我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2011年6月

2011年6月23日 (木)

わくわく通信Vol.5 来店編

MIRANDA[1] 
いよいよお馴染みになってきた感のあるBさんのわくわく通信。今回お知らせいただいたのは、「ミランダdx-3」というモデルです。私は見た記憶がない・・・とお返事したので、わざわざ現物を店にご持参いただけました。

まずは、最初にお知らせいただいた「わくわく通信」は以下のような感じでした。

 
「また、またフードネタですいません。

前に購入させていただきましたMIRANDA HOOD(箱、ケース付き)の出番がついにきました!!

あのフードを買った時には、 いつか、最初期型のミランダTでも買った時にこのフードを付けてやろう・・(でも高いよなあ~)などと考えながら、箱のまま他のフードと同じケースの中にしまっていました。

フードの出番は突然きました。

都内の某店のジャンクコーナーにミランダdx-3とレンズが目に入りました。「ミランダカメラ国内発表の最後となった悲運のカメラ」は、1975年当時に雑誌の新製品紹介の記事写真で見た記憶はありましたが、本体を見たのは初めてでした。(ミランダカメラは翌年の1976年倒産しました。)

本体をさわってもっとびっくりしたのは、どこにも傷ひとつなくモルト劣化なし。ファインダーもクリア、まるでデッドストック品の状態でした。

早速、ジャンクコーナーから救出して電極を清掃して電池を入れてみると見事に動作して異常なし!

この超美品の最後のミランダに付けるフードはもちろん、あの我楽多屋さんで買った新品のミランダフード!しかありません。!

添付した、写真は36年ぶり?に出会ったdx-3とフードの2ショットです!今度の休みは早速この組み合わせで試写に行ってきます。

ではまた、ワクワクを探しにおじゃましますね!(ああ、ミランダのレンズ沼に足元が沈んでいく~ ・・)

常連Bより」

  

後日、現物持参でご来店いただき、私も現物を見せてもらいました。

ミランダとして最終型になったこのモデルには、それ以前のモデルで見られたペンタプリズムのデザインに特徴あるスタイルで無いのがちょっと淋しいところですが、独自のミランダマウントは継承されています。

で、その時の我楽多屋の在庫の中にミランダマウントを探すと、ミランダ純正135mm(下の画像右側)があったのです。

Bさんのdx-3に装着されていた35mmと比較したところ、面白いことに、焦点距離に100mmの差があるというのに、レンズの全長は大して差がないのです。

先のわくわく通信で自ら予告されていたように、Bさんはミランダのレンズ沼にはまってしまったようで、この135mmもお買い上げいただきました。

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*画像左:AUTO MIRANDA E 35mmF2.8  画像右:AUTO MIRANDA E 135mmF3.5

集まれ!カメラ少年少女

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こんなトークショーを行ないます。

金属製のフィルムカメラを懐かしい~じゃなくて、珍しい!と感じる、

次世代を担う「カメラ少年少女」に買取名人がお話しします。

詳細はこちらをご覧ください→http://arrow-camera.weblogs.jp/blog/magono.html

*しばらくの間、この記事をブログのトップに表示いたします。

2011年6月22日 (水)

リコー 24-40mm

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左側のフード、「RICOH」・「24-40mm」と表記されています。でも、詳しい人ならパッと見た目では、「トキナーのフード?」と思われるでしょう。それくらい良く似ています。というか、同じ造りです。

さて、リコーのこんな焦点距離のズームレンズがあること自体が、ほとんど知られていないのではないでしょうか?調べてみたら、リケノンP24-40mmというのが存在していて、F値は2.8の固定らしい。

私自身も現物を見た記憶はありません。そんなレンズのフードですから、ますますレアモノといえるかもしれません。

あ~っ!そういえば、トキナーにAT-X24-40mmF2.8ってレンズがありますね。。。それのフィルター径が72ミリであることもわかりました。リコーのフードに表記されたサイズと一緒。ということは、もしやレンズもフードもOEMか!?

