比較的よく「ギョッ!?」とするモノを何事も無かったように肩から提げてやって来るMさん。
一昨日はブラックボディのバルナックライカにズマレックス85mm/F1.5を付けていました。
重そうな銀色鏡胴のレンズに大きめなフードが付いていることもあって~エライ目立っているので、お声掛けしました。
すると、「ピント合わそうとしてヘリコイド回すと、フッと二重像が消えたりするんですよね、このフード」とのこと。
それが分かりやすいかなぁと思って、上のような画像を撮ってみました。
ピント合わせをする際にフードも一緒に回ってしまうので、ファインダーがケラレないようにフードに開けられた支柱部分がファインダー窓や距離計窓に重なるタイミングがあって、その時に二重像が見えにくくなったり消えてしまうことがあるんでしょうね。
最近の工業製品なんかでちょいちょい言われる、設計する人って使う人じゃないから気付かないことがある…なんてことを思い出して、私が「え~っ!?古いライカでもあるんですね、作る人が使う人のことを考えてないなんてことが~」と言うと、Mさんは「ん…まさかこのフードを真面目に使う人がいるなんてこと想定して作ってないんじゃないですか!?」と、おどけていらっしゃいました。
そもそも製造本数が少ない(4,000本あまり)レンズだし、そういう不都合の報告が無かったか?あっても反映されるまでいかなかったのかもしれませんね…。
今回、上の画像しか撮らなかったので、過去の画像からズマレックスを探して来ました。一緒に写っている四角いフードは別のレンズのフードです。
この「キヤノンFD交換レンズガイドブック」は1980年頃のものかと思います。タイトルは「もう僕は、交換レンズの世界に夢中だ。」
表紙の写真からも分かるように、かなり初級者向けの内容になっています。
現在は高性能なズームレンズがあるので、あんまりこういう感じの販促冊子は存在しにくいかもしれませんね…。
時代としては「もう僕は、オールドレンズの世界に夢中だ。」的な人は多いかもしれませんけど、それはメーカーが発行する冊子ではありませんからね。
筋としては中古カメラ屋が出すのであれば販促冊子となるのでしょうが…、オールドレンズは澤村徹さん他が扱ってくれているので、われわれ中古カメラ屋はとても助かっているのです(^^)
昨日のお客さんカメラです。
発売当時の品名は「アサヒペンタックス」。シリーズ化して後からたくさん機種が出て来たので、便宜上「AP」という機種名が後から当てがわれています。
希少なブラックボディはお客さんのお父上の代から継続してあるそうなので、ワンオーナーものと言っても差し支えないでしょう。
ボディに装着されている「L-BRACKET」には我楽多屋の黄色い値札が付いています。お買上げはずいぶんと前のことだったと思います。
お客さんからのアピールポイントは、APの接眼部にはアクセサリーシューを嵌める溝が無いので、下の画像のような接眼部に装着するアクセサリーシューは対応しないから、このL-BRACKETはまさにAP用だろう!との推測。ブラケットのネジ位置も可動式ではなくてAPのネジ穴にピッタリと合っています。
でもって、ブラケットのアクセサリーシューには4年前に数量限定で販売された、ペンタックスの起源である旭光学の誕生100周年記念シューカバーが付けられているところが、ちょっとマニアックですね。
常連Yさんから、愛用されているドンケのバッグのストラップが劣化してきて買い換えた話を伺いました。
画像のように、オリーブ色のバッグ本体が色褪せて来ているため、買い換えのショルダーストラップは新品のオリーブ色では色の差が気になるので、あえてサンド色にしたそうです。
ちなみにコンパクトポーチは新品のオリーブ色、本体よりかなり色が濃いですよね。
で、もともと使っていたオリーブ色のショルダーストラップを洗濯して、不足無きようバックル(新品)と一緒に、新品ショルダーストラップが入っていたパッケージに詰めて手渡されたました。
常連Yさんの意図は、物々交換の品に付け加えてもいいし、常連Bさんに差し上げてもらってもいい~という感じでした。
常連Bさんとはドンケのバッグを長年長年愛用していて、補修してまで使うようなヘビーユザーさん。Bさんにこの中古のショルダーストラップをもし使ってもらえるなら!という思惑なのです。
YさんとBさんは当然に面識があるのですが、Bさんはもう何年も前に東京を離れて九州にいらっしゃるのです。で、直接やり取りをする連絡手段が無いのだと思います。
だからと言って、我楽多屋は通常こういう中継サービスはしていません。でも、これはネタにもなるなぁ~と思って預かりました。
Bさんにはまだ何も聞いていませんが、黙って送りつけちゃおうかなぁ…。
*ドンケのバッグについては、Bさん以外の人のも紹介させていただいております。
ペンタックス製デジタル一眼レフの初期に「*ist」を名乗る機種が5機種ほどあったことを知っている人、もう少ないかもしれません。20年近く前の話ですから…。
さらに知っているのが少なそうなのが、フィルム一眼レフにも「*ist」を名乗るものが1機種だけあったこと。
ちょうど20年前の2003年4月に発売されています。ペンタックス製フィルム一眼レフで最後に発売された機種で、クラス的には初~中級機って位置付けでしょう。デジタルカメラが普及し始めていた頃ですし、市場に出た台数もそれほど多くないと思うので、今となってはほとんど見掛けない機種となってしまいました。
