我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2009年4月

2009年4月22日 (水)

呼ばれた中判

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このブログお馴染みの呼びネタ。言い換えれば、しつこく続く・・・と言えなくもないのですが。。。

昨日アップした、ペンタックスフィルム中判カメラ製造終了の話に反応するかのように、まさにその当日、遠方から宅配便にて届いた品物が上の画像のカメラたち。

見事にフィルム中判カメラばかりです。左手が「ミノルタオートコード3型」、右手奥から「プラベルマキナ67」「フジGS645プロ」「マミヤM645」。

中判カメラを使う人の絶対的シェアが減ったとはいえ、根強く地道に使っているマニアもいらっしゃるし。逆に、初めようとするなら今がお買い時なわけで、上記のカメラたちは、我楽多屋には並ばずに業者ルートへ流通させることになります。

同じく昨日のこと、我楽多屋でマミヤプレスを購入された方が、こんなことを言ってました。ライカやハッセル、二眼レフあたりを持って街中で撮影していると、カメラ好きな人や好奇心のある人から声を掛けられたりするけど、マミヤプレスあたりで撮影していると、さすがに声を掛けられないですよ!そんなところが面白いというか、不思議ですよね・・・」と。

あれだけ(下の画像)、ゴツい感じのカメラを構えていると、まわりも一歩引いてしまうのでしょうか!?

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2009年4月21日 (火)

ペンタックス銀塩中判

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淋しいニュースです。

既にご存知の方も多いと思いますが、ペンタックスから中判フィルムカメラの生産を終了するというアナウンスがされました。昨日発売のカメラ写真雑誌にも記事があり、日本カメラでは、写真家先生の記事とともに7ページに渡って取り上げられています。

ペンタックスのアナウンスは「67Ⅱ」と「645NⅡ」の生産を今年9月をメドに終了するというもの。詳しくはペンタックスのサイトで確認してください。

フィルムの良さを堪能するには、フォーマットはより大きい方がいい!ということで、四谷系銀塩組の発信情報としては、中判フィルム・中判カメラも推したいところだし、お客さんなどのお話を聞いていると、今あえて中判を使ってる!という人も多いのです。

一昨日来店いただいた写真の勉強をしている専門学校生も、リュックの中にデジイチとともに「パール」を忍ばせて自転車でやって来ました。また、先日紹介した常連Bさんも中判熱上昇中というのに。

なのに、ペンタックスがこういうことじゃ、あまりにも淋しいじゃありませんか!

ところで、フジの新製品「GF670プロフェッショナル」は、メーカーの予想を上回る注文状況らしく、発売が延期されています。

フィルム中判熱に関しては、新製品投入のフジと、645・RB・RZ・7と4機種もいまだカタログに載せているマミヤに期待しましょう。

2009年4月20日 (月)

カメラ写真雑誌5月号発売

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本日20日はカメラ写真雑誌各誌の発売日。このブログでは、毎月20日には、私二代目が気になった記事などを勝手に紹介しております。

あくまでも私の主観ですが、今月号は各誌ともバラエティーに富んで充実していた感じで、いろいろと目移りしてしまったので、各誌いテーマずつ紹介することにしました。

まずは日本カメラ。「キヤノン ニコン 二大巨頭の一眼レフカメラ 50周年クロニクル」という特集で、両社歴代機種を年表に沿って紹介し、解説や対談まであり、内容の濃い22ページ!!です。

次にアサヒカメラ。「ぶらり東京沿線 銀塩買物散歩」という特集で、中央線・京王線、京浜急行線、常磐線・京成線の3ルートでカメラ店巡りをしています。うちの店は出ていません(ルート上にも無いし)が、穴場的なお店も出ていて、買いの楽しみ・探しの楽しみの参考書的な読み方も出来るかもしれません。

月刊カメラマンは「We love 中カメ ショップ編」でうちの店が紹介されています。以前もそうだったのですが、取材に来られたのは藤井智弘さん。毎度見事にうちの店をまとめ上げてくれるので安心していましたが、今回もバッチリと紹介してくれています。うちのホームページより分かりやすそう・・・。

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2009年4月19日 (日)

ペンタックスistD

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ついに入手しました!カメラ屋でありながら(笑)、初のデジイチ(デジタル一眼レフカメラ)です。

カメラ専門の買取り屋ですから、当然、デジイチも買取ります。しかし、それらは商品として右から左へ流通させているので、自分で使ってみようという理由では初入手なのです。

ちょっと前のブログでかる~くネタにして、呼んでみようかと思っていたのですが、そうは問屋が卸してくれませんでした。いやいや、正確には手頃な希望機種を、そうはお客さんが売り込みに来てくれませんでした!?かな。。。で、仲間の業者さんにお願いして、「ペンタックスistD」を分けてもらったのです。

ボディーにペンタックスを選んだ、そもそもの理由はM42スクリューマウントレンズを楽しみたい!からでしたが・・・、いざ、試してみようと思ったら、ちょっと前まで店にあったペンタックス純正のマウントアダプターを我楽多屋に並べて売ってしまってた~。

