我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2008年7月

2008年7月13日 (日)

コレは何でしょう?

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このクイズはかつて、お店で何人かの常連さんにしてみたり、田中長徳先生には画像入りのメールで出題してみたことがありました。さすがに、長徳先生は即答正解でしたが、カメラ写真好きの常連さんでも即答できる人はほとんどいませんでした。もちろん、私も名人に教えてもらうまでは分かりませんでした。

ヒントはカメラに関するもの、撮影時に使うもの。

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正解は「チェーン式の一脚」です!

以下、説明は長徳先生のコメントを拝借させていただきます。

「カメラの底部にネジ込んでおき、チェーンを地面にたらして、これを足で踏みつけて、チェーンを緊張させ、ブレを少なくするアクセサリーで、もともとドイツの小メーカーなどで製作されていました」(東京キララ社発行の我楽多屋で買ったモノ・マガジンより抜粋)

フィルム性能の向上で高感度フィルムでも粒子が荒れなくなったり、手ブレ防止機能なんてのが開発されて、どんどんと手ブレの心配から解消される傾向にあるのでしょうが・・・。今あえて、機械式フィルムカメラを使って楽しもう!なんて人類には、こういうアイテムは魅力満点じゃないでしょうか!?

実際に使うかどうかは別にして、話のネタになるし、アクセサリー感覚で持ち歩くだけでも楽しそうな感じ。残念ながら、製品としてはかなり昔に製造終了しているようだし、実は当時人気がなかったために流通量も少なく中古品で探すのも困難極まりないと思われます。

しかし、ちょっと器用な人なら自作も可能かと。カメラの底ネジにねじ込むタイプのストラップの金具部分に、ハンズあたりでチェーンを探してきて繋げればOK。チェーン収納用のケース(上記画像では茶色の革製)を工夫すれば、かなりオリジナリティ溢れるアクセサリーとして主張できるかと思います。

↓こんな感じでチェーンを突っ張ってカメラを固定します。

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2008年7月12日 (土)

機械式カメラをリハビリに

もう2~3年前の話でしょうか。お客さんからこんな話を聞きました。

そのお客さんは老人介護施設で働かれている方。自分の担当しているお爺さんが、かつてカメラ好きだったことを知って、我楽多屋で買ったジャンクのペンタックスSPをお土産に持って行ってあげたそうです。そのお爺さん、手や指の動きが不自由でリハビリを続けているのですが、そのカメラに喜んで、いろいろといじり始めたそうです。程なく、お爺さんがレバーを巻き上げ、シャッターボタンを押していることに気付いてビックリ!!それまでの経過からして、そういう手指の動きをしていること自体がすごい回復だったらしいのです。

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それからは、他のお爺さんやお婆さんにもカメラを持つことを薦めたそうです。カメラを操作することは「指先を動かす」こと、撮影をすることは「何をどう撮ろうか考える」こと、さらには、「体を動かす」ことにつながり、いろいろなセラピーとして素晴らしい効果が望めるようです。

カメラで若返る!間違った話ではないです!ホントに!

2008年7月11日 (金)

SIGMA DP1

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日本カメラ6月号に特別付録で付いていた「まるごとSIGMA DP1 ブック」が、何故だか20部ほどあります。この特別付録が欲しい方、アローカメラにカメラを売りに来るか・我楽多屋に買い物に来るか・・・していただければ、無料で差し上げます。数に限りがあるので、品切れの際は悪しからず。

店頭で「シグマのデジカメの付録をください!」と言ってください。タダより高いものは無いかもしれませんが~(笑)←冗談です。

文字入りレンズフィルター

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最近のレンズフィルターには見かけませんが、昔のモノには時々、ガラス面に透かし文字が入っているものがあります。「え~!写真に写り込んじゃわないの~?」とビックリする人も多いと思いますが、本当に存在します。

メーカーが製品として出しているくらいだから、撮影した風景写真に「YASHICA」なんて文字が写り込んでしまうようなことはないでしょう。実際に文字入りのフィルターをガラス面に対して直角な視線で見た時に文字は見えません。少し角度を付けて横からの視線で見たりすると読み取れます。その程度です。どういう処理というか、技術なのか分かりませんし、ごめんなさい、調べてもいません。

