我楽多屋で買った    モノ・マガジン

Powered by Six Apart

« このマークは何?? | メイン | 中古ストラップ »

2008年10月 3日 (金)

120フィルム

2008103

フィルムカメラ用のフィルムにも様々なタイプがあります。もっとも一般的なのは35ミリフィルムと呼ばれるもの(画像左上、「36」と書いてあるフィルム)。他にも16ミリフィルム、120フィルム、4×5フィルムなどありますが、今回話題にしたいのは「120フィルム」(画像上、「120」と書いてあるフィルム)。「ブローニーフィルム」などとも呼びます。

カメラや写真好きの人はご存知でしょうが、それ以外の一般の人にはどれくらいの認知度があるのでしょうか・・・?

50~60年くらい前は多く使われていた二眼レフカメラや、スプリング式の蛇腹カメラのほとんどはこの120フィルムを使用しますし、風景写真を撮る人の場合は、今も昔も120フィルムを使用する中判カメラを使う人が多いです。また、面白いことに、ブーム再来か!?という感のあるトイカメラの代表格「ホルガ」や「ダイアナ」なども120フィルムを使用します。

120フィルムの何が魅力か?って、再現力とでも言うのでしょうか。フィルムのサイズが大きいってことは、写しこむ際の縮小率が少ないわけで、それが、こんなに影響するのか!と素人でも感じられるくらいのレベルで、遠近感や空気感という点で優れています。

*参考までに・・・、35ミリフィルムは35ミリ幅のフィルムで、通常1コマ24ミリ×36ミリのサイズ。120フィルムは61.5ミリ幅のフィルムで、6×6判で通常1コマ56ミリ×56ミリのサイズ。

ただ、一般的な35ミリフィルムのように遮光されたケース(パトローネ)にフィルムが収納されていないので、取り扱いやカメラへの装填・取り出しに少し注意が必要だったりします。120フィルムは遮光用裏紙のリーダーペーパーとともに、スプールと呼ばれる軸に巻きつけられているだけなのです。画像手前の黄色のフィルムは参考として、その巻きを少し伸ばしてみたものです。

でも、逆に、取り扱いの不便さや、限られた撮影枚数(6×6判で12枚、6×4.5判で16枚)が、ある意味で撮る楽しさを増長させてくれるのかもしれません。

で、最近ひらめいた!ことがあります。120フィルムを使用する「使い捨て中判カメラ」があってもいいじゃないか!と。ねぇ、フジフィルムさん!

気軽に120フィルムの良さを実感してもらえるわけだし、ホルガやダイアナがそうであるように、ボディーなんてトイ(おもちゃ)レベルで良いと思います。これをきっかけに、120フィルムの良さが分かった人はステップアップで、ちゃんとした中判カメラを手に入れればいいんです。

たしか・・・、フジフィルムさんは今年の春頃、年内に中判カメラを発売したい!とか言って、有明あたりのショーで参考モデルを出品していましたよね?最近、あまり噂を耳にしませんが、あのカメラはどうなてるんでしょう?もし、使い捨て中判カメラが実現されれば、そのステップアップの受け皿として絶好じゃないですか!

と、思っていたら、先月23日~28日までドイツのケルンで行なわれたフォトキナ2008で、ちゃんと出品してくれていました!GF670という中判カメラを。やはり発売目標は年内で、価格にはちょっと驚きました!30万円くらいがメドらしいです。下のサイトで、情報が見られます。

http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20080929/1019183/?P=2

http://www.digi-came.com/jp/modules/news/article.php?storyid=2236