というわけで、まずは、Kマウントレンズのタムロン(かなり古い時代の)の28mm/F2.8を付けてみました。ネット検索したところ、ある個人のサイトで紹介されていました。1976年発売で当時の定価が26,000円とのこと。

画像のように、名版に刻印された「BBAR MULTI C.」の文字が緑なので、ペンタックスデジイチボディーの所々にワンポイント的に使われている緑文字や緑ボタンとマッチしています。また、プラスティック製ですが専用と思われるフードも揃っているのでグッドです。

2009年4月18日 (土)

H君のモノクロの世界

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来週の土曜日25日はがらくた市です。いつものように、午後2時からは全品1割引サービスを実施しますが、田中長徳先生のカメラライブトークは先生が渡仏中なので、今月はお休みです。

しかし!今月は別の企画を準備しました!

普段のライブトークでは聞く側に居る、当ブログでも何度か登場しているH君が、ビール箱の上に立ちます。

題して「堀野浩司のモノクロの世界」。平成21年4月25日土曜日 午後2時半ごろから、30~40分くらい。場所は我楽多屋店内。

H君が自らのモノクロ作品を持参し、撮影機材や背景、現像・焼付けなどについてコメントし、また、聴衆側からもコメントする。そんな企画を計画しています。

普段も時々、長徳先生がH君の作品を披露しつつ、コメントしたりしています。上の画像は先月のライブトーク中の一光景。H君がビール箱の上に初めて立たされて、脇で長徳先生がH君の作品を講評しています。が、今回は先生抜き、普段より忌憚ない意見を交換できるかもしれませんね。いつもライブトークに参加されている常連さんは、なるべく参加でお願いします。

 

さて、ここで改めて普段の「カメラライブトーク」について、説明しておきます。

毎月第四土曜日「がらくた市」の午後2時半から1時間半ほど、田中長徳先生がカメラや写真、先生周辺の最近の出来事などについて語ってくれるトークショーです。参加費は無料。「トークショー」自体はもう10年近くの歴史がありますが、昨年3月からは会場を我楽多屋店内にして「カメラライブトーク」としました。先生はビール箱の上で立ち話、聞く側も店内なので立ち聞きです、覚悟してください(笑)。参加者は店がちょうどいっぱいになるくらいの20~30名くらい。そのうち半分くらいは常連さんでしょうか。。。

2009年4月17日 (金)

巻き戻しレバー

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撮影し終わったフィルムを巻き戻す時に使うのが「巻き戻しレバー」。とはいっても、自動化された近年のカメラでは、スイッチポン!でモーターがウィ~ンと巻き戻してくれるので、存在しないレバーです。

しかし、マニュアル式の機械カメラでは、レバーやノブをクルクル回してフィルムを巻き戻すのが普通でした。

そのレバーの形状がとても魅力的なカメラを発見しました!「アルコ35 オートマット」です。

このカメラ自体は今までに何度も見たこと触れたことありましたが、今回初めて、巻き戻しレバーの形状が素敵なことに気付きました!

上の画像をご覧ください。撮影時・収納時は特に気にならない普通の佇まいなのですが、巻き戻すためにレバーを引っ張り出すと、こんな感じになるのです。レバーを回し出してしまえば、特に変わった風もなくストレスなく巻き戻すことが出来ますが、こんな素敵な形状のレバーを回しているということが何だか楽しくなってくる感じです。

この個体には取扱説明書も付いていましたので、その最初のページにある紹介コメントの画像も撮りました。それをもって「アルコ35 オートマット」の説明とさせていただきます。発売は1955年~でした。

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2009年4月16日 (木)

フィルムはじめました

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ちょっと前に「フィルム置いてみます」とブログに書きましたが、ホントに置いてます。

その時にも書いたように、

だからといって、わざわざうちの店までフィルムを買いに来てください!という訳ではありません。また、まとめ買いなら大手量販店でお願いします。来店のついでとか、手持ちのカメラのフィルムが残りわずかとか、そんな時に気軽に1本!そんな感じで買っていただけるようにです。

↑ こんな趣旨です。

今、置いてあるのはフジのカラーネガフィルム35mm100-24枚撮りと、同じく400-36枚撮りの二種類。パック品を分解して売るので、パッケージはありません。でも、ちゃんと期限内のものですから安心してください。

ちなみに、一昨日のこと。110フィルムが欲しかったので、地元の写真屋さんに問い合わせたら、「110フィルムは取り寄せになります~」とのこと。結局は帰宅途中、有楽町のBックカメラさんまで買いに行きました。地下2階のフィルム売場には、フジの12枚撮りと24枚撮り(ともにASA100のカラーネガ)の在庫がありましたが、購入の際、「110フィルムですが、よろしいですか?」と店員さんに念を押されたのが、なんか不思議な感じでした・・・。

2009年4月15日 (水)

