仲間の業者からロシアカメラのボディ8台を託されて、「状態を見て適当な値を付けて欲しい~」と頼まれました。
「わりと良さそう~」と言われたのだけども、ロシアカメラだからという理由で決めつけてしまうのは乱暴かもしれませんが、期待をしたら絶対にいけません(>_<)
結果は8台中、現状OKと言えそうなのは2台だけ。3台は完全にダメ。残りの3台も使い方にそれなりの制約が出るような状態でした。
それでも、ジャンクとして各々それに見合った値付けをすれば良いので、それはそれで良いのです。
ただ、8台の動作確認を…メインはシャッターなんですが、確認し終わる頃にはカタい巻上げノブを回す右手の親指の腹が痛くなってきました。この痛みはロシアカメラゆえと決めつけても乱暴ではないと思います。
革ストラップの中には折り束ねた状態で輪ゴムなどで留めておくと、上の画像のようにクセが付いたまま硬化してしまうものがあります。
それを売り物として店に出す際、下の画像のように棒に引っ掛けた状態で並べようとすると、その強いクセが原因で綺麗に吊るせなくて不快な思いをします…。
そこで、こんな風に二つ折りの状態で輪ゴムを数ヵ所留めて矯正することがあります。
数時間でかなり効果が出ます。今回はそのまま一晩寝かせてしまいましたが、輪ゴムを外してもこんな感じでかなり真っ直ぐになりました。
見えない所でこんな苦労?もしてるんですよ~という話。
通称「ヨンサンハチロク」や「ヨンサンパーロク」と呼ばれる、ニッコールズーム43-86mm/F3.5。
その性能については酷評する人も多いような気がしますが、このレンズ、発売は1963年で国産最初の標準ズームレンズなんですよね。大目に見てあげましょうよ。
それに、このレンズはレンズシャッター一眼レフの普及機ニコレックスズーム35用に開発されたそうなので、安価で小型化が前提にあったのです。
それでも、マルチコート化されたり・レンズ構成をモデルチェンジしたりして、20年近く生産されました。
今回ここにあるヨンサンハチロクは、わりと初期のものだと思います。偶然にも別ルートで、ほぼ同時期かな~と思われるレンズフードも入って来ました。「F」マーク入りで「43-86」の刻印もあります。合わせたボディは製造番号からして、最低でも2年くらいは先輩そうです。
まず始めに断っておきます。今日は中古カメラ屋としてのお願いを書きます。「口うるさい」と取る人もいらっしゃるでしょうけど、そういう人にこそ読んでいただきたい。
いや、3ヶ月ちょっと前にも似たようなブログを書いていますが、ある程度定期的に書いてご理解いただきたいことですし、ちょうど今、銀座では中古カメラ市が、新宿ではオールドレンズフェスが行なわれているので、あえてこの機会に合わせます。
最近、Googleの口コミに「触るな」言われたと書き込みがありました。以前にも何度か似たようなことがありましたが、私「品物に触るな!」とは言ったことが無い自信あります。
こういう書き込みをされた場合、ほぼ100%。「品物の扱いに気を遣ってください」と言っています。
私の中でお客さんに望む品物の扱い方の基準みたいなものもありますが、それよりも他の多くのお客さんと比較して明らかに扱いが荒いとか雑なので、お声がけしているのです。
ただ、「興味本位で目についた品物を次から次に触らないで欲しい~」と言うことはあります。これは、店に並んでいる品物が原則すべて商品だからであって、そういう行動を取る人のほとんどが品物の扱いが荒かったり雑だからです。
では、品物の扱いが雑のは何がいけないかというと、そういう人は品物を他の品物にぶつけたり落としたりする傾向にあるからです。また、難あり品の場合、必要以上にいじることで本当に壊れてしまう可能性もあります。
そういう人が興味本位でいじった品物を、後から買って行かれる方がいらっしゃるのです。出来るだけ良い状態でその人にお渡ししたいと思うのが店の思いですし、それ以上にカメラ愛というもの。カメラが好きでご来店いただいていらっしゃるのなら、そういう気も遣って欲しいのです。
だから、「興味本位で目についた品物を次から次に触らないで欲しい~」と言うのです。
こういう話をすると、「だったら、品物をウインドウの中にしまっておけ!」という人がいらっしゃいますが、ご購入やそれなりの理由がある人にはなるべく気軽に手に取っていただきたいし、ご自分の目で確認して欲しいのです。
