我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2008年10月

2008年10月13日 (月)

里帰りフィルター

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先週、買取りした中に、多分海外生活が長かったと思われる方がいらっしゃいました。買取りしたカメラの中に数台、輸出用ネームのものがあったことからの推測です。ミノルタの「α」じゃなくて「Dynax」、オリンパスの「L-2」じゃなくて「IS-2000」。

カメラやレンズなどは早々に点検やチェックをするのですが、一緒に入ってきたフィルターやキャップ・ケースなどは少し後から整理したりします。その時にさらに気付きました。画像のフィルターがそれです。国内生活の長い私にとっては、聞き慣れないブランド名のフィルターが3枚。

「PANTAGOR」 「Aroma」 「PHOTAX」。

おぉ、これはブログネタになる!そんな思いで頭がいっぱいで、早速、デジカメで撮影さつえいサツエイ。カメラを構えて気付きました。その聞き慣れないブランド名の刻印の4センチくらい右に「JAPAN」や「MADE IN JAPAN」の刻印。

「OH!!」(←なんで、国内生活の長い私が急にこんな反応!?)。よく見れば、どこと無く日本のKンコーさんあたりのフィルターの質感に良く似てたりする。

複雑な感覚でこのブログを書いてます。初めは「海外ブランドのフィルター見つけ!」くらいの勢いだったのが、日本製と分かって少し興ざめ・・・。でも、日本メーカーの強さを再認識。

*画像内のミニカーは、フィルターを別角度から撮影するにあたり、(別の日本製フィルターと)入れ替えたりしてませんよ~という証拠のために添えてみただけです。

2008年10月12日 (日)

Lordのキャップ

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「Lord」とは昭和30年前後、長野県にある岡谷光機というメーカーが作っていたカメラの名前です。

今日、取り上げたのはそのカメラ用と思われるレンズキャップ。画像を見てお分かりになるでしょうか?チラッと見ただけでは普通の金属製キャップなのですが、よく見れば何かとても魅力ある形、色なのです。

キャップの側面と表面は黒く塗装されています。でも、キャップの円周部はデザイン的にも少し段が付けられているうえ、表面と側面に対して少し斜めの角度があり、地の銀色が残されているのです。ネームはちゃんと彫られていて白いペイントがされています。

まぁ、それだけのことなんですが・・・私はとても魅力を感じてしまったのです。

*岡谷光機:正確には岡谷光学機械株式会社。いくつかの製糸会社が統合して設立された丸興製糸株式会社と、東京光学(現トプコン)との共同出資で1943年に出来た会社。当初は軍需製品を手掛けていたが、戦後は双眼鏡などの製造をはじめ、昭和27年には「ロード35」というカメラの生産もはじめた。質実剛健というイメージの真面目なカメラ造りをしていたものの、売れ行きは芳しくなく、昭和34年にカメラ製造は中止された。以後、業種転換をしたが、今は存続していない。

2008年10月11日 (土)

ティルトール:三脚

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今、我楽多屋に三脚が数本乱立しています。まず目に付くのは、やはり三脚の王様!?「ジッツオ」でしょうか。古いモデルで見事に使い込まれたのが2本、かなりな重量の為、朝晩の出し入れに苦労していますが・・・。

そのジッツオに比べるとちょっと繊細な出で立ちではあるものの、存在感を主張している三脚が2本あります。米国製の「tiltall(ティルトール)」です。毎度お馴染みの「呼び」ネタになってしまうのですが、今週あたまに、かなり使い込まれたティルトールが1本入荷しました。その数日後に、今度は比較的程度の良いティルトールが1本入荷。この数年間、我楽多屋では見掛けたことなかったモノが、こうやって続けて入ってくるんですね。実に面白い!

