我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2024年1月12日 (金)

オートマジック

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「フジカ35オートマチック」だと思っていたら、「フジカ35オートマジック」でした。

あんまり見かけない機種です。発売は1961年。

その名の由来はよく分かりませんが…、当時の説明書の冒頭に「操作を最も簡便にするために3つの完全自動機構を組み込んであります」と書いてあって、その3つが

  • 絞りが自動的に調整される。
  • シャッター速度が自動的にきまる。
  • 撮影できる明るさかどうか自動的に表示される。

とあるのですが、実際はムムム…な点があります。

シャッター速度はASA10~40を選べば1/40秒に固定、ASA50~200を選べば1/200秒に固定されることが始めから設定されているので、これを自動と呼べるのかどうか!?「撮影できる明るさかどうか自動的に表示される」というのも、露出計の指標(それ自体が簡単な絞りと一体)がファインダーに投影されているだけ…のこと。

そんなあたりから、オートマチックを名乗ることは憚られてオートマジックなのかと…笑。ま、これはかなり勝手な憶測です。

また、ちょっとゴツめなデザインがリコーオート35やオート35Vに似ているなぁ~と思ったら、発売時期がほぼ同じでした。

 

 

2024年1月11日 (木)

このレンズに何があったのか?

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この「NIKKOR-Q Auto 1:3.5 f=135mm」の状態がとても不思議なのです。

レンズ本体と同じ製造番号が記された元箱に入っていて、その元箱は決して凄い綺麗な状態ではありません。

箱を開けてみたら、レンズを収納しているプラケースがかなり汚い。傷や擦れみたいなのが多数みられます。

この時点でレンズ本体への期待値はだだ下がり…だったのですが、プラケースから出してみたら~レンズの外装は未使用?と思えるくらいに塗装の擦れやテカリなどが無いのです。

そして、肝心のレンズ自体。それなりにカビやクモリがありました。

外装綺麗だけど中がダメなのは、未使用長期保管品にありがちな典型的なパターン!

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でも、今回の品物には不思議なところがあって、レンズ外装の最先端部に1ヵ所大きな凹みがあって、フィルターがネジ込めない程度なんです。なので、未使用品ではない。そして、プラケースが異常に汚い点。

このレンズにどんな経緯があったのか!?いろいろと想像してみるのが楽しそうです。

 

 

2024年1月10日 (水)

カモメの学校

本日水曜日は、我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、お台場海浜公園です。

集まったカモメが3人から何かを教わっているみたいですね。

ホントはエサをもらえるのを待ってるだけなんでしょうけど。

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2024年1月 9日 (火)

物々交換~ちょい下取り~お布施

本日第2火曜日、明日水曜日は我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

 

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画像は昨日、物々交換で持ち込まれた品物です。

キヤノン7、ミノルタAF24ミリなど少しオッと思うモノもありますが、確認するとそれぞれ少し難点ある状態でした。お客さんもそれを承知されていらっしゃるようで、私が提示した交換査定額に異論なくご了解くださいました。同額の品物も見つけられて、差額のやり取りなどなくスムーズに物々交換が成立しました。

物々交換には違いないのですが、上記のようなやり取りとは違ってこんなパターンも時々あります。

お客さんが「物々交換とかではなくて、これは置いていきますから気にしないでください」などと言って品物を持ち込まれるパターン。お客さんとしては、値を付けてもらうほどのモノじゃないからいい具合にしてください~ということなんだと思います。

そんな時は~その日にお買い上げ品があれば少し値引きさせていただくとか、その日に無くても次回に持ち越し~などの方法を取らせていただくようにしています。私はこれを「ちょい下取り」なんて呼んでます。

お客さんが思われているより、私の評価が高い場合もあるので、ちゃんと物々交換的な交換査定をさせていただける場合もあります。

さらに、新年早々のこと。某常連さんが「これはお布施ですからね」と念を押すように、不動カメラ2台とくもりレンズ1本持ち込まれたパターンがありました。こういう場合だって、店としてはタダで頂戴してしまうことはなかなか出来ないものです。そのお客さんに何らか御利益のあるように心掛けております。

欲しいモノは無いしモノを減らすのが目的だから~という方の場合は、もちろん買取りで対応させていただきますのでご安心ください。

 

 

 

我楽多屋で買ったモノマガジン更新

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田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。

第291回目のテーマは「デジタルライカにボロボロのオートトプコール35ミリをつけるのが私のベストな写真術」です。

こちらより、お楽しみください→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/monomagazine3.html

  

*閲覧は2024年4月初旬まで

 

2024年1月 8日 (月)

カニに負けたキヤノンFTb

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常連さんが何かの拍子に「何故だかやっぱり、ブラックボディの方が巻上げが滑らかな機種があるんですよね」と言われました。

「そういえば!ずいぶん前にそういう話をしましたよねぇ」と答えると、「ブログを始められた頃ですよね」と常連さん。

後で調べたら、ブログで話題にしたのが2008年4月22日のこと。その年の3月5日からブログを始めたので、僅か1ヶ月後のこと。凄い記憶力~とビックリしました。

話を戻して、常連さんがその話をされた少し後に「アッ」と言って、我楽多屋のウインドウに並んでいたキヤノンFTbのブラックに気付かれました。

レンズに少しカビがあったり、1/1000秒が不調だったり、ボディ側のレンズマウント部に微妙なガタつきが合ったり...のちょいジャンク品。買おうかどうしようか迷われていらっしゃいましたが「カニを買ってしまったので、ちょっと考えます」と常連さん。

私は調子いいこと言って売ったり~押し売りみたいなのは一切しないことにしているので、常連さんの判断に異論は全くないのですが~「カニに負けたのか…」と思うと、ちょっと滑稽に思えてきました。

 

 

2024年1月 7日 (日)

社章マニア!?

