我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2009年6月

2009年6月14日 (日)

ニコンSマウント用キャップ

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数日前に続いて、再びキャップネタです。今回は本来カメラ用でないものを代用した例になります。

ニコンS用のボディーキャップとレンズリヤキャップ、これだけを探そうとすると案外と大変な手間です。やっと見つけても、当時の純正中古品で数千円のお値段がついています。

また、用品メーカーが現在でも供給していたりしますが、やはり4,000円くらいしています。それでいて、扱いに気をつけないとツメの部分が折れてしまう・・・なんてこともあるそうです。

画像のニコンSに付いているボディーキャップは、外す時の取っ手用のリングまで付いたシャレたデザインだと思いませんか!?

実はこれ、お風呂の底の栓をそのまま利用したものなのです。36ミリ用として販売されている栓(現物には「37-32」と表記されています)を何の加工もしないで、ボディーに押し込むといい具合にキチッとはまります。外す時はリングを引っぱれば、スッと外れます。栓はゴムで出来ているので、ボディー側のマウントを傷つける危険性はありません。

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ホームセンターなどで800円くらいで売っているそうです。あっ、お風呂の栓だから、チェーンが付いているようですが、それは外す必要がありますね。

それと、レンズのリヤキャップ(白っぽいの)は、イスの脚に被せるカバー。床のキズ防止や消音が目的の製品です。画像のものは比較的柔らかい素材なので、レンズにギュッと押し込む感じでキッチリと被せることが出来ます。もともとがイス用なので、4個セットで500円くらい。

当時の純正品を中古で探すのも、買い物の楽しみではありますが、実用面でのキャップが早急に必要であれば、こんな代用品探しも楽しいかもしれません。

2009年6月13日 (土)

電車内で

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わたし的にはデジタル一眼レフを入手したことで気になり出したことです。

気軽に枚数を気にせず撮影できるデジイチの利点を活かして、普段からいつも肩に提げて持ち歩こうか~なんて思い出したのですが、これって、電車の中とかでも、むき出しで提げていていいの?ということ。

白状してしまえば、フィルム一眼を普段から肩に提げて持ち歩こう!とは思ったことがなかったので、考えてみたこともなかったということ。コンパクトカメラなら、フィルムだろうがデジタルだろうが、小さめのバッグの中に入れることが出来るじゃないですか。実際、通勤バッグの中には、いつもコンパクトデジカメを入れています。

で、いつもペンタックスMEスーパーを肩から提げて歩いている店のバイトに聞いてみたら、電車の中でもそのままで、ほとんど意識したことがないような口振り。

ほほ~っつ!男性と女性とで意識に違いがあるみたいですね。

男性の場合は、盗撮などの疑いを持たれる可能性があるので、車内ではバッグにしまったり、レンズキャップを付けたりと・・・気を遣う人が多いようですが、女性の場合はそもそも盗撮などの疑いを持たれない傾向にあるため、もともとあまり気にしない人が多いのかもしれません。

さて、私はどうしましょう。。。実は最近入手したデジタル用ズームレンズを付けてしまうと、今、持ち歩いているバッグに収納するスペースは無いのです。ロシア製インダスター50ミリレンズなら入らなくないけど、、、カバンの中には他に何にも入らなくなってしまふ。。。

*デジタル用ズームレンズ「ペンタックスDA18-55ミリ/F3.5-5.6」入手の経緯。アローカメラで何品かまとめて買取りした中にあったレンズです。仲間の業者へ転売する際に、「これはこの間のistDに使ったらいいですよ。ボディとセットじゃないと売りづらいから・・・」と。そういう訳で残っているのですが、本当はDA40ミリ/F2.8が欲しいんです。。。

2009年6月12日 (金)

リコー MOTOR3

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世の中には「こんなものいるのか?」というものが多々ありますが、カメラに関するもので「こんなもの」がありました!

これ、お客さんが他の中古屋さんで見つけて、つい買ってしまったものです。「こんなものいるのか?」というものなのですがね・・・。

リコーXR-Pという機種自体ほとんど見かけないカメラなのですが、それに付いていたモータードライブが今日のネタ。

この「MOTOR3」というモータードライブ、カメラ本体への自動着脱が可能なのです!ふつう、モータードライブの着脱は、モータードライブ側に付いているネジをクルクル回したりしてカメラの三脚穴にねじ込んで取り付けます。この「MOTOR3」はそのネジ回しをモーターがやってくれるのです!

モータードライブをカメラにあてがって、スイッチを押すと「ウィーンウィーン」と音とともにネジが自動で回ってカメラに装着完了。外す時は、スイッチを逆方向に押すと「ウィーンウィーン」と音ともにネジが自動で回って取り外し完了。

そこまでオートでなくても・・・という疑問もありますが、モータードライブですから、そこにモーターが内蔵されているわけで・・・そんなに難しい話では無いのでしょう(笑)。この「MOTOR3」、性能的には秒3.5コマの撮影が可能で、単三電池を8本装着します。

この製品は1980年代のものと思われます。ほぼ同じ時期だと思うのですが、私の中で印象に残っている「こんなものいるのか?」にクルマのミラーに付いたワイパーがありました。たしかに、ミラーに付いた雨滴は視界の妨げになるのですが、ワイパー自体が妨げになるやもしれず、、、そこまで必要なの?と思ったものでした。

2009年6月11日 (木)

自作プレート

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昨日のネタで思い出しました!

