我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2011年6月

2011年6月17日 (金)

第63回 得?or 特?

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今回は、「小口径フィルター各種400円より」。

フィルターのサイズのことを小口径とか大口径とかいいますが、一般的には、小口径ってのは何ミリ以下で、大口径って何ミリ以上を指すんでしょうね!?

私の感覚では、39ミリ未満が小口径、72ミリ以上が大口径って感じですが、いかがなもんでしょう?じゃあ、その中間が中口径ってことになりますが、「中口径」って表現はあまり聞いたことないです。

最近はレンズが大口径化しているのでフィルターも大きめなものがほとんどで、小口径フィルターは新品はあっても受注品が多いみたいです。

普段から我楽多屋には小口径フィルターは案外とあるのですが、今回はちょっと数量限定で得特企画にしてみます。

値段は400円から1,000円まで。サイズは、19ミリ、24ミリ、25.5ミリ、28.5ミリかぶせ、B30などなど。いつものように我楽多屋ご来店早い者勝ちです。

2011年6月16日 (木)

舶来品

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最近の若い人に(←こんなフレーズを使い出したら初老の証し…)、「舶来品」という言葉が通じない場合があるらしい。

「舶来品」とは「舶来の品物。外国製品」の意。では、「舶来」とは「外国から船によって運ばれてくること。外国から渡来すること」の意。

大義では「外国から~」なんでしょうが、元々は「船舶で~」だから「舶来」なんですね。

戦前戦後とライカの輸入代理店だった「シュミット商会」は、舶来品=高級品=カメラを扱っていたわけですが、戦後のカメラ屋さん事情を聞くと、昭和20年代から30年代にかけて実際に流通していたライカの多くは、シュミットによる正規輸入品よりも米兵などが持ち込んだ「横のルート」のものが多かったそうです。

当時、正規品は流通量が少なく、予約しても納期が長く、価格的にも高価(当然に正規の保証が付く)だったために、「横のルート」で持ち込まれたモノがいくらか安価で盛んに売り買いされていたらしいです。

それでも、安心できる正規品を購入する層は確実にいて、そのことがシュミットのブランド力を高めたともいえるのでしょう。正規品の証しともいえるシュミットの赤いバッジを、画像のように革ケースに取り付ける人も居たということですね。

 

シュミット商会:明治(30年頃)から昭和(50年頃)まで、日本で営業したドイツ系商社。ライカの販売だけでなく、カメラマン育成にも力を注いだと言われている。ライカ代理店はシュミットのあと、シーベルへグナーに引き継がれた。

 

2011年6月15日 (水)

わくわく通信vol.4

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Bさんから届くワクワク通信(私が勝手に命名したのですが)、今回は渋谷の中古カメラフェアでの出来事なので、うちの店に直接関係ありません。。。が、面白いフードねただし、他の店で買ったものだから~なんて、小さいことは言いません(笑)。話題を共有させていただきましょう!!

 

渋谷で開催された「第14回世界の中古カメラフェア」で見つけた不思議なフードを紹介したくてメールしました。

添付した写真のライカM2、キャノンF1.2についているニコンのフードです。このフードは、某店のアクセサリージャンク用のカゴのひとつで見つけました。

そのカゴにはこのフードとそのほか数点のフードとフィルターが入っていましたが、値段のシールも表示もありませんでしたが、このひと際目立つニコンのフードを見つけた瞬間に「これは、ニコンS50mmf1,1用のフード」だ!!と思い、恐る恐る値段を確認したら 「5点で300円でいいよ!」とのこと。つまりこのフードは5点均等割りで60円でした。

持ち帰って現物をよく見ると、表示は「NIKON HN-23」で調べると80~200zoom用のフードを、前の持ち主が自分で機械加工と手仕上げでスリット加工したものでした。

しかし60円で手に入れたこの世界にたぶんひとつの手作りフードは、ご覧のようにキャノンの1.2にぴったりで、ファインダーもスリットのおかげでケラレも無く気に入っています。

中古カメラ市はこんな意外な出会いもあるので、いつも楽しみです。ワクワクは色々な所にあるものですね!