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もう何年も前に失くしたと思っていた、アローカメラの社章が昨日引き出しの中から発掘されました。店や家など何度か探していたのに、急に?出て来ました。

半世紀くらい前に作られた社章で、30年前に私が前の仕事をやめてアローカメラで働くようになった時に1個渡されたものです。

だからと言って、今これを付けて店に立とうというわけではありません。時々、アローカメラの買取り業務を手伝うこともありますが、私は今は我楽多屋の人間ですから~(^^)。というのも変な言い方ですけどね…。

こうしてやっと、アローカメラの社章を見つけ出したところで一緒にお見せするのが、フジフイルムとマツダ(自動車)の社章。

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過去に勤めていたわけでもないのに、何年も前から何故か持っているのです。カメラ関係のがらくた整理中に出て来たのです。かつて、これらの会社にお勤めだった人のがらくたに紛れ込んでしまって、それがうちの店へやって来たんじゃないかと思います。

これら2社の社章と比較したくて、ずっとアローカメラの社章を探していたんですが(笑)、こうして並べてみると自分がまるで社章マニアみたいで可笑しく思えてきました(>_<)

 

 

2024年1月 6日 (土)

発想力が試される!?

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うちの店を利用してくださるお客さんから「我楽多屋さんで見つけたこんなものをあんな使い方をして楽しむのが面白い」みたいな話を聞かせていただくことが度々あります。

今回もそういう話とともに、現物を見せてもらいました。

もともと、どんな使い方をするのだろう?と思ってたアクセサリーでした。

そのアクセサリーは下の画像で黄色線で囲った部分。アクセサリーシューに乗せらるようになっていて、回転させたり角度を変えらるようになった本体の反対側には、二つのアクセサリーシューが90度の位置関係であるのです。

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お客さんも「これ何でしょうね?」と言いながら買って行かれ、次のご来店時に「こんな風な使い方をしています!」と、ご機嫌な様子で報告してくださいました。

このお客さんはこのブログで何度も紹介していますがマーキュリーを実用されていて、フラッシュバルブを使って撮影することも楽しまれています。そんな撮影シチュエーションで、このアクセサリーが大活躍というのです。

画像のように、二つあるアクセサリーシューの片方にフラシュガンを。もう片方にコンツールファインダーを装着すると、実に良い具合に収まる!のだそうです。

今回のパターンのように、元はちょっと違う用途で使うのかもしれないものを発想力で別の使い方をするほどでなくても、ニコン用のフードが他メーカーのレンズで使うのにちょうど良かったり~とか、本来は違うカメラ用のケースがいい具合に使えたり~とか、そんな感じの流用策もあったりします。これはもう、使う人の発想力次第で楽しみが広がりますよ。

 

 

2024年1月 5日 (金)

「フィルムが高い」

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ここ数年、カメラ好き・写真好きな人たちの口から頻繁に発せられるのが「フィルムが高い」という言葉。昨秋あたり少し値下げをしたブランドもあるようですが、全般的に上昇傾向にあるのは事実ですからね。

新品が高いから、巷では期限切れフィルムの値段も上がってきているようです。

ネガフィルムなら10年くらいの期限切れは気にしない人もいらっしゃるので、かなり強気な値段で売るお店もあるようです。

そうは言っても期限切れフィルム。自分の店で期限を切らせたのでなければ、どんな保管がされていたのかサッパリ分からないわけですから、私はあまり高値を付ける自信がありません…。10~20年くらい前から期限切れフィルムに付ける値段はそれほど変えていません。

だからといって、期待されてご来店されても困ります~というか、ガッカリしますよ。最近は期限切れフィルムが出て来ることも非常に稀になって来ましたから。

あと、私が気にしているのは、パッケージに入っていない期限切れフィルム。例えば、35ミリフィルムなら上の画像のような状態のもの。これに値段を付けて売ることは控えています。まずは正確な期限が分かりません。

そしてもう一点、ケースから出してパトローネを見てベロが出ていれば普通は未使用なんでしょうけど、万が一でも撮影済みでベロをパトローネにしまい込まなかったのだとしたら…と思うと、ますます値段を付けて売ることに抵抗を感じてしまうのです。

期限切れによる変色やカブリなどは当然覚悟して使ってもらわないといけませんが、実は一度撮影済みで多重露光の危険までお客さんに冒していただくのは気の毒でなりません。

なので、売るとしてもフィルム送りのテスト用としての値付けまでになると思います。

 

 

2024年1月 4日 (木)

小さなルーペ

新年は本日4日(木)より営業いたします

なお、本日の閉店時間は午後4時ですので、よろしくお願い申し上げます。

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カメラ屋で「ルーペ」というと、フィルムを見る目的で使うようなルーペが商材になっていたのですが、デジタルの時代に変わってからはそういうルーペが中古品で出て来ても、売れない部類の品物になってしまいました。

今、我楽多屋にフィルムを見る目的とはちょっと違う、小さなルーペが何個かまとまってあります。

円柱状のはどれもかなり高倍率(15×,22×)です。指のささくれとか爪のあまかわなんかを見ると、グロっ!とか思っちゃうくらいに大きく見えます。

三つ折り式のはそのギミック自体に興味をそそられます。スケールも刻まれていて、もともとは繊維を見るためのものなんだそうで、レンズ性能も良いのでしょう。スカッと見えるし、周辺部の歪みも少ない。

こんな風に営業トークみたな書き方をすると、我楽多屋に来られているお客さんの中には使用目的は二の次でそのモノ自体に惚れてしまう~的な人も多いので、気になってしまうかもしれませんね。特に何かを見る必要性に迫られていないのにね…笑。