そのフィルムの「*ist」にバッテリーグリップを付けた綺麗な個体を先日見せていただく機会がありました。レンズはMFレンズが装着され、そこに付いているフードはDAレンズ用な点がマニアックですね。
さて、今まで「*ist」という機種名にあまり関心を持ったことがなかったのですが、今回いろいろと検索していたら、当時のプレスリリースに記されていたという情報を得ることが出来ました。
「*istのアスタリスクはコンピュータ用語で、あらゆる文字の代わりをする”ワイルドカード”のひとつ「*(アスタリスク)」と、<~する人><~主義者>といった意味を表す英語の接尾語「-ist」を組み合わせた、当社一眼レフカメラの新ブランドです。「*」は色々な語句に置き換え可能で、例えば、Artist(芸術家)、Liberalist(自由主義者)、Idealist(理想主義者)、Naturalist(自然主義者)、Humanist(人道主義者)といった人たちを表す言葉にすることができます。「*ist」はこういった”自分の考えにこだわりを持ち、前向きに生きるすべての人たちへ”という意味合いを込めて命名しました」
★本日17日(木)、我楽多屋は夏季休業日とさせていただきます。明日は通常営業いたします。
少し前に物々交換(いや…買取りだったかな!?)でご来店されたお客さんから、「これは差し上げます!」と言われて頂戴したフォトフレーム。
「FRIDGE MAGNET」という商品名の通り、マグネット式なので冷蔵庫なんかに写真を留められるタイプのフォトフレームです。
フレームからプリント(L版)がはみ出しちゃってますが、パッケージに記されている使用例もこんな風になっているので、元のプリントを切りたくなければ…これでいいのでしょう。
とても有難く頂戴しましたが、思うところがいくつかありました。
フォトフレームのデザインは全6種あるようでして、テレビ・ゲーム機・雑誌の表紙・新聞の一面の4種の他に、我々カメラ好きが反応してしまいそうな2種は、パトローネからフィルムが出ているようなデザインのものと、ポラロイドからフィルムが出て来ているようなデザインのもの。
この2種、どちらもデジタルカメラの時代にフィルム系なんですよね。懐古主義的な!?
いやでも、デジタルカメラの時代になってプリントする人が減ってしまった現状、こういうフォトフレームを使うためにプリントする人が居たり増えるのであれば、それは歓迎すべきことかもしれません。
以前から折に触れてこのブログにも書いていますが、
気に入った写真だけでもいいからプリントして残すことの大切さを改めて思い出しました。
★本日第3火曜日、明日水曜日は我楽多屋の定休日です。また、明後日16日(木)は夏季休業させていただきますので、三連休になります。
1980年代後半くらいに一瞬ブーム(各メーカー側が勝手にそう仕向けた!?)のあったブリッジカメラは、コンパクトカメラと一眼レフカメラの中間に位置するようなジャンルでした。その中の1台、リコーMIRAI。
ボディ上面にその位置や見た目から、「これ、フィルム巻戻しクランクなの?」と見間違えてしまうようなデザインされた部分(上の画像で赤い矢印の先)があって、ツメを引っ掛けてクランクを起こしてみる!?なんて思ってしまいます。
でも、実際はクランクなどではなくて、丸い部分が一体となってカパッと外れます。外れたところには接点らしきものがある変な形をした金属部品が現れます。なんと、ここに取り付ける専用のストロボが存在していたそうです。
ただ、その専用ストロボの現物を見た記憶がちょっとありません…。
★我楽多屋は本日8月14日(月)、通常営業します。閉店時間は平日定時の19時です。なお、明日15日(火)から17日(木)まで定休日と夏季休業を合わせて3連休させていただきます。
★買取りのアローカメラは8月13日~16日の4日間、買取職人不在のためお休みいただきます。
ミノルタ純正のαマウウントレンズに付いていたリアキャップを外そうとしたら簡単に外せませんでした。
ちょっと無理な力や本来とは違う傾きの力を入れて外すことは出来ましたが、αマウントの汎用品とは言えないレベルのいびつな感じ。キャップには「Σ」(シグマ)のマークが記されています。
なので、すぐそこにあったシグマのαマウントレンズで試してみましたが、同様であまり脱着を繰り返したくない感じ。
さて、このキャップ。AFが主流になる前の頃、シグマが製造しているレンズに付いていたリアキャップと思います。表側は共通のデザインでも、裏側は当然にマウントごとに違う形状をしています。
なので、表側に「FOR MINOLTA-A」って記されているけども、裏側は違うマウント形状だったりするエラー品なのでは?と思いました。
それでもいちおう、我楽多屋にあるミノルタαマウントのレンズ10数本に合わせてみました。すると、そのうち2本はこのキャップでもスッと装着出来るではありませんか!?
1本はタムロンの望遠ズーム、もう1本はミノルタ純正の望遠ズーム。シグマのレンズでも、キャップと時代がズレてそうなものしか在庫になく、どれも上手く装着出来ず…。
同じ日、全然違う別のキャップを探している最中のこと、今日話題にしているのと同じキャップをもう1個見つけてしまいました。やはり、同じαマウントなのに付くレンズ付かないレンズを選ぶわがままキャップでした。
付く付かないの法則みたいなのは10数本程度では見出せませんしたが…このキャップは同じものが今ここに2つあるくらいだし、エラー品ではないと思われます。