我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2009年3月

2009年3月21日 (土)

伝書鳩2

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先日話題の伝書鳩について、気になっていたので引き続き聞き込み!?をしていたところ、私の友人で20年近くN経新聞の記者をやっている人間(今はパリ駐在)からメールが届きました。

「人づてには、僕も、昔、官庁街の霞ヶ関とN経の本社がある大手町の間で伝書鳩を飛ばしていた、ということは聞いたことがある。でも何をやり取りしてたのか(文書なのか、写真のフィルムなのかなど)はよく知りません。

話は若干変わるけど、出先の記者クラブなどからの原稿の送り方も、80年代末まではファクスだけだったらしく、締め切り間際の時は、筆のすごく速い記者は最初に白紙の紙をファクスにセットして、送信しながら原稿を書き込んでいく「勧進帳」なんていう”伝統芸能”もあったらしい。そう考えると、通信の技術進化は結構すごいものがあるね。特に新聞ってしょせんは原稿をやり取りして紙面にくみ上げる極めてシンプルな業種だから。」

写真・カメラとは話がそれてしまいますが、興味深い話ですよね!

無理矢理?職人ワザ的な話で結びつけると、、、以前、長徳先生出演のDVDで見たM型ライカの巻き上げレバーを、分割巻き上げでシャシャシャッと巻き上げるハヤワザにビックリしたことがあります。

2009年3月20日 (金)

新鮮品!?

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昨日のこと、画像のように「入荷したての特選品」と書いて、数点の品物をレジカウンター横に置いてたところ、あるお客さんが「野菜の即売みたいですね~」と笑いながら言われました。

言われてみれば、、、確かにそんな感じかも。しかし、中古カメラなので「新鮮」と呼べるかどうかは不明です・・・。

私としては、ちょっといいモノ系で、比較的状態も良い品物が数点揃ったので、普段のショーウインドウに置いて、他の品物に埋もれてしまうのが勿体ない・・・とか、ショーウインドウが意外にギッシリだったので並べきれない・・・そんな理由からだったのですが。

そういえば、そのちょっと前に別の常連さんが「これ食べて~」と三浦半島のキャベツを届けてくれていたので、これは面白い!ということで、特選品カメラと新鮮キャベツを一緒に撮影してみました(笑)。

ちなみに、神奈川県三浦半島は明治20年代にキャベツ栽培が始まり、今では全国的にも最も品質の良いキャベツの産地とされているようです。

2009年3月19日 (木)

カメラ雑誌4月号発売日

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明日20日が祝日なので、今月は1日繰り上がって今日19日がカメラ雑誌各誌の発売日。でもって、恒例、二代目の勝手な講評です。

まずは、アサヒカメラ。ちょっとビックリな新旧機の比較記事が「50年の時空を越えたMFスナップ対決 ライカⅢg vs パナソニックルミックスDMC G1」。マイクロフォーサーズというマウントの採用でライカマウントレンズの装着も可能になったG1と、ライカの名機Ⅲgを使い方や構造面、もちろん描写も比較しています。

そして、「読者が選んだベストカメラ2009」の結果も興味深いものに。ここまで、フィルムカメラが上位を占めるなんて、作為的?なんて勘繰ってしまうくらい。いやいや、出版側にしたら、メーカーから広告をもらわないといけないから、ここまでデジタル低調な結果は出さないはず。ということは、アンケートに回答した読者577人に偏りがあったのでしょう。いやいや、四谷系銀塩組の我々の同胞ともいえる?フィルム派の見事なまでの逆襲でしょう。特集内で語られている赤城耕一先生の「フィルム撮影はアマチュアの特権」というフレーズが実に印象的でもあります。今、デジタル使用の必然性に迫られているのは、プロの人々くらいなんですから。

長くなりますが(アサヒカメラが)、巻頭に「サハリン」というタイトルで中藤毅彦さん(ご近所さんでもある)の作品が11ページに渡って載っています。中藤さんらしい、インパクトのあるモノクロ作品です。

続いて、日本カメラ。ウンウンとうなずいてしまう特集が「写真屋さんとの上手な付き合い方教えます」。ここでも、赤城耕一先生が印象的なフレーズを残しています。「写真をプリントで残す重要性」「フィルムを装填して、写して、現像、プリントをひたすら続ける」。なんか、私のブログに応援メッセージを送ってくれているのか!と思えるくらいです。

