20数本に及ぶ一眼レフ用レンズのチェックをしました。
しばらくの間、使われていなかったようなレンズですが保存環境がまずまずの場所だったようで、外装に埃などの汚れが蓄積していることはなく、レンズ内部も大きなカビが生えてしまっていることもありませんでした。
ただ、これは自然悪化なんでしょうね。(もしかしたら、中古で買い集められた時点からなのかもしれませんが)ぽわぁ~っと曇ってしまっている個体がかなりの割合でありました。程度は個体によって、撮影には影響無さそうなレベルのもの、これはちょっと影響出そうだな…レベルのものなど差が。
チェックしていく中で「おっ!これは今までの中で一番クリアだなぁ~」と思うレンズがありました。でも、絞りをチェックしたら~最小に絞った時の絞りの形が微妙だけども明らかに少し変形してました。
この残念感から、そういえば…今日の牡牛座(わたし二代目の星座)の運勢はたしか11位だったぞ…と、変に納得(笑)。
しかしながら、今回の20数本。絞りが粘っている個体が1本も無かったのはそれはそれで凄い好成績!
不思議と似たネタが続いてしまいます。またまたデータバックの話題。
今回ののデータバックは、キヤノンT90用の「データメモリーバック90」。久しぶりに見たら、ずいぶんとゴッツイなぁ~という印象。
先日話題にした時に書きましたが、データバックはいちおう電池を入れて確認している~と。一眼レフカメラのデータバックに使われる電池はLR44であることが多いのですが、このデータメモリーバック90はフィルムコンパクトカメラのデータ機能用に使われることの多いCR2025でした。
それを何故か?フィルム室側に1個、外装側に1個装填します。
結果、無事に液晶表示されました。ただ、操作ボタンを少しいじってみましたが取扱説明書がないので、ほぼ何が何だか不明…。
そして、データメモリーバック90は日付や撮影データを写し込むだけじゃなくて、データを記憶してMSXパソコンに出力出来るのだそうです。今、そのシステムを持っている人がどれだけ居るのか分かりませんけど…。
そもそも、これが現役時代の30余年前でさえ~その機能を使える環境にあった人は少なかったのでしょう。なので、MSXパソコンへの出力機能が無いコマンドバック90の方が一般的だったため、データメモリーバッグ90の方は今となってはかなり稀少なブツと言えるのです。
8月25日付ブログ「シューの位置をズラすモノ」を見て、お二人から同種の見解を頂戴しました。
それは、マミヤフレックスCの初号機にはアクセサリーシューの中央部にネジ穴があるので、そこに付けて何かするアクセサリーではないだろうか?という内容。
YUさんからメールでご連絡をいただいて「なるほど~」と思っていたところでしたから、受信して1時間もしないうちのこと、YOさんがマミヤフレックスCプロの実機をご持参されて「これ疑わしいんですけど、合わせて試してみてください」と。
ちょっとワクワクドキドキ!?しながらボディ横にあるアクセサリーシューに差し込んでみると、YUさんが心配されていた…ストラップ金具に干渉することなくギリギリで入りました。
なんかこのギリギリ感があつらえたようなので、いい線行ってるのかも!?と思ったのも束の間、固定するべくネジを回してみたら、ネジが短くてアクセサリーシューにあるネジ穴に入って行きません…。
残念!終了。
この「シューの位置をズラすモノ」何なんでしょうね?
このシールをご存知な人はどのくらいいらっしゃるのでしょうか?
20~40歳代だと知らない人が多いと思いますが、それ以上の年齢層は上へ行くほどに知っている率が高くなるのかと思います。
とはいえ、純粋に日本国内に流通したカメラに貼られていたわけではなくて、かつて日本から輸出されるカメラには厳しい動作や品質のチェックが行われていて、それをクリアした証しのシールなのです。
ですから、一度海外で販売された後に何らかの理由で里帰りしたカメラに貼られているのを見る~というのが一般的な話。
今までうちのブログで話題に出たのはこんな感じ~
ところで先日、日本カメラ博物館に併設されているJCIIクラブ25で開催されている「第二回 寫眞懇話會寫眞展」に足を運んだら、これを模したシールが受付に置かれていたので1枚もらって来ました。
パッと見はかつてのホンモノのように見えます。というか、その時点ではホンモノの残り物なのかと思ってもらって来た私でした…(^^;)
8月22日付けブログで「謎個体?」として話題にした、ニコンの通称「ズームファインダー」について内容に誤りがありましたので、修正させていただきます。
「しかし!なんです。少し前に我楽多屋にあった画像の個体は変倍式じゃなかったんです。」と書いてしまったのですが、その部分が誤りでした。
やはり、このズームファインダーは変倍式でした。申し訳ありません。
そして、ここからは言い訳。変倍式なんですが~覗きながら望遠側へシフトして行くと視野枠はかなり狭まっていきます。ただ、視野枠内の像は変倍して少し大きくなっていくのでした。像が大きくなってることより視野枠が狭まっている方が印象強く、勝手な思い込みをしていました。
なので、通称「ズームファインダー」、正式名「変倍式ユニバーサルファインダー」(当時ニコンは英語表記では「VARIFOCAL VIEW FINDER」としていた)はそういう性能のビューファインダーであって、先日あった個体が特別な個体ではなかった…ということです。