散歩やサイクリングで

あるお客さんから聞いた話です。

古い建物や看板を撮影するのが好きで、事前に調べていたある目標物を撮影しに、ある休日に出かけたそうです。目的地まで徒歩15分くらいの最寄り駅で下車したのだけど、こっちの路地に入り、あっちの通りも歩き・・・しながら、2時間くらいかけて目的地に着いたそう。その間、何枚もシャッターをきり、思わぬ写真が撮れたりしたのだそうです。

カメラを提げて、15分で行けるところへ2時間もかけて行く・・・なんて贅沢な時間の使い方なのだろう!と思いました。

クルマで移動することを否定するわけではありませんが、気ままにフラフラ出来るのは、歩きだったり・・・、自転車だったり・・・の有利なところ。そんな時に持ち歩くのはデジタルカメラだっていいと思います。ちょっと、気になった風景や光景を気軽に撮影しておくという意味で。

また、出かける前に持ち出すカメラを何にしようか?考えたり、探すのも楽しいこと。それが、味のあるデザインの機械式フィルムカメラだったりすると、持って歩くこと自体が楽しくなってしまうかも。。。見た目を気にしたファッション性重視だっていいと思います。

私もこの前の週末は土曜日曜と2日連続で自転車出勤してみました。片道12~13キロの道のり。さすがに朝は、余裕を持てず必死に店を目指して走りましたが、帰りはちょっとフラフラしながら走りました。途中で記念のワンカット(下の画像)。といっても、今回は携帯のカメラで。。。

次回はどんなカメラをカバンに入れて行こうか・・・。

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2009年4月14日 (火)

カメラ雑誌で・・・

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専門知識が無いので、業界の方、関係者の方に突っ込みを入れられるかもしれませんが、、、カメラに関する雑誌で面白いことを2つ知っています。

ひとつは「クラシックカメラ」(のちに「季刊クラシックカメラ」、双葉社)という雑誌がありました。特定のメーカーやカメラ・レンズなどをドンと取り上げて一冊一特集という、読み応え見応えのある雑誌でした。

その第一号のごく初期の刷りに、業界では「あっ!」と驚くほどと言われるミスがあったのです。普通、本の背表紙の下には出版社名が必ず記されるのですが、この本には記されていなかったのです!上の画像内、左から6冊目を参照

もうひとつは「カメラスタイル」(ワールドフォトプレス)という雑誌。中古カメラ情報なども満載で読んで楽しい雑誌でした。

この雑誌、ある時までは右にページをめくっていく雑誌だったのですが、ある時から左にページをめくっていく雑誌に変わりました。本文が縦書きの場合は左へ、横書きの場合は右へページが進んでいくのが普通ですから、途中で変更になったのでしょう。

ただ、表紙などの体裁はほとんど変更されていないので、バックナンバーを整理したりしていると素人でも「おっ!」と気付いたりします。上の画像内、中央付近でハの字に並べている2冊を参照。

まぁ、どちらも本の内容には関係ないことなので。。。意地悪の揚げ足取りのような、それだけのことなんですが。。。

2009年4月13日 (月)

携帯は失礼

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今や携帯電話にカメラが付いているのは、当たり前に近い話。急なメモ代わりの撮影なんかにはとても便利ですが、ある人(某カメラ写真雑誌の営業マンさん)がこんなことを言っていました。

結婚式で新郎新婦を携帯のカメラで撮るのは失礼だぁ~!と。果たして、その撮った画像をどうしているのか?人生の中で一大イベントの結婚式。そんな大事な瞬間の写真を携帯電話に内蔵された薄っぺらなカメラで撮って、その画像を自分で確認する程度に見てお終いにしている人がたくさんいるのではないか!と。

確かに思い当たる人が居るのではないでしょうか。

そうでなくても携帯電話のカメラで撮った画像は、携帯本体のメモリーに保存されているだけで、プリントされることも少ないと思います。しばらくして機種変更する時には、そのまま葬り去られてしまうことが多々かと思います。

また、別の人(我楽多屋に初めて来店されたお客さん)がこんなことを言っていました。

デジタルカメラで撮った画像はプリントして初めて写真になる。それまではただのデータでしかない。たとえ、カメラやパソコンのディスプレイで画像を確認出来たとしても、それは写真ではない。画像データの存在はとても危ういものであって、プリントして目で見えるもの・手で触れられるものにして、写真になる、と。

フィルムで撮っても同じようなことは言えます。現像しなければ写真にならないし、万が一、現像前に感光させてしまえばすべてが無になってしまいます。

今までに私も何度かこのブログでネタにしてきましたが、デジタルの危うさ、フィルムやプリントにして残す重要さが、このおふたりの言葉の中にも感じられますよね。

*ちなみに私は過去に使用した携帯電話を何台か捨てずに残しています(上の画像)。が、その中に、とある知人の結婚式の画像が残っているはず・・・と探したのだけど、見当たりませんでした。。。まさにこれが失礼な例。上の画像内で一台の液晶画面に写っているのは、ちょっと細工したもの・・・。