我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2019年5月18日 (土)

ストラップのこんなところに

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今までカメラ屋を25年やって来た中で、このタイプのキヤノンEOSネックストラップを何百本と扱ってきたと思います。

それなのに、つい先日初めて気付いたことがありました。

上の画像、ストラップの太い部分と細い部分の境目にある黒い樹脂部分の手前側です。

形状をよく見ればほぼ「何なのか?」想像は付くと思います。そう、こんなとこがアイピースカバーになっていたんです。

確認のために合わせてみるとこんな感じ。

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ありがちなのはストラップの細い部分に通すようになっているアイピースカバー。これだってごく小さなアクセサリーではありますが、意外と邪魔に感じることもあります。でも、今回のキヤノンEOS用ストラップはほとんど邪魔に感じることもなく〜だって長年気付かなかったくらいですから^_^; 優秀と言えます。

アイピースカバーの役割をいちおう記しておきます。セルフタイマー撮影やバルブ撮影、リモートスイッチを使った撮影などファインダーを覗かずに撮影すると、ファインダーから入った光の影響で露出が狂ってしまい撮影結果に影響が出てしまうことがあります。それを防ぐためにアイピースカバーを使います。

 

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2019年5月17日 (金)

1969年製

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私事ですが、昨日5月16日に50歳の誕生日を迎えました。

カメラ屋でありながら、いまだに生まれ年ライカを所有することが出来ず恥ずかしい限りですが、私は同い年生まれのゾルキーで十分かなぁ~と思ってもいます。

去年の8月に話題にしましたが、このゾルキー-4とジュピター8Mは物々交換でほぼ同時期に我楽多屋へやって来たものです。出所は別々の持ち主さんだったのですが、なんと!どちらも私の生まれ年の製造品だったのです。

ロシア(50年前はソ連)のカメラやレンズの製造番号は、最初の2桁が製造年を表しています。

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そして、これもずっと以前に話題にしていますが、私の手元には自分の誕生日の日付が二度繰り返されている「516516」という製造番号が刻まれたペトリカラー35があります。

これは手に入れようとしても、そうそう簡単に出来るものではありません。それも自分が好きなカメラですからね!

 

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我楽多屋で買ったモノマガジン

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田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。

第235回目のテーマは「西ドイツ製の高級レンズ・シュナイダーキセノン50ミリをライカM5につける」です。これは先月のがらくた市トークショーの日に買っていただいたものです。

こちらより、お楽しみください→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/monomagazine1.html

 

*閲覧は2019年8月初旬までです。

2019年5月16日 (木)

フィルムカメラとMT車

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先日、ネットニュースの『マツダが、あえて「MT車」を充実させる理由』(東洋経済ONLINE)という見出しに目が留まって読んでみました。→https://toyokeizai.net/articles/-/280659

いま日本国内で新車として売られる乗用車の98%が、AT(オートマチックトランスミッション)車だといいます。それなのにマツダがMT(マニュアルトランスミッション)車をほぼ全車種にラインナップしているのは、「運転する楽しさ」をメーカーのカラーとして押し出しているから。

高性能なATが増えて、速さを追求するうえでもATが勝っていたり、マニュアル操作が可能なATも存在しているにも関わらず、MTにこだわる理由はステアリング・アクセル・ブレーキ・クラッチ・ギアチェンジを操作することを、クルマの楽しみ方の一つとして大切にしているからなんだと。

クルマを目的地までの移動手段としてだけで捉えるんではなくて、運転操作を楽しむことも目的の一つなんだと訴えているんですね、マツダは。

また、MT車はペダルの踏み間違いやギア操作ミスによる事故の防止にも繋がると言われていることや、マツダが「手と両足を連係させるMTの操作に認知症を防ぐ効果があるのではないか?」という趣旨の研究を行っているということも書かれていました。

この話、デジタルカメラとフィルムカメラの関係によく似ているなぁ~と思いました。

デジタルカメラはその高性能化で利便性だけでなくて、写真のクオリティ面でもフィルムカメラをほぼ凌駕しているのでしょう。

でも、フィルムカメラ、特にマニュアルカメラの場合、フィルムを巻上げ・シャッタースピードや絞りを考えピントを合わせ・シャッターを切る、そのひとつひとつに頭を使い指先を使う行為が伴います。そこにMT車を操って運転することと共通性があると思います。

以前にこのブログでも話題にしましたが、私もスポーツカーとエコカーで似たような例え話をしたことがあります(→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2014/12/post-ee69.html)。また、買取職人もフィルムカメラが認知症予防や高齢者の生き甲斐に役立つのではないか!?とそんな講演をしたがっていました(https://camera-kaukau.lekumo.biz/dailymeijin/2018/06/post-e4e4.html)。

いま、フィルムカメラ・マニュアルカメラを造っているメーカーが皆無に近いことを淋しく思います。代わりに我々中古カメラ屋が頑張ってマツダみたいな訴えをしないといけないんでしょうね。

 

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2019年5月15日 (水)

紫外線

本日水曜日は、アローカメラ&我楽多屋ともに定休日となっておりますので、よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、紫外線です。

先週水曜日は、風が強めな一日でした。そして、画像には写っていませんが紫外線も強い一日でした。

天気予報なんかでも「紫外線が強いですから気を付けてください」とか言っていますよね。この時期、UVA・UVB・UVCと3つある紫外線の中でも、一番身体に良くないと言われるUVAが1年間で一番強い時期なんだそうです。

UVAは波長が長くて雲や窓ガラスなどを突き抜けて降り注ぎ、人体にも肌の奥深く真皮層にまで届くためにシミやシワ、皮膚がんなどの原因にもなるそうです。

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2019年5月14日 (火)

ブームになるか?腕露出計

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1ヶ月ちょっと前でしたか、、、外国人のお客さんが腕にまるで時計を巻くように付けていた露出計を話題にしたところ、それなりの反響がありました。その時の腕露出計が上の画像です。

ちなみに、露出計はコシナ製フォクトレンダーのVCメーターでした。

その影響で他のお客さんが自作された、腕露出計を見せてくださいました。オプション!?でフレームファインダーのようなモノの装着も可能なんですが、「その動機は何ですか?」と尋ねたら、「狙いやすいじゃないですか」とのことでした(笑)。

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ネット検索すると、腕露出計を作成された人の情報は、ここ最近ではなくて何年も前からいらっしゃるようなのですが、今回我楽多屋まわりでここまで反響があるとは思いませんでした。

腕露出計コンテストなんてのをやってみましょうか??? 