長徳先生からご指摘のコメントをいただき、改めて現物のズームファインダーを覗くまでに、あの個体をお買上げいただいた人も含めて数名のお客さんにヒアリングをしましたが、皆さん私と似たような思い込みをされていらっしゃいました。
上の画像内の下のズームファインダーは我楽多屋にあった後期型、上のズームファインダーは別のお客さんが持参してくださった前期型。パララックス補正のやり方が違うのですが、覗いた状態はどちらも同じ仕組みでした。
ユニバーサルファインダーって便利なようでいて、実際には使う人があまり多くないのかもしれませんし、覗きながら広角側や望遠側に繰り返し変化させるものでもないですしね…。
さて、前回は広角側と望遠側を比較するためにそれぞれ撮った画像を並べて載せましたが、ちょっと分かりづらかったですし、別々に撮ったものなので少し誤差もあったかもしれません。今回はファインダーもカメラ(iPhoneですが)もシッカリ固定したうえで、広角側から望遠側へズームしていく様子を動画で録りました。
YouTube: 日本光学 変倍式ユニバーサルファインダーを覗いた様子
動画は最初の状態で視野枠が焦点距離35mm、次の段階で50mm、次が85mm、最後が135mmです。
これ、もう半年とか一年とか前かもしれません。がらくた整理中に出て来て「何だろう?」と思ったものの、何か分からずに放置していました。
アクセサリーシューの位置を15mmくらいズラすアダプターのようなモノです。誰かが手作りしたようなモノではなくシッカリ出来ていて、「JAPAN」とだけ記されています。
それが先日、引き出しの隙間から再び出て来ました。
さすがに無理だろうなぁ~と思いながら、Google画像検索を試してみたところ。凄い!同じモノの画像が1つ引っ掛かりました。
早速そのサイトを開くと、そこは同業の八百富写真機店さんのマミヤプレス スーパー23用のスポーツファインダーについてのページでした。
フムフム~と読んでいくと、最後の最後の方にスポーツファインダーをボディへ取り付ける台座の部分がこれと同じを造りをしている…という内容が出て来ます。
なんと、八百富さんもこれが何か分からなくて困っていたところへ、たまたまスポーツファインダーの台座と同じ造りをしていることに気付いて、ここに何かヒントが!!と思ったものの、ズラす意味が分からないし、そもそも造りが同じでも関係があるのかどうか~?という締めくくりをされていらっしゃいました。
結局、何か分からないまま…。
かつて一度は大~きく値が落ちたこともある、コンタックスのTシリーズ。ここ何年か高~く売るお店もあるようですが、そのT2とTvsのデータバックです。よく似ているけど大きさが微妙に違います。
電池を入れたら、両方とも表示された年月日は「'87-1-1」でした。
そこでまず思ったのは、この2機種って発売時期が一緒だったっけ?って点。
調べたら、T2が1980年12月発売で、Tvsは1993年9月発売。3年も違いました。
で、そもそもが表示された年月日は、T2の発売よりも3年も前。こういう初期設定値ってのは、そのカメラに合わせて設定されているわけじゃないってことです。それは少し前に話題にしたオリンパスのデータバックの時から分かってることですけどね。
なので、今日の話題のポイント発売時期と初期設定値がズレてるから~ってツッコミを入れようってわけじゃなくて、この2台の発売時期の差を再確認する点。30年も前のことで忘れてしまっている人も多いでしょうし、若い人なんか生まれる前のことですからね。
それから、デート機能について感じるジェネレーションギャップについて一点。もし日付設定が間違えてたら、表示やプリントをしなければ良いじゃん!って若い人の中には思う人も居るようですが、フィルムカメラの場合は撮影時に日付をプリント(写し込む)しちゃうと、消せませんからね。
キヤノンのコンパクトデジタルカメラ「パワーショット」シリーズ。その中で機種名に「Pro」が付くのはたった3機種のみ。さらに「Pro1」と一桁数字なのは後にも先にもこの1機種だけだそうです。そんな当時のフラッグシップモデルが発売されたのは、ちょうど20年前の2004年。
そのカメラを持参されたお客さんから、ネタとして「電源ONの仕方」について興味深い事実を教えてもらいました。
電源OFFは銀色のOFFボタンを押せば良いのですが、電源ONはちょっと風変わりなのです。
普通なら銀色のOFFボタンのまわりにある黒い回転部を、赤いカメラマーク側に回すと撮影スタンバイのONに、青い再生マーク側に回すと撮影画像確認のONに~と思うじゃないですか?でも、それをやっても全くONにならないのです。
「手前のボタンを押しながら回転させるんですよ」と教えてもらいましたが、手前のボタンが分からない…いや見えないんです…。
で、よ~く見ると(画像では案外と見えているかもしれませんが…)。黒い回転部の手前側にかなり小さな黒いボタンがあるのです。そのボタンを押しながら~なんだそうですが、老眼の人には見えづらいくらいの大きさなうえ、周りと同じ素材と色なので…これはかなり酷な操作系と言わざるを得ませんねぇ。