我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2014年5月

2014年5月 4日 (日)

血統表示付

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ニコンFM10やオリンパスOM2000、リコーXR-8など、ボディのどこにもそんなことは記されていませんが、どれも製造はコシナが担当していました。

こういうOEMってのは、何も最近になってからのことではなくて、古い時代からも行なわれていました。例えば、ニコンのニコレックスはマミヤが製造していたそうだし、キヤノンのキヤノネックスもマミヤ製。

で、ここにある「グラフレックス センチュリー35A」というカメラも。

グラフレックスといえば、スピグラなど大判系のカメラで有名なアメリカのメーカー。でも、これは日本は名古屋のコーワが製造していました。

その事実は同じ型のカメラが、コーワ名の「コーワ35N」で存在することからも推測出来ますが、このカメラの場合、裏蓋にまるで血統を証明するようにシールが貼られているのです。

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「Made for Graflex Inc. by Kowa Optical Works in Nagoya,Japan.」

これはこれで、なんか頼もしい!!

 

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2014年5月 3日 (土)

チェコ似

ここしばらくは、ちょっと珍品系ネタが続いていますが、これもちょっと興味津々系。

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1953年に新世光機というところが造った「Monte35」。

国産品ですが、ほとんど見掛けることのないカメラです。小さく頑丈そうなボディですが、決して高級機という印象は受けません。

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で、もう一台のカメラ。1947~48年頃にチェコスロバキアで造られた「Etareta」というカメラ。

チェコスロバキア製のカメラ自体を日本で見掛けることが珍しい。それは当時も同様だったと思います。

この2台、細かな意匠が違うところはありますが、大枠というか大筋のところ、そっくりです!これは模倣と言ってしまって良いレベル。

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製造年からして、模倣したのは我が国。

この前、戦前にドイツ製のブランド名などを模したカメラを紹介しましたが、今度は戦後にチェコでした。。。

 

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2014年5月 2日 (金)

FUJICAの6

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カメラは使ってナンボ!という考え方がありますけど、こういうカメラは、所有して愛でるだけでも十分に価値あるようにも思います。どうでしょう?

昭和30年前後の日本には、中判の蛇腹スプリングカメラが各メーカーから各機種出回っていました。ただ、どれも似たデザインをしているものが多かったように思います。

その中でも、この2機種の軍艦部のデザインは秀逸だったと思います。

昭和27年登場の「FUJICA SIX(ⅡC)」と、昭和30年登場の「SUPER FUJICA-6」。

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過去にもこの話題をしたことはあると思いますが、2台並べて画像に収めたのは初めてのような気がします。

どちらも独特な曲面を活かした軍艦部をしています。SUPER FUJICA-6の距離計内蔵ファインダーで大きいながらもアクセサリーシュー部を巧みに避けた微妙な曲面も良いですが、FUJICA SIXの小さなファインダーをやさしく包むシンプルな曲面も魅力的です。

ここまで褒めていますが、カメラ屋が私物としてカメラをため込んじゃいけないので、私は所有しておりません。。。

あと、参考までに少し前、「軍艦部に見る微個性」なんてタイトルで紹介したカメラもありました。

 

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2014年5月 1日 (木)

フォクトレンダーVITO B

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先日ブログでその経緯を取り上げた「フォクトレンダーVITO B」のこと。

その事後について告白してしまうと、話題に登場の大学生さんはちょっとガッカリされてしまうかもしれませんが、ここはオバケカメラ屋ので正直にオープンにしてしまいます。

結果的に交換で引き取ったというか戻って来たVITO B。大学生がお帰りになられた後、ちょっとだけ荒療治したら、シャッターが切れ始めました。数日経っても動いてます。。。

で、このVITO Bってカメラ、ふつうに空シャッターが切れません。

フィルムを入れれば当然シャッターは切れますが、そうじゃない時は、裏蓋を開けてスプロケットを指で回すことで、チャージされて切れるようになります。

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そう、これは使ったことがないと知らない人も多いはずです。

陳列中のVITO Bを手に取って首を傾げたりしている人が時々いらっしゃいますが、そういうことです。

だからと言って、特に興味もないのにその操作をされても困るのですが、、、売り物ですから。

そこで面白いなぁ~と思ったのは、「売り物だからシャッター操作はご遠慮ください~」って言いますけど、在庫期間が長くなってしまったカメラの場合は、買おうかどうか迷ったお客さんなどに適当にシャッターを切ってもらった方が良い状態を維持出来るのか、、、なんてこと。

その点、このVITO Bの場合は、そういう機会が明らかに少なくなってしまうから、余計に今回のような出来事が発生してしまうんだろうなぁ。それにもともと、シャッターが粘り易い傾向もあるみたいだし。

なんて、それは違いますね、すみません。お店の人間が時々チェックしないといけないんです、、、

*大学生のYさんへ、BITO Bがいちおう動くようになっています。もし気になるようでしたらご相談ください。よろしくお願いします。

 

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