我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2013年6月

2013年6月 4日 (火)

ダメ!?

Z1910

買取相談に来られた方の発せられたお言葉が、、、

その第一声、『どんなものか、ちょっと見てもらって…』。で、見せていただいたカメラがペンDとペンEES-2。

見させていただこうと包みから出している時に、『シャッター動いてる、レンズもキレイ~』をご強調。

そして、その雰囲気から買取り値を期待されている感じ。買取名人でなくて私二代目でも、そのくらいの感覚はもう把握できます。

こちらとしては、もうこの時点で少しお気の毒な気持ちになってしまっているので、私の前置きの発言などから、それを察せられてか、『ダメなのね』と。

ご持参されていないカメラ (~機種をうかがうと、やはり市場性が厳しそうなもの多し、あとは古いモノなので状態を見てみないと判断できない~) についての相談に対しても、『ダメなのね」と。

いやいや。。。

このお客さんには、最終的にちゃんとご理解いただけたので、こうしてオープンにいたします。

まず、お持ちいただいた機種的には、シャッター動いてないと、レンズがキレイでないと、単品での値付け自体が非常に厳しいのです。でも、見させていただくと腐食している部分が実際にあったりするわけで、あまり「状態の良さ」をアピールされると、かえってお気の毒になってしまうのです。

それから、「ダメ」というのはお客さんの価値観であって、私どもとしては、その市場性やこちらの価格に納得いただければ喜んで買わせていただくので、全然「ダメ」じゃないんです。

考えすぎかもしれないけど、「ダメ」を連発されると、なんの罪もないカメラに「ダメ」と烙印を押してしまっているようだし、はたまた、うちの店に「ダメ」の烙印を押されているような気分になってしまいます。

お客さん的に手放すのを「ダメ」と判断されるのは、自由です。

そして、そのカメラを手元に置いて、使ったり愛でたりするのであれば素敵なことです。

しかし、お客さんの価値観で「ダメ」と判断して、再び死蔵させるのも自由ではありますが、広い目で見ると勿体ないお話し。

その方も言われていました「実際に使わないものが沢山あって整理をしないといけないし、自分の子供たちがカメラに関心を持っているわけでもないと。。。」

それでも、「×,000円」の提示をしましたが、カメラ2台は持って帰られました。

(*上の画像は、本文に出てくる相談されたカメラとは違ってイメージ画像です)

 

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2013年6月 3日 (月)

Canon VI-T

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キャノンVI-Tというと、特徴的なトリガー巻上げが、見た目の一番のポイントですが、実は見えない部分でとても価値ある機種なんですね。

1958年に登場したこの機種から、シャッター機構が刷新されていて、1981年発売のNewF-1まで継承されるほど、完成度が高かったそうです。(←枻出版さんの書籍より、ほぼコピペ・・・)

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でも今回、私の目が留まったのは、底面にあるトリガーレバー及び、裏蓋開閉ロック用のノブまわりの美しいデザインでした。

でも、見れば見るほど魅力的なので、気にしながら見ていたところ、軍艦部より底面の方が明らかに塗装がシットリしていて良く、角の面取りなども秀逸なのです。

その両方から得られる指先のスベスベした感触がまた良いのです!

もしかしたら、この個体がたまたまアタリなのかもしれませんし、塗装の差は経年変化なのかもしれません。ただ、面取りなどの秀逸さはそんなにアタリ・ハズレが出るものでもないでしょうから~。

下手な画像でどこまで伝わるかどうか不安ですが、、、

2013年6月 2日 (日)

黒塗りの理由は?

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今でこそ、レンズのフロントキャップというと、そのほとんどが黒いプラスティック製ですが、40~50年以上昔のキャップは金属製が主流でした。

キャップの表側は、社名などの文字が刻印されていて見た目が良いものが多いのは、皆さんもご存知でしょう。

では、その裏側を意識されたことありますか?わざわざ黒く塗装しているキャップがほとんどなのです。

見える部分じゃないから手を抜いても良さそうなものを~。

やはり当時、カメラは高級品だったから手をかけていたのか、それとも、レンズに被せた時に隙間から入る光の乱反射を防ごうという真面目な理由なのか。。。いや、フードじゃないんだから、そこまで神経質にならないか。。。

と、いろいろと考えてみますが、わざわざ黒く塗装している理由が分かりません。

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2013年6月 1日 (土)

こっそりコレクション

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先日、Facrbookページで2台だけお見せした、私 二代目のこっそりコレクション

実は1年ちょっと前にもブログに載せていました。あの時はデジタルのIXYも一緒に写っちゃってましたが、こっそりコレクションのテーマとしては、「APSのIXY」にこだわりたいですね。

今でこそ、IXYといえばデジタルのイメージですが、元々はAPSフィルムカメラに与えられた名称ですから。

それに、APSフィルムの製造が既に終わって、先行きの無い…APSのIXYだからこそ、イイんです。変態っぽいですかね。。。

あと、カメラ屋はカメラを売ってナンボ~いやいや、皆さんに楽しみを提供しないといけない立場なのだから、カメラ屋がカメラをため込んでどうする???なんてことも言われがちですが、APSカメラなら、そういう矛先も向かないと思われ~(笑)。

で、現状9機種をコレクションとして捕獲しております。うち2機種で色違いがあるので、合計台数は11台。

APSのIXY、シリーズでここまでキープコンセプトのカメラも珍しいんじゃないかと思います。レンズの周りが同心円状にデザインされていること。ストラップが片吊りで、ボディ正面の刻印が縦位置(コレクション中1機種除く)で読み易い向きであること。

あぁ、買取りコーナーのウインドウにディスプレイされてる中に、こんなAPSのIXYもあった。。。でも、これを勝手にこっそりコレクションに加えるわけにはいかんだろうなぁ。あと、APS・IXYシリーズがトータルで何機種存在していたのかは、今のところあえて確認していません。先が見えてしまうとつまらないので。

Z1880

以上、去年のアップと重複する部分もありますが、数台増えた途中経過も含め~ということでお許しください。