先月号でも話題にした「フジGF670プロフェッショナル」の特集が引き続き載っています。今回はネイチャーフォト中心。うちの店のお客さんで数日前にこのカメラを注文したという方がいらっしゃいましたが、納品予定は5月らしいです。

それと、日本カメラには付録が付いてますよ。「フォクトレンダーベッサの世界」、コシナ製フォクトレンダーの総集編ともいえるカタログみたいな感じです。データだけじゃなくてちゃんと記事もたくさん付いてます。

最後に、月刊カメラマン。これは良くない・・・毎度になってしまうのだけど、私が個人的に気になった・引っ掛かった記事がありませんでした・・・。

2009年3月18日 (水)

花粉の時期に二眼レフ

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今シーズンの花粉はキテますね!私は15年くらい前に発症して、年々軽くなってきている傾向なのですが、今年は既に何日かかなり悩まされています。

店頭でマスクをしていることがありますがお許しください。

今日、久しぶりに来店されたお客さんは、もう10年くらい前から毎日のように都心をウォーキングされていて、その途中でうちの店に顔を出してくれるお客さん。今年から花粉症になってしまった~と、マスクをしていました。

そして、「花粉症になって初めて気付いたけど、この時期は二眼レフがいいね!」と。「マスクをしたまま、ライカなんかのファインダー覗いて構えていると、自分の吐く息がマスクの上から出てきて、フワァ~っとファインダーが曇ってくる。。。その点、二眼レフなら上からファインダー覗いているから大丈夫!」とご機嫌そうにローライフレックスを首からぶら下げていました。

確かに確かに!二眼レフじゃなくてもウエストレベルファインダーなら大丈夫じゃん!?などと細かいこと言わずに、こんな機会だからこそ、眠っている二眼レフがあるようなら、持ち出してみるのもいいんじゃないですか?

さて、こういう時代ですから、工夫されたマスクもいろいろ登場していて、今年、私が使っているのが、「ノーズクッション採用で、鼻とマスクの間の隙間にピッタリフィット」のタイプ。この仕様でかなりメガネの曇りを防いでくれます。

2009年3月17日 (火)

Start35

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我楽多屋にこのカメラが並ぶと、50歳代半ば以上くらいの人の多くが「懐かしいなぁ~」とか「これ小さい頃に使ってた・・・」と言われます。残念ながら、私にはオンタイムで知る術のない時代の話です。。。

「Start35」は昭和20~30年代にかけて流行った、ボルタ判と呼ばれる裏紙付きの35mmフィルムを使うカメラ。

このカメラについて常連さんから、こんな情報をもらいました。数年前に話題になった映画「ALWAYS三丁目の夕日」の原作コミック「三丁目の夕日」の中に「僕はカメラマン」という1話があって、そこにStart35が出てくる!と。上の画像は、そのページと実機です。

で、そこには「子供向けの入門カメラとしてデパートなどでよく売られていた」と書かれています。画像に写っている実機はⅡ型なのですが、初代型は1950年発売で皮ケース付き1,200円くらいで売られていたそう。正確ではないのですが、大卒初任給が5,000円くらいの時代の話だから、子供のオモチャとしては高価です。

偶然にも、うちの店の最寄り駅は「四谷三丁目」。「三丁目」つながりで何となく親近感を覚えます(笑)。

2009年3月16日 (月)

田中長徳先生の

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ちょうど一週間前の3月9日(月)に田中長徳先生の新刊「カメラに訊け!~知的に遊ぶ写真生活」(ちくま新書:定価740円+税)が発売されました。

遅ればせながら昨日入手したばかりなので、まだ読破しておりません。まえがきには「デジタルカメラ+フィルムカメラ(コラボレーション)=知的カメラ生活」この方程式が本書のテーマとあります。長徳先生ご自身のブログではこのように紹介されています。デジカメ派にも、フィルムカメラ派にも楽しく読める内容なのではないかと思います。

この本に関するうちの店からのアピール?が2点あり、著者紹介に使われている長徳先生の画像が、我楽多屋店内で撮影されたものであるという点と、162ページに見慣れた値札の付いているオリンパスペンが載っている点。(ともに下の画像参照)

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2009年3月15日 (日)

AiBORG

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一見、エイリアンか何かのような不思議なこの物体。正体はカメラです。

