我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2025年6月14日 (土)

直接やっちゃって

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サラエボ・オリンピックのNikonネーム入りクーラーバッグを巡って、我楽多屋でこんなことがありました。

長年継続して物々交換をご利用いただいているYさんが物々交換の品の一つとして、このクーラーバッグを持参されました。中にも少し物々交換用の品が入っていました。

その時、店内にちょうど居合わせたSRさんはYさんと同じグループのカメラ仲間で、どうやら出身校もご一緒のよう。

SRさんが好みそうなクーラーバッグということで「どうでしょう?」と話を振ると、ビンゴ!!

即、私は「YさんとSRさんで直接やっちゃってください」と提案。ま、これが高価な!?モノなら~考えちゃいますけど、個人間でやってもらった方が幸せでしょう。うちの店はその場その機会を提供出来たことだけで幸せですから。

 

ちょっと似たようなことが最近もう一つありました。ある日、我楽多屋で初めて居合わせたOさんとSEさんなんですが、ちょっと縁あって私がお二人各々を紹介しました。

その日、SEさんが探しに来られていたのは中判カメラあたりに使うシャッター単体で、我楽多屋の在庫にあったシャッター(レンズも付いていた)にはサイズが合うものがありませんでした。事務所が近くにあるOさんが「私が合うのを持ってるかもしれないから~」と、一旦戻られて4個持って来てくださったのです。

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まず、OさんSEさんとも「あ…お店の中でこんな直接マズいですから、野田さんに一旦お渡しして~」と気を遣っていただきました。

これも決して高価なモノじゃないし!?そのお気遣いが嬉しいし、「いえいえ、直接やっちゃってください」と言いました。

結果的にはSEさんがお探しのサイズに合うものがなかったので、Oさんから物々交換の品として我楽多屋が受け取ることになったのですけどね。

 

こんな密で濃厚な事例を挙げると、まだ我楽多屋へご来店経験が無い人や来店回数の少ない人には常連客優先みたいな感じで敷居を上げてしまうかもしれませんが、お気になさらず。来店数とか知識とかより、人間味を重んじていますので(^^)

 

 

2025年6月13日 (金)

お呪(まじな)いが必要…

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このペンタックスK-5は、少し前に我楽多屋で完全ジャンク(使用不可品)として売ったものです。

バッテリーを入れれば電源が入って、シャッターボタンを押すと何らかの反応はあるけどもシャッターは切れず、それ以上は先に進まなくなる…状態だったと記憶しています。

買って行かれたお客さんの話によると、この個体はどうやらAF機能がダメになっているようで、その状態になるとピントをマニュアルで合わせようが、シャッターが利かなくなるシステムっぽいのだそうです、K-5というカメラ自体が。

ただ、こうしてレンズを付けて持ち出されていらっしゃるということは…。「魔法のお呪いがあって、何とか使う方法を見つけたんです!」と。

先述の様にピントをマニュアル操作で合わせても本来はシャッターが切れないのだけど、ピントを合せた後にシャッターボタンを何だかいじっていると、反応して切れるようになるのだそうです。

ただ、そのお呪いが決まった操作ではないというので…。それなりに面倒だったりするし速写製は無いのかと...。

でも、楽しみ方は人それぞれ、使用不可品が使えるようになったというだけで俄然面白みが増すのも分かるような気がします。

 

 

2025年6月12日 (木)

5つの丸い穴

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これはキヤノンの一眼レフ用標準ズームレンズの普及版何種類かに対応している純正フード(EW-60C)です。

本来はこんな丸い穴は一つも開いてません。

フードに穴を開ける理由として、PLフィルターを回転させるために開ける人がいますが、この形状ではこの穴を利用して指でPLフィルターを回転させることはまず不可能。

じゃあ、何のために???と考えてみたのですが、サッパリ分かりません。

レンジファインダー向けのフードで、取付け部の径より被写体側の径が大きくなっている場合にファインダーケラレを軽減する目的で穴が開いているフードはありますが、このフードはほとんど広がってない形状なので、そういう理由は却下。

そもそもフードとしての本来の効果が落ちる可能性もあるし、気まぐれで穴を開ける人もいないでしょうから、こうしてキッチリと等間隔で同じ大きさの穴が5つ開けられているには、それなりの理由があると思うんですよね。

皆さんはどんな理由を推測されますか?

 

 

2025年6月11日 (水)

展示の手伝い

本日水曜日は、我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、調布市文化会館たづくり。

母親の友人が写真や詩·楽譜などの展示を行なう手伝いを以前から頼まれていたのです。

ギャラリースペースが140㎡もあって200点近い展示をされるので、思わず長時間のお手伝いになりましたが、良い経験になりました。

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2025年6月10日 (火)

「多分」から「かもしれない」に

本日第2火曜日、明日水曜日は我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

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もう半月ほど前になります~Facebookページにはアップした、多分…キヤノンのセレナー50mm/f1.9と思われるレンズ。

その形状とスペックからセレナーであろうと判断しているのですが、値札にも「多分」って書き込んでいます。

この個体のムムムッと思う点は、本来であればレンズ名やスペックが刻印されている名板が真っ黒なんです。でも、もともと刻印されていた文字を塗りつぶしたとか、いい加減に削ってしまった形跡が無くて、綺麗に無地の名板がハメられているのです。

ライカボディにセレナーを付けて持ち歩くことに抵抗を感じたライカユーザーが、手間を掛けて細工したものなのかなぁ~なんて思っていました。

が、先日常連さんから貴重な話を聞くことが出来ました。書籍(朝日ソノラマ刊「キヤノンレンジファインダーカメラ」233P)に記述されていることも確認しました。なんと!当時、セレナーのコピー品が製造されていたという事実があったのだそうです。

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この個体がそのコピー品にあたるのかどうかは分かりませんが、「多分、セレナー」と捉えるよりも、もしかしたら万が一のコピー品の可能性も含めて「セレナーの偽物かもしれない」と捉えた方が夢が広がるかもしれませんね(笑)。値札も書き換えようか!?

