我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2009年6月 9日 (火)

縦位置のシェー!

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カメラを縦位置で撮影する時って、どう構えてますか?

あんまり気にしていなかったことなのだけど、日芸のH君が授業で「右手が上」という向きで構えるように教えられたというのです。彼自身は普段は逆で、「右手が下」に構えているそうです。

我楽多屋にあったカメラの取扱説明書を何冊か見ると、全部「右手が上」の構え方でした。上の画像は、ライカM4-P、ニコンF、ニコンF80の取扱説明書。

実際、何人かのお客さんに聞いてみると、「右手が上」の構え方をする方の人が多いようです。きっと、左手でカメラの下側をシッカリと固定し、右手でシャッターを切る、という理論で「右手が上」が多数派なのだと思います。

しかし、右手を上にすると、シャッターを押す右手の脇が開くうえに、右手がちょっと無理な姿勢になるような・・・気もするのだけど。。。ふざけた表現をすると、おそ松くんのイヤミのギャグ「シェー!」のポーズみたいな・・・(笑)。

もしかして、利き目が右か左かでも違ってくるかな?とも思ったけど、これはあんまり関係なさそうです。

田中長徳先生の本をパラパラ見てみたら、先生がカメラを構えた姿や、セルフポートレートが数カット見つかりました。その全部が右手が下でした。

この話題で頭がいっぱいの時に、飯田鉄先生が来店されたので聞いてみました。「私も右が下が多いかも。でも、どちらでも良いと思いますよ。先日、学生に教えた時も両方構えさせて、自分にあった方で~と話しました。それより、最近の人は携帯やデジカメの影響で、手を前に伸ばして構えてしまうから、カメラに顔を押し当てて、カメラを構える・ホールドすることをしない・・・」と嘆くように言われていました。

さて、ここまで書いてきて、ブログをアップする前に今一度、いくつかのカメラの取扱説明書を確認しました。すると、古いカメラの中には「右手が上」以外のものも出てきました。下の画像を参照。

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まず、ミノルタSR-T101。なんと!?異端児で「右手が下」だけです。

また、オリンパスOMや、ペンタックスの一眼レフの中には、両方のパターンを載せて、使いやすい方で~と丁寧に説明してありました。面白いことに、ペンタックスMXにいたっては、「右手が上」の構え方の場合、「この持ち方は右肩にバッグを下げている時は出来ませんから、バッグは左肩に下げてください」とカバンを提げる肩まで気を遣ってくれています。

結局・・・私の頭には、「右手が上」の構え方を見ると、「シェー!のポーズ」を連想してしまう現象が残ってしまいました(笑)。