ところが私、ティルトールに関する知識をほとんど持ち合わせていなかったので、ちょいと調べてみました。

米国のティルトール社はライツ社に三脚をOEM供給していた時期があり、その後、ライツ社に吸収されてしまったらしいのです。今週、うちにやって来たティルトールも、最初に来た個体には、ニューヨークライツのエンブレムが付いています。でも、後からやって来た個体には、ライツのエンブレムが付いていません。まさに、両社の関係を物語ってくれています。

2本目がやって来た時、飯田鉄先生が来店されていたので、話を伺うと・・・、「一時期はかなり人気あった三脚なんだよね。特にアメリカの報道関係者を中心に。シッカリ据えて撮影する三脚では無いんだけど、軽さがあるから機動性が良いし」とご教授いただきました。

そういう話を聞くと、何だかとても魅力的に見えてきました!無駄を省いてしまった極めてシンプルなデザイン、パン棒の柄まで金属むき出しの潔さ、根拠は分からないが珍しい(自由雲台以外では・・・)円形の雲台。

後に、コニカさんが限定数で復刻版を出したことがあるくらいの名機ならぬ、名脚なのです。

2008年10月10日 (金)

ピストルグリップ

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ピストルグリップをご存知でしょうか?知らなくとも、モノを見て名前を聞けば、どんなものか想像つく人が多いかもしれません。

大昔のニコンFシリーズ用アクセサリーカタログによれば「ニコンピストルグリップはズームレンズを手持ちで撮影する場合、または連続撮影するためにモータードライブを併用するときにラクに撮影できる装置です」とあります。

この説明では、ちょっと言葉足らずで分かりづらいですね・・・。ズームレンズや望遠レンズを手持ちで撮影する際に、レンズの三脚座やカメラに取り付けて使用することで、バランスを取りやすくしようというモノ。さらに、グリップには引き金状のシャッターボタンがあって、そこに連動レリーズを付けてボディーと接続することで、カメラのシャッターボタンをグリップを握りながらにして操作可能になるというモノです。

昨日、面白いことに、このニコンのピストルグリップが別々の方の品物の中から出てきました。初期型(上の画像右側)と2型(同左側)です。どちらも元箱付。ただ、どちらも、専用レリーズが一緒に無かったので、カメラのシャッターボタンに接続することが出来ませんでした・・・。

*今回入荷の初期型は、モータードライブの操作が可能なマイクロスイッチ付。

このニコンピストルグリップは、まずまずというレベルでレアものに属するのですが、実は、専用レリーズの方がレアもの度ではレベルが高かったりします。装着例の画像(下の画像)はあくまでもイメージとしてお考えください。レリーズ部分は別のものを便宜上、無理矢理取り付けていますので・・・。

また、ローライの二眼レフ用のピストルグリップも有名です。こちらは、グリップとともに、プリズムファインダーを併用することで、カメラをアイレベルで構えることがラクになるという利点があります。

2008年10月 9日 (木)

心を見透かされた・・・

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一昨日のブログで宅配便で届いた品物を開封する時のワクワク感について話題にしました。しかし、実は・・・あの時に文字にしなかった私たちお店の側の感情が存在します。

何故、文字にしなかったかというと・・・まず、上手く表現出来なかったこと、次に、更新を急ぐあまり時間に追われていたこと、そして、あんまり商売サイドの話になって、儲けばかり気にしているのか!?と取られても不本意だと思ったからです。

それを今日になって、改めてネタにしようと思ったのは、こんな出来事があったからです。一昨日の夕方、我楽多屋に来店された常連さんが「今日のブログ見ましたよ。確かに、開封作業や整理をされていると、チラチラ気になるものです。でも、お店の方はお仕事ですから、私たちとは違う気持ちですよね。品物をチェックしながら、これはあのカメラ屋さんに転売しよう!このカメラは、こちらのカメラ屋さんへ!とか思いを巡らせるんですよね?」と言われました。

正直、ドキッとしました。その日のブログに書こうと思いながらやめた内容を、そのお客さんがこちらの心を見透かすように何気に発言されたからです。

確かに、私たちは買取り依頼で届いた品物を開封しながら、このカメラはあのカメラ屋さんに向いてる品物だ、こちらのカメラはあのカメラ屋さんの方がいい条件を出してくれる、これは市場性がないから我楽多屋に置いて販売しよう、確か、常連のあの方が欲しがるかもしれないから・・・。などと商売チックな考えも多分に持っています。

でも、それは余計にたくさん儲けてやろう!というわけではなく、その分、お客さんから高く買取らせていただく形でお返し出来るわけで、それがまた楽しみでもあるのです。←このことを上手く表現出来なさそうだな。。。と思って、一昨日の時点ではブログに載せなかったのです。

しかし、常連さんの方から言っていただいたことで、ちょっと安心したというか、あんまり気にしなくていいのかな。。。というわけで、ホンネを言ってみました~。

昨日もたくさんの品物が入荷しました、上の画像はその中から我楽多屋向きかな~という品物の群れです(笑)。

2008年10月 8日 (水)