 

 

 

我楽多屋で買ったモノマガジン更新

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田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。

第308回目のテーマは「ChatGPTが採用した新しい店員さんは、広末とガッキーを足して、2で割った人」です。

こちらより、お楽しみください→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/monomagazine2.html

 

*閲覧は2025年9月初旬まで

 

2025年6月 9日 (月)

セピアの撮りっきり

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一昨日、お客さんが「こんなのありましたよね」と言って持って来られたのが、「撮りっきりコニカ もっとMINI」の「セピア」。

1990年代中盤くらいに地味に一瞬流行りましたよね。一眼レフなんかで普通のカラーフィルムで撮る時に使う、セピアカラーにする特殊フィルターもありました。

ところで、今の若い世代にセピアって通じるのかな???と思いましたが、デジタルカメラのカラーシュミレーションにセピアってのがあったりするから分かるのかな。

持って来てくださった方から「もし良かったら置いて行くので、天井に吊るすディスプレイ用に使ってもらっていいですよ」とのことなので、そうさせていただこうかと思います。

頂戴した後、天井に吊るす前に来られた別のお客さんとこれを元に話題になったのは~パッケージの裏面に「おしゃれでレトロなセピア写真が手軽に撮れます!」って書かれているのに対して、表面のイメージ写真へのツッコミ。サイドカーに乗った家族写真みたいなのが不思議ですよね?と、「おしゃれでレトロなセピア写真が手軽に~」と言ってるのに、古~いサイドカー用意して、みんな昔の人みたいな髪型や服装して撮ったのなら全然手軽じゃない…と。

じゃあ、これはレトロ写真のイメージとして本当に古い写真を使っているのか~というと、バイクに「Konica」ロゴの入ったフラッグが付けていたり、一緒に写っているぬいぐるみだけちょっと今っぽくてういてる…のです。

ツッコミどころ満載なパッケージなのです。

そして、不思議だったのは~このブログ記事を書いている途中でSNSにアクセスしたら、タイムラインにオリンパスの広告(OM-3×コムロミホ)が出て来て、そこに表示された画像がまるでセピア調だったこと。Windowsのメモ帳に書き込んでただけなので、まだサーチターゲティングされたわけじゃないと思うのだけど…。

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2025年6月 8日 (日)

木が5本植わるマウントアダプター

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URTH」というブランドのマウント変換アダプター、カメラ用品としてはちょっと凝った丸い紙製の箱に入っていました。

私は今回が初めて見たブランドなので調べてみると、製造はチャイナですが会社はオーストラリアだそうです。

この会社、マウントアダプターに限ったことではないようですが、商品が1個売れると木を5本植樹しているのだそうです。面白い試みをしている会社ですね。

その目的などはサイトで確認してみてください→https://urth.co/pages/reforestation

我楽多屋でこのアダプターをお買上げいただいても、木が5本植わることはもうありません。でも、長年の常連さんが物々交換で出してくださったものを、必要としてお買上げいただけるわけですから、良い橋渡しを出来た喜びから、気(持ち)を5倍くらい込めさせていただきます(^^)

 

 

2025年6月 7日 (土)

えらい貫禄っぽい

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「Kato」さん仕様!?のカメラとして紹介したのは、10年ちょっと前のこと。覚えてる方いらっしゃいますでしょうか?

ずいぶんと雑な塗り方をされたブラックボディで、ところどころ筆で塗ったような跡があったり、えらい分厚く塗られたような部分もあったりでした。

そして一番の見どころが、ペンタカバー上面に「Kato」と記された跡があって、その上も黒く重ね塗りされていました。

当時、それを見た常連の加藤さんが買って行かれたのですが、最近その加藤さんがカメラ整理をされるとのことで、まとめて持って来られた中にこのカメラがあって、里帰りしました。

それを買って行かれたお客さんが、先日ご持参されて見せてくれたら、こんな風になっていました。

分厚く塗られた黒い塗りを削って行ったら、こんな感じになって~これはこれで良いんじゃ!?とのことで、ブランド名や機種名をシッカリと白文字にしたうえで、見せに来てくださったのです。

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2025年6月 6日 (金)

よみがえったヤシカFR

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このきったねぇ~ヤシカFRに見覚えありませんか?

昨年12月に、我楽多屋史上最高?最悪?に状態のよろしくないカメラなんじゃないか~ってことで、ブログの話題にしました。「良かったら差し上げます~」とも。

あの個体がこうなりました ↓ 

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見違えるように綺麗にした(よ~く見れば外装表面の地は荒れてしまったいますが、これはもう仕方ない)お客さんは、あの汚いヤシカFRを12月に持ち帰られた後も数回ご来店されているんですが、「さすがに、これはちょっと時間が掛かてしまいました…」と。

外観だけでなく内部にも問題があって(あれだけ酷いと当然か…)、その手当をして使えるようにしたので余計に手間が掛かってしまったんですね。

12月のブログにも書きましたが、カメラ屋である以上そうしたくない~と思いつつも、さすがに廃棄か…と思っていたカメラを救出して蘇らせた!功績は大きいと思います。