それに、レンズの前ってのは撮影にはあまり影響しないもの。例えば、一眼レフのレンズを外して、後ろ玉(ボディー寄りのレンズガラス)にあるキズは撮影に影響しやすいと言われていますが、前玉(ボディーとは反対側、フィルターやフードなどをつける側のレンズガラス)にあるキズはほとんど影響しないと言われています。極端な話では、レンズの前に細いストラップがかかっていたとしても、仕上がりの写真を見て分からないことがある・・・とも言いますし。

ブログに載せるために、文字を画像に!と思いましたが、写し込むのが非常に難しかったです・・・。上の画像、右側のフィルターの手前円周部分に「YASHICA」の文字があるのが見えますか?左側のフィルターには「Asahi」の文字があるのですが・・・こちらは分かりにくい。

2008年7月10日 (木)

キヤノンDay

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さて、どのくらいの人が知っているのでしょうか、気付いているでしょうか!?「キヤノン」の「ヤ」の字って、拗音の「ャ」(いわゆる小さい「ャ」)では無いってことを。確かに、発音では小さい「ャ」で発音していますが・・・。

「え~?ウソでしょ?」と思った人は、確認してください→http://canon.jp/

昨日は、そのキヤノンの買取り依頼が多かったです。上の画像、たくさん品数がありますが一人の方の品物です。

このように品数が多い時の買取りは、私どものような買取り専門店がより有利になると自負しております。なぜなら、自分の店で小売りもしていると、既にたくさんの在庫を抱えていたり、不得手な品物は、あまり買取りたくない・・・なんて傾向も出てくるわけです。すると、コレは買取るけど、コレは持ち帰って欲しい・・・とか、欲しくない品物は極端に安く計算されたりすることも起り得るわけです。その点、買取り専門の場合は、どんな品物でも押しなべて良い条件を出せる傾向にあるのです、というか、それが買取り専門のメリットですから!

2008年7月 8日 (火)

サンパックのカメラ

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サンパックと言えば、ストロボですよね!そのサンパックがカメラを出していたことを初めて知りました。フィルムフォーマットは110サイズ。ひと月ほど前に、このブログで110フィルム販売終了(来夏)の話題をしたばかりですが。

型番は「SP-1000」といいます。パッと見は、これといって特徴の無いカメラなのですが、サンパックだから・・・と意識して見るからでしょうか!?ストロボの発光部分が、黒くシンプルな全体のデザインの中でちょっと目立っているような・・・気がしなくもありません。ただ、ファインダーが起き上がってくる点は独創的なデザインです。

正直なところ、それ以外にネタになるような点はないのですぅ・・・。で、サンパックさんのホームページをのぞいてみましたが、SP-1000のことは会社概要・沿革の年表の中にも記載はありませんでした。せめて、いつ頃のものなのか~と探してみたところ、1978年の日本カメラショー総合カタログに載っていました。30年も前のカメラなんですね(まぁ、110フィルムが流行ったのがその時代ですから)。

2008年7月 7日 (月)

「チョートク 海をゆく」

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  • 「チョートク 海をゆく」 田中長徳著
  • 定価3,990円 発行:東京キララ社 発売:河出書房新社
  • この本はまず、見た目にビックリします。そのページ数は1000余ページ!重さは・・・郵便用の小型ハカリでは計れませんでした。。。ので、大きさを縦19cm×横13センチ×厚さ5cm。

    今年で誕生78周年を迎える氷川丸の写真&エッセイ集です。著者はタイトルからも分かるように田中長徳先生。発売日は7月10日とのことですが、発行元の東京キララ社中村氏より特別に1冊いただきました。東京キララ社からは、「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」の第2号や、「買取名人」の本などの発行計画もありますので・・・。

    今月のがらくた市では、長徳先生にお願いしてサイン入りで特別販売もしたいと思います。それまで待てない方は、全国の書店でお買い求めいただくか、事前に我楽多屋でも販売しますのでご来店ください。繰り返しますが、発売日は7月10日とのことです。

    また、出版記念講演「田中長徳が語る 氷川丸の魅力」も企画されているようです。詳細はこちらから→http://www.nyk.com/rekishi/exhibitions/event/chotoku/index.htm

    長徳先生のブログでも昨日付けで話題になっております→http://chotoku.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_e16d.html

    2008年7月 6日 (日)

    我楽多屋で買ったモノ・マガジン更新

    我楽多屋で買ったモノ・マガジンを本日更新しました(毎月5日前後に更新中)。今回で第105回目です。タイトルは「小豆色のコニカズーム8初期型」。今回もお楽しみください。こちらから、どうぞ!