開封した中に・・・

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昨日、買取り依頼で宅配便で届いた品物の中に、カメラ・レンズと一緒に入っていたお客さんから買取名人へのメッセージが上の画像です。

こういうコメントを一言添えていただけるだけで、なんだかとても気持ち良くお取引が出来るようになります。

画像でもご確認いただけるかと思いますが、念のため、以下に書き出しておきます。

アローカメラ 野田康司 様

謹啓 昨日は突然お電話を差し上げ失礼しました。

軽妙酒脱な会話をさせて頂き、愉快な一時を過ごすことが出来ましたことを感謝しております。

売却したいカメラ、レンズ及び付属品を送付します。次の活躍を期待したいものです。

何分宜しくお願いします。

謹白

 

わたくしごとになりますが、時々、ネットオークションを利用しています。自分で出品したことは過去に数回しかありませんが、落札する方は大小合わせて(実際にはほとんど小物ばかりですが)50回以上あるみたいです。

記憶が正しければ、出品者から届いた小包や封筒の中に、品物以外のモノが入っていたことは、2度しかありませんでした。そりゃ当たり前、落札した品物以外に何を望むの?と思う人の方が多いかもしれません。

わたし的には、何か一言コメントや、型通りでも良いので送付書みたいのが同封されていてもいいのでは?と思うんですけど。通信取引、それも、個人間の売買だからって、あんまりにも事務的無機質過ぎるのは、なんだか寂しいな・・・と思ってしまいます。何か、ひとこと気持ちを添えることによって、何かが失われてしまう訳ではないのだから・・・。

それとも、現状の無機質なやり取りって、私が知らないだけで、個人売買の暗黙の了解みたいなものなんでしょうか!?

ちなみに、過去にあった2回のうち1回は「オマケです!」と言って、落札したものの関連品が余計に入っていたことがありました!

2008年10月 7日 (火)

開封作業中に・・・

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買取りでご来店いただいたお客さんには、2階の買取りコーナーへ上がっていただくのが普通なのですが、買取り依頼の品物が宅配便で届いた時は、1階の我楽多屋で開封作業を行なうことがたびたびあります。

その開封作業を店内でしていると、よくお客さんに言われるのが「何が出てくるのか楽しみじゃないですか?」とか「この作業をしてみたい!ワクワクする!」とか「オレも毎日こんな作業がしたいな~」などなど。。。ちなみに、上の画像は、昨日届いた開封直後の品物です。

確かに、私もワクワクしますが、多分、お客さんが言われているのとは多少は違う気分でしょうね・・・。多分、皆さんが言われているのは「自分が好きなカメラや探してるカメラが出てきたら、触ってみたい、欲しい」とかいう意味に近いと思うのだけど、私の場合、欲しいカメラが出てきたからといって、自分のモノにしてしまったら商いにならなくなってしまうんです。。。

私たちのワクワク感といえば、高級品や人気品・昔懐かしいカメラや珍しいカメラなど、いろんな品物を扱わせていただける充実感だったり、開封後にお客さんとのやり取りの中で、いかにうちの店の買取りに満足いただけるだろうか!ということを考えていたり・・・。やはり、カメラマニアとは違う観点になってきます。これは、名人も同じ感覚だと思います。

今までに何度かこんな話を聞いたことがあります。あるカメラ屋さんでショーウインドウ内に並んでいるカメラを見せて欲しいと言ったら、「これは訳ありで売り物じゃない!」とか言われたという話。お客さんにしてみたら、興味があったり欲しいから声をかけたわけで、「売らないなら閉まっておけよ!」ってな気分になるでしょう。

売らないで置いておきたいカメラを並べておける余裕が、ある意味うらやましいですが、、、(笑)。それなら、お店のほうも一言コメントをつけておけば良いのに。そりゃ、値札の付いたカメラと一緒に並んでいたら売り物だと思ってしまいますよ!