常連Bより

 

ちなみに、下の画像は改造前のHN-23。

P733 

2011年6月14日 (火)

Kakoストロボ

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かつてKako(カコ)というストロボメーカーがありました。

そのKakoのカコトップという製品の元箱・取説付きが出てきた(昨日のフラッシュガンと同じ人から)ので興味深く見ていたところ、二つほど気になる点を発見。

一つは、前にニコンの取説の注意書きから話題にしたことと同じ表記がありました。

お願い 長く御使用にならない場合は1ヵ月に1度電気を入れてみて下さい。性能保存によいのです、又使った後に残っている電気は発光させる必要ありません。」と。

ストロボメーカーさんが言うのだから、確実な話でしょう。(こう書くとニコンを信用していなかったみたいですが、そういうわけじゃない)

それと、取説内にあった他の機種紹介のページ(画像参照)で、ニコンSPに載っかっている右の2機種。ボディ上空にこんな大きな図体が載ってしまって、さて、シャッターボタンが押せるのかどうか!?と疑問に思ってしまいました(笑)。

2011年6月13日 (月)

流線形フラッシュガン

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これはもうそのデザインが凝っています。

収納した状態では、これ何だろう?と思うくらいスマートで、使う状態より、収納した状態のデザインを優先させたのではないか?と思えるくらいです。

開く(使う状態にする)と、これが何なのか多くの人には理解出来ると思います。「多くの人」という表現をしたのは、若い世代には、こういうモノを使って発光させて撮影をしていた事実を知らない人も多いと思ったからです。

今は外付けであろうが、内蔵式だろうが、繰り返し発光するストロボ(エレクトロニックフラッシュ)で便利に撮影が出来ますが、かつては、、、それこそ、閃光粉に発火させて撮影していた時代もありました。その次に、一回限り発光可能なフラッシュバルブ(閃光電球)を、今回紹介したようなフラッシュガン(発光器)にその都度セットして撮影した時代があったのです。

マツダは、かつて東芝が電球に付けていたブランド名。このフラッシュガンはバウンズ撮影も可能な便利な機種です。元箱・取説付きで、買取り依頼の品物に一緒に付いて来ました。

今でも、アローカメラの買取りで古いカメラと一緒にフラッシュバルブを引き取ることがあり、それを我楽多屋で安価で置いていると、喜んで買って行かれる方もいらっしゃいます。そんな時には、このフラッシュガンが必要になります。

2011年6月12日 (日)

SR-7のあるボタン

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たまには、こんなフェチねたでも。。。

ミノルタSR-7のレンズマウント向かって右側にある、直径7~8mm程の銀色の小さなボタンをご存知でしょうか?

内蔵露出計の感度切替用「低輝度切替ボタン」と言います。

被写体が暗くて露出計の指針が働かないような場所でこのボタンを押すと、露出計内部の感度が切り替えられて、適正露出を得られるようになるのです。

まぁ、そんなウンチクはどうでもよくて、このボタンの手触りがいいんですね。。。まず、その微妙に艶消しされた肌触り、そして、微妙に弧を描いてえぐられた形状、さらに、ボタンを押す前の状態で微妙にグラグラと動く遊びが、なんともイイ感じなのです。

どこかのカメラ屋さんで機会があれば、怒られない程度に試してみてください。

あっ、このボタン。New SR-7に限った話です。マイナーチェンジ前の初期型では、低輝度切替ボタンはボディ背面、ファインダー覗き窓の左側にあって、このボタンの感触は特に癒されるものではありませんので。

2011年6月11日 (土)

マミヤ沼

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先日、我楽多屋でSさんに、マミヤC33をお買い上げいただきました。