    ペンタ パンダ

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    ライカM6に「パンダ」と呼ばれるモデルがあります。基本はシルバーボディーなのだけど、巻き上げレバー、シャッターダイアル、巻戻しクランク等をブラックにした仕様です。黒白ツートンの好みが分かれるところですが、数が少ないこともあり、人気機種とも言えるでしょう。

    これに対抗するわけじゃないのでしょうが・・・、上の画像のペンタックス、少し変だと思いませんか?先日買取りをした中にあったのですが、前のオーナーが自分で改造したものと思われます。

    一瞬、ESボディーのエプロン部分と底をシルバーにしたようにも思えますが、実際はシルバーのSPボディーの軍艦部だけESのものを載せた!が正解のようです。ファインダーを覗くとその中身はSPのものです。微妙な黒白ツートンが風変わりで面白い感じです。命名「ペンタ パンダ」でどうでしょう!今、我楽多屋に置いてあります。ちなみに、下の画像、左側がペンタックスSP、右側がペンタックスES。「ペンタ パンダ」の元になったカメラと同モデルです。

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    しかし、カメラに詳しくない方や、「M6パンダ」の存在を知らない方にしてみたら、金属製カメラの多くは、上の画像左側のペンタックスSPのように、シルバーの金属部分と黒の皮部分で、どれも「パンダ」仕様とも言えなくありませんがね・・・。

    2008年7月 5日 (土)

    ポラロイド<インスタントカメラ

    「ポラロイド」がフィルムの製造を打ち切ることを発表して半年ほど、SX-70をはじめとする、ポラロイドマニアは行く末を嘆き悲しんでいるようです・・・。詳しくは知らないのだけど、製造打ち切り反対の署名活動もされているとか・・・。

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    ここ数年のポラロイドブームは、キムタクがドラマでSX-70を使っていたなど、ファッション的なイメージもあったと思うのですが、ポラロイド独特の色や描写に惹かれて使っていた人も多いと思います。

    「インスタントカメラ」の総称が「ポラロイド」と思われがちですが、「ポラロイド」とは、ポラロイド社製の「インスタントカメラ」のこと。フジフィルム製の「インスタントカメラ」は引き続き製造されています。数年前、いやもう10年ひと昔前かな。。。に流行った「チェキ」などはフジフィルム製の「インスタントカメラ」。ちょっと前の記事ですが、フジのインスタントカメラが好調!なんてのを見つけました。http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0806/13/news028.html

    個人的に「チェキ」持ってます。一番初期のモデルなので電源オンオフ時の作動音が恥ずかしいくらい大きくて嫌なのですが、名刺サイズ(フィルムサイズ86ミリ×54ミリ・画面サイズ62ミリ×46ミリ)のフィルムが良くて今でも時々使うことがあります。しかし勝手なもので、時にはそのサイズが小さすぎて気に入らない時もあって、そんな時に使うのが、このカメラ、「フォトラマ スリムエース」(下の画像)。折りたたむとかなり薄くスリムになることから命名されたのでしょうが、面積は意外と大きいです。フィルムサイズは97ミリ×102ミリ(画面は69ミリ×91ミリ)で、ポラロイドのSX-70あたりとほぼ同サイズ。このモデルはAF機能搭載(シリーズの他モデルはパンフォーカス)なので描写も良く、正直なところ、フィルムの性能はフジの方が良いと思うので、普通にちゃんとスナップや記念写真を撮るなら、こちらで十分だと思うのですが・・・。

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    *残念ながら、フジフィルムの「フォトラマ」もフィルム製造のみで、カメラ自体の生産販売は終了してしまっています。今、新品で買えるカメラボディーは「チェキ」のインスタックスシリーズのみ。