あっ!うちの我楽多屋にも天井にカメラをたくさんブラさげていますが~。こんな手の届かないような場所に吊るしてるのは、さすがに売り物ではありません。昔懐かしい(若い人には懐かしくない。。。珍しい)カメラを見て楽しんでいただくのが目的のディスプレイです。ご了解ください。

2008年10月 5日 (日)

フジフイルムさんへ

Gf670

一昨日のブログで「120フィルム」から「フジの発売予定の中判カメラ」について話題にしたところ、たくさんのお客さんの反響がありました。

で、続編です。フジが発売を予定している「GF670」という中判カメラが30万円くらいの価格設定になりそうだ、という点に少し疑問です。

カメラ自体の価値や中古カメラ相場の観点からみれば、高級機というのは喜ばしいのですが(新品価格が安いと中古市場が成り立たなかったり、モノとしての価値自体が危うくなってしまうので)、120フィルムの需要拡大という観点からみると、このGF670というカメラは少々高価すぎると思うのです。

この価格では、手を出せる人が一部のカメラマニア・コレクター、ハイアマチュアに限られてしまって、写真を撮ろう!という層を取り込めないと推測してしまうのです。せめて、新品価格が20万円を切るくらいでないと・・・。

そこで、私が独断と偏見で勝手にフジフイルムさんに望むことがあります。

まだ発売されてもいないのになんですが、、、GF670の廉価版を作って欲しい。ボディーが金属製でなくてもいいし、機能が省略されていたっていいです。ちょっと頑張ってお金を貯めて買える価格設定のカメラを!でも、さすがにトイカメラチックではダメです。

それから、一昨日提案した「使い捨て中判カメラ」とともに、あるカメラの復刻版を出して欲しい!そのカメラは「フジペット」です!!

Fujipet_2

「フジペット」とは、昭和32年にフジが発売した子供まで視野に入れた入門カメラ。プラスチックボディーの6×6判カメラで、シャッターはBと1/50秒のみ、絞りは3段切り換えで、価格は1,950円。ちなみに、大学卒の初任給が12,700円の時代の話です。こんな遊び心のあるカメラを復刻すれば、ホルガやダイアナなどのトイカメラに関心ある若者にも影響あるだろうし、120フィルムを使ってみよう!という人も出てくるはず。

それと、使い捨て中判カメラの補足~。フィルム代、現像代のいらないデジタルカメラと比較されて何かと不利なイメージのフィルムカメラの現状を考えて、使い捨てカメラの価格には最初から現像代(場合によってはプリント代も)を含めてしまえばいいんじゃないかと思います。

そうすれば、写真を大事に撮り、現像に確実に出すことにもつながるような気がします。フジさんにすれば、現像作業も取り込めるわけだし。まぁ、外野がとやかく言うことじゃないかもしれないけど、そういう需要は確実にあると思うんだけど・・・。それに、フジさんにしても、カメラを造るところ、フィルムを造り売るところ、現像をするところ、それぞれが別な部門の大きな企業であって、難しいことなのかもしれませんが、よろしくお願いしたいところです。

最後に、しつこいようですが。。。「写真を大事に撮り、現像に確実に出す(形にして残す)」という行為がデジタルカメラの普及によって失われつつある、写真文化の大切な部分であるとも思います。

我楽多屋で買ったモノ・マガジン更新

本日、我楽多屋で買ったモノ・マガジンを更新しました。今回で108回目です。タイトルは「Tロッコールのツインタワーレンズ」、本編はこちらからお楽しみください→http://arrow-camera.weblogs.jp/blog/monomagazine1.html

2008年10月 4日 (土)

中古ストラップ

Strap

すみません、値上げを考えている品物があります・・・。我楽多屋で売っている中古ストラップに、50円モノと300円モノがあるのはご存知でしょうか?色付きの輪ゴム2色で結わいているのが50円モノ、普通の輪ゴムで結わいているのが300円モノです。

10年近くずーっとこのスタイルを継続してきましたが、ストラップの整理や仕分け作業をしている時に、50円モノと300円モノの間にある250円もの価格差が、どうしても気になりだして数年。有りがたいことに、「50円はちょっと安すぎるんじゃない!?」というようなお話をされるお客さんも居て・・・。大変申し上げにくいことではありますが。。。値上げを考えていたりします。

300円モノは価格据え置きで、50円モノを「100円」に値上げさせていただこうかと。何!倍額かっ!!と言わないでください。そう取らずに50円の値上げと取ってくださいな。

これにより、今までは仕分け時にどちらにしようか迷って300円にしていた程度のストラップが、これからは積極的に100円へ仕分けることが出来るような気がするので、その部分で皆様には値下げ!と感じていただくことも出来るのではないかと考えています。