こうして話を進めても、そういう人はきっとこのブログを読んでいないでしょうし、読んだところで今までの説明で理解をしてもらえないのだと思います。
具体的にどんな行為のことを言っているのかというと、「カメラのシャッターを無造作に切り続ける」、「レンズのフォーカスリングや絞りリングをむやみに何度も回す」、「手に取った品物を元の場所へ戻す時に、視線が違う方向へ行っている。ゆえに、隣りの品物にぶつけて戻すことになっても気付いていない」など。
あと、グループで行動されている人たちにありがちなのは、ある品物についてその性能や特性などについて、あ~だこ~だ意見交換している間、誰かがずっとその品物をいじっていたりします。
前回こういう内容を話題にした時にも書きましたが、ある人が言ってくださいました「ガラクタ屋さんはお客さんに最大限の信頼を置いているから、その信頼を付与されているお客さんの方はお店に対してジェントルマンにならなければいけない」と。実にありがたいお言葉です。
その前回の記事はこちら→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2022/05/post-3338.html
どれも我楽多屋で何年も前に売ったことのあるストラップです。
当時うちの店へ持ち込んだ仲間の業者のところに残っていたのが発掘されて、またやって来ました。
3種類ともニコンではあるんですが、それぞれ注釈が必要になります。
それぞれ数本ずつ、我楽多屋に並べています。
今まで特に関心がなかったので気付かなかったのか、それとも...ここまで極端に差がある個体に出会っていなかったのか?
このキヤノンNFD50mm/F2を見て、「おっ?」と思いました。
絞り値を示す数字は凄い黄ばんでいるのに、距離を示す数字は真っ白のまんまなんです。
もしやニコイチ?と思ってしまうくらいの差です。
でも、よく見ると~絞り値を示す数字は白く刻印されているのですが、距離を示す数字はプリントされているだけなんです。ということは、絞り値の方には数字の上に汚れが溜まりやすい…ということ。
で、我楽多屋にあったキヤノンNFDレンズをいくつか確認したら、どちらも刻印されているもののほかに、絞り値は刻印で距離はプリントの仕様のレンズが他にもありました。
どういう訳で2種類あるのか?製造時期の差なのか、書き込み部分の素材差なのか、よく分かりません。
このキヤノンFPをなんと表現していいのか迷っています、、、
念のために説明すると、ブラックボディですが明らかに後塗りです。下地処理などせず普通のシルバーボディの上から黒く塗ったものと思われます。
そういう塗りが施されたカメラを時々見かけますが、やはり剥げやすいのは事実です。
ただ、この個体。その後塗りが減げ落ちるのも気にせずに使い込んだ感があって、独特な雰囲気を醸し出ているのです。
これを「本貫録」と呼んでいいのかどうか?、だからといって「偽貫禄」ともまた違う...。この不思議な貫禄ある雰囲気を何て呼べばいいのでしょう?
また、現状動いているので外観の簡単な掃除をしようかと思ったのですが、その時に剥がれ落ちたら嫌だなぁ~と思って、それも迷っています。
通称「スメハチ」で、若いカメラ好きや写真好きな人を中心に有名なロシアのトイカメ?いや庶民派カメラ?の「スメナ8」。
その祖先となる「スメナ」初号機がこれ。1952年の登場だそうです。
性能的に特別な点は無いのですが、ボディ上面にある大きなフィルムカウンターがアナログメーターのようで特徴的です。それだけで、今日の話題にしました。
アナログメーターのように見えるのですが、白い針のように見える部分はペイントされた指標でしかなくて、フィルムカウンターとしては数字の書かれた盤面が回転してフィルム枚数をカウントしていきます。
なので、結論からいえば古いカメラによくあるタイプのフィルムカウンターでしかないのですが、やはりそのデザインは立派で見栄えがしますよね。
あ、使用するうえではフィルムの巻戻し機構がないので、ダブルマガジン式(幸いこの個体にはマガジンが入ってました)で使うか、撮影後に暗室でフィルムを取り出すしかないです。