面白いものをお客さんに見せていただきました。残念ながら、現物ではなくて写真でしたが、それでも十分にインパクトあるネタです。
写真の中のフォクトレンダーベッサR2のアクセサリーシューに付いているのは、自作のビューファインダー。何を利用して自作したのかがポイント!なんと、使用した材料は、玄関ドアに付いている「のぞき窓」だそうです。ホームセンターなどに行くと、数百円から千円ちょっとで売っているとのこと。それを買って来て、ちょっと小細工して、カメラのアクセサリーシューに装着した!ってわけ。
お客さんが買ってきたのは商品名「ドア・メガネ」。画角はおおよそ12mmミリくらいかな・・・と言われてました。しかし、ベッサR2に付いているレンズは35mm。「実は12mmとかの超広角レンズはまだ持ってないんですけど・・・」と照れながら言われていました。
小細工の仕方は、やってみよう!という人の自由なアイデア次第ですが、参考までに、このお客さんの場合は、ドア・メガネをアクリルの筒に入れてしまい、黒く塗装。台座部分はニコンで何百円かで売ってるホットシューカバーをくっ付けたそうです。
今から10数年前、初めて「プロスト」と聞いた時、何でカメラ屋でF-1ドライバーの名前が出てくるんだ?と思いました。(*カーレースの最高峰と言われるF-1グランプリで、1980~90年代に4回ワールドチャンピオンになったアラン・プロストというフランス人レーサーがいるので)
「プロスト」とは、「プロストラップ」の略で、カメラメーカーがプロカメラマン向けに配布する専用ストラップのことを指します。一般の人には手に入らないから、マニア間では価値が出てくるわけで、15~20年くらい前、訳ありルートで流出したニコンのプロストが市場価格4~5万円で売り買いされた時もありました。
それ以前は、プロサービス登録をしているプロカメラマンが「欲しい!」と言えば比較的に簡単にもらえていたようですが、少しずつルールが厳しくなり、痛んだ古いプロストと交換でないと新しいのはもらえなかったりするそうです。
各社プロストは存在するようですが、人気が高いのはニコン。ニコンの場合はニセモノが出回った時期もありました。
ところが、ニコンさんがあるとき突然、プロストの市販をした時期(2001年~)があったのです。その時のプロストが上の画像のモノ。当時の定価1本4,000円・2本セット7,500円と、意外と安かったのです!これでプロストの価値も暴落~と思ったりもしましたが、マニア間ではそれ以前のものとは区別されているようです。まぁ、そうは言っても、かつてのバブルのような価値ではないですが…。
最後に、「プロスト」は普通のストラップと何が違うの?と疑問を持つ人も多いでしょう。簡単に答えると大して違いはありません。専用デザインだったりするくらいで、素材などもそれほど大きな違いはありません。
カメラをコレクションする人にもいろんな人がいらっしゃいます。ニコンばかり集める人、各メーカーのフラッグシップ機を集める人、高級コンパクト機を集める人、マイナーブランドのカメラばかり集める人などなど。
ちょっと変わったところでは、数字の「7」が付くカメラを集める人がいらっしゃいました。キヤノン7・EOS7、ミノルタSR-7・X-7・ハイマチック7、マミヤ7、ライカR7・・・このテーマは意外と数が多いので、集め甲斐がありそう。
また、アルファベットの「F」の付くカメラにこだわる人も。上の画像は2台だけですが、と言っても、このテーマでは意外と該当機種が少ないのですが、その中でも特に入手が厳しい国産カメラがあります。「コニカF」(下の画像)です。
コニカFは、コニカ最初の一眼レフカメラであったうえに、二つの世界初を装備していて、そのひとつは最高速1/2000秒のフォーカルプレーンシャッター、もうひとつは内蔵露出計の連動機能。なんと、ニコンFより高価でした!しかし、国内販売はされず、輸出のみでした。
そのデザインも独特で非常に興味深いカメラであります。私はまだ触ったことがありません。。。2月に行なわれたI.C.S.「世界の中古カメラ市」の宣伝ポスターの中央に誇らしげに紹介されていたのが記憶に新しいです。その価格は458,000円!!!!