私も既に10年くらい前でしょうか。。。こんな自作をしていました。これが意外とよく出来ているので紹介(自慢じゃないか!?)したいと思います。

その形が気に入って入手したペトリハーフでしたが、ボディー前面レンズの右下にあったと思われるネームプレートが欠品していたのです。そうそう見かけるカメラではないので、部品取りするカメラを簡単に見つけることも出来ず、また、現物を確認することも出来ないまま、自作することを決意しました。

いろんな雑誌や書籍を見て、ネームプレートに何が書かれているのか調べましたが、ずいぶんと小さい文字なので解明するのにかなり手こずりました。。。

やっと、読み取れる本を見つけ、パソコンで作成した同じようなネームプレートをプリントアウトして貼り付けて完成しました。

上の画像は、ネームプレートを自作後しばらくして入手したオリジナルのネームプレート付きと、自作したネームプレート付きを並べたもの。どちらが、オリジナルで自作か分かりますか?

よく出来ているでしょう!!!

 

 

 

  

*答え:上のペトリハーフが自作ネームプレート付です。

2009年6月10日 (水)

自作キャップ

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古いカメラに懲りだすと、いろいろと困った問題が発生します。カメラ本体を手に入れても、キャップやケースなどの付属品関係を見つけるのが大変だったりするのです。

我楽多屋は比較的、その手のカメラアクセサリー関係を見つけやすい店だとは思いますが、何百、何千種類もあるカメラの専用アクセサリー、それもレア系のものを見つけるのは大変なものです。

まぁ~それを見つけるのが、また、買い物の楽しみだったりもするのでしょうが!

一方で、見つからないなら、自分で作ってしまえ!というのも方法。

上の画像は、アサヒフレックス用と、オリンパスフレックス用にレンズキャップを自作してしまった常連さんの作例です。レンズキャップの本来の用途は、レンズの保護ですから、オリジナル部品に必ずしもこだわらないなら、こういう自作で楽しむのもアリ。

アサヒフレックス用のキャップ(画像左側)は、市販の43ミリ径のキャップに「AOCO(アサヒオプティカルコーポレーション)」のロゴをあしらったもの。あしらい方は実はいたって簡単。ボディーに刻印されたロゴをなぞって細いマジックで書いただけだそうです。

オリンパスフレックス用のキャップ(画像右側)は、サイズが同じ二眼レフ用のキャップにオリンパスのロゴを付けています。オリンパスペンSのボディーの貼り革に型押しされたロゴを、キッチン用のアルミホイルでなぞって型取って、色を付けて貼り付けただけだそうです。

そして、両方ともキャップの前面で銀色に輝く地の部分は、なんとアルミ缶を丸く切って貼り付けているのです。画像では分かりにくいかもしれませんが、アルミ缶の底を使うと半球状に弧を描いているので、さらに趣きが増すのです。

2009年6月 9日 (火)

縦位置のシェー!

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カメラを縦位置で撮影する時って、どう構えてますか?

あんまり気にしていなかったことなのだけど、日芸のH君が授業で「右手が上」という向きで構えるように教えられたというのです。彼自身は普段は逆で、「右手が下」に構えているそうです。

我楽多屋にあったカメラの取扱説明書を何冊か見ると、全部「右手が上」の構え方でした。上の画像は、ライカM4-P、ニコンF、ニコンF80の取扱説明書。

実際、何人かのお客さんに聞いてみると、「右手が上」の構え方をする方の人が多いようです。きっと、左手でカメラの下側をシッカリと固定し、右手でシャッターを切る、という理論で「右手が上」が多数派なのだと思います。

しかし、右手を上にすると、シャッターを押す右手の脇が開くうえに、右手がちょっと無理な姿勢になるような・・・気もするのだけど。。。ふざけた表現をすると、おそ松くんのイヤミのギャグ「シェー!」のポーズみたいな・・・(笑)。

もしかして、利き目が右か左かでも違ってくるかな?とも思ったけど、これはあんまり関係なさそうです。

田中長徳先生の本をパラパラ見てみたら、先生がカメラを構えた姿や、セルフポートレートが数カット見つかりました。その全部が右手が下でした。

この話題で頭がいっぱいの時に、飯田鉄先生が来店されたので聞いてみました。「私も右が下が多いかも。でも、どちらでも良いと思いますよ。先日、学生に教えた時も両方構えさせて、自分にあった方で~と話しました。それより、最近の人は携帯やデジカメの影響で、手を前に伸ばして構えてしまうから、カメラに顔を押し当てて、カメラを構える・ホールドすることをしない・・・」と嘆くように言われていました。

