我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2010年8月

2010年8月24日 (火)

今月のトークショーは

今週土曜日28日は我楽多屋の「がらくた市」です。

本日から新宿高島屋では「第2回 新宿クラシックカメラ博」も始まってますし、これから月末に向けては、中古カメラ熱が高まりそうですね。

がらくた市当日、いつものように我楽多屋は10時開店で、午後2時からは全品1割引き!

ただし、田中長徳先生のトークショーは今回、夏バージョンで行ないます。午後2時半過ぎに、1階我楽多屋店内でスタート。しかし、猛暑が予想されますので、連絡事項とプラスαで30分少々トークショーをやった後、場所を移して「暑気払い」と称した、長徳先生を囲みながらの宴席にしたいと思います。

jこの暑気払い、参加費(3,000円)が必要になりますが、ビール、焼酎、ウイスキー、ウーロン茶飲み放題です。終了時間は午後5時半。

ちなみに、我楽多屋は午後7時まで営業です。

2010年8月23日 (月)

酷暑のカメラ道

SR-1S&KOMURA[1]

少し前にフィルムカメラが季節モノでは困る・・・というような話題をしたことがありました。それは、こうも暑いと露出だピントだ、失敗は許されない~などとジックリ撮影してられない。。。という意見があったからです。

さらに、つい先日はこんな話も聞きました。とある中古屋さんで三脚の在庫が沢山あったので、「何で?」と聞いたら、「夏に三脚は売れない~」と言われたそうです。

どうやら、卒業式だ入学式だ紅葉だという時期には、三脚据えてシッカリ写真を撮るけど、暑い夏にそういった撮影をする人が少ないという理由らしい、、、ホントだろうか!?

そしたら、常連Bさんさんからこんなメールが届きました。Bさんも暑さにはマイっているものの、しっかりフィルムカメラを使っているそうです。素晴らしい!

 

お久ぶりです。

夏前までは、中判カメラ3台をカメラバックに入れて、東京都内を平気で歩き廻っていましたが、さすがに、今年の夏の暑さには体力も消耗してしまい、できるだけ軽いカメラに手が伸びてしまいます。

あまり暑いと食事も何かさっぱりしたものを求めるように、やれ、ハッセルだライカだニコンだブロニカだといっていたのもこの猛暑で、たまにはさっぱりしたものを、というわけで。

先月、我楽多屋さんで購入したKOMURAのSR用プリセット絞りのレンズを2本と、SR-MはかさばるのでSR-1sのコンパクトなシンプルセットをバックに入れて、猛暑の都内を撮影して歩いています。

カメラメーカー純正のレンズばかりを注目ていましたが、このKOMURAの2本(35mmF2.5、135mmF3.5)は、レンズも作りがしっかりしていて操作感もよくて気に入っています!(つい絞り込み忘れてシャッターを押してしまい、オーバー露出を連発するのは修行が足らん!反省!)

常連Bより

2010年8月22日 (日)

オートヤシノンDX

P10114

オートヤシノンDX 50mm/F1.4というレンズが入ってきました。

マウントはM42スクリューマウント。大口径で、重量感のあるクラシカルな鏡胴が気になり、デジイチ用の私物にしてしまおうか…と思ってしまいました。

レンズ好きな人々の間では、富岡のレンズと聞いただけで反応する人も多いかと思います。調べてみたら、このヤシノンもやはり富岡光学製。

富岡光学とは、現ニコンの光学技術者であった富岡正重氏が退職(1924年)後、1930年ごろに立ち上げた光学機器メーカー。戦時中は光学兵器の製造をする傍ら、優秀な工業用レンズも製造。戦後は、1968年にヤシカ(現京セラ)の子会社化されるまで、各社(ヤシカ、リコー、マミヤ、コニカ他)に優秀なレンズをOEM供給していた。

ヤシカ製カメラの高評価は、富岡製レンズのおかげと言っても過言ではないらしい・・・。また、ヤシカコンタックスのカールツァイスレンズの製造もこの富岡。

ただ、ヤシカのレンズがすべて富岡製というわけではなく、今、我楽多屋にはスーパーヤシノンR 30cm/F5.5というレンズがありますが、これは違うらしい。少し前に飯田鉄先生がおっしゃってました。