都心の桜は3月21日に開花宣言されたものの、その後の冷え込みでずいぶんと咲く速度が低下しました。その間、お客さんとの会話は桜ネタになることが多々ありました。
しかし、毎日店を開けていると花見をしている時間がありません。。。でも、その限られた条件の中で何とかした私の花見自慢を二点。
「毎朝地下鉄の車内からする花見」
東京メトロ丸ノ内線の四ッ谷駅は地上にあります。赤坂見附方面から乗ってくると、地上に出てすぐ左手、ホームの後ろに桜の木があるのです。毎日毎日見ていた私の判断では、この木のピークは4月4日くらいだったかな。撮影は4月8日の朝です。
「年に一晩だけの夜桜ライトアップ」
穴場なので場所は言わない方が良いのかな、、、いや、言いたくない!?十数年前にこの小川沿いにある会社が自分達の花見のために一本の桜をライトアップしたのが始まりだそう。その後、少しずつ範囲を拡げて、今では小川沿いに1~2キロ両岸にある桜をいっせいにライトアップしています。しかし、ライトアップするのは一年に一晩だけ。今年はそれが4月7日でした。
詳しくは知りませんが、今年はやるやらない・・・という噂もあったようですが、その会社の社長さんの判断で決行!毎年、一番いい時期にライトアップするために、日が決まるのは数日前。私は地元に居る叔母から急遽情報を得て、店を閉めた後に駆けつけました。
穴場と言っても、これだけ大掛かりなライトアップをしているのだから、ちょっと調べたら分かると思います。四谷からクルマで30~40分くらい西へ向かったところに流れる、とある小川沿いです。
もうずいぶんと前に発売された本ではありますが。。。「銀塩カメラ 至上主義!」
初版は2006年12月、平凡社刊、定価2,000円+税の本です。上の画像、分かりずらいでしょうか?一番上の段の真ん中はカメラじゃなくて本です。
84台の銀塩カメラが紹介されていて、その性能や機能とともに、赤城先生の思い入れやコメントが書かれています。
ニコンF、FM3A、F5、F6、S、S2、SP
キヤノンF-1、EOS-1N RS、EOS-1V、7ブラック、ⅥL
ミノルタX-1モーター、α-9、TC-1、コンタックスAX、リコーGR21
ライカM3、MD、M7、MP、Ⅲg、フレックスSL、R3、R6.2、R9
などの高級機・人気機種を取り上げる一方で、
ニコンEM、F601M、ニコマートFTN、U2
キヤノンEM、A-1、キャノネットG-Ⅲ17
ペンタックスSP、MZ-3、ミノルタSR-T101、SR-1s、α-SweetⅡ
オリンパスOM30、ヤシカFR、リコーXR-1S
などの、最近では価格的にかなり買い易く(安く!?)なった中級機・普及機クラスのカメラもかなり出ていています。
で、さらには、
トプコンスーパーD、コーワSW
などのレアモノ系まで網羅していて、購入ガイドというか、バイブル的な読み方の出来る本であります。
先月20日過ぎに、赤城先生が来店された折に、発売直後のアサヒカメラと日本カメラ4月号で先生が書かれた中にとても印象的なフレーズがあったことを、恐縮ながら伝えたところ、またまた銀塩カメラ・機械カメラの話題で盛り上がってしまいました。
それで、再びこの本を引っ張り出してみたわけです。
最後に「銀塩カメラ 至上主義!」のまえがきにあった一文です。「今さら、デジタル写真よりも銀塩写真のほうが優れているという人はいない。しかし、モノとして、道具として、あるいは愛玩物としてカメラをみた場合、フィルムカメラの存在感というのは、いまだ絶対的なものがある 赤城耕一」
評判の良いGRレンズを搭載した高級コンパクト機として人気のリコーGR1でしたが、惜しまれつつ2003年に製造中止になりました。しかし今でも、カメラ好き・写真好きの間ではウケの良いカメラです。
そのコンパクトさゆえに、GR1の愛用者には、バッグや上着のポケットに忍ばせて、サッと取り出してスナップ写真を撮る~なんて使い方をする人も多いと思います。そんな時に気をつけないといけないことがあります。内蔵フラッシュのモード切り替えレバーが、バッグやポケットから取り出した拍子にどこかに引っ掛かって、勝手に強制発光モードになってしまうことがあるのです。
自分では発光禁止モードにしていたつもりが、勝手に切り替わっているのだから、シャッター切った瞬間に思わずピカッ!となるわけで、場合によっては、その場のトラブルになりかねない!のです。
で、お客さんに見せてもらったGR1Vは、簡易強制!?発光禁止モード仕様。といっても、ビニールテープを貼ってスイッチが切り替わらないようにしているだけなんですが!