このマミヤC33、レンズを含めて全体的にまずまず程度の良いものでしたが、シャッターに少し引っ掛かる症状がありました。

店内を物色中のSさんがそのマミヤを手に取られたので、これはおススメしてしまおう!と思いました。Sさんなら、こんな状態でも騙しだまし使われたり、ご自分で直してしまうだろうから、シャッターのことはあまり気にされないだろう!と思っておススメした次第。

以前にブログでも話題にした、小さな「m」の文字がびっしりと並んだ貼り革であること。重量級だけど、プロ使用もされた銘機であること・・・などなど、話をするうちにSさんもその気になっていただけ、お買い上げいただきました。

ご来店時に提げていたポラロイドと入れ替えで、マミヤを提げて帰る~というので、一緒に入荷していた、ストラップと革ケースも一緒におススメ。

それと、、、これ(マミヤC33)を買うと、良いことか!?悪いことか!?今後にこんな楽しみも付いてきますよ~、と。二眼レフでありながら、交換レンズを探す楽しみ、一辺が可動式になっている立派なフードもあるし、パララックス補正のパラメンダーや、数種類ある交換ファインダーなど、豊富なアクセサリー類を探す楽しみがあるんですね、マミヤの二眼には。

そしたら、わずか数日後にSさんからメールが届きました。渋谷の中古カメラフェアで早速、交換ファインダーを見つけて購入してしまった~と。まるで文金高島田を被ったようなプリズムファインダー。どうやら、うちで本体を買われた金額の倍近いお値段だったようですが、、、

お知らせメールをいただいたのは嬉しいことですが、Sさんをマミヤアクセサリーの沼にはめてしまったのは私の責任でしょうか。。。

前橋のカメラ大中古市

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前橋で開かれる「カメラ大中古市」、すっかり恒例の行事になり、うちのお客さんにも足を運ぶ~という方もたくさんいらっしゃいます。

あと2週間ほど、6月26日(日)に開催されますよ!今回から会場が変わるそうなので、気を付けてください。

前回までは駐車場不足がチラシにも書かれていましたが、今回は大駐車場完備と書かれています。でも、地図をよく見ると、出入り口前駐車場は午前9時開門に対して、河川敷側駐車場は早朝から利用可とあります。早入りを狙うなら・・・。

  • カメラ大中古市
  • 2011年6月26日(日)
  • AM10:00~PM4:00
  • グリーンドーム前橋 B1サブイベントエリア
  • 前橋市岩神町1-2-1
  • 詳細・MAPなど→http://www12.wind.ne.jp/photopartner/sale.html

 

2011年6月10日 (金)

おみやげ

P731 
昨日と今日と、来店されたお客さんが「これ、おみやげ~」と言って、あるモノをくれました。

昨日のFさんのおみやげは、40.5mm径のオリンパスロゴ入りレンズキャップでした。

えっ!?と一瞬反応に困っていると、「ここへ来る途中の駐車場で拾ったんですけどね。適当に使ってください」とのこと。

今日のHさんのおみやげは、ニコンのアイカップDK-24でした。

やはり、うちの店に来る前に青山の交差点で拾ったとのこと。「あのまま見過ごしたら、踏みつけられて壊れるか、ゴミとして処分されるだけでしょう。こちらへ持ってくれば、何らかリユースされるでしょうから」と。

なんか嬉しいですね。廃棄されそうなカメラ用品を救出しようとするカメラ愛。それをうちの店に持って行こうと思っていただける我楽多屋愛!?

そして今日もうひとり、HAさんが「びわ大福」をおみやげにくれました。これは何らかのリユースというわけにはいきそうもないので、遠慮なく早々に私自身が頂戴いたしました(笑)。

で、ついでに店の近辺の和菓子情報!

いちご大福の元祖と言われている「玉屋」さんの四谷店が、うちの店から歩いて2~3分程のところにあります。

我楽多屋で買ったモノマガジン更新

田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。

今回で140回目!テーマは「1000円のタムロンズーム」です。

こちらより、お楽しみください!