さて、、、オートヤシノンDX50mm/F1.4を私のデジイチistDにペンタックス純正のアダプタを介して装着したところ、このレンズ、無限遠よりの時に、後ろ玉の飛び出し量が大きくて、ミラーに当ってしまうよう。。。で、私物化は断念。。。

いや、カメラ屋が私欲に走ってしまってはいけないのです。貴重な銘品やレアモノは、カメラ・写真愛好家の皆さんに流通させないと!それがカメラ屋の使命でもあるのではないかと!

最後に、上の画像でレンズの台にしている真鍮(色)のモノは、M42のリアキャップ。これもレアモノかと。

第35回 得?or 特?

P10113

今回は「リコーオートハーフのフロントキャップ 400円/個」です。

このキャップオートハーフ以外では使い道のないフロントキャップですが、カメラ自体に人気あるので案外と探している人が多いキャップです。この後の時代のプラスティック製コンパクトカメラにも、レンズとファインダーを一緒に覆うタイプの機種専用のキャップが存在しましたが、あれはほとんど価値が無くなってしまってます。。。

これは後期のキャップ。ちなみに前期のキャップは、表面がツルツルしていて、色も白と黒があったそうです。

いつものように我楽多屋ご来店早い者勝ちです。

*上の画像、キャップがいびつに並んでいるのは、リコーの「R」を模ってみただけのことです。

2010年8月21日 (土)

巻上げレバーの

P10112

あるお客さんに指摘されるまで、私自身は気にしたこともなかったこと。

シャッターを切る際、巻上げレバーに指を掛けて、次の巻上げに備えるような具合で、少しでも巻上げ方向にテンションを掛けていると、シャッターが切れなくなるカメラがあるというのです。

この症状が明らかなのが、ニコマート。FT系もEL系も。

ただ、その他のカメラでも、多少切りにくくなったり、引っ掛かったりする傾向があるものも結構あるにはあります。巻上げ部分に機械的な無理をかけてしまうかもしれませんから、あまり執拗にいじるのもお勧めしませんが~。

このことを教えてくれたお客さんは、これが気になって、ニコマートは使いたくない、使えないとのこと。

私も時として、変な観点でモノを見ていて、ふつうは人が気付かないようなことが気になって仕方ない~なんてことがよくありますが、今回の巻上げレバーの事象に気付くには、撮影が連写傾向にある人や、指使いにクセのある人でないと無理かもしれません。

ちなみに、キヤノンEFもこの事象が顕著だったので、もしや?巻上げレバーをキッチリと収納することで、シャッターロックがかかるカメラにみられる事象なのかも!とひらめいたのに。ニコマートFT系は収納しても、メーターがOFFになるだけで、シャッターロックは掛からないので、、、因果関係は無しのよう。。。

2010年8月20日 (金)

雑誌広告リニューアル

New

日本カメラ、月刊カメラマンに掲載しているうちの店の広告を、この8月発売号(8/20発売)より変更しました。毎回、原稿を変更する際は、どうしようか迷うのですが・・・今回はちょっと思い切って、ガラりと変えてみました。*アサヒカメラはスペースの都合上、既存の原稿のままです。

ここからはちょっと長くなりますが、新原稿の制作裏話を~。

「そろそろ広告原稿を変えないとな~」と思いはじめて数ヶ月、日本カメラの担当営業 I さんにも「野田さん、原稿変えてみましょうよ!」と後押しされて、7月初めにいよいよプロジェクトが動き始めました。ここ10年くらい、うちの店の広告制作は、私の友人でもあるデザイナーB氏に手伝ってもらっていますが、今回はディレクター的役割までお願いしました。

広告の原稿を考え始めると、あれも言いたい、これも言いたい・・・となって、限られたスペースの中が文字ばっかりになってしまう傾向があります。でも、カメラ雑誌を読んでいる人には、長年の広告掲載でうちの店を認知していただいている率も高いだろうし、詳しく知りたい人には、ホームページなども覗いてもらえるわけだし、今回はイメージ広告より振ろうということに。