 

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2019年5月13日 (月)

ヘキサ―の絞り羽根にちょい萌え

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コニカのフィルム高級コンパクト機「ヘキサ―」。

カメラの前側からレンズを覗き込むとよく見える絞り羽根を絞った時の形が、何とも魅力的です。

そして、この絞りが動く様もなかなか面白いのです。この形から徐々に開いていくのですから、ある程度の面白みも想像できるのではないでしょか。もちろん、動画を撮ってみたので添えておきます。


YouTube: コニカ ヘキサ―の絞り羽根

普通、他の多くのレンズではレンズ鏡胴にある絞りリングを回して絞りの開閉を行なうので、リングの回転に合わせたダイレクトに開閉する感触が得られるものですが、このカメラの場合はボディ上面にあるダイアルで絞りの開閉を行ないます。

なので、ダイアルの回転とは微妙にズレたタイミングで絞りが開閉するような感覚があるのと、ダイレクトでは無くてまさに遠隔操作しているような~ちょっと不思議な感触もまた興味深いところなのです。

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2019年5月12日 (日)

一緒くたにジャンク箱じゃ...

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数日前に我楽多屋に持ち込まれたカメラたちです。

魅力的なカメラもありますが、画像では分からないシャッター不調やレンズカビ・貼り革剥がれ...なんかがそれぞれにありました。

そうなると個々に値付けをしていくのは難しくなって、全体でいくら~って感じになってしまいます。

その点は持ち込まれたお客さんもご理解くださっていて、「いつもブログを読ませていただいてます。量販店など他のお店に持ち込むと、多分これらは全部一緒くたにジャンク箱へ入れられてしまうでしょうから、それは避けたくてこちらに持って来ました」と言って下さいました。

私 二代目が責任をもってそれぞれ検品のうえ、ジャンクであってもそれに見合った評価をして店に並べて、欲している人への橋渡しをします。

 

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2019年5月11日 (土)

俺のVITO

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今日はあまり多く語る必要も無い感じです。我ながら、ふざけ過ぎだなぁ~の一言(^-^)

昨朝、レジに少し小銭が欲しいこともあって、店の至近にある自動販売機で缶コーヒーを1本買いました。

買ったのは「俺の微糖」。

これを買った途端、店に戻ってやりたくて仕方なくなったのが、今日の画像。

一緒に写っているカメラは、私の私物カメラ「フォクトレンダーBITO B」

「俺のビトー」です。

 

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2019年5月10日 (金)

接点磨き

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数日前に我楽多屋でキヤノンEOS1000Sをお買上げくださった方が、昨日ご来店されました。

「『OK』と書かれていたんですが、新品の電池などいくつかと試してみたけど動かないんです…」と恐縮そうにカメラを出されました。

わずか500円の値付けでしたが「OK」と書いた以上、検品時には正常動作をしていたものに対して付けた値段です。店にあるテスト用電池で試しても動きませんでした。

今度はこちらが恐縮して、返品および交換をさせていただく旨を伝えました。

お客さんが店内の品物を見ている間に、改めて電池の接点を軽く磨いてから試すと動き始めました。

こういう場合、科学的には検証できない相性みたいなものが作用する場合もあり得ますので、「動くようになりましたけど、どうされますか?」と、返品・返金も含めて判断はお客さんにお任せしました。

レンズを付けての動作確認をご希望されたので、これを拒む理由など全くなく、積極的にご自身で確認していただくようにしました。

結果そのままお持ち帰りいただけることになりました。スミマセン、お手数をお掛けしました。

というか、それ以外にEOSの初代最上位機種EOS-1も合わせてお持ち帰り(お買上げ)いただくことになりました。ありがとうございます。

 

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そして、ここでお願いです。店で検品時に動作を確認出来ても、陳列中に電池接点がカブってしまうことも起こり得ます。電池を使用するカメラにおいて、万が一お持ち帰りいただいてから不動などの症状があった場合、電池室の接点を軽く磨いてから再度電池を装填して動作チェックをされることをお勧めします。

ネット上や文章だけで、このお願いをすることは多少の危険を感じながらのお願いではあります。接点を指で擦るくらいなら危険を恐れず出来ることでしょうが、お客さんとしても結果的に返品になることを想定すると、あまり激しく擦ったり磨いたりすることも躊躇されると思います。

ここは「常識の範囲で」なんて言葉もありますが、やはりこれだって個人差があったりするので、難しいんですよね。取扱説明書あたりでは「乾いた布で拭いてください」なんて記述されています。

でも例えば、東京メトロの初乗り料金でお越しいただける所から再度ご来店いただけるとしても往復で340円かかります。今回のように、対象のカメラが500円とかですと、お客さんにとってかなり割りの悪い計算になってしまいますので。

また、店の方でも在庫期間が長くなった品物の場合は、適当な時期に再度動作チェックをしないといけないのだな〜と再認識することが出来ました。

 

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