ティルトール:三脚
今、我楽多屋に三脚が数本乱立しています。まず目に付くのは、やはり三脚の王様!?「ジッツオ」でしょうか。古いモデルで見事に使い込まれたのが2本、かなりな重量の為、朝晩の出し入れに苦労していますが・・・。
そのジッツオに比べるとちょっと繊細な出で立ちではあるものの、存在感を主張している三脚が2本あります。米国製の「tiltall(ティルトール)」です。毎度お馴染みの「呼び」ネタになってしまうのですが、今週あたまに、かなり使い込まれたティルトールが1本入荷しました。その数日後に、今度は比較的程度の良いティルトールが1本入荷。この数年間、我楽多屋では見掛けたことなかったモノが、こうやって続けて入ってくるんですね。実に面白い!
ところが私、ティルトールに関する知識をほとんど持ち合わせていなかったので、ちょいと調べてみました。
米国のティルトール社はライツ社に三脚をOEM供給していた時期があり、その後、ライツ社に吸収されてしまったらしいのです。今週、うちにやって来たティルトールも、最初に来た個体には、ニューヨークライツのエンブレムが付いています。でも、後からやって来た個体には、ライツのエンブレムが付いていません。まさに、両社の関係を物語ってくれています。
2本目がやって来た時、飯田鉄先生が来店されていたので、話を伺うと・・・、「一時期はかなり人気あった三脚なんだよね。特にアメリカの報道関係者を中心に。シッカリ据えて撮影する三脚では無いんだけど、軽さがあるから機動性が良いし」とご教授いただきました。
そういう話を聞くと、何だかとても魅力的に見えてきました!無駄を省いてしまった極めてシンプルなデザイン、パン棒の柄まで金属むき出しの潔さ、根拠は分からないが珍しい(自由雲台以外では・・・)円形の雲台。
後に、コニカさんが限定数で復刻版を出したことがあるくらいの名機ならぬ、名脚なのです。