我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2012年1月

2012年1月24日 (火)

何用のカメラケースか?

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さて、上の画像。何のカメラのケースでしょうか???

ヒントは中に入っているカメラのアイレット(ストラップ吊り金具)が、チラッと見えていること。さて、何でしょう?

実は、このケース1ヶ月ほど前から、現物合わせを忘れたまま置いていました。多分、〇〇用であろうことは推測出来ていたのですが。。。

で、今回その現物が出て来て、「あぁ~!」と思い出せたので、試着?いや、試用となったわけです。

もう一つヒントを出すと、底ケースに「SCHMIDT TOKYO」と刻印されています。

「シュミット(SCHMIDT)」と言えば、戦後にライカの輸入代理店だった商社です。そして、アクチナというブランドでライカ用のアクセサリーも販売していました。そのことは過去にも触れたことがあります。

さて、いよいよ答え! 正解は「ライカM3用」のケースでした!

前カバーはとても小ぶりなので、まさに画像のM3に装着されている沈胴エルマーあたり専用。

全体的にもちょっと小ぶりで変わったデザインのこのケース。前回のアクチナブランドのM3用ケース同様、ペンタックスSP用ケースみたいな親しみやすい質の造りに、ライカを収めるあたりが粋でいいんじゃないかと思います。

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2012年1月23日 (月)

7Sの黒艶

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「7S」といっても、キヤノンじゃなくてミノルタHI-MATICの「7S」。黒塗装の艶が実にイイ感じで、ただそれだけでのネタです。

1966年に発売された通常の銀色ボディのHI-MATIC 7Sは、いまやジャンク系ボディの中で比較的見つけやすい機種です。しかし、黒ボディとなると希少品。それもそのはず、1971年に登場した輸出専用モデルだから。

この黒の艶を上手く表現できる一枚を撮りたかったのですが、その知恵も腕もなく…我楽多屋に並べていたら、半業界人M氏が買って行く~というので、慌てて記念に撮ったのが上の画像。

シャッターが全く動作しない不動品でしたが、外観の程度はかなり良く。輸出品であった証の「JCII」だか「JMDC」だかの「PASSED」シールも底面に貼られたままでした。

ところで、このカメラ。絞りリング、シャッター速度リングともに「A」表示があるので、それぞれ両優先が可能なのかと思ったら、さずがに無理。その機能は同じミノルタのXDが1977年に登場するまで待たないといけませんでした。

F1.8の明るいレンズが付き、露出はプログラムとシャッター速度優先、マニュルが可能で、玄人にも受け入れられたモデルだったようです。

また、HI-MATIC 7の「7」の由来は、初代HI-MATIC(厳密にはOEM版のアンスコブランドもの)が、アメリカ初の有人宇宙船フレンドシップ7号に積まれて宇宙撮影を行った経緯から。

それで、HI-MATICの2号機なのに「7」が付けられたそう。「7」以降に登場した機種に「9」「11」は存在しています。

2012年1月22日 (日)

TAKUMAR-Fのこと

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先週の得?特?企画、第75回目で登場した「TAKUMAR-F」についての貴重な情報をいただいたので、以下、引用させていただきます。

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はじめまして、○○と申します(我楽多屋店頭には何度かおじゃましています)。いつも貴店ブログをたのしく拝見しております。

1月12日のブログでとりあげておられますTAKUMAR-Fレンズについてですが、短期間ですがPENTAX製品と同様の流通ルートで国内販売されていました。

国内での販売開始は1989年の秋頃で、アサカメかポンカメかのどちらかで小さく製品紹介の記事が出ていたのを見て、行きつけのカメラ店に発注して取り寄せた記憶があります。

「TAKUMAR-F 28-80mmF3.5-4.5」「TAKUMAR-F 70-200mmF4-5.6」が記事に載っていて、当時2本とも購入しています。

1990年春からは、SMCの付かない廉価版のPENTAX-Fレンズに名称が切替って流通するようになり、この年のカメラショーカタログから同様スペックのレンズがPENTAX-F名称で掲載されています。

このように国内では販売期間が短くカメラーショーカタログにも掲載なし、カメラ雑誌でも新製品記事で取り上げたのは1誌のみと、当時はTAKUMAR-Fレンズを知る人も少なく地味な存在でした。

米国ではSMC PENTAX-Fレンズの廉価版として上記以前から販売されていたようで、また上記2本の他にも「TAKUMAR-F 35-70mmF3.5-4.5」「TAKUMAR-F 70-210mmF4-5.6」のTAKUMAR-Fレンズの存在を確認(後年に中古で入手)しておりますが、こちらは国内販売の記録・記憶ともに私にはありません。

以上、TAKUMAR-Fレンズにつきまして何かの機会にでも我楽多屋のお客様にご紹介いただければと思い、今回メールいたしました。

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当時(23年前)、本で見て現物を買った~という方からの情報ですから間違いないですね。どうやら1年足らずの流通だったようなので、情報も少ないわけです。

貴重な情報提供、ありがとうございました!