*画像右側のフードは、トキナー28-70mmF2.8用のフードです。

2011年6月21日 (火)

ネオカ ズノー

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面白いものです。先月、こんなコメント付きの買取り依頼がありました~と紹介したことがあったのですが、その中に「ネオカから外したズノー」というコメントがありました。

そしたらこの前、長徳先生が東京大周遊中!?に立ち寄られた時に持参されていたのが、「ネオカに付いたズノー」いや、「ズノーが付いたネオカ」でした。

1960年発売の「ネオカS」と刻印されたこのボディには、ズノー4.5cmF1.8が付いています。

年代モノの金属カメラで、デザインもそれっぽい雰囲気なのに、案外とコンパクトで軽量でイイ感じ。シャッターボタンまわりもライカっぽいし。

しかし、長徳先生に言われてシャッターを巻上げてみると、なんだか、妙にトルクがかかり、分割巻上げ出来ないのにずいぶん大きなストロークが必要。これはこれでいいのかもしれませんが、軽量コンパクトなイメージとはちょっと相反してる。。。

軍艦部に刻印された「Neoca-」の赤い「」が、クルマのスポーティーグレードのようで、これもイイ感じ。

一番大事な!?描写ですが、長徳先生曰く「じゅうぶん良く写る」とのこと。

2011年6月20日 (月)

ベビーローライ

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先日、紹介したイコフレックスは見て楽しい~という感じでしたが、このローライフレックス44(通称:ベビーローライ)は持って楽しい~という感じが強いです。

Fさんが嬉しそうに持って来られた画像のベビーローライは、1932年発売の最初期型。127フィルムを使います。

6×6の二眼レフより、ふた回りは小さいであろうコンパクトボディながら(下の画像参照)風格漂うボディであること。そして、手に持った時のフィット感が堪らない!ということで、Fさんは最近、他の中古カメラ店で買われたのだそうです。

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手に取れば分かるのですが、確かに適度な大きさなのです。持ってるだけで楽しくなってしまいそうなほど!?戦後に登場したグレーモデルのローライフレックス44や、それを模したとも言われるヤシカ44よりも、この初期のモノはさらに気持ち小さいのです。

外装は適度に、いや、、、かなり貫禄が出ていますが、レンズの状態が良いのでレンズ保護のためにフィルター探しに来られたのが、Fさんご来店の本来の目的。見せびらかしに来たのではなかったのです。

現物合わせで確認したところ、32ミリ径のカブセ式フィルターがジャストサイズ!ということで、銀枠のイエローフィルターをお買い上げいただきました。

さすがに、ここら辺のサイズになるとモノクロ時代がメインなので、プロテクターやUVフィルターは探しずらいです。。。

第64回 得?or 特?

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得特企画、第64回目にして変則企画で実施します。

我楽多屋にて、商品を1,000円以上お買上げいただいた方の中でご希望の方に、「コンパクトカメラを1台差し上げます」です。

コンパクトカメラと言っても、使い捨てカメラと同等レベルのカメラですが、、、でも、使い捨てカメラとは違って、ちゃんとフィルム交換が可能です。色は青・緑・ピンクの3色でスケルトンタイプ。未使用品です。

全部で23個あるので、1,000円以上お買い上げいただいた方の中から希望者に先着23名までです。

やはりいつものようにお急ぎあれ!

2011年6月19日 (日)

一蕃鶏

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買取名人が通う荒木町のお店に「一番撮り」、いや失礼…、「一蕃鶏(いちばんどり)」という美味しい焼鳥と釜めしのお店があります。

数年前にカウンターだけの小さいお店でスタートしてから、味の評判も良く繁盛続き。最近、歩いて数十秒程の所にあるもう少し広いスペースのお店に移って、営業を続けられています。

