我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2019年3月23日 (土)

簡単な計算が必要になるカメラ

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ミノルタオートコードL型。二眼レフカメラでは、少なめな露出計を内蔵したモデルです。

先日このカメラをご持参されたお客さんに教えてもらって初めて知ったのですが、このカメラの露出設定には「足し算」が必要なんです。

どういうことかと言いますと、内蔵の露出計が指し示す数値はライトバリューです。

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得られたライトバリューにあった露出設定をカメラにするには、テイクレンズの両側に記された数値に注目します。シャッタースピードレバーの位置が指し示す数値(0~9)と、絞りレバーの位置が指し示す数値(4~9)の和を露出計が示した数値(ライトバリュー)に合わせる方法なのです。

上の画像では露出計がおおよそ「12」を指しているので、シャッタースピード、絞りともに「6」に合わせています「6+6=12」。「7」と「5」でもいいんですけどね「7+5=12」。

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実際のシャッタースピードと絞り値は、ビューレンズの上にある小窓に表示されるようになっています。前述の「6+6」の時、「1/100秒」と「f8」です。

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実際の使い方は~シャッタースピードを先に任意で合わせておいて、その時テイクレンズの縁で示された数値を、露出計で得られたライトバリューから引いた数値に絞りレバーを合わせる~という感じなんでしょうね。もちろん、絞り値を先に任意で合わせるのもアリです。

要はシャッタースピード優先か絞り優先的な使い方の両方をしやすいカメラってことですね。そのためには足し算か引き算の能力も試されるわけです。

 

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2019年3月22日 (金)

もしや、リバーシブル!?

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昨日、Facebookページの今日のお客さんカメラで紹介した、ニコンDfです。

そのちょっと派手めなストラップ。お客さんが着ている服とコーディネートされているから、そんなに派手に感じないかもしれませんが、、、モノトーン系の服に合わせたら、もっと目立つでしょうね。

だから~という訳なんでしょうか、違うんでしょうか、このストラップは珍しくリバーシブルっぽいんです。派手な面の反対側は地味めなトーンの同柄。

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両面を見比べてみると派手な側と地味な側の柄がズレているので、単に裏だから色が抜けている…ということでもない模様。また、地味な側が裏面なら滑り止めがあっても良いはずですが、それも無い。

 

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明日はがらくた市

明日23日(土)は、第4土曜日なので我楽多屋の「がらくた市」です。

今回、我楽多屋は午後4時半に閉店させていただきますので、全品1割引きサービスは正午からスタートします。

以下、スケジュールをご確認の程お願い申し上げます。

  • 午前10時  : 開店
  • 午後0時    : 全品1割引サービス開始
  • 午後2時半~: 田中長徳先生トークショー開始(終了予定は午後4時)
  • 午後4時半 : 閉店

★トークショーは我楽多屋店内で開催します、その間は店内でのお買い物は出来なくなります、ご了承ください。また、開催中は座り聞きOKですので、各自、敷物や座布団などお持込いただいて結構です。

2019年3月21日 (木)

金型代を浮かすためなのか!?

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月曜日、Facebookページに「MINOLTA」と「KONICA MINOLTA」のフロントキャップの画像をアップしました。

その理由は、同じデザインで同じ55㎜径サイズなのに、ブランドネームが浮き彫りされている部分の地の深さだけが違ったからです。

私はただ単に見た目だけで「面白いなぁ~」と思ってアップしたのですが、お二方からコメントをいただきました。

それは、コニカとミノルタが2003年に合併した時、一眼レフαシリーズ用のこのフロントキャップは金型を一から作るとコストが掛かるので、ミノルタ時代の金型のネーム部を削ってコニカミノルタネームに彫りかえたのではないだろうか?というご推測。だとすると、後のコニカミノルタのキャップの方が浅いことも理解できるのですね。

で、「縁からMINOLTAのロゴの凸部分までの深さと、縁からコニミノのロゴの周辺の窪んだ部分までの深さが同じくらいかもしれませんね。計ってみてください」とのコメントもいただきました。

比べてみたところ、たしかにそんな感じですが、わずか1㎜あるかないかの差ですし、老眼が進んで来た私の目にはかなり酷な作業でした。デジタルカメラのスーパーマクロ機能で撮った画像も下に添えますが、これは実際に見るよりも差が分かりずらい感じです(>_<)

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こんなカメラや写真に直接寛解ないことを話題にして…と思う方もいらっしゃるでしょうが、個人的には最新式カメラのカタログスペックや画質どうのこうのより、興味深い楽しみだと思います(^-^)。コメントくださった方にも感謝です。

 

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2019年3月20日 (水)

東京リゾー島

本日水曜日は、アローカメラ&我楽多屋ともに定休日となっておりますので、よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、僧侶です。

サブネームが「東京リゾー島」という台場のショッピングモール内、椅子とテーブルの置かれた休憩所的なところに橙色の僧衣を来た僧侶が疲れたんでしょうね...ふたり座っていました。

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2019年3月19日 (火)

偽貫禄クラブ7年

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我楽多屋を発信地にして「偽貫禄クラブ」が発足したのは、2012年4月のがらくた市のことでした。

あれから7年が過ぎました。

当時からFacebookページはありますが、これといった実態がないまま7年も続いていることに「カメラに刻まれる使用感への飽くなき憧れが、皆さんの心の中にあるんだと痛感」します。