何かキーワードを決めて、それを印象付けられるような内容~ということで案を考えるうち、「量販店やネットショップにはない、カメラ屋さんの良さにこだわりたい~」そんな内容で行こう!と。

で、デザインは?たしか、少し前に某ビールのCMで、著名人親子が飲みながら語り合っている設定があったので、それに似た感じで渋めなのがいいんじゃない!と方向性が決定。

コピーはいつも内製です。コピーライターさんには頼らずに、自分たちで作ります。

撮影場所は、うちの店の程近く、友人がやっているバーを貸してもらうことに。

カメラマンは?プロにお願いするのもいいけど、ここは「四谷系銀塩組」の期待のホープ、日芸のH君に相談したら快諾してくれました。

7月19日(日)の昼下がり、撮影開始。デジタル撮影で依頼したので、H君の撮影機材はニコンD700。甘えついでに、撮影小道具として、M型ライカもお願いしたところ、ローライフレックスまで持参してくれました。プラス、私好みのペトリカラー35の3台を、グラスと一緒にテーブルにセッティング。

どんな服装したらいいか?と、デザイナーB氏に相談すると、ちょいワルっぽくしてみたら?とか言われましたが、ご覧のような、ごく普通っぽく少しラフな感じになりました。

で、どうでしょうか?「中古を扱うからこそ、カメラ屋さんでありたい!」っての。

どういう意味?って思う人もいらっしゃるでしょう。こんな感じです↓ 。

まずは、一台一台程度の違う中古品だから、現物主義でいきたいし、その品物を仲立ちにして人と人との繋がりも大切にしたい。

そして、買取り~カメラを手放す理由やきっかけは、人それぞれだから事務的な買取りは避けたい。そして、我楽多屋~買い物の楽しみを味わってもらいたいので、あの店でこんな経緯で買った~みたいな付加価値も楽しんでもらいたい。

そのためには、事務的で人情味が薄い量販店やネットショップのようではなくて、町の八百屋さんや魚屋さんみたいな店の人の顔を見えて、気軽に話せるようなカメラ屋さんでないといけないんじゃないかと思っているのです。

実は、語っている内容の違う第2弾も用意していますので、乞うご期待!?

2010年8月19日 (木)

888888

P10109

ブログのアクセス数が「888888」を超えました!!!!!!!!2010年8月18日午後3時過ぎの出来事でした。

これもひとえに皆様のおかげです。誠にありがとうございます。

毎日更新を目標に、いつから「空き日」を作らずに続けられているのか、ちょっと分からなくなってしまいました~。それくらい頑張ってます(笑)。

このスタイルのブログにしてから2年5ヶ月ほど。過去の記事をご覧になるには、過去10ヶ月分は画面左側のサイドバーに年月表示がされていますので、そこをクリックすることで、指定の月へリンクします。それ以前をご覧になるには、その年月表示の上にある「アーカイブ」の文字をクリックすると、2008年3月以降の年月表示がされますので、そこから、各月に飛ぶことができます。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

ちなみに、画像はちょうど確認出来た「888888」のカウンター。私自身が普段のパソコンからアクセスしてもカウントされないので、どなたかが踏んだキリ番を偶然見られたことになります。めでたい!

2010年8月18日 (水)

保証券

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買取依頼のあった品物に、今までに見たことないような立派な保証書(券)が付いていました。

まるで、表彰状みたいな体裁。

カメラはドイツ製クラフト社のカメラ。残念ながら、カメラ自体はその状態も含めて、買取り査定的には厳しいものでしたが、この保証書はレアモノかもしれません、、、だからと言って、値が付くモノでもありませんが。。。

昭和9年8月4日に、大阪のもみぢ屋商店本店にて発行された保証券。

2010年8月17日 (火)

5本指ソックスと

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いきなり変な画像でスミマセン。かなり私事ですが、数年前から、靴下は5本指ソックスでなければ履けなくなってしまいました。