ちなみに、このレンズは既に売れてしまいましたのでアシカラズ。

2012年1月21日 (土)

写真荒木町十景

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四谷荒木町・舟町の商店街を活気づけようとする有志の集まり「アラフネ応援隊」の手伝いをしている私二代目。

お客さんから貴重なアラフネ情報をご提供いただいたので、早速配信します。(あ、でもこれはあくまでも私個人からの発信です)。

実は荒木町にこういうお店があること自体知りませんでした、スミマセン。2010年秋オープンの「高品質珈琲と名曲 私の隠れ家」。

このお店で現在、喫茶展覧会が開催されていて、そのタイトルが「写真荒木町十景」というから、まさにドンピシャ!って感じで。

6人の作家さんが出品されていて、その中の鈴木さんがうちの店によく足を運んでいただくお客さんです。

昨日、少しお邪魔してきました。こじんまりと温かみのある店内に、小さ目のサイズで作品が飾られていました。

Kakurega

  • ・喫茶展覧会「写真荒木町十景」
  • ・「高品質珈琲と名曲 私の隠れ家」にて
  • ・新宿区荒木町6 ルミエール四谷2階A号室
  • ・2012年1月16日(月)~2月25日(土)
  • ・11:00~22:00(21:30ラストオーダー)
  • ・1ドリンクオーダーをお願いします。
  • http://www.arakicho.com/shop/kakurega.html

 

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で、触発された(笑)私も「写真荒木町八景」を。

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すみません、お目汚しを・・・。ちなみに、黒線が入っている2カットは、広角パノラマ限定ネタの時のです。

2012年1月20日 (金)

Rollei GERMANY

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ローライ35にストロボを付けようとすると、アクセサリーシューがボディ底面にあるため、不思議なスタイルになってしまうことはよく知られていること。

それが嫌な人や向かない撮影条件用に!?、こんなブラケットが純正品で存在していたこと、私は初めて知りました。

用品の整理中に出て来たこの物体。最初は「何だこれ?」と思いましたが、よく見ると「Rollei GERMANY」の刻印。

その大きさから、一眼や二眼用ではないと思ったので、ローライ35をどうかするもんだろう?と。そして程なく、ストロボを底付けしないためのブラケットだろうな~と推理は終了。

ところが現物合わせで確認しようと思ったものの、そんな時に現物(ボディ)が無いのがうちの店のお決まり。。。

幸いなことに古い雑誌の中にローライ35の底面の写真がほぼ原寸で載ってました。あてがってみると、ご覧のように「ネジ穴」、「レバーのための切り欠き」、「ホットシューへの接点」が見事にピッタリ合致してます。

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というわけで、推理当たり!!

2012年1月19日 (木)

ゴールドポイントカード

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ずいぶんと昔に一度触れたことのあるヨドバシカメラさんのポイントカード「GOLD POINT CARD」。あの時は飯田先生に「裏面に記された店舗名(数)で、その古さが分かる!」ってことを教えてもらった~という内容でした。ちなみに、私のカードの裏には15店舗記されています。

先日、ちょっと買い物にヨドバシさんに行った時に、うっかりとポイントカードを忘れてしまい、会計時に店員さんと以下のようなやり取りをしました。

  • 店員さん 「ポイントカードはお持ちですか?」
  • 私 「忘れちゃったんで、いいです」
  • 店員さん 「本日新しくお作りして、後日合算出来ますから、いかがですか?」と申込書を差し出されました。
  • 店員さん 「本日400ポイントちょっと発生してますから、勿体ないですし」
  • 私 「じゃあ、お願いします」

申込書に必要事項を記入して、新たに発行をしてもらいました。親切にありがとうございました。

画像のように、もともと持っていたカード(右)と、今回発行された新しいカード(左)はデザインが違います。

で、今度合算してもらう時って、、、どちらのカードにポイントを移すのか選べるのでしょうか???

汚れた古いカードを改めたければ新しいカードにポイントを足してもらえば良いのだけど、古いデザインのカードで歴史を楽しんだり、古い常連面!?したければ古いカードに足してもらうことになります。

どちらに移すのかを選べるのかどうかは、次にヨドバシさんへ行く時の楽しみにしておこうと思います(笑)。

ところで、新しいカードには表面にも裏面にも表記されているのですが「ポイントカードは、ヨドバシカメラが初めに考案したシステムです。」だそうです。

 

2012年1月18日 (水)

派手だが渋い

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写真カメラ誌各誌で活躍されているフォトグラファーの大浦タケシさんがご来店。

「すみません、置いていいですか?」と肩に提げていた三脚を床に置かれました。無造作に置かれた三脚自体(GITZO)よりも、雲台(アルミ削り出し)に私の目は行きました!

