我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2010年8月16日 (月)

マツダ

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言われてみると、気になってしまう古い写真用品に時々見かける「マツダ」というブランド。フィルターや、フラッシュバルブに多いようです。

で、数日前に「得?or 特?企画」で登場したレンズフィルター用の商品展示ケース(棚)にも、「マツダフィルター」とネームの付いたものがありました。

あの時の画像では分かりづらかったのですが、「マツダフィルター」の文字の右下寄りに「東芝写真製品」とも書かれていたのです。数ヶ月前には、フラッシュバルブ10ケ入りのパッケージにも、「マツダ」「東芝」両方のネームが入っていました。

最近の人は「マツダ」と聞くと、ほとんどの人は自動車メーカーを思い浮かべるでしょう。そうでなくても、別の「マツダ」というメーカーと「東芝」のダブルネーム?と思ってしまったり、「東芝」が「マツダ」というメーカーを傘下に入れてしまった・・・みたいな勝手な想像をいろいろとしてしまいがちですが、ここでいう「マツダ」というのは、もともと東芝が電球に付けていたブランド名なのです。

1911年、東京芝浦電気(現東芝)の前身である東京電気が発売したタングステン電球に付けられた名称が「マツダランプ」でした。以後、1962年(昭和37年)、電球に使われていた「マツダ」ブランドを廃止して「東芝ランプ」に統一するまで、半世紀ほど使われていたのでした。

ただ、何で写真用品にも「マツダ」が使われていたのかは、まだ、不明。ラジオにも「マツダ」ブランド製品が存在するそうです。

そして、タメになる余談だと思うのですが~。このように、電球において非常に長い歴史をもつ(120年ほど)東芝が、今年3月、白熱電球の製造・販売を日本で最初に中止した…というニュース、感慨深いものです。

白熱電球は、電力消費が多く短寿命なために、温暖化防止や環境保護の観点から、蛍光灯やLED電球に置き換えられていく方向にあるのです。

で、最後に、「得?or 特?企画」のフィルター用の商品展示棚は既に3点とも売れてしまいました。