美味しさの秘密は、鶏は富士山麓で伸び伸び育った「富士高原鳥」を使用し、釜めしは一つ一つ炊きあげること。

マスターは三十代の男盛り!お店の移転拡張、お子さんの誕生、そして、初の高級カメラ入手と、その勢いにあやかりたい程です。

マスターはカメラマニアではありません。しかし、「いいカメラを一台所有しておきたい!」という気持ちのマスターに買取名人が巧みにアドバイスをしたのであります。マスターも知っている高級ブランド「ライカ」を勧めたのは言うまでもありません。

所有して満足感が得られるもの、長く所有しても色褪せないもの。という観点から、名人が薦めたのはライカM3。レンズはズミクロン50/2付き。

ライカ販売のプロ、銀座三共カメラの佐藤さん(下の画像一番手前の紳士)曰く、「二回巻上げの初期のM3でこれだけキレイなのは数少ないし、この頃のモノが一番シッカリしてる」と、お墨付きの一台。

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例えマニアでなくても、欲しくなる味の深さが金属製機械カメラにはあるものです。それが分かるマスターが作る焼鳥や釜めしが味わい深いのも納得なわけです。

 

2011年6月18日 (土)

イコフレックス

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イコフレックスⅠ型(戦前型)です。

このカメラの性能がどうだ…、歴史がどうだ…、と言う以前に、そのデザインに魅せられてしまう人が多いのではないでしょうか!

2眼レフカメラというと、比較的似たようなデザインになってしまいがちですが、このイコフレックスは独自なデザインが盛り込まれていて、まるでどこかの教会建築のように感じられませんか!?

フロントパネルが6角形だったり、フィルム巻上げレバーが前面の下にあったり、6角形パネルの頂点部には距離指標と被写界深度表があったり、両側面(前面も)は上に向かう程に幅が3段階で絞られていたり、と。まるで芸術品のよう。

これなら、たとえ壊れていても十分な装飾品に成り得ますね。

私の中で、デザイン的にそそられる二眼レフといえば、他には、コンタフレックスとフジカフレックスかな。。。

「ウィーン 街の光・冬の影」

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田中長徳先生のブログでは既に告知され、先月のがらくた市でもアナウンスされた写真展のDMがいよいよ届き、こちらでもお知らせをさせていただくことになりました。

 

  • 田中長徳写真展「ウィーン 街の光・冬の影」
  • 2011年6月22日(水)~7月10日(日)
  • リコーフォトギャラリー「RING CUBE」
  • 入館無料・火曜休館
  • 11:00~20:00(最終日は17:00終了)
  • 中央区銀座5-7-2 三愛ドリームセンター8・9F
  • http://ringcube.jp

 

リコーのデジタルカメラGXRでウィーンを撮影した作品、約40点が展示されるそう。長徳先生が20代の頃に8年間生活したウィーンを約30年ぶりに撮影。

リングキューブの案内によれば、「懐かしさの中に新しさが交錯する光景を鮮やかに切り取っている作品からは、路上スナップの楽しさが伝わってくる」とのこと。

また、7月3日(日)14:00~はギャラリートークも開催予定。詳細はリングキューブのウェブでご確認ください。

2011年6月17日 (金)

こりゃ、貫禄あり

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そのデザインや佇まいに痺れてしまいそうなクラシックカメラが揃って買取り依頼にやって来ました!

これらを部屋に飾っておくだけで、毎日が楽しくなりそうです。ただ、並べるに見合う部屋を持っているかどうか!?って、問題もありますが(笑)。

後方からイコフレックス、コンタフレックス、スーパー6、コンタックスⅠ、最後はご愛嬌でロシアのコピーライカ、それもナチスもどきの刻印入り!?残念ながら状態としてはどれも動作不良、手当をしないとこのままでは本当に飾りにしかなりません。。。

さて、この中の1台。コンタックスⅠ型は1932年に登場したモデルで、ツァイス・イコンが持てる技術を注いで開発した高級機と言われています。

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この個体の珍しいのは、背面上部に「徳国製」の刻印がされていること。「徳国」とは、中国での「ドイツ」の呼び名。同じく漢字を使うのに、日本では「独国」と表記するのに面白いですね。

個人的にはイコフレックスのデザインにも惹かれてしまったので、これは後日また。