シャンパンゴールドと思われる派手な色した雲台なんだけど、私が発した言葉は「渋いですネ~!」でした。

この「KTS」というメーカーは、もともとは大手三脚ブランドの雲台等を製造していた所だそうですが、今は自社ブランドでこだわりの製造・販売をされています。

性能良い雲台を手頃に~って感じです。某ブログに書かれていましたが、金属加工業を3代に渡って営む下町の町工場でシッカリと手造りされています。

そんなこだわりに大浦さんも惹かれて使用されているんでしょうね。「でも、この色、メチャメチャ写り込みますけどね。。。」と言われながらも、プロがこうやって持ち歩かれてるんですから、モノは間違いないんでしょう。

こうやって、カメラアクセサリーに地味にこだわる楽しみ方も「渋くて」いいなぁ~と思った次第です。

第76回 得?or 特?

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最近、この得?特?企画に時々登場しているAF一眼のお得セット、今回はニコンF-601QDで、これだけでとりあえず大丈夫セットです(希望者にはフィルム・ストラップも付けちゃいます)。

今から15年以上前、私二代目がアローカメラに入った時、買取名人から「これくらい持っておけ!」と渡されたカメラがニコンF-601QDだったので、個人的には懐かしいカメラです。

この個体は、その時に私が持っていたモノよりずいぶんとキレイです。F-601は使っていると、ボディ表面がテカってくるもんなんですが、これはまだカサカサしてます。ほとんど使われてなかったんでしょうね。でも、現状動作は良好です。

セットでお付けするレンズは、タムロン28-200ミリ。ちょっとだけ鏡胴にガタがありますが、実用上は問題なく程度は外観・レンズとも良好です。

いつものように我楽多屋ご来店早い者勝ちで、3000円です!

2012年1月17日 (火)

絶対に怒らないでくださいね

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昨日、朝一でご来店された40~50代の男性の第一声が、「絶対に怒らないでくださいね」でした。さて、この後、何が起こったのでしょうか?

その男性、紙袋を2つ持参されていたので買取りのお客さんであろうことは推測が出来ました。で、男性がカウンターに置いた紙袋から中身を出そうとしながら、「買取ってもらおうなんてつもりはなくて、引き取りも断られそうなモノだから~」と。

で、出て来た品物が上の画像のカメラ。廉価版のプラスチック製コンパクトカメラ3台と8mmビデオカメラ…。お客さんのおっしゃる通り、ごめんなさい。これは買取りは不能…。

商いで買取りをやっている以上、お客さんからタダで品物を引き取ることには抵抗があり、通常お持ち込みいただければ、なんらかのお礼やお気持ちはお返し出来るようにしているのですが、今回の品物だけでは正直厳しいです。

でも、男性が「何かの役に立てばいいんだけど…」とも言われているので、特別にそのまま引き取らせていただきました。

後から気付いたのだけど、これらのカメラが入っていた紙袋は高級羊羹「とらや」の紙袋。紙袋の方が価値があったりして~(笑)。

また、同じく昨日の朝にいただいた問合せメールでは、「ペンタックスSPを古いから買取不可能…と他店で断られたのだけど~」という内容でした。もちろん、状態次第なので現物を見ないと何とも言えませんし、金属カメラとはいえ一般的には買取りは厳しい機種ですが、「何とかしましょう!」的にお答えしています。カメラ専門の買取り屋ですから!!

2012年1月16日 (月)

本末転倒・・・

O016
プレミアムコンパクトを謳うデジタルカメラのフジX10。そのウリの一つは、クリアな光学ファインダーを搭載していること。

しかし、AFや露出などの表示がなく、ブライトフレームさえ一切表示のないファインダーに違和感を覚える人もいらっしゃるようです。

でも、私はファインダーを覗いて撮るという行為と、写ルンです並みの明るさを長所と捉えて入手しました。

ところが最近気になるのが、そのファインダーの視野率の問題。85%と言われるその視野率だと、シャッターを切った後に表示される液晶画面を見て、あれ?と思ってしまうことが度々。

かなり意図して決めた構図なのに、ずいぶんと余計にふた回りくらい余計に記録してるんです。。。削られて写って無いよりはいいとはいえ。

そこへ、コシナ製のフォクトレンダーミニファインダー(28/35)が入って来たりするものだから、ついついお遊びでX10に載っけてみました。さすがに、クラシック風の外観にマッチしてますね。見ため的にはかなり満足レベル。

試しに、ズームを28ミリにして内蔵ファインダーと、ミニファインダーの28ミリフレームの視野を比べてみたら、大きな差はありません。ということは、ミニファインダーの28ミリフレームを意識しながら、レンズのズームを35ミリとかにしておけばいいのかぁ~!?なんてこと考えてしまいましたが、それじゃ、X10のウリであるファインダーの意味が全く無くなってしまうわけで・・・。