃない、お気持ちやご縁があってこそ。
常連Yさんが持ち込まれた「ア」物件の中にあった本で、この本にはYさんからの推し情報があります。
昭和42年(1967年)に発行された「写真の話」というタイトルで、創立30周年を機にキヤノンが自ら企画制作した本です。
まずは~あとがきを抜粋すると、
「カメラの普及はめざましく、一般写真愛好家の数もまた目を見張るものがあります。しかしながら、カメラの無限の可能性を楽しむところまで到達している数は、まだまだ限られてるのではないでしょうか。そこで、人間、社会、風土、民俗行事など、その道一筋に創作活動を続けてこられた写真作家の先生方に、そのかけがえのない体験を通して、写真への動機と情熱、テーマの発見、それを支える撮影技法をご披露願えれば、一般写真愛好家に好適の指針となるのではないか。そして、この指針を世に広めることは、カメラづくり三十年を通して写真の意味と楽しさの普及を志してきた当社の義務ではないか。」
と書かれており、大きな使命感でキヤノンがこの本を作ったことが感じられます。
参加されている写真作家の先生方を列記しますと(敬称略)、伊奈信男・影山光洋、渡辺義雄、大東元、林忠彦、依田孝喜、小久保善吉、濵谷浩、入江泰吉、石井幸之助、島田謹介、芳賀日出男、岩宮武二、中村立行、秋山庄太郎、八木原茂樹。
さて、本ブログ的には前書き!?が長くなりましたが、ここからが本題。Yさん推しの内容は、巻末の項目になる「キヤノンが選んだ撮影地ガイド」なんです。
どこが興味深いのかというと、東京を起点にした全国の撮影地までの行程が当時の旅費とともに記されているのです。
例えば、節分をテーマに東京の本門寺と京都の吉田神社へは~
博多どんたくは~
★今日に限ったことではないのですが、本ブログの画像、本文中の画像をピンチアウトして拡大すると像が粗くて見ずらいことがあると思います。その際は画像を一度クリックしていただくと拡大画像が開けるようになっています。
旅費が記されているので、当時は予算も把握出来る便利な情報だったでしょうし、今となってはその安さにビックリする貴重な資料でもあります。
どちらも元箱入りのオリンパスペン用外付け露出計です。
箱のデザインは同じですが大きさがずいぶんと違うので、タイプの違う露出計かな?と思ってしまうくらいです。
でも、中に入っている露出計はどちらも全く同じ型。
同じ露出計であることが分かってしまえば、「何故にこの差?」の理由は想像しやすいかと思います。
大きい方には発泡スチロール製の緩衝材がシッカリ入っているのですが、小さい方には入っていなくて専用ケースに入った露出計がそのまま入っているのです。
じゃあ、どちらが新しいのか?古いのか?
同型とはいえ、本体に記された文字が大きい箱の方は「OLYMPUS-PEN F」で、小さい箱の方は「OLYMPUS」。同封されている説明書はレイアウトが全く違うのですが、内容的にどちらが新しくて古いのかを決定できる判断材料がありませんでした。
現代なら資源問題なども含めて簡素化の傾向でしょうから、大きい方が古くて・小さい方が新しいでしょうけど。多分、当時(1960年代)は逆のような気がしますがどうでしょうか??
ただ、説明書のレイアウトは箱が小さい方のがいくらかあか抜けているような気もするんですよねぇ。あ~分からない。下の説明書の画像、左側が箱が大きい方・右側が箱が小さい方です。どちらも「オリンパスペンFメーター」と文字では書いていますが、イラストでは現物と同じように違った表示がされています。
★今日に限ったことではないのですが、本ブログの画像、本文中の画像をピンチアウトして拡大すると像が粗くて見ずらいことがあると思います。その際は画像を一度クリックしていただくと拡大画像が開けるようになっています。
これ、オリンパスマニアさんの中には、本体に記された「OLYMPUS-PEN F」と「OLYMPUS」で新旧が分かる方がいらっしゃいますよね?教えてくださいませ。
★本日第3火曜日、明日水曜日は我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。
「C.Z.Jena」モノは、3年くらい前のブログで話題にしました。
数日前に「私も入手したんですが~」と、エキザクタマウントのテッサー50mm/F2.8を持って来られたお客さんがいらっしゃいました。
見せていただくと、話題にした時のモノのように名板が二重になっているように見えません。それについて伺うと「私もよく分からなくて試していない…」とのことなので、ゴムを使って名板を回すことを試みてみましたが、やはりこの個体は二重になっていないようでした。
前回のブログ記事を確認しようと「C.Z.Jena」でGoogle検索したら、なんと!検索結果にうちのその記事がトップに表示されました(2024-1-15 13:52現在)。
先の大戦後、東西に分裂したカールツァイスの間で商標をめぐる争いなどがあったために、名板を二重にして表示を変えて出荷したものなどがあったのですよね。残念ながら、私もここらの深い事情については…難しくて詳しくありませんが、製造番号からもう少し何か調べらるかもしれませんね。
買取りアローカメラの買取職人が以前よく「参ったタヌキは目を見りゃ分かる」と言ってましたが、昨日のその瞬間わたしは多分そんな目をしていたんじゃないかと思います。
持ち込まれた物々交換の品物の中にあった、画像の「SMC PENTAX-DA 18-55mm/F3.5-5.6 AL」。デジタル一眼レフ用の標準ズームとしてたくさん出回っているレンズです。
交換査定のためにサッと見た時に「特に問題ナシ」と判断しました。
お客さんが帰られてから、改めてチェックして販売用の値付けをしようとしている時のこと。後ろ玉に少し付いている埃を飛ばすのとレンズ表面を拭くために、「ふぅ~、はぁ~」としてから軽くレンズを拭いてレンズの中を見たら、凄いくもっていました。「えっ!」ってくらい…。
自分の目を疑って、後ろからLEDライトで照らして見たら確実にくもってる。「え~?」と思いながら、どこら辺のタマがくもってんだろうなどと見続けていると、端の方から少しずつくもりが減っていくんですよ。
もしや?と、再び「はぁ~」ってしたら、またくもる。レンズの表面じゃなくて、中の方のレンズです。こんなの初めて。どこか隙間から、私の吐いた息がレンズの中の方に入って行っちゃうでしょうね。
今までに何本もこのレンズで同様のチェックをしているので、このレンズ全部が~って話じゃないです。この個体特有の状態・症状。
しばらく放置してクリアになってからデジイチでテストしてみたら、撮影画像は綺麗に撮れてます。
最後にちょっと話変わりますが、店に並んでいる商品のレンズを見る時に勝手に「ふぅ~」ってしている人がいらっしゃいますが、唾など飛ぶことあるのでやめてください。さらには勝手に「はぁ~」ってしてから自分のハンカチや服の袖とかで拭こうとする人がいらっしゃいますが、これはもう論外…あなたのものじゃなくて商品ですからね。