我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2024年6月

2024年6月 2日 (日)

シイベルヘグナーの証し

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日本シイベルヘグナーというのは、かつてライカの輸入販売代理店をしていた会社です。その時期は1974年~2005年。その前はシユミット商会という会社が戦前から輸入販売をしていました。

さて、画像の小さな金属に刻まれている「sh」はシイベルとヘグナーの頭文字。これはシイベルヘグナーが販売したライカボディに添えられたものです。

最近はあまり見なくなりましたが、30年くらい前は買取ったライカのストラップにこれが付いているのをちょいちょい見ていた記憶があります。

いろいろと検索していたら、ネット上で以下のような文言の書かれた紙を見つけました。

「お客様各位 お買上げ誠にありがとうございます。このたび、日本シイベルヘグナー(株)の正規輸入品である証として「Sh」オフィシャル・エージェント・マークをご用意させていただきました。ストラップに右記のように取り付けていただければ幸いです。尚、紛失された場合には、代替品はご用意できません。又、このマークは保証書のかわりにはなりませんのでご了承ください。 日本シイベルヘグナー株式会社 写真営業部」

右記のように~の右記にあったイラストを真似たのが下の画像です。

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*詳しい方からご指摘をいただきそうなので付け加えておきますと、上の画像の「sh」の金属マークはM型ライカに付属されていたストラップに対応するものと思われ、画像の中に写っている金具と黒い樹脂部はもう少し太いストラップに対応した(R型ライカ用)ものと思われますので、厳密に言うと少し違う組合せになっています。イメージとして捉えてください。

 

 

2024年6月 1日 (土)

リコーの24-40mm

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現物が手元に無いのに、何それ!?的なことが発覚してしまうシリーズ。

今週月曜日のブログでした。樽みたいな形をしたキヤノンEFレンズから、それと同時開発されたEOS700の特殊機構をそのカメラボディが手元にないのに、初めて知った!出来事がありました。

今日は専用フードから、それを使うレンズの出処が判明する~という出来事です。

「RICOH 24-40mm φ72」と記されたレンズフードを発見しました。はて?リコーにそんなスペックのレンズがあったかな?と思いました。

ネットで検索しても情報は非常に少ないのですが、「RIKENON P ZOOM 24-40mm/F2.8」というレンズが存在したのは事実でした。

24-40mmでF値2.8通し~というと、トキナーにありましたよね、同スペック。それが分かると、このフードのデザインもトキナーによく似たフードがちょいちょい存在しているよなぁと気付くわけです。

下の画像、右がリコーで左がトキナーと記されていますが、全く同デザインです。

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すると、リケノン24-40mmはほぼ間違いなくトキナーのOEMでしょうね。かつて日本カメラ社が毎年発行していたカメラ年鑑で確認したところ。リケノン24-40mmもトキナーの24-40mmもレンズ構成・最短撮影距離は同一、サイズと重さもほぼ同じでした。リケノン24-40mmはカメラ年鑑の1987年版~1992年版までに載っていました。

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そういえば~リケノンの50mm/F2の初期モデルが富岡光学製だそうで、「和製ズミクロン」と呼ばれたりしていますが、リケノンズームの24-40mm/F2.8がトキナー製と分かっても、特に騒ぐ人は誰もいないのしょうね…悲。