コニカのAiBORG(アイボーグ)というコンパクトというには少々大きいのですが、その分、多機能なフィルム式のコンパクトカメラです。発売されたのは1991年。

多機能を謳う上で一番のアピールポイントは、世界で初めて搭載したという「ムービングターゲットAF」。ピントを合わせる位置をファインダーの中心部だけじゃなくて、左右に二段階ずつ選択できるというもの。ちょっと慣れたら誰でもがやっているフォーカスロック機能と比べた場合、実際に使いやすいかどうかは別の話ですが。。。

それから、液晶表示によるパララックス3段階自動補正機能や、多彩な露出機能を搭載。例えば、多重露光は最大39回可能で、最大100時間までの長時間露出、インターバル撮影も最長100時間らしい。。。

また、カメラ全体のデザイン同様、奇抜な!?演出もあり、ボディー上面にある液晶パネル前の鳥マーク(何故に鳥?)の横に小さなランプがあり、前述の「ムービングターゲットAF」で選んだ側のランプが赤く光ったりします。

しかしながら、これらの複雑な機能を操作するのは、ボディー背面にある意外とお粗末な小さなボタン。それに、説明書がないとすぐには理解しずらい感じ。

まぁ、もしこのカメラを手にすることがあったら、大きな液晶パネルを見ながら、この小さなボタンを操作して、ああでもない、そうでもない、こうなんだ!と、このカメラの隠れた高機能を確かめてみるのが、一番の楽しみかもしれませんね。

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2009年3月14日 (土)

閃光粉

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ちょっと怪しいもの入手。。。

以前のブログで取り上げたマグネシウム発光器で使う閃光粉(マグネシウムと酸化剤を混ぜたもの)だと思います。

試しに発光させてみようかと思いましたが、持参した張本人が「いや、やめておこう...」と言うので却下。次のがらくた市で長徳先生に実演してもらおうか?(笑)。なんて勝手に決めてます。

また、こんな話を聞いたこともあります。昔の写真屋さんはヤケドしている人が多かったと。それは、撮影時に使う、マグネシウム発光器が原因だとか。

しかし、デジタルの時代になってフラッシュ、ストロボ自体があまり必要とされなくなってきています。なので、我楽多屋にはグリップ式ストロボやクリップオン式ストロボがたくさん並ぶ傾向にあります。

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2009年3月13日 (金)

飯田鉄先生の

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先日、飯田鉄先生がお見えになり、お話させていただいていると、「ブログは毎日更新しているんですね。すごいことです。時々、見させてもらってます」と嬉しいお言葉をいただきました。

そのお返しというわけじゃありませんが、飯田先生の写真展が開かれるのでご案内したいと思います。最近流行の回顧展という感じで、30年40年前の作品を集めた写真展だそうです。

  • 古いひかり 上野の記憶 / 飯田鉄写真展
  • 2009年4月2日(木)~4月8日(水)
  • AM10:00~PM6:00 入場無料
  • 最終日PM3:00まで 日曜・祝日休館
  • 会場/アイデムフォトギャラリー「シリウス」 新宿区新宿1-4-10 アイデム本社ビル2F
  • phone.03-3350-1211
  • http://www.photo-sirius.net

2009年3月12日 (木)

トイカメラとの融合

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上の画像、ペンタックスSPに付いているレンズが何か分かりますか?

トイカメラの人気機種ダイアナ用の交換レンズがSPに付いているのです。

その方法は、ダイアナのレンズをボディ側のマウント部分から切断して、M42レンズのマウント部分だけを同じく切断したものに取り付けているのです。絞りを残せるので、この方法にしたそうですが、絞りを残さなくて良いのなら、一番簡単なのは、アサヒペンタックスのM42用接写リングの一番短いリングに、ダイアナのレンズ(ボディーから普通に取り外した状態)を接着するなりして、くっ付けるだけで大丈夫だそう。

上記の方法で近接は無理だけど、無限は十分にピントが来るそうなので楽しめます。こんなオリジナリティあふれる小細工で遊ぶのもいいですね。

この常連さんは、今までにいろんな発想でカメラやレンズに手を入れてますが、なるべく簡単な改造・小細工レベルで楽しめて、誰でも出来るようなことを考えていきたいな・・・と日頃から言われています。なので、そのヒントになれば~ということで紹介してみました。