さて、ここまで書いてきて、ブログをアップする前に今一度、いくつかのカメラの取扱説明書を確認しました。すると、古いカメラの中には「右手が上」以外のものも出てきました。下の画像を参照。

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まず、ミノルタSR-T101。なんと!?異端児で「右手が下」だけです。

また、オリンパスOMや、ペンタックスの一眼レフの中には、両方のパターンを載せて、使いやすい方で~と丁寧に説明してありました。面白いことに、ペンタックスMXにいたっては、「右手が上」の構え方の場合、「この持ち方は右肩にバッグを下げている時は出来ませんから、バッグは左肩に下げてください」とカバンを提げる肩まで気を遣ってくれています。

結局・・・私の頭には、「右手が上」の構え方を見ると、「シェー!のポーズ」を連想してしまう現象が残ってしまいました(笑)。

2009年6月 8日 (月)

ライカ修理の

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ライカの修理で有名な「フォトメンテナンス・ヤスダ」さんが、7日付けの読売新聞の記事でずいぶんと大きく取り上げられていました。

安田さんは、今の店を開店してから29年だそうですが、修理自体は既に50年以上の大ベテラン。もともと勤めていた商社(かつてのライカの代理店シュミット)で働き始めた19歳の頃から、ライカの修理を始めたそう。実際にドイツにも何回も足を運び、ライカの技術者免状も取得している。

この記事の結びにある安田さんのコメントがいいのです。「フィルム写真の温かみに気づいてデジタルから戻る人もいる。いい写真をどんどん撮ってほしい」と。

この記事を読んだ買取名人が早速、安田さんに電話をしたようです。いろいろと話をしたようで、このブログで紹介させてもらうことも快諾していただきました。

記事内にもありましたが、修理の順番待ちのライカが30数台あるそうです。新聞で大きく取り上げられて、さらに忙しくなってしまうのではないでしょうか・・・!?

2009年6月 7日 (日)

7777

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昨日の閉店後、我楽多屋レジの売上を締めると「7777」と「7」が4つも並びました!

これは何か縁起が良いですね。そしたら、今日は天候が見事に回復し、晴れてくれました。

昨日の売上合計がいくらなのかは教えません。。。「7777」の前にまだ数字が付くのか、後ろにいくつか!?数字が付くのか?ご想像にお任せします(笑)。

一つ確実なのは最低でも、7,777円は皆様にお買い上げいただいたということ。あぁ~、いや、朝一番でご来店いただいたWさんには、バレてしまいます、7,777円ではないことが・・・。お一人でそれ以上の品物をお買い上げいただきましたから~。

まぁ、そんなことより。機種名に「7」の付くカメラは意外に多いようです。ササッと我楽多屋に並んでいたカメラの中からピックアップしたのが上の画像。

ミノルタHI-MATIC7、SR-7、α7000、α7700、α3700、ペンタックスSF7、Z-70、キヤノンT70、EOS750といったところ。ミノルタは「7」の付くカメラが特に多いような気がします。

もっと、いいカメラの中にも「7」が付くものがあります。ライカM7やマミヤ7などなど。面白いことに、今日の午後、マミヤ7の買取り依頼がありましたし、常連さんがキヤノン7に付けたロシアレンズのフードを探しに来られていました!呼んでますね!!!

2009年6月 6日 (土)

我楽多屋で買ったモノ・マガジン更新

田中長徳先生による連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。今回で第116回目です。タイトルは「アンダルシアの犬の撮影用に58ミリのUVフィルターを探す」。それでは、こちらよりお楽しみください。

また、ちょうど本日午後のこと、長徳先生が来店されたのですが、先月のがらくた市での秘蔵品放出セールの話題になりました。今月は長徳先生のライブトークを行ないますが、なんと!一緒に今月も秘蔵品放出の予定です!!お楽しみに!!

2009年6月 5日 (金)

電子頭脳で露出OK

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2日続けて、見た目ネタです。

「TARON Eye(タロン アイ)」というこのカメラのデザイン、独創的でインパクトあると思いませんか!?

内蔵露出計のセレン受光部のデザインが一番のポイントでしょうか。ボディー上部、ファインダーの上に置かれています。その分、頭でっかちのデザインになり、見方によっては、ペンタプリズムが載ってるのか!?くらいの感じです。

ファインダーを覗くと、ファインダー上部のブライトフレーム内に針が投影され、その赤い針と黒い針を合わせることで適正露出が得られるという仕組み。

まぁ、広告のコピー通り!?この特徴的な部分に電子頭脳が組み込まれているのでしょう!?多少は頭でっかちになっても仕方ないですね(笑)。

発売は1960年。レンズはTARONAR45mm/F1.8、シャッターは1/500秒まで。ちなみに、タロンは、もともと日本光測機工業株式会社といい、シャッターメーカーとしていろんなカメラにシャッターを供給していたそうです。