↑かなり無理してそれっぽいこと書いてみました(笑)

厳密に言うと来月で丸7年ですが、1ヶ月前の今月のがらくた市に偽貫禄加工のキッカケになった常連Bさんこと偽貫禄クラブ会長さんが、2年半ぶりに長徳先生トークショーに参加されます。

そう、Bさんは2年半前に約9年に及んだ東京単身赴任生活を終えて、ご出身の九州に戻られたのです。

そのBさんから「希望者がいれば当日に偽貫禄加工をやりますよ!」とお声掛けいただいております。長徳先生のGRⅢにも加工したいそうですが...。

 

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2019年3月18日 (月)

パリから荒木町、30年。

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買取名人、いや買取職人か...が昼食で留守の時にあった買取り依頼。

品物はミノックス35GT-Eが1台でした。

動作チェックをしようと電池を装填しながら、「問題なく動いても買取り値は〇〇くらいですけど...」とお伝えすると、お客さんのお父様の持ち物らしく、「今、老舗のカメラ屋さんに来ているんだけど、正常動作しても〇〇らしい」と、携帯電話で確認をされていらっしゃいました。

電池を一度装填した後に改めて接点を磨いたりしても、通電している様子はあるもののシャッターが切れず。外付けストロボには液漏れ跡。

「故障しているみたいですね。それでも部品取りなど何らかの目的で利用できるので□□でいただきます」と言うと、ご納得いただけました。

程度も良く、化粧箱なども付いているのに残念。

一緒にあった保証書を見ると、1989/9/22にフランスで購入されたもののようです。

30年後にこうして、ジャンク品になりながらも日本の老舗(と言っていただいた)のカメラ屋にやって来たって感慨深いものです。

 

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2019年3月17日 (日)

リングからキャップまで

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閉店前8分くらいだったでしょうか、ご来店のお客さん。

今までに何度かご来店くださったことのある、日本語がかなり達者な外国の方。といっても、お住まいもお仕事も日本のようです。仕事を終えて急いでバスで来ても、なかなか午後7時の閉店時間に間に合わないのデスと、残念そうに言われました。

「時間が少ないのにスミマセン。でもダイジョウブ。今日持って来た問題はふたつですので」と。

お探しの品ひとつはフィルムスプール。何のカメラに使われるのか失念してしまいましたが、見本になるスプールをご持参されていたので、我楽多屋の在庫に1個だけあったエキザクタ(と思う)のスプールと見比べて難しそう~という結果に。

お探しのもうひとつは、シュナイダーのロボット用クセノゴン35㎜/F2.8に使えるフィルター・フード・キャップでした。前玉が中心部がかなり前に出ている凸レンズ状なので、本来のネジ径58㎜のフィルターではガラスが当たってしまいそう。

*ちなみにこのレンズ、個体数が100本程という相当に少ない希少品のようです。

そこで、58㎜→62㎜のステップアップリングを付けてから、62㎜径のフィルター、そして広角用のメタルフード、最後にフードの前に82㎜径のフロントキャップ。

こちらは全部、見事に揃いました!

以前に買っていただいたパクセッテも「良い買い物デシタ!あとからレンズも4本買い増しシマシタ!」とご機嫌にお話をされて、「またガンバって来ます」と帰って行かれました。

 

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2019年3月16日 (土)

Minolta Vest

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ベスト判フィルムを使う「ミノルタ・ベスト」の革ケースに「Best Minolta」と刻印されていました。

あれ?「Vest」じゃないのか?と思いました。

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ちなみに、販売当時(1937年)の広告の一つには「ミノルタ・ヴェスト」と表記されていますし、ベスト判フィルムのベストは「Vest」ですから、やはり、ケースに刻印された「Best」表記があやしいのだと思います。

ここら辺の英字表記の危うさは英語に未熟な時代の日本ゆえ~と言ってしまっていいのではないかと思います。

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ところで、ベスト判フィルムの「ベスト」の意味合いが何なのか、今まであまり考えたことがありませんでした。いや、聞いたことがあってもこの歳になるとそろそろ忘れてしまっている...場合もちょいちょいあります(泣)

1800年代最後に造られた「ポケット・コダック」というカメラは「ポケットにも入ってしまうカメラ」ということで、その名が付けられたそうです。その後、「一般のポケットより小さいベスト(Vest)のポケットにも入ってしまうカメラ」の意味で「ベスト・ポケット・コダック」と名付けられたそうです。

そのベスト・ポケット・コダック用に作られたフィルムがベスト判なわけです。

 

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2019年3月15日 (金)

PEN-CASE

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昨日のお客さんケースです。

お店に入って来られて直ぐにオリンパス・ペン用オリジナルハードケースだと分かりました。この革ケース、あまり見かけないんですよね。

すぐに物々交換でご来店の旨をお声掛けいただいたので、私も早速「いいケースですねぇ!」と言うと、中身も見せてくださいました。

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片吊り、シャッターボタン横線の最初期モデルのペンでした。革ケースはご自身で補修されたり、ストラップはオリジナルではありませんでしたが、とても良い状態を保たれています。

でもこれは物々交換の品物ではなくて、眠らせておくのもいけないと久々に持ち出されたのだそうです。

 

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