それなのに今でも、靴を脱がなければいけないような場面では、多少のためらいというか、恥じらいというか、そんな気持ちが起こります。それは何故か?5本指ソックスが、いまだに市民権を得ていないから。実際、スーパーや百貨店の衣料品売り場に行っても、品数が少ないために、選択肢がなくて困ることが多々。

ところが、5本指ソックスを履いている人の話を聞くと、多くの人が「一度履くとやめられなくなる」と言います。プロ野球選手の井口選手(千葉ロッテ)も、5本指ソックスの愛用者で、大リーグ在籍時は、米国で入手出来なくて困ったという話を聞いたことがあります。

確かに、最初に履いた時は指がモゾモゾするような感覚になるものの、慣れると歩いたり走ったりする時に、靴の中で指先が踏ん張れるような感覚になり、とても良い心地なのです。

また、反5本指ソックス派の意見に「履くのが面倒」というのがありますが、一日中履く靴下を履く時の一瞬の面倒なんて些細なことだし、慣れれば案外とスッと履けるようになるもの。逆に、一発で5本指ともすべてスッと通った時の満足感もいいものです。

無理矢理のようですが、写真趣味に置き換えると、「撮影に行くと、まわりがみんなデジタルカメラばかりで、フィルムカメラを使う肩身が狭い・・・」などという人が居ますよね。そんなの気にしないで、自分が良かれと思うものを使うべきだと思うんですが!

ただ、「フィルムカメラを使っていると話しかけられて困る、落ち着かない、集中出来ない・・・」という話も時々耳にします。それは場合によっては、厄介なことだと思いますが、関心があって話しかけてくる人には、そいつにも影響を与えてフィルムカメラを使わせてやる!くらいのある程度の覚悟は持って、受け答えをしてみてはどうでしょうか。

フィルム人口を増やすことが、フィルムの供給や現像環境の確保など、自らの写真趣味にもいい意味で返ってくるのではないかと思うのですが、いかがでしょう。

2010年8月16日 (月)

マツダ

P10100a

言われてみると、気になってしまう古い写真用品に時々見かける「マツダ」というブランド。フィルターや、フラッシュバルブに多いようです。

で、数日前に「得?or 特?企画」で登場したレンズフィルター用の商品展示ケース(棚)にも、「マツダフィルター」とネームの付いたものがありました。

あの時の画像では分かりづらかったのですが、「マツダフィルター」の文字の右下寄りに「東芝写真製品」とも書かれていたのです。数ヶ月前には、フラッシュバルブ10ケ入りのパッケージにも、「マツダ」「東芝」両方のネームが入っていました。

最近の人は「マツダ」と聞くと、ほとんどの人は自動車メーカーを思い浮かべるでしょう。そうでなくても、別の「マツダ」というメーカーと「東芝」のダブルネーム?と思ってしまったり、「東芝」が「マツダ」というメーカーを傘下に入れてしまった・・・みたいな勝手な想像をいろいろとしてしまいがちですが、ここでいう「マツダ」というのは、もともと東芝が電球に付けていたブランド名なのです。

1911年、東京芝浦電気(現東芝)の前身である東京電気が発売したタングステン電球に付けられた名称が「マツダランプ」でした。以後、1962年(昭和37年)、電球に使われていた「マツダ」ブランドを廃止して「東芝ランプ」に統一するまで、半世紀ほど使われていたのでした。

ただ、何で写真用品にも「マツダ」が使われていたのかは、まだ、不明。ラジオにも「マツダ」ブランド製品が存在するそうです。

そして、タメになる余談だと思うのですが~。このように、電球において非常に長い歴史をもつ(120年ほど)東芝が、今年3月、白熱電球の製造・販売を日本で最初に中止した…というニュース、感慨深いものです。

白熱電球は、電力消費が多く短寿命なために、温暖化防止や環境保護の観点から、蛍光灯やLED電球に置き換えられていく方向にあるのです。

で、最後に、「得?or 特?企画」のフィルター用の商品展示棚は既に3点とも売れてしまいました。