撮影トラブルを起こしてからでは遅いので、GR1を使っている方は頭の片隅に覚えておいた方が良いアイデアかもしれませんね。
個人的な知り合いから「日向夏」という柑橘系くだものが店に届きました。
その30分後くらいのこと。常連H野さんがご来店!H野さんのお顔を拝見して、「アッ!」と思い出しました。昨年暮れのこと、私が不覚にも風邪気味だった時に、H野さんが「ノドにいいから・・・」と日向夏キャンデーを持って来てくれたことがありました。
そのまさにホンモノが今ここにあるわけです!もちろん迷わずに「あの時のお返しです~!」と日向夏を差し上げたのは言うまでもありません。
早速食べてみました。「かなり酸っぱい」と言われたうえに、おいしい食べ方に「お好みで砂糖をふりかけても~」などと書かれていたのだけど、柑橘好きの私にはちょうど良い美味しさでした。
いやいや、カメラだけでなく、果物やお客さんまで呼んでしまうんですね!このブログは!!
日向夏/今から150年前に宮崎県宮崎市曾井の真方安太郎さんの宅地内で発見され、明治20年に日向夏と命名されたそうで、ニューサマーオレンジ、スモールサマーオレンジという異名もあるらしい。
田中長徳先生による連載コラム、我楽多屋で買ったモノ・マガジンを本日更新しました。今回で第114回目です。テーマは「コンタフレックスの専用ケース?」です。
それでは、こちらよりお楽しみください。
2台のニコノスV、ボディーは色違いですが、付いているレンズは同じLW28mm/F2.8。意外とレアモノのレンズです。
我楽多屋割引札の番号が2桁(今は4桁に達しているので)、かなり古参のお客さまが来店されて程なく、「ブログを見ていて、アッ!と思ったので、今日は携行してきました」とカバンから取り出されたのが、グリーンカラーのニコノスⅤ。2ヶ月程前にこのブログでちょっとネタにした「ニコノスⅤ」にも同じレンズが付いていたのです。
ニコノスで唯一の陸上専用レンズ。陸上といっても防滴構造なので、雨の中や水しぶきがかかっても大丈夫。光学系はニコンEM用のニッコールE28mm/F2.8(←このレンズ、国内販売はされていないはず)を流用しているらしい。しかし、売れなかったからか・・・他に理由があるのか・・・不明ですが、販売期間が短かったためにレアモノなのです。
そのお客さん曰く「ボディーと水陸両用35mmレンズは以前から持っていたのだけど、このレンズの存在を知って欲しいと思い始めてから4年後くらいに入手しました。その間、ずっと躍起になって探していたわけではないけど、なかなか見かけないレンズで・・・。ある時、中野のFカメラさんで見つけたら、これを逃したら次はいつか分からないし~」という経緯で購入されたそう。
というわけで、色違いボディーに同レンズの兄弟再会!?ってな感じで記念撮影しました。
レンズ番号は、うちのが「281497」、お客さんのが「281907」。おぉ!500番も違わない!と思いましたが、もともと、そんなにたくさん生産されたとは思えないから、番号